お弁当の定番はおにぎりという方も多いのではないでしょうか。
三角で海苔を着せたおにぎりは家ではもちろん、お昼にお弁当で食べると、とてもおいしく感じます。
また、大福は様々な餡を軟らかい餅でつつんであります。
ほっこり昔を懐かしんだり、最新デザートであっと驚くようなものをくるんであったり、常に前進している和菓子です。
おにぎりと大福は、一見似ていないようですが、共通は炭水化物が中心の食べ物です。
適切に食べれば満足、食べ過ぎればカロリーオーバーの原因となり、思わぬ結果を招きます。
おにぎりと大福の共通点
おにぎりは、ご飯を三角形・俵型・球状などに加圧成形した食べ物です。
日本では昔から携帯食や弁当として、変わらず重宝されている主食の形態です。
大福は、小豆でできた餡を餅でくるんだ和菓子の一種です。
餅は軟らかいものを使い、餡は餅と同量以上であることが多く、食用の粉をまぶしてあることが多いとされます。
栄養素に共通点があります。
おにぎりは米からできていて、具材にもよりますが、ほぼ炭水化物です。
大福も、小豆は炭水化物が多い食品で、餅も炭水化物になります。
おにぎりも大福も、脂質をほとんど含まず単純な炭水化物になります。
違うのは、大福を覆っている餅が、軟らかさの維持のために、砂糖が混ぜ込んであること、また中の餡にも重さの30~40%以上、砂糖を入れて作りますので、同じ炭水化物でも砂糖の使用が格段に多い部分です。
おにぎりは、具材こそ梅干しやツナマヨ、明太子など色々なバリエーションがありますが、ご飯の中に入るのは少量ですので、ほぼ炭水化物です。
砂糖を大量に加えているわけではないですので、砂糖のカロリーは足されることはありません。
共通点は、おにぎりも大福も炭水化物が主な栄養素です。
炭水化物は、脳が栄養としている糖質の補給源で、脂質は党が足りない時に分解される貯蓄用の補給源になります。
炭水化物は、糖質がいくつも繋がった状態です。
体がエネルギー源に利用するためには、繋がったところを切って、ひと粒の糖質にしないと利用できません。
必要以上に胃の中にある炭水化物は、中性脂肪として体の中にどんどん貯蓄されていきます。
脂質を控えているにも関わらず、中性脂肪が上昇してしまうのは、炭水化物を多く取りすぎていることが原因になっています。
また、脂肪肝といった病気も聞いたことがあるかと思いますが、脂肪を摂りすぎて脂肪肝ではなく、実は炭水化物の摂りすぎによっても引き起こされる肝臓の状態です。
食べ過ぎは、思わぬ病気を引き起こします。
おにぎりは具材によってカロリーが変わる
おにぎりは基本的に主食で、ご飯に合うおかずやご飯のお供と言われるものが、具となって少し入っています。
保存のために梅干しや高菜、シーチキンマヨネーズや明太子、味付けした肉、炊き込みご飯やチャーハンのような味付けしたご飯、自宅で作る色々なふりかけ等オリジナルというように、種類はたくさんあります。
大福がおにぎりの具になることはまずないので、砂糖が加わることはありません。
サツマイモごはんや栗ごはんなど、炭水化物が多い食材が加わったおにぎりの場合もありますが、それは少数です。
基本的にご飯に合わせることは、タンパク質、脂質を合わせることになりますが、量がほとんど知れています。
カロリー計算も、コンビニのご飯は100gで160kcal、合わせる具材によって、170~220kcal前後になります。
大きなおにぎり、つまりご飯が多く具材が揚げ物であると、400kcal近くになります。
ご飯の量は固定で大体100g、平均してカロリーは200kcalと考えると、カロリーのカウントがしやすくなります。
それぞれ別の具でも、ラベルのどこかに書いてあるので確認してみてください。
普通のご飯100gのおにぎりで200kcalを超えているのは、脂質を使用しているものが多い傾向です。
大福のカロリー
軟らかい餅の中に、ぎっしりと餡がずっしりと詰まった大福は、和菓子の代表格です。
約100gで、230kcal程度です。
中に入れる餡によってはカロリーは上がります。
同じように餅で包むのですが、餡や生クリーム、フルーツ、栗などが詰められていれば、炭水化物は減っても、脂質がぐんと上がります。
例えば、生の果物が入ったフルーツ大福は、生クリームで量を増すので、大きいものが多いです。
カロリーは180~220kcalですが、脂肪が多くなります。
