ドライトマトといえば、美容・健康・ダイエットに効果があるとして人気の食材です。
生のトマトを乾燥して作られるドライトマトは栄養成分が凝縮されているため、少量でもさまざまな効果を発揮してくれます。
ドライトマトにはどのような栄養成分が含まれているのか、そして気になるカロリーはどれぐらいあるのでしょうか。
また、美味しい食べ方や保存方法などをご紹介します。
ドライトマトに含まれる栄養成分とは?
トマトは低カロリーの食材で、生のままでも美容と健康に効果的な栄養が豊富に詰まっています。
また、乾燥させてたドライトマトは、栄養素が凝縮されてパワーアップし、少量でも効率的に栄養を摂取することができますよ。
トマトの栄養成分といえば、「リコピン」や「ビタミンC」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
リコピンは抗酸化作用の強い成分で、体の劣化を防いだり、病気の原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。
これは、抗酸化力が高いと知られるビタミンEの約100倍もの効果を発揮するほどのパワーがあり、さらにリコピンは乾燥させることで、生のトマトの4倍も増加するのです。
そして、みなさんお馴染みのビタミンCは、美肌に効果的です。
肌のハリを保つためのコラーゲン生成を促し、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を抑制する働きもあります。
まさに、美肌に欠かせない栄養素ですね。
そのほかにも、便秘解消に効果的な食物繊維、むくみを改善してくれるカリウム、強い体を作るビタミンDなど、健康で美しい体を作り上げる栄養素がたっぷりと詰まっています。
また、旨味成分であるグルタミン酸が凝縮されるので、さまざまな料理に取り入れることで、普段の料理を格別に美味しくすることができるのです。
ドライトマトの気になるカロリーは?
ドライトマトのカロリーは、100gあたり約354キロカロリーほどあります。
しかし、このカロリーを聞いても、どのくらいなのいかピンときませんよね。
そこで、ドライトマトといろんなドライフルーツのカロリーを比較してみました。
・ドライトマト 100gあたり約354キロカロリー
・レーズン 100gあたり約300キロカロリー
・バナナ 100gあたり約287キロカロリー
・クランベリー 100gあたり約323キロカロリー
・プルーン 100gあたり約237キロカロリー
・マンゴー 100gあたり約368キロカロリー
・いちじく 100gあたり約271キロカロリー
このように、ドライトマトのカロリーは、ほかのドライフルーツと比べると少し高めになります。
言い換えると、それだけ栄養成分がぎっしりと詰まっているということです。
ただし、ドライトマトはそのまま食べるというよりも、料理に少量加えて食べたり、スープの出し汁にしたりすることが多いため、ほかのドライフルーツのように食べ過ぎることは少ないでしょう。
前項でもご説明したとおり、ドライトマトは少量でもたくさんの栄養を取り入れることができる、万能食材といえます。
栄養豊富でカロリー高めなミニトマトから作られる
ドライトマトは普通のトマトではなく、ミニトマトから作られるのが一般的です。
普通のトマトとミニトマトは含まれる栄養成分は同じですが、ミニトマトの方が圧倒的に栄養価が高いのです。
カロリーでいえば、普通のトマトが100gあたり19キロカロリーに対して、ミニトマトは100gあたり29キロカロリーです。
ミニトマトは、栄養価の高さに比例してカロリーも高いというわけですね。
そのミニトマトを乾燥させることで、さらに栄養成分と旨味が凝縮された食材へと変化していくのです。
普段の料理に取り入れたいドライトマトですが、実はわざわざ購入しなくても、ご家庭で簡単に作ることができます。
ドライトマトの作り方は次項でご紹介しますので、参考にしてみてください。
栄養満点!自家製ドライトマトの作り方
ご家庭でドライトマトを作るときは、オーブンを使うと簡単にできます。
それでは、作り方をご紹介しますね。
【材料】
・ミニトマト 20個ぐらい
・塩 適宜
【作り方】
①オーブンを140度で余熱しておきます。
②ミニトマトを洗ってヘタを取り、横半分に切りましょう。
③バットにキッチンペーパーを敷き、②の切り口を下にして並べ、10分ほど置きます。
こうすることで、ミニトマトの余分な水分をキッチンペーパーが吸い取ってくれますよ。
④天板にオーブンシートを敷き、③の切り口を上にして敷き詰めて並べます。
⑤切り口全体に薄く塩をふり、予