ダイエットや健康維持のためには、毎日の食事について見直すことが大切です。
そして、食生活改善をしながら、健康的にきれいに痩せるのが理想的。
実は、食生活を改善するときには、断食を取り入れて、一度体をリセットすることがとても有効的なのです。
断食は、ダイエットだけでなく体にも精神面にもさまざまなメリットがあります。
この記事では、断食ダイエットの効果や方法などについて解説していきます。
断食ダイエットは食生活改善にもつながります
「断食」と聞くと、何やら過酷な修業のようなイメージをもっていませんか?
断食とは一般的に、「水分以外の食べ物を摂らない」ことを言います。
実は私たちは皆、無意識のうちにちょっとした断食をしていることが多いんです。
早めに夕食を食べて、翌日の朝食まで何も食べない状態は、まさにプチ断食です。
逆に、夜遅くに夕食を食べてしまうと、翌朝はまだ胃がスッキリしない感じがしますよね。
一定時間、食べ物を断つことによって、それまでの食生活をリセットすることができます。
日常的に食べ過ぎていたり、カロリーを摂りすぎている人は、ダイエットはもちろん健康にも悪い影響を及ぼします。
そのような人は、食生活改善のために断食を試みるとよいでしょう。
断食のやり方については後述しますが、実際に断食をした人からは、
・胃が小さくなり、食事が腹八分目でよくなった。
・前よりも食生活に気を使うようになった。
・気分も体もすっきりして、日常生活のパフォーマンスが高まった。
というような声も多くあります。
その他にも、断食ダイエットはさまざまなメリットを備えていますので、この後詳しくご紹介していきますね。
食生活改善にもなる断食ダイエットのさまざまなメリット
断食ダイエットは、体を内側からリセットしてくれるため、食生活改善のためには最適な方法だと言えます。
そして、その他にもたくさんのメリットがあります。
・肩こりや腰痛の改善
体内に栄養が入ってこなくなると、胃腸に集中していた血液が筋肉へ流れて、コリが改善されやすくなります。
・腸内環境の改善
断食をすると腸内フローラが元気になり、腸内環境が整います。
また、腸内環境が整うと免疫機能が改善し、花粉症などのアレルギーが軽減されることも。
・脂肪燃焼の働き
人間の体は脂肪燃焼するときに、まず糖質がエネルギー源として利用されます。
糖質は、食事から摂取されるものと、筋肉の内部に存在しているものがあります。
断食を行うと、体内に入ってくる糖質の量が少なくなるため、体内の糖質を使い切り、エネルギー源が脂質へと移行するのです。
・冷え性やむくみの解消
ミトコンドリアの活性化により腎臓の働きが良くなり、新陳代謝が活発になります。
・生理不順の解消
自律神経が整い、ホルモンバランスが正常になります。
・不眠症
腸内環境が整うことで睡眠ホルモンの分泌が高まります。
その他、味覚が正常になる、脳の働きがよくなる、ストレスに強くなるなどの効果も、多くの人が体験しています。
このように、断食は、ダイエットにはもちろん、さまざまな体の不調を改善してくれるメリットがあるのです。
食生活改善にもなる断食ダイエットの方法:準備期間
さて、次は断食ダイエットの方法を解説していきます。
断食の基本は、「準備期間→断食期間→回復期間」です。
準備期間は、食事量を徐々に減らして断食の準備をしていきます。
ここを怠ると、いざ断食に入った時に、急激な栄養摂取量の減少に体が対応せず、体調不良を起こすだけでなく、断食の効果も出にくくなります。
そして、精神面においても断食によるストレスが大きくなり、途中で断念してしまう可能性が高くなります。
この準備期間は、最低でも断食と同じ日数分確保するのが良いとされています。
日頃、外食が多く、食べ過ぎている人ほど準備期間は長めに取りましょう。
この期間の食事は、和食を腹七分目ぐらいに抑えながら食べることです。
そして、肉や魚、揚げ物は避け、タンパク質は大豆製品などから摂取しましょう。
パンや麺類などの小麦製品、乳製品、カフェイン、アルコール、スイーツ類もNGです。
3食の量の目安は、
・朝食は普段の量
・昼食は腹八分目
・夕食はいつもの半分位の量
といった感じで調整しても構いません。
また、水分は意識的にたくさん摂取するようにしましょう。
こうやって準備期間が始まったときから、自ずと食生活改善に繋がっていることになるのです。
食生活改善にもなる断食ダイエットの方法:断食期間
さて、準備期間の次はいよいよ断食ダイエット開始です!
