順調だった離乳食!白米を食べないときのアレンジ方法とは?

離乳食が順調に進んでいたのに、急に食べなくなった!というお子さん、結構いますよね。

順調だった離乳食を急に食べなくなる理由を知って、対策をしましょう!

また、離乳食後期~完了期に白米の進みがあまり良くない・・と悩むお母さんもいらっしゃるのでは?
そんな食べない時にオススメのアレンジ方法をいくつか紹介しましょう!

順調だった離乳食を急に食べない理由とは?

離乳食が進んでくると、それまでは喜んで口にしていた離乳食を食べない、嫌がって吐き出してしまうといったことがよく起こります。

何故、赤ちゃんが離乳食を食べなくなるのでしょう?

その考えられる理由として挙げられるのが、「お腹が減っていない」、「食事より遊びたい」、「眠気のほうが強い」といったものの他、「味や食感が苦手で食べにくい」というものがあります。

そもそも、赤ちゃんはそれまで、母乳やミルクといった、甘みのある液体を飲んで成長してきました。
ですから、本能的に甘みがある食べ物、言わば、体を動かすエネルギーである糖質を得られる甘い味のものを喜びます。
対して、酸味や苦味のある食べ物を、本能的に腐敗したもの・毒があるものだと考え、嫌がってしまうのです。

また、硬さや大きさといった、食感が苦手、というケースも多々あります。
例えば白米をお粥にして与えていても、ドロドロすぎたり、逆に硬すぎたりと、赤ちゃんの顎や歯、飲み込む力、消化する力に見合っていないものを出した時にも、やはり同じように食べなくなってしまうことがあるのです。

かと言って、柔らかすぎたり細かくしすぎると、噛む力が養われないばかりか、ご飯を丸呑みしてしまう習慣がついたりと、よくありません。

離乳食を食べない・・栄養不足にならないの?

赤ちゃんが離乳食を食べないと、親としては「栄養が不足していないか」、また「発達に何か問題があるのか」といった点が不安になるものです。

こうした不安というものは、考えれば考えるほど湧いてくるものですが、そんな時はどうか落ち着いて、まず、赤ちゃんの成長を見てみましょう。
機嫌はいいか、元気に動き回っているか、順調に発育しているか、そうしたポイントをチェックして、おかしいと思う点がなければ安心して下さい。

食べる量というものは、同じ体格の大人であっても人によって異なりますよね?
それは赤ちゃんだって同じことです。
少食であっても、それはその子の適量なのですから。

ただ、離乳食を食べてくれないからと、例えば白米のおかゆを与えず、母乳やミルクの量を増やしてしまうのは褒められたことではありません。
乳児期から幼児期にかけては、どんなに健康な子供であっても、”鉄欠乏性貧血”に陥ることがあるからです。

勿論、離乳食の摂取量だけが問題ではなく、感染症などといった要因が絡むこともありますが、やはり離乳食を始める時期の赤ちゃんにとっては、母乳やミルクだけ、そして偏った離乳食を続けることはよくないのです。

食べる量が少ないのであれば、より栄養バランスのよい離乳食を与えることを心がけて下さい。

白米もパクパク食べていたのに!急に離乳食を食べないときの対策は?

誰でも好きな食べ物があるように、赤ちゃんにも好みというものが存在します。
自分が美味しいと思うものに関しては、明らかに食べるスピードが早かったり、笑顔を出したりと、喜んでいる様子が見守る親にも分かるほどです。

ですから、まずはそうした赤ちゃんにとっての”定番離乳食”を作っておくといいでしょう。

ただ、いくら喜んで食べてくれるからといって、赤ちゃんの成長スピードに見合わないものを与えると、いくら定番のメニューでも明らかに食べない原因になることがあります。
赤ちゃんはとても敏感ですから、急な食感の変化に戸惑って不安になっていることがあります。
そんな時は、離乳食を一段階戻してみましょう。
白米のおかゆでも、全粥ならば、七分粥に戻してみる、おかずの切り分ける大きさを小さくしてみるなどをしてみましょう。

それでもなお食べる量が減ってしまった時には、定番すぎて飽きてしまった、という可能性もあります。
いっぱい食べてくれるからと、定番離乳食を多用しすぎず、様々な食材を口にする機会を作ってあげて下さい。

この変化は、赤ちゃんの使う食器類にも同様のことが言えます。
同じ食器を使い続けたがる赤ちゃん、反対に時々違う食器で気分を変えたい赤ちゃんと、好みも様々。
材質や形状、色、柄など、赤ちゃんが好むものをそれぞれ2種類ずつ用意しておくといいでしょう。

離乳食を食べないときの対策は他にも!

