私たちは、食生活改善をすることでダイエットになり美容にも効果があることを期待しますね。
書籍やテレビの情報番組、ネットの情報サイトにはこういったことを望む私たちのために、情報がたくさん紹介されています。
しかし、こういった情報の中には自分にとって向いている方法と不向きな方法がありますね。
情報を入手し実行する時に、口コミなどを見て精査しますが、それでも効果がある人もいれば逆効果になることもあります。
今回は、食生活改善とダイエット、美容についての効果や逆効果などについてご紹介していきましょう。
食生活改善でダイエットをする必要がある人とない人
食生活改善をしてダイエットをしなければいけない人、というのはどういう人でしょうか。
私たちの多くは痩せたい、他人から太っていると見られたくないと思います。
しかし、痩せたいと思っている人のほとんどは肥満ではありません。
その反面、健康のために体重を落とした方が良いのにも関わらず、自分ではあまり気にしないという人もいます。
中高生でも体重を落とした方が健康のために良い場合は、学校の健康診断で指摘されます。
大人になっても、自治体や仕事先の健康診断がありますので、そちらで指摘されることがあります。
健康診断で指摘されるほどの肥満の人は、健康のためにダイエットを必要としていますが、肥満によって美容の面でも影響が出ている場合もあります。
元々脂が多いものが好きなために吹き出物やニキビができやすい、好き嫌いが多い、食事のバランスが悪いために肌荒れになりやすいというものです。
こういった人は、ダイエットをするための食生活改善によって、肌の状態も良くなり美容効果もあります。
しかし、ダイエットが必要ないくらい平均的な体型の人が無理なダイエットをしてしまうと、美容に悪影響が出てしまうこともあります。
痩せ細っても、肌がボロボロになってしまったら本末転倒ですね。
まずは自分にとって、本当にダイエットが必要なのかを知ることが大切です。
適正体重の人は無理なダイエットが美容にも悪影響
それではダイエットが必要ない人というのはどういう人でしょうか。
皆さんは自分の体型が「普通」だと思っていますか。
一般的や普通という言葉で片づけられているこの言葉は、いったいどれくらいの体型を意味するのでしょうか。
普通体型の人というのは、身長と体重で表します。
健康診断の後に結果表を見ると数値が出ている「BMI値」という数字です。
この数字は体重(kg)を身長(m)の二乗で割った数値です。
例えば、身長155cmで体重53kgの人の場合は次のようになります。
53÷(1.55×1.55)=22.06
この時「普通」体型に入る数値は50歳未満で「18.5~24.9」50歳以上で「20~24.9」になります。
この人が20代の女性なら22.06は決して肥満ではありませんが、普通体型の中ではぽっちゃりに見えることもあります。
しかし、この人が50歳以上なら普通体型の平均となり、このままの体重を維持することが大切です。
50歳以上になるとこの数値が変わる理由は、体重の重さには脂肪だけでなく筋肉や骨の重さが重要だからですね。
50歳を超えると筋肉量や骨密度が下がります。
それによって、無理なダイエットで痩せると筋肉量や骨密度が低下し健康にも美容面でも、悪影響が出てくるかもしれません。
痩せている女性が羨ましいと思われるかもしれませんが、痩せている女性の方が早く肌のツヤやハリがなくなり背も縮みやすく首元などのしわも目立つようになります。
普通体型の範囲内で、普段から仕事や運動など日常生活でコマメに動き、バランスの良い食生活をしている人は、改めて食生活改善によるダイエットをする必要はありません。
むしろこのままの生活を続ける方が、若々しい肌を保つことができます。
美容的にも何の問題もないということです。
逆に痩せすぎな人は、40代後半から急激に老け込んだ表情になることがあります。
顔以上に手の甲にしわや血管がが目立つ「老け手」になりやすいかもしれません。
少しでも適正体重になるよう、バランスの摂れた食事をしっかりと摂るようにしましょう。
バランスの取れた食生活改善でダイエットと美容効果を
食生活改善で絶対にやってはいけないことが「食べない」ことです。
専門家の中にもファスティングという「食べない」ダイエットを勧めている人もいますが、専門家のほとんどは全く食べないという方法は決して推奨していません。
ほとんどは時間や食べ方を工夫して、肥満体重を適正体重にするためのアドバイスをしています。
時々勘違いをして、まったく食べない「断食」になっている人がいますが、断食状態のダイエットはリバウンドしやすく健康にもあまり良いとは言えません。
また、ダイエット効果が高い食品に頼ってしまい、かえって空腹を感じて後で食べすぎになってしまったり、栄養の偏りにつながることもあります。
糖質が不足すれば体調を崩すこともあります。
体調を崩せば、それだけ表情も悪くなり美容効果も激減します。
肥満を改善するための食生活改善では、食べないではなく、食べ方や食べる内容を工夫したダイエットをしましょう。
バランスの良い食生活改善でダイエットをすると、美容効果も出てくるかもしれませんね。
食生活改善でダイエットも美容効果もアップ
普通体型だけれど、もう少し痩せたいという人はきちんと食べて体重を落とすことと一緒に、運動で引き締めた身体作りをしましょう。
