今は年中色々な食材が出回っていますが、美味しくいただくにはやはり、旬を迎えた食材を食べるべきです。
果物の中で冬に旬を迎えるものはいくつかありますが、ここでは定番のりんごとかわいらしいデコポンについてみてみます。
気になるカロリーやどれぐらいが適量なのかということについてもお話ししていきますよ。
果物は季節を感じる、美味しい食べ物です。
美味しい果物を食べて心を満たしてください。
りんごのカロリーと栄養成分
りんごの旬は10~12月で晩秋~冬になります。
様々な品種があり、それぞれ異なった時期に旬を迎えますが、おおむね寒い時期になります。
デコポンをはじめとする柑橘類も同様です。
冷蔵保存は3か月以上貯蔵が可能で、店頭に並ぶ時期は幅が出ますが、春先まで楽しむことができ、また冬場は常温保存が可能であり、低温で温度変化が少ない場所を好みます。
糖度が異なりますが、おおむね栄養組成は同じです。
りんご1個の大きさも、300~400gとばらつきがあり、カロリーも1個当たり138~184kcalとばらつきが出ます。
りんご100g(皮剥き)あたり:57kcal、タンパク質0.2g、脂質0.2g、炭水化物15.5g、水分84.1gとなります
また、カリウムが120mg、食物繊維が1.4g含まれます。
カリウムは食塩摂取による血圧上昇をおさえ、血圧を下げる作用や利尿作用があり、水分によるむくみ解消の効果もあります。
食物繊維の中でも水溶性食物繊維のペクチンを含み、整腸作用があり腸内環境をよくする作用があります。
りんごの皮に多く含まれるポリフェノールは、細胞を老化させる活性酸素の働きを抑制、また細胞の老化を防ぐので、肌をピチピチに保つ効果があります。
デコポンのカロリーと栄養成分
デコポン(不知火)12月~5月までが旬になり、特に3~4月が美味しい時期です。
頭にこぶがあってもなくても味に差はありません。
外見の美しさより、濃い橙色でヘタの部分に青みが残っているものを選んでください。
また、「不知火」と表記されているものもありますが、デコポンの基準まで糖度が上がっていないか酸味が強いかですので注意が必要です。
しかし、農協などを通さず独自で表記してあるのもありますので注意してください。
デコポン1個の大きさは、大きいものは小さいものの2倍近くなり、148~226gと幅があります。
カロリーも1個当たり75~115kcalとばらつきが出ます。
デコポン100g(皮剥き、可食部)あたり:51kcal、タンパク質0.8g、脂質0.2g、炭水化物12.9g、水分85.8gとなります。
栄養素は他にビタミンカロテン(ビタミンA)360μg、ビタミンE0.3mg、ビタミンC48mg含んでいます。
柑橘類のカロテンにはβキチンキトサンが含まれており、活性酸素を抗酸化物質として抑制してくれたり、骨代謝や脂質代謝に関わる現象が次々発表されている注目の栄養素が入っています。
ビタミンCは風邪予防に大いに効果を発揮します。
ビタミンCは熱に弱く、加熱すると成分が壊れ、また水に溶けやすいので水にさらすと溶けだしてしまいます。
果物を生で食べるということは、栄養をそのまま摂取することができるということになりますね。
りんごもデコポンも、そのまま味わうのがおすすめです。
りんごとデコポンの共通点はあるのか
りんごとデコポンの共通点はあるのかないのかと質問を受けると、ありませんと答えられます。
カロリーも同じではないです。
つまり、りんごと柑橘類は共通点がないのです。
共通点と言えば、果物の仲間で、生で食べることができる事ぐらいです。
大きさが違うし栄養成分の量も異なります。
英語の表現に、「りんごとミカンは比べられない」という表現があります。
収穫の時期はずれていますし、味も違うから使われる要素も異なります。
りんごは料理やお菓子などに使用しますが、柑橘類はジュースが主体でありデコポンも相違はありません。
どちらが好きかと聞かれてもどちらとも好きという場合が多く、そのような状況下で使用される、いわばことわざです。
双方の違いを強調し、どちらも存在価値を認める考え方です。
カロリーオーバーにならないりんごの適量とおすすめの食べ方は?