メニューがあまりに変わり映えしないと、他のものが食べたくなる…。
この気持ち、大人ならよく分かりますが、赤ちゃんだって同じです。

そんな時は、離乳食に新しい食材をプラスしてみましょう。
いつも白米のおかゆにホウレンソウを混ぜるなら、今度は人参やかぼちゃに変えてみたり、日頃使わない市販の離乳食を加えてみるのもいいでしょう。

ただ、新しい食材を使う際には、アレルギーが発生しないか、この点には十分注意が必要です。
万一アレルギー反応が出ても、すぐに対応できるよう、主治医のいる小児科が開いている時(平日の午前中など)に、一口分から始めてみましょう。

続いて、赤ちゃんが離乳食を食べない時は、食に対する興味を持たせてあげることも重要なポイントになります。
例えば、家族みんなで一緒に食事をするのも1つの手です。

お互い、ご飯を食べながら、笑顔で談笑する。
こうした姿を見ると、赤ちゃんは「食事は楽しいもの」、「お父さん、お母さんが笑顔になるもの」として記憶します。
このイメージは、赤ちゃんにとってとても大切です。

また、同じく食に対する興味を芽生えさせるために、調理風景を見せてあげたり、食材を見せてあげることもいいでしょう。
一緒に買い物にいき、人参を見せ、それを茹でてすりつぶす。
そうした一連の流れを見ると、食事への関心が増していくことでしょう。

離乳食中期~後期に白米を食べてくれない時の白米アレンジ!

離乳食が進み、中期から後期に差し掛かってくると、様々な食材の味をしった赤ちゃんにとっては、白米に対する執着が薄れ、食べない・嫌がることも多くなってきます。
こんな時には、白米のおかゆにアレンジを加えてみましょう!

○あんかけ丼
白米にとろみ・味のついたあんを掛けることで、白米にも味が付き、更にとろみで食べやすさが増すためオススメです。
基本は熱を通した具材に、野菜スープや和風だしを加え、最後に水溶き片栗粉を混ぜてあんを作るだけです。
加える具材やベースのスープを変えるだけで、バリエーションも思うがままです。

○ドリア
バターを少量加えて味を付けた白米を耐熱容器に入れ、上から粉チーズやパン粉を振りかけ、トースターで軽く加熱します。
ホワイトソースやトマトピューレを加えたり、野菜を入れ込むなどすれば、味も彩りも思いのままです。

○お焼き
自分で手づかみで食べられるようになったら、お焼きに挑戦してみるのもいいでしょう。定番としては、白米につなぎとして少量の小麦粉を加え、後は好きな食材と醤油を数滴混ぜ、平たく形を整えてフライパンで両面を焼けば完成です!

他にも、おかゆにお味噌汁を混ぜたり、卵がゆにしてみたり、和風だしでおじやにしてみたりと、ほんの少しの工夫で白米を喜んで食べてくれるようになります!
ただ、味付けは、大人用のものより、2、3倍は薄め、冷めてから与えましょう。

離乳食後期に白米を食べない!そんな時は炊き込みごはんがオススメ!

離乳食完了期になってくると、更に美味しいものが増えてきますから、白米を食べない赤ちゃんが更に増えてくる傾向があるようです。
そんな時には、炊き込みご飯にして、ご飯を食べるという習慣から離れすぎないようにしてあげるといいでしょう。

○鶏とひじきの炊き込みご飯

【材料】
・米:2.5合
・鶏肉:250g
・乾燥ひじき:大さじ2
・人参:1/2本
・小松菜:1束

【作り方】
1)お米を研いで30分程度水に浸し、その間に、乾燥ひじきを水で戻し、他の具材を細かく切っておきます。

2)フライパンに油を引き、鶏肉、野菜、ひじきの順で炒め、酒、醤油をそれぞれ小さじ1、砂糖を小さじ1/2程度加え、水気が飛んだら、火を止めます。

3)お米の水を一度切り、だしの素大さじ1.5、酒大さじ1.5、醤油大さじ2、みりん大さじ1.5を加え、その上から2.5合分の水を加えます。

4)最後にお米の上に、炒めた具材を乗せ、炊飯して下さい。

5)炊き上がったら一度混ぜ、10分ほど蒸らしておきましょう。

他にも、鶏肉を白身魚に変えたり、豚肉の細切れやキノコ類に変えたりと、工夫一つで様々な炊き込みご飯が作れます。
大人でも美味しく食べられる味付けですから、是非家族揃った日のご飯に取り入れてみて下さい。

赤ちゃんのペースに合わせて楽しい食育をしましょう!

いかがでしたか。

急に離乳食を拒まれると、お母さんは心配になりますが、焦らずに対策をとりましょう。
赤ちゃんにも自我が芽生えますし、何かと心配や不安は付き物ですよね。

そんな時はじっくりお子さんと向き合い、その子に合ったペースで食事を楽しみましょう。