きちんと食べるという食生活改善では、低糖質を少しだけ取り入れるダイエット法があります。
全くの糖質オフではなく、低糖質の食品を摂って先に満腹感を感じて、そのあとにご飯やパンなどの主食を食べるという方法ですね。
一般的には低糖質の食材として野菜が言われますが、野菜の中でも糖質が高いものと低いものがあります。
低糖質の野菜はブロッコリー・キャベツ・もやしなどがあります。
食事の最初に、こういった野菜を使ったお浸しやサラダを食べると良いですね。
また、食物繊維の量が多いものと少ないものもあります。
食物繊維の中でも水溶性と不溶性があり、野菜に含まれるのは不溶性食物繊維となりますので、水分を一緒に摂りましょう。
野菜の中でも、腸内細菌の善玉菌となるオリゴ糖を多く含むものがありアスパラガスや玉ねぎ、エシャロットはその代表です。
善玉菌や食物繊維をしっかりと摂って便秘を予防することはダイエット効果もありますが、肌荒れを防止する効果もあり美容面でにもメリットがあります。
野菜に含まれるビタミンCはアンチエイジング効果もありますので、肌の老化防止にもつながります。
毛細血管を丈夫にして血流も良くしてくれますので、食生活改善でダイエットをする時は野菜をしっかりと摂って下さい。
食生活改善でダイエットだけでなく美容効果もある栄養素
新しい皮膚を作ったり、血液を作るためにはたんぱく質が必要です。
高たんぱく低脂肪という言葉を聞きますが、高たんぱくで脂質や糖質が少なめのものには、乳製品や大豆食品・赤身の肉・魚があります。
魚には良質なたんぱく質も多く含まれていますので、毎日一切れ以上は食べるようにしましょう。
また、乳製品や大豆食品・赤身の肉・魚・ナッツ類にはたんぱく質だけでなく、ダイエットに必要な栄養素、不飽和脂肪酸やビタミンB群が多く含まれています。
魚の油は不飽和脂肪酸で必須脂肪酸のαリノレン酸を含み、コレステロール値を下げる働きもあります。
ナッツ類や大豆油も不飽和脂肪酸を含み、大豆油には必須脂肪酸のリノール酸が含まれています。
必須脂肪酸は健康な身体を保つために必要な脂肪酸で、ホルモンの原料などにもなり、とても大切な栄養素です。
脂身の少ない豚肉はビタミンB1を多く含みます。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるだけでなく、神経機能を正常に保つ働きがあります。
魚やナッツに含まれるビタミンB2やナイアシンは、三大栄養素のカロリーをエネルギーに変える働きがあります。
その他にも、皮膚を健康に保つ働きがありますので、肌荒れ防止効果もあるかもしれません。
ナッツ類は肌荒れ防止効果があるビタミンB群を多く含むということで、モデルやタレントの間でも、間食として人気になっているというのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今まで偏った食生活をしていた人は、食生活改善として乳製品や大豆食品・赤身の肉・魚・ナッツ類をしっかりと食べましょう。
そして、ダイエットにも美容にも効果のある栄養素をしっかりと摂りましょう。
ダイエットや美容増進におすすめなレシピ
それではダイエット効果もあり美容効果にもつながるレシピを一つご紹介しましょう。
冷しゃぶサラダです
【材料 2人分】
・豚肉(しゃぶしゃぶ用) 120g
・酒 100ml
・塩 一つまみ
・水菜 40g
・もやし 30g
・アスパラガス 4本
・ブロッコリー 1/2個
・トマト 1個
・オクラ 2本
・ポン酢 適量
【作り方】
①豚肉は食べやすい大きさに切ります。
鍋に1000mlの水を入れて、その中に酒を入れ沸騰したら豚肉を茹でます。
豚肉に火が通ったらそのまま冷まします。
②ブロッコリーは茎を落として、食べやすい大きさに分けます。
アスパラガスは固いところを取り除き、斜め薄切りにします。
③鍋に1000mlの水を入れて、その中に塩を入れて沸騰したら、ブロッコリー・アスパラガス・もやしを茹でます。
茹で上がったら、ざるにあけ水気を切って冷まします。
④水菜は5~6cmの長さに切ります。
トマトはくし形切りにします。
オクラは斜め薄切りにします。
⑤具をさらに盛り付けて、ポン酢をかけて出来上がりです。
ポン酢の他に、ゴマドレッシングでも美味しいです。
野菜は茹でることで、たくさんの量を食べることができます。
他にも、千切りのにんじんやスライス玉ねぎなどお好みで、野菜を変えてみても良いですね。
食生活改善は食べないことや、偏った食材だけを食べることではありません。
バランス良く食べることでダイエットにも、美容にも良いものをたくさん身体の中に摂り入れましょう。
食生活改善によるダイエットと美容
食生活改善でダイエットをするということは、ただ痩せることではありません。
不要な脂肪を落としてすっきりとした、普通の体型ときれいな肌を取り戻すことです。
食生活改善では、そのためにも必要な栄養をバランスよく摂るための食生活を心がけましょう。
ダイエット効果と美容効果を考えた食生活改善ですが、一番大切なことは何でも食べることです。
当たり前のことで難しいことではありませんが、手を抜くことではありません。
手を抜かず、でも簡単に、バランスの取れた食生活改善を心がけてみましょう。