味噌は長期保存をする調味料となるため、風味が変わらないように容器選びにもこだわりたいものです。
例えばその場合に陶器を選ぶ時には、どのような点にこだわれば、衛生的にもおいしさの面でも満足できることになるのでしょう?
今回は味噌を保存する上で陶器を使う利点や、気をつけたい注意点を確認して、味噌の保存にあった陶器選びをしましょう。
味噌をおいしく保存できる容器の特徴は?
味噌を保存したい時の容器選びとしては、陶器、タッパー、ホーロー、ガラスなどが選択肢に入ることでしょう。
ところで、味噌をおいしく保存できる容器の特徴とは、どのようなものなのかはご存知でしょうか。
その時に一番に着目したいのは、味噌にとってどのような保存の仕方をすると、おいしさを保てるかということです。
そのポイントを見てみると、「冷蔵庫又は冷凍庫で保存」や「味噌の表面の乾燥に注意すること」などがあります。
もし、味噌をおいしく保存するために冷凍庫を使う場合、容器の使用に関しての注意書きで、耐冷温度を確認しておくことが重要です。
耐冷温度が-20℃以上よりも低ければ、家庭用の冷凍庫にも対応ができますので、購入時にチェックをしておくとよいですね。
また、味噌を使う時には冷蔵庫や冷凍庫から出しますが、その時に空気が味噌に触れる面積が狭い容器が望ましいでしょう。
空気に触れてしまう場合には、ラップを味噌に付けておくことで、乾燥しないようにすることも可能です。
他にはタッパーのようなプラスチック素材の容器は、長期間保存をすると容器全体から空気を摂り込んでしまったり、塩分による劣化があったりするとも言われます。
その点は陶器を使えば問題はないのですが、他の容器を使う場合には注意するようにしましょう。
味噌の容器に陶器を選ぶ時の利点や注意点は?
味噌を保存する容器選びの際には、陶器を使うことも一つの選択肢に入ります。
陶器は「光を通しにくい」特徴も持つため、味噌を常温保存で使用する上でも便利な容器です。
味噌は通常長期に渡って保存をしますので、これらの特徴は味噌をおいしく保つ上で利点となります。
そしてガラス質の釉薬(うわぐすり)を塗っている、表面がツルッとした陶器の場合は、使用後のニオイや色移りの心配が少なくなるでしょう。
他に陶器の特徴と言えば、基本的には冷凍や冷蔵にも使えるため便利です。
また容器を選ぶ時には、使用する上での注意点があれば見ておかなければいけませんよね。
まず釉薬を塗っていない陶器や、ヒビが入ったデザインのものは、陶器の特徴である吸水性の良さが、ニオイやカビやシミの原因になることがあります。
そして、陶器を使用する上でのデメリットを考えると、「重さが気になる」「割れやすい」などの特徴が思い当たります。
味噌は日本人が比較的よく使用する調味料になるため、このような特徴は、出し入れの時のことを考えた場合、気になるかもしれません。
しかし特に気にならなかったり、その時にさえ注意をしたりすれば、陶器は味噌を保存する容器としてはぴったりです。
手作り味噌を作る時にも陶器はおすすめ?
手作り味噌を作る場合には、大豆や米麹などの材料を合わせ、容器に入れて常温で数か月熟成させることになります。
この場合は直射日光が当たらず、湿度や温度が高くない、ひんやりした場所で保存することが重要です。
そのような手作り味噌の保存容器においても、陶器はぴったりのものと言え、おすすめできます。
それは陶器が光を遮断する容器となり、外の温度の影響を受けにくい性質を持つためです。
この特徴は味噌をおいしく保存するためには大切なことになります。
また、手作り味噌は木桶やプラスチック素材の容器でも作れますが、丈夫で長持ちすることや、使用後にニオイや色が移りにくいのは陶器のおすすめできる点です。
例えば奮発をして少し値段の高い陶器を購入したとしても、味噌だけでなく、梅干しや漬物なども漬けることができるしょう。
そして手作り味噌は、長期の常温保存になるため、どうしてもカビが見られることがあるようです。
しかしその場合の容器の消毒も、陶器は木桶などに比べると楽にでき、焼酎などを使用して衛生的に保つことが可能です。
陶器に似た磁器もあるけど味噌の容器に使える?
