男爵イモとメークイン、どちらがポテトサラダに向いている?

ジャガイモ料理の中でも、ポテトサラダは子供にも大人にも人気ですね。

同じレシピでも、ジャガイモの種類が違うだけで、味も食感も変わるんですよ。

スーパーなどでよく見かける、男爵イモとメークインの違いに、着目してみました。

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男爵イモの歴史と特徴

二大品種と言われている、男爵イモとメークイン。
まずは、ジャガイモの生産高、約60%を占める男爵イモから見ていきましょう。

北海道で多く栽培されているジャガイモです。

男爵イモの歴史を紐解くと、明治時代にさかのぼります。

江戸時代末期の安政3年に生まれた、「川田龍吉男爵」。
この方の名前から、男爵の名前が付けられています。

慶応義塾大学を出た川田龍吉男爵は、21歳でイギリス留学をして、ジェニーと言うイギリス人女性と出会い、恋人となりました。

そこで、美味しいジャガイモと出会います。

2人は結婚の約束をしていましたが、当時は国際結婚をすることは難しい時代で、残念ながら、2人の結婚は実現できなかったのです。

その後、川田龍吉男爵は北海道函館市に渡り、その風景がイギリスの風景に似ていることから、ジェニーのことを思い出しました。

ジェニーと一緒に食べたジャガイモを、もう一度味わいたいと思った川田龍吉男爵は、各国のジャガイモの種イモを取り寄せては栽培しました。

その中で、北海道の地に適した「アイリッシュコブラー」を普及させます。
そして男爵が育てたイモなので、「男爵イモ」と呼ばれるようになりました。

特徴ですが、見た目は丸くゴツゴツしていて、芽のくぼみが深いです。
デンプン質は15%と高いので、ホクホクとした柔らかい食感が特徴です。

粉吹きイモやポテトサラダ、コロッケなどを作るのに適しています。

メークインの歴史と特徴

続いて、メークインの歴史を見ていきましょう。

メークインの発祥の地は、北海道の厚沢部町で、男爵イモよりも後の大正時代です。

食用とされていたジャガイモは男爵イモでしたから、メークインは始め、注目されていませんでした。

しかし、昭和30年頃、発祥の地から遠く離れた関西で人気になり、全国に広まりました。
関西で人気が出なかったら、スーパーなどで手軽に買えなかったかもしれませんね。

特徴ですが、見た目は細長くて、芽も浅いので表面が滑らかです。

デンプン質は13~14%と低いので、きめ細かく、長時間煮込んでも煮崩れしにくいのが特徴なので、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理に最適です。

ジャガイモの形を残した、ポテトサラダとしても使えますよ。

ただし、デンプン質が低いため、コロッケなど油で揚げる料理は向いていません。

5月頃のメークインは甘みがあるので、とても美味しいですよ。

男爵イモ・メークインの選び方と注意すべきメラニン

ジャガイモの見分け方ですが、丸みがあり、表面に傷やしわのない、滑らかなものを選びましょう。

男爵イモの大きさは、小さくもなく、大きくもない、中くらいが良いです。

大きいものの方が良い気がしますが、大き過ぎると中心部に空洞ができやすく、水っぽくなってしまいます。

美味しい男爵イモの選び方は、ズッシリとした重みのある、中くらいの大きさです。

反対に、メークインは多少大きくても大丈夫です。
表面が滑らかなものを選びましょう。

日が経ったジャガイモや、光に照らされたジャガイモは、芽の周りが緑色に変化していきます。

緑がかった部分は有毒物質のソラニンが含まれているので、食べないでください。

ソラニンを含んだ芽や、緑がかった皮を食べてしまうと、腹痛や目まい、最悪の場合、命を落とす危険もあるので注意が必要です。

対処法としては、芽をしっかり取り除くことと、皮は厚く剥くことです。

ソラニンは加熱しても分解されませんが、水には溶けやすいので、芽を取り除き皮を剥いたら、水に浸けましょう。

では、ジャガイモを使って、美味しいポテトサラダを作ってみましょう。

ポテトサラダの基本的な作り方と美味しく作るポイント

ジャガイモの見分け方がわかったら、今よりももっと美味しいポテトサラダを作ってみませんか?