おにぎりは脂質がなかなか増えにくいのですが、大福は中の餡によってカロリーは変わりませんが、脂質が多くなります。
食べたあとも、割とおいしく満足感はあります。
しかし、小さな通常の大福だと、一口で食べてしまえる場合もあり、2個3個と口にしてしまいかねません。
大福は炭水化物も脂質も多く、甘くておいしいと感じると、食べ過ぎになりやすいので、食べるときは1つをよく味わって食べてください。
おにぎりと大福の食べ方を知る
おにぎりと大福には、実はカロリーに大きな違いはありません。
どちらかというと、炭水化物と脂質の量がカロリーの変化になっています。
食べる一口が大きければ一度に飲み込む量が増え、おにぎりだと3~4口程度、大福だと1~2口程度で食べてしまうでしょう。
一口を今までの8割程度、そして、よく味わうためにもよく噛んで食べてください。
お腹がすいているから早く食べたいと思って食べると、自然と一口が大きなり、また慌てて噛んで飲み込める程度の大きさになったらゴックンと飲み込んでしまいます。
これは、おにぎりや大福に限らず、食べ物を食べるときの注意点になります。
よく噛んで、ゆっくり食べることを心がけてください。
どんな食べ物であってもすぐに実行できる、食べ過ぎ防止の方法です。
主食がおにぎりの時の食事のカロリーに注意!
おにぎりは、炭水化物が中心の主食です。
食事として食べることが多いですので、主食(炭水化物のご飯)+主菜(タンパク質の肉・魚)+副菜(野菜)をそろえる基本を守ります。
例えば、シンプルなおにぎり1個(たとえば梅おにぎり160kcal)、コンビニのレジ横のから揚げ(約240kcal)に野菜サラダ(ドレッシング1袋を足して約80kcal)組み合わせると約560kcalになります。
おにぎり2個のみ、味が違う組み合わせの場合は約400kcalに増えます。
それは、炭水化物のみの栄養補給になるので、アンバランスな食事の組み合わせになります。
カロリーで言えば、大福2個食べているのと同じように、炭水化物のみになります。
また、噛まないことに繋がりますので、ご飯のほかに、よく噛まないと飲み込みづらい野菜や肉などを組み合わせると噛む回数が増えるので、満腹感を得やすい組み合わせになります。
自宅で作るお弁当においては、おにぎりだけでなく、おかずもあってのおにぎりです。
おにぎりのご飯だけだと、栄養が偏り、炭水化物の摂り過ぎになります。
余分な炭水化物は、少しずつ脂肪とし蓄えていくきっかけになってしまいますよ。
大福を食べるときにカロリーを見る
市販で売っている大福は、ラベルのどこかに小さくカロリーが書いてあります。
一緒に原材料も書いてありますので、確認してみてください。
大抵はもち米、小豆、砂糖の記載があります。
食べるタイミングですが、食事と一緒だと、カロリーはオーバーしてしまいます。
おやつとして楽しむなら、まだ明るいうち、つまり体が動いているときに食べてください。
夕食後は体を動かす量が日中より減りますし、寝るだけなので、その時に脂肪をためやすくなります。
間食、甘い食べ物は簡単なエネルギーの補給でもありますし、心の栄養として楽しみでもあります。
おにぎりは食事なので、甘い味とは関係ありませんものね。
飲み物は、甘いカフェオレとかではなく、カロリーがゼロである水や日本茶、ブラックコーヒー等にしましょう。
甘い飲み物には砂糖が入っていますので、そこでとってしまうと、更に余分な炭水化物を摂っていることになりますし、甘さに口が慣れてしまいますので他の甘みを感じにくくなってしまいます。
また、甘いものは毎日摂取しないようにしましょう。
なぜならば、習慣になってしまうと食べずにはいられなくなり、量も増えやすいからです。
組み合わせや食習慣を見直しましょう
おにぎりは手軽ですし、大福などの甘いものは、それを食べると疲れが吹き飛ぶ気がします。
でも、食べるときの食事の組み合わせや、タイミングを少し考慮してください。
組み合わせを注意しないと、炭水化物の摂りすぎ、カロリーの摂りすぎにより、代謝しきれなかった炭水化物が脂肪となり、体に蓄えられます。
欲しいと思って買う時は、カロリーや組み合わせも考えないかもしれませんが、一呼吸おいて、購入しすぎないことも大切です。
買ってしまうと、大福もおにぎりもおかずも、全部食べてしまいがちなので、気を付けてください。