陶器は粘土が材料となる容器ですが、陶器によく似たものに磁器があります。
磁器は元となる材料の違いから陶器とは区別されており、磁器は石を粉にしたものが材料となる容器です。
パッと見た感じでは陶器と磁器の見分けはつきにくく、通常は一緒にして陶磁器と呼ばれるほど、同じようなものとして扱われることが多いようです。
ただし磁器を指で軽くはじいたり叩いてみると、澄んだような金属音に近い音がする点は、鈍い音のする陶器との違いです。
他の陶器との違いを見ると、磁器は吸水性がほとんどなく、半透光性の性質を持ちます。
味噌を冷蔵庫や冷凍庫で保存をする限り、特に気にする必要はなく、吸水性がないためニオイや色移りがしにくい点は利点になります。
また手作り味噌を作る際にも、常温で保存をする場合には冷暗所に置くことが多いため、問題にはならないと思ってもよいでしょう。
他の特徴は陶器と共通する部分が多くなり、重さや落とすと割れる部分は気になるところです。
その点さえ気にならなければ、味噌を保存する容器として陶器と同じように磁器も味噌の容器に使えます。
陶器で味噌をおいしく保存する時のポイントは?
陶器は味噌をおいしく保存するためにはふさわしい容器と言えます。
しかしさらに上手に保存をするために、押さえておく方がよいポイントはないかを確認してみましょう。
味噌のおいしさを保つためには「味噌の乾燥や酸化を防ぐこと」、「直射日光を避け温度や湿度管理に注意すること」などがあります。
味噌の保存は一般的には冷蔵庫で保存をすることが多いため、温度や湿度に関してはそれほど心配はなさそうです。
ただし容器が味噌の保存にぴったりでも、扱い方によってはカビが生えたり風味が落ちることがあります。
そのため味噌の風味やカビに影響を与える、水分を含ませたり、空気に触れて乾燥をさせることには注意を向けたいものです。
味噌を使う際には清潔で乾いたスプーンですくうようにして、めんどうだからと、だし汁の付いたお玉杓子ですくわないようにしましょう。
陶器は空気に触れにくいような容器ではありますが、味噌を使う時にはどうしても空気に触れがちです。
その対応策としては、ラップを味噌の表面に付けることで、乾燥や酸化から守るようにすることができます。
味噌の容器として陶器よりも利点を感じられるものはある?
味噌を保存する容器を選ぶ場合、利点もあれば使用する上で注意をしたいこともあります。
例えば陶器の場合は重いという特徴があるため、できるだけ軽い容器で保存をしたい場合には不向きな容器です。
特に味噌は日本人の定番の汁物である味噌汁の材料になるため、よく使用するご家庭では朝晩の食事で使うことになるでしょう。
そうなると味噌がよく減るため、味噌の劣化や風味が落ちることを考えるより、使いやすさを選ぶ方がよい時があります。
そのような時には、タッパーなどのプラスチック容器の方が軽いため、出し入れの時に負担になりません。
また陶器の場合は積み重ねにくいという部分を感じる容器もあります。
冷蔵庫内のスペースを有効利用したい場合には、ガラス、タッパー、ホーローなどの積み重ねやすい容器を選ぶ方が便利に使えます。
陶器の場合は中の味噌の状況は見えないので、残量や味噌の色などが見える方がよければ、ガラスやタッパー容器の方がよいでしょう。
長期間保存をすることも多い味噌なので、使用頻度が多くないご家庭では、味噌の風味やカビから守るためにもその方がよいかもしれません。
味噌の保存上、陶器は常温でも冷蔵庫でも幅広く活躍する容器
陶器は容器の外の温度や湿度の影響を受けにくく、空気の影響を受け味噌の風味に変化が出にくい容器になります。
ただし利点ばかりではなく、持つと重さを感じやすいので、よく味噌を使用する方には少々不便で、また割れやすさも気になる方がいることでしょう。
よく味噌を使用する場合にはタッパーやホーローなど、長期の保存や風味の変化を気にする場合には陶器がおすすめの容器と言えます。