ただ痩せるだけでは、やり方によっては美しさや健康に悪影響を与える場合もあります。
大事な栄養はしっかり摂取して、健康的に美しく痩せるのが理想です。
普段の食事を見直して食事改善を行うことで、自然に、健康的に、さらに美しく痩せることができます。
今日からできる実践方法をご紹介します。
食生活を見直して痩せるための食事改善
そんなにたくさん食べているつもりはないのに太ってしまうという人がいます。
あるいは、結構好きなものを我慢しているつもりなのに、ちっとも痩せないという人もいます。
もちろん代謝の違いで、太りやすい人や痩せにくい人など個人差はありますが、1日に消費するカロリー以上を摂取していれば、必ず余分なカロリーは蓄積されて太ってしまいます。
いつの間にか太ってしまうということは、つまり、自分では気が付かない何か食生活の欠点があるはずです。
簡単でいいので、食べたものを1週間分記録してみましょう。
その記録をチェックすれば、必ず何か太ったり、痩せなかったりの原因が見えてくるはずです。
間食が多いならそれを減らしたり、夜遅くカロリーの高いものを食べているなら、なるべく21時以降は食べないようにします。
気が付いたところを改善するだけで、食事改善の第1歩と言えます。
単に痩せるだけでなく、健康を考えて元気な体を作ることも目的であったり、さらにもっと効果を上げたい場合には、食事全般を改善する必要があります。
健康目的で痩せることの重要さ
肥満は、単に美容上のことだけでなく、健康面で大いに問題があります。
そのためにも、食事改善による痩せる体づくりはとても大事なことです。
肥満の場合に気を付けなくてはならない病気は、高血圧、心臓病、糖尿病などがあります。
さらに、重い体重を支える足へのダメージも心配です。
人間の寿命が長くなり、元気で楽しく生活するには、足腰が元気であることもとても大切です。
重い体を長年支え続けると、膝や足首に負担がかかります。
また、塩分の摂り過ぎは、高血圧に繋がります。
バランスの良い食事を摂らずに、スナック菓子や外食ばかり続けていると、どうしても塩分の摂り過ぎになるので、注意が必要です。
高血圧が進むと、動脈硬化が起こり、心臓や脳の病気のリスクが高くなってしまいます。
また、体に余分な脂肪があると、重い荷物を背負って生活しているような状態になり、心臓への負担が大きくなります。
肥満を軽く考えずに、毎日の食事の見直しを始めることがとても大事なことです。
体重が1キロ減るだけでも、体の変化を感じることができるはずです。
食事改善とスポーツで健康に痩せる
むやみに食べる量を減らしたり、サラダばかりの食事など極端に偏った食事では、痩せることはできても健康を害してしまいます。
偏食の多い人は、無理に嫌いな食べ物を食べても長続きしないので、その食品と同様の栄養素を含む食品を食べることで、不足しがちな栄養素を補ってください。
タンパク質、ミネラル、ビタミンといった大事な栄養素はしっかり摂りましょう。
体に必要のない皮下脂肪を減らして、筋肉や内臓、骨などに必要な栄養をしっかり摂って、健康を保持しなければなりません。
1日のカロリーを効果的に消費するには、スポーツも大事です。
体を動かすことが苦手な人や、車中心の生活などが、どうしても体を動かさない生活を招きます。
スポーツでなくても、意識して歩くこと、階段を使うことなどでもいいでしょう。
体を動かすと、血液の循環が良くなります。
そうすると、体の隅々まで血液と酸素が行き渡り、脂肪が燃焼しやすくなります。
理想的には、食事改善と並行して、少し汗をかくくらいの運動を20~30分行えば、効果があります。
酸素を充分に体に取り入れられる、比較的ゆっくりな運動を長く続けていければ理想的です。
ウォーキングやスイミングなど、自分の生活スタイルや好みに合ったスポーツを見つけて、楽しみながら続けられると、鬼に金棒です。
痩せても健康でスタミナ十分な体づくり
スリムになっても、だるかったり、疲れやすい、健康とは言えない体になってしまっては、意味がありません。
それは、食事改善やダイエット方法にどこか間違いがあるのでしょう。
