そうめんの薬味の定番のわさびの効果や保存方法について!

夏に食べたい食べ物といえば?

そうめん!と答える方が多いのではないでしょうか。

そうめんは、夏代表の食べ物と思われがちですが、寒い季節でも温かくして食べる事が出来る、便利な保存食です。

そんなそうめんに、薬味を加える方は沢山いらっしゃいますよね。

今回は、そうめんの薬味の定番のわさびの効果や、保存方法についてお話します。

わさびの様な、王道の薬味の他にも、そうめんに合う薬味も合わせてご紹介します!

そうめんなどの薬味に良く使われるわさび・・・どんな種類がある?

わさびは刺身やそうめんの薬味として使われることが多い食材です。
根っこだけではなく、葉や花も食材のひとつとして、あらゆる料理に使われます。

具体的にはアブラナ科のワサビ属に分類されている、日本を原産国とする多年生の植物です。
綺麗な水の中で生長するため、谷川の浅瀬などに行けば天然のわさびを発見することが出来るかもしれません。

栽培も昔からされていますが、水質や水温、土の種類や状態など細かい条件をクリアしなければ育たない上に、収穫可能となるまでには長い年月を要します。
そのため質の良いわさびはとても珍しいものとなっており、高い値段が付けられています。

わさびは大きく分けると「実生系」と「真妻系」の2種類になります。
前者は1年と少しほどで収穫出来ますが、後者は長いと2年ほど掛かり、大きく育てるためには水から厳選する必要があります。
それでいて実生系よりは大きくならないという特徴があります。

外国にも「ホースラディッシュ」や「レフォール」などの西洋わさびと呼ばれるものがあり、白に近い色をしていますが、味と香りは日本のものと似ています。
練りわさびの原料にも用いられているようです。

 

そうめんの薬味にピッタリなわさびの体に嬉しい効果とは?

そうめんや刺身の薬味の定番と言えば「わさび」です。
独特の刺激があるので苦手とする人も多いようですが、それ以上に好む人も多く存在します。

それではこの刺激は、何故生まれるのでしょうか。

わさびを食べると感じる刺激は、イソチオシアネートと呼ばれる辛味成分が原因です。
わさびをすり下ろすと、表面の細胞が壊れていきます。
するとわさびに含まれている酵素がイソチオシアネートを作り出すのです。

その中でもとくに多いのは「アリル辛子油」というもので、すり下ろすほど辛子油も大量に作り出されていき、そのぶんだけわさび特有の鼻と舌先に刺さるような風味が効くようになります。

わさびは身体に良い栄養素や効能を多く秘めています。
食中毒を引き起こす菌の増殖を防ぎ、生魚に潜んでいる寄生虫が害を及ぼさないように抑え込んでくれます。
さらにガンの原因と言われている料理の焦げを分解してくれるので、ガンを予防出来るのではないかとも言われています。

血小板が固まりすぎないようにもしてくれるので、血栓の心配もありません。

またわさびの匂いは眠りから覚ましてくれる効果があり、とくに聴覚障害を持っている人に効きやすいという結果が出ています。
嫌な臭いを消し、食欲を促してくれるので、食欲がなくなる暑い夏などにぴったりかもしれません。

 

そうめんの薬味に美味しいわさびを選ぼう!保存方法&すりおろし方

刺身やそうめんの薬味として付き物のわさびですが、美味しいわさびの選び方や、どうすり下ろせば良いのかといったことはあまり馴染みがありません。

そこで今回はわさびを美味しく食べるための方法などをお教えしたいと思います。

まず美味しいわさびを見分けるポイントは、色がみずみずしく鮮やかな緑色をしており、太さがバラバラではなく上から下まで均一にバランスが取れているかどうかという点に注目しましょう。

また表面に付いているイボのようなものは茎が取れた跡で、この間隔が細かいほど時間を掛けて育っている、質の良いわさびということになります。

良さそうなわさびに目星を付けたら、試しに手で持ってみましょう。
ずっしりとした重みを感じるわさびほど新鮮なわさびです。

すり下ろす時は茎を1本ずつ、丁寧に手で取り除いたら、よく水で洗って下さい。
そして茎の方からすり下ろしていきます。

基本的に皮は剥きませんが、黒っぽくなっている場合はその辺りを少しだけ剥きましょう。

目の細かいおろし金を使い、円を描くように、優しくすることがコツです。

空気を含ませるようにゆっくりと動かせば、細胞が細かく壊れていくので辛味と風味がしっかりと出ます。

刺激を好む人は、おろし金に砂糖を振りかけてからすり下ろして下さい。
辛味をさらに引き出すことが出来ます。

 

わさびの他に、そうめんに合う薬味は?