基本的な作り方と一緒に、美味しくなるポイントも見ていきましょう。

①ジャガイモを選ぶ
メークインなど、たくさんの種類がある中でも、男爵イモがオススメです。

②ジャガイモを茹でる
よく洗ったジャガイモを皮のまま、丸ごと鍋に入れ、たっぷりの水と塩を少々入れて、強火にかけます。

沸騰する直前に、弱火にして20分ほど、ゆっくりと茹でます。

竹串を刺して、スッと通ればOKです。

③下味をつけてマッシュ

火傷しないように注意しながら、茹でたジャガイモが熱いうちに皮を剥きましょう。

ボールに移したら、ジャガイモが温かいうちに塩コショウをします。
ここがポイントで、温かいうちに潰すと、ホクホク食感が残ります。

フォークなどで粗めに潰したら、粗熱を取っておきます。

④野菜の下ごしらえ

ポテトサラダに加えたい生野菜は、薄く切って塩を少し振り、軽く揉みます。

水分が出てきたら、水気をよく絞りましょう。
水っぽいポテトサラダにならないためにも、大切なポイントです。

⑤調味料で味を整える

粗熱の取れたジャガイモに、野菜・ゆで卵・マヨネーズを加えて、切るように混ぜ合わせます。

ジャガイモがまだ少し温かいときに、マヨネーズを入れると、なじみやすく、味が染み込みますよ。

ジャガイモが熱すぎるときにマヨネーズを入れると、卵黄と酢と油が分離してしまい、食感が悪くなってしまいますので、気を付けましょう。

男爵イモを使ってポテトサラダを作ろう

では、美味しく作るポイントを踏まえて、さっそく作ってみましょう。

☆ポテトサラダ

【材料】

・ジャガイモ(男爵) 3個
・卵 1個
・塩コショウ 少々
・レモン汁 小さじ1
・玉ねぎ 1/4個
・キュウリ 1/2本

◎マヨネーズ 大さじ3
◎砂糖 小さじ2
◎レモン汁 小さじ1
◎粒マスタード 小さじ1/2
◎コショウ 少々

【作り方】

①鍋でよく洗ったジャガイモと、卵を茹でておきます。

②皮を剥いたジャガイモを鍋に戻し、塩コショウとレモン汁を加えて、粉吹きイモにします。

③玉ねぎを薄くスライスして水にさらし、水気をしっかり絞り、キュウリは薄く輪切りにしてから塩をふり、しんなりしたら水気を絞ります。

④ボールにゆで卵と◎を加え、卵を潰すように混ぜます。

⑤そこに、ジャガイモ・玉ねぎ・キュウリを混ぜ、切るように混ぜれば出来上がりです。

小さな子供がいるときは、粒マスタードを抜いて、チーズやハムなどを入れるのもオススメです。

男爵イモは、ポテトサラダに向いていることが分かりましたが、メークインでは作れないのでしょうか。

メークインを使ったドイツ風!?ポテトサラダ

ポテトサラダと言うとマヨネーズが決め手ですが、ドイツの家庭料理で出てくるポテトサラダは、マヨネーズを使わず、ブイヨンやドレッシングで作ります。

柔らかい食感の男爵イモを使うのではなく、煮崩れしない、サッパリとした味わいのメークインを使います。

お肉やソーセージなどのつけ合わせとしても、よく合うので、バーベキューなどでも活用できますよ。

☆ポテトサラダ~ドイツ風~

【材料 3~4人分】

・ジャガイモ(メークイン) 3~4個(600g)
・玉ねぎ 1個
・ベーコン 50g
・水 100ml
・固形ブイヨン 1個
・あさつき小口切り 大さじ2

◎バルサミコ酢(白) 大さじ1
◎サラダ油 大さじ2
◎マスタード 小さじ1

【作り方】

①ジャガイモをよく洗って、皮ごと茹でます。

②茹でたジャガイモは皮を剥いて、5mmの厚さに切り、玉ねぎはみじん切り、ベーコンは細切りに切っておきます。

③鍋にベーコンを入れて炒め(油は不要)、色がついてきたら玉ねぎを加えて、しんなりするまで炒めます。

④水と固形ブイヨンを加え、ブイヨンが溶けたら、ジャガイモを入れてフタをします。
10分ほど、弱火で蒸し煮にしましょう。

⑤煮ている間に、深めのボールに、◎を入れて混ぜておきます。

⑥ ④を火から下ろし、ヘラなどで潰さないように気をつけながら、ザックリと混ぜ合わせて、⑤に加えます。

あさつきを加え、丁寧に混ぜたら、30分ほど、自然に冷ましましょう。

味がなじんだら、出来上がりです。

ジャガイモの特徴を活かす

ホクホクとした食感を味わいたいときは、男爵イモ。

煮物料理など形をキープしたいときはメークインを使うなど、ジャガイモの特徴を知っていると、より料理の仕上がりも、美味しさにも差が出てきます。

ジャガイモ料理をするときは、参考にしてみてください。