スタミナのある体づくりには「ビタミンB1」の働きが役に立ちます。
ビタミンB1の効果には、糖分を分解してエネルギーを作り出すことがあります。
また、ビタミンB1が十分にあると、疲れの物資として知られる「乳酸」が溜まりにくくなる作用があります。
また、ビタミンB1には神経機能を正常に保つ作用もあります。
ビタミンB1は神経の重要な構成成分なので頭や手足の働きを円滑にしてくれます。
スポーツや仕事でビタミンB1を消費して、補給をしないでいると、運動障害を起こしてしまい、疲れやすくなったりスタミナ切れが起こってしまいます。
ビタミンB1を多く含むものとしては胚芽米があります。
白米の約2.5倍のビタミンB1が含まれています。
その他、カツオや焼き海苔、大豆、豚肉などにも含まれていますので、積極的に摂るようにしたいです。
ビタミンB1不足は、精神疲労にも繋がると言われています。
ただ痩せるだけでなく、健康とスタミナを失わないことが理想です。
素材を使いこなした食事改善で元気に痩せる
栄養素をサプリメントで摂ろうとする人もいます。
決して悪い事ではないのですが、食べ物から摂ることの利点もあります。
例えばビタミンAを摂る目的で青じその葉を食べたら、青じそにはカルシウムも豊富に含まれているので、他の栄養素も一緒に摂取することができるということがあります。
栄養の少ないものを無駄に食べるのではなく、大事な栄養素を含んだ素材を適量に摂ることで、余分な脂肪が付かずに健康で痩せることができます。
ビタミンであれば、緑黄色野菜、果物に豊富に含まれていますが、卵、レバー、納豆、チーズなどにも含まれています。
カルシウムは青背の魚に多く含まれています。
中でもイワシはとりわけカルシウムが豊富で、さらにタンパク質も豊富です。
また、カルシウムはビタミンBと一緒に摂取すると吸収率が良いと言われています。
イワシはこのビタミンBも豊富に含まれていますので吸収率抜群です。
繊維質は、コルステロールを排泄する働きがあります。
根菜、キノコ、海藻に含まれているので、しっかり摂りたいです。
欠かすことができないのがタンパク質です。
大豆食品は代表格ですが、動物性たんぱく質を含む肉や魚には体内で作ることのできないアミノ酸が理想的に含まれているので、敬遠せずに摂取したい食品です。
あとはヒジキやレバーなどから鉄分をしっかり摂取すれば、栄養素については安心できます。
大事な栄養素をについて知り、バランスのとれた食事改善を行うことで、健康的に痩せることに近づきましょう。
調理の工夫で健康重視の食事改善
食事改善や痩せる方法には、調理のコツがあります。
できるだけ油を使わないように、オーブンでの蒸し焼きやホイル焼きを利用します。
また、ハンバーグに入れるタマネギは、油で炒めずにレンジでしんなりさせます。
このように、工夫次第で油を使わない方法があります。
また、炒め物やあえ物は、コンニャクや海藻、厚揚げや木綿豆腐などを加えて、ボリュームを出して、カロリーを落とし、栄養価は高くします。
麺類も、野菜などの具をたっぷり加えることで、麺の量を1/3にすることができます。
ドレッシングの油もなるべく減らし、香辛料などでアクセントを付けることがおススメです。
ダイエットの大敵であるお砂糖は、思い切ってダイエット甘味料で代用すると、かなりのカロリーオフになります。
サラダ油よりオリーブオイルを使ったり、マヨネーズの量を少し減らしてカッテージチーズを使用するなど、カロリーの少ないものでの代用を考えるのも調理の楽しさです。
楽しみながら食事改善をして、健康とすっきりとした体を手に入れられたら、長続きするはずです。
栄養をしっかり摂って、健康を重視した食事改善で痩せる
普段の食事の現状を把握して、欠点を見つけ出しましょう。
食べ過ぎや、偏食などを改善しながら、食べる食品の栄養素を意識することがとても大切です。
ダイエットとスポーツを並行できればさらに健康的な体づくりができます。
調理法や素材選びにも気を配り、長続きをさせて、心身健康で痩せる食事改善を目指しましょう。