そうめんの薬味と言えばわさびと答える人も多いかと思われます。
ですがこの他にも美味しい薬味はたくさんあります。

例えば「生姜」も定番の薬味のひとつです。
手軽なチューブでも良いですが、是非生の生姜をすり下ろして下さい。
わさびよりも手に入りやすく、値段も安いのでオススメです。

軽く皮を剥き、垂直に立てて円を描くようにすり下ろします。

苦味が欲しい場合は「ミョウガ」が良いでしょう。
千切りにして、つけつゆの中に入れてそうめんと一緒に食べます。

同じくつけつゆに入れるものとしては「柚子胡椒」も最近知られてきています。
こちらは唐辛子が含まれているので、ピリッとした辛味を感じます。
刺激に弱い人は控えめに、平気な人は多めにというように、好みに合わせて量を調節して下さい。

何にでも使える万能性のある薬味はやはり「ネギ」でしょう。
切る直前に輪ゴムでまとめておくと、バラバラにならなくて済みます。
形も一定の大きさに揃えられるので、ネギを切る時は一旦束ねてから包丁を入れましょう。

 

そうめんの薬味にゴマもオススメ!ゴマの栄養と効果は?

そうめんの薬味としてはわさびや生姜などが定番となっていますが、ゴマも非常にオススメしたい薬味のひとつです。

ゴマの栄養価は植物の中ではとても高く、高品質の成分が大量に含まれているので、積極的に摂取したいところです。

実はゴマの種類は3,000種類を超えると言われています。
ただしそれによって栄養価に差があるわけではなく、外側に付いている皮の色が異なるというだけなので、どれを食べても大きな影響は出ないかと思われます。

ゴマには50%以上の脂質と、20%のたんぱく質、そして残りはビタミンとミネラル、食物繊維が含まれています。
この脂質にはリノール酸とオレイン酸が入っています。

リノール酸は悪玉コレステロールを身体の外へと追い出してくれる効果があり、オレイン酸は善玉コレステロールの量はそのままの状態で、悪玉コレステロールのみを減らしてくれます。
とくにリノール酸は体内で生み出せない成分なので、食品から摂り込むことが最も効率の良い摂取方法とされています。

またこれ以外にも「ゴマリグナン」という、とても分かりやすい名前の栄養素が存在します。
ゴマリグナンはコレステロールを減らしてくれる上に、強い抗酸化作用も持っています。つまり老化を防げるということです。

食物繊維のおかげで便秘も解消されますし、貧血を予防する鉄分や、細胞の働きを促すミネラル、骨の生成をサポートするカルシウムなども豊富なのです。

 

そうめんの薬味が決まったら、つけつゆを作ってみよう

そうめんの薬味にはわさびや生姜、ネギなど色々ありますが、薬味だけではなくつけつゆにもこだわってみましょう。今回は美味しいつけつゆの作り方を2種類お教えしたいと思います。

・昆布と鰹節
材料(4人分)
昆布 20g
鰹節 40g
水 1リットル
みりん 小さじ2
濃口醤油 80cc
砂糖 大さじ1/2

1.鍋に水と昆布を入れて、10時間ほどそのまま置いておきましょう。

2.昆布を取り出したら火にかけます。
沸騰してきたら水を追加して、沸騰を抑えて下さい。

3.鰹節をまずは30g加えます。
ひと煮立ちしたら一旦火を止めて、灰汁を取り除いて下さい。

4.鰹節が沈んできたら、ペーパーでこしましょう。

5.鍋をもうひとつ用意して、みりんを入れて火にかけます。
アルコールが飛んだら先程の出汁に濃口醤油、砂糖と共に加えます。

6.ひと煮立ちさせてから、残りの鰹節を入れて、ペーパーでこせば出来上がりです。

・椎茸
材料(4人分)
干し椎茸 30g
水 1リットル
みりん 小さじ2
濃口醤油 80cc
砂糖 大さじ1/2

1.干し椎茸を水に浸したらそのまま30分ほど放置しておきます。

2.椎茸を取り出して、砂やゴミなどを洗い流して下さい。

3.鍋に水と椎茸を入れて10時間置いておきます。

4.ペーパーでこしたら、残りは上述した「昆布と鰹節」と同じことを行えば出来上がります。

 

わさびの効能で食欲増進!

夏の暑さによる食欲減退時などの救世主でもあり、美味しいそうめん。
寒い冬に食したことがない方はぜひこの冬にもお試しください。

わさびは、食欲増進の効果もあると言われています。

また、食欲増進だけではなく、沢山の健康増進の為の効能もあると言われていますので、そんなわさびを是非、そうめんの薬味として使ってみてください。

わさびだけでなく色々な薬味をつけつゆに混ぜてそうめんを食べるのも、味の新しい発見が出来て楽しいかもしれませんね。