断食中は、飲み物以外は口にしてはいけません。
いきなり長期間の断食をするのは、身体的にも精神的にもハードすぎます。
まずは、休日を利用して1日~2日ぐらいのプチ断食をすることをおすすめします。
断食中は、
・良質のミネラルウォーターをしっかりと飲むこと。
・水以外に飲んでいいものは、糖分や添加物が入っていないハーブティー、酵素ドリンク、野菜ジュースなど。
・無理な運動は避け、ゆっくりと過ごす。
・できるだけ体を温めるよう心がける。
という点を頭に入れて実行しましょう。
水以外の飲み物は、空腹を紛らわし栄養補給にもなりますが、あくまでも基本的にはミネラルウォーターをメインで乗り切っていきましょう。
実際は、断食期間中よりも、準備期間と回復期間をしっかり取ることで、食生活改善にもつながります。
例えば、週に1日プチ断食をする習慣をつけるのもいいですね。
食生活改善にもなる断食ダイエットの方法:回復期間
回復期間は、断食ダイエットを成功させるための一番重要な期間です。
断食後は、体内への栄養吸収力がかなり高くなっているので、食べたものがどんどん吸収されていきます。
断食が終わってすぐに普通の食事に戻してしまうと、リバウンドの確率が高くなってしまうのです。
断食期間を終えた後の食事は、少量ずつ食べてゆっくりと体を戻していきましょう。
回復期間は、最低でも断食期間と同じ日数が必要です。
食事内容は、
・重湯やお粥
・野菜スープ
・味噌汁
・野菜ジュース
・ヨーグルト
このような流動食を中心に、少しずつ摂っていきましょう。
回復期間に絶対に避けるべきものは、
・香辛料や唐辛子が入ったもの
・ラーメン(カップ麺も)
・焼肉などの油濃いもの
・アルコール飲料
・レトルト食品やジャンクフード
・お菓子
・コンビニ弁当
です。
これらは、消化不良や吐き気、腹痛などを引き起こす危険性があるので、注意しましょう。
そして、回復期間が終った後も、和食中心の食事を腹八分目に摂ることを習慣にしていき、食生活改善に繋げていくのが理想的ですね。
断食ダイエットのデメリットと対策
断食ダイエットのメリットと方法をお伝えしましたが、デメリットや注意点も抑えておきましょう。
・筋肉量が減少する
断食をすると、体内に栄養が取り込まれなくなるので、日常生活に必要なエネルギーが不足します。
エネルギー不足になると、筋肉の中にある糖質をエネルギー源として使いだします。
よって、断食期間が長くなるほど筋肉量が減っていくのです。
・リバウンドのリスク
筋肉量が減ると、エネルギー代謝も低下してしまいます。
代謝が悪くなると、普通の食事に戻したときにリバウンドしやすくなってしまいます。
・体調不良
正しく断食を行わないと、低血糖や頭痛などの体調不良を引き起こす場合があります。
血糖値が大幅に低下すると、集中力がなくなり、急に眠気が現れたり、という症状を伴います。
こういったデメリットを回避するためには、先ほどご説明しました「準備期間」と「回復期間」をしっかり設定することが大切です。
この期間を適切に設けるだけでも、食生活改善に繋がります。
また、断食中に何かしらの体の異変が現れた場合は、無理をせずに断食を中断しましょう。
メリットたくさんの断食ダイエットに挑戦してみましょう!
断食ダイエットは、日頃の食生活改善のためにも有効的な方法です。
断食は、ダイエット以外にもさまざまなメリットがあります。
考えれるデメリットも、正しいやり方で断食をすることで回避することが可能です。
まずは、短期間のプチ断食から挑戦してみませんか?