りんごのカロリーは、1個当たり138~184kcalです。
果物として食べる適量は1日あたり80~100kcalですので、小2/3~大1/2個になります。
一人で食べるのではなく、誰かと一緒に食べるときにシェアしたほうが食べ過ぎ防止になります。
デコポンと比べると、りんごは料理やお菓子に利用されます。
豚肉と相性が良く、一緒に焼いたり煮たりします。
生で食べられるりんごは、野菜サラダに入れてると酸味と甘みがドレッシングにもあい、美味しく食べることができます。
ジャムやアップルパイ、コンポート、そのまま焼いて焼きりんごにしたり、飴をコーティングした屋台の定番、リンゴ飴や、簡単に作れるりんごケーキやイギリスの定番、アップルクランブル等、様々な料理やスイーツになります。
季節を感じる食材ですので、限定スイーツの扱いで使用され、目にすることが多いです。
もちろん、りんごジュースや、離乳食の初期から使用できる万能選手です。
カロリーオーバーにならないデコポンの適量とおすすめの食べ方は?
デコポンのカロリーは1個あたり75~115kcalです。
1日の果物の摂取目安が80~100kcalですので、1個が適量になります。
デコポンは、年内~1月頃からハウス栽培されたものが売られており、露地栽培ものは3~4月が一番おいしい時期です。
デコポンは甘いので「そのまま」食べるのが一番おいしいです。
ミキサーやフードプロセッサーで「ジュース」にしてしまえば、ごくごく飲んで味わえます。
砂糖を加えず、100%で味わうのがおすすめです。
ほか、ジャム等の利用法はありますが、りんごほど多様性はありません。
低温冷蔵保存で長期保管ができるので、りんご同様長く楽しむことができます。
柑橘類もりんごも、早く収穫して追熟の為にある程度の期間を冷蔵して保管しています。
完全に熟した採れたてを楽しむのは、やはり、露地栽培の時期を選ぶのがおすすめです。
りんごとデコポン、季節を味わう
りんごやデコポンのほか、野菜や果物など食材はそれぞれ旬があります。
旬とは、それらが収穫の最盛期であり、一番栄養を蓄えている美味しい時期です。
最近は保存方法が発達し、長く季節の味を味わうことができますが、季節の味や旬を感じることが少ないです。
その中で、果物は季節を感じる食材です。
例えばいちごは「春」、キウイフルーツは「夏」、りんごが出てくると「秋」を感じたり、デコポンやミカンなどの柑橘類は「冬、こたつで食べる」という想像が掻き立てられます。
カロリーも、スナック菓子や洋菓子のように脂質がほとんど含まれていません。
また、おやつや間食として、食事ではなかなか摂取できないビタミン・ミネラルを生でそのまま食べることもできます。
手軽だけじゃない、栄養素をしっかり補給できる食材であるのです。
季節限定スイーツとして、季節の果物を使用したケーキなども、時に楽しんでも良いです。
その時は、「そのスイーツ今日だけ1個だけ」とか、毎日にならないように気を付けてください。
果物だけでなく、糖質や脂質が多くなりやすいので注意が必要ですが、旬を感じることができるものですので、心の栄養にはなってくれます。
果物を積極的に摂りましょう
りんごやデコポン等果物は四季を感じ、そのみずみずしい味を楽しむことができます。
また、熱を通さなくても食べられる分、栄養を余分に落とすことがなく食べることができるのが、フルーツのいいところです。
果物の適量は1日約80kcal分で、カロリーを考えると果物もそれぞれ量は異なります。
果物だから、どれだけ食べても良いとは限りませんが、果物を食べる機会があるなら存分に季節の味を味わってください。
果物で季節を感じ、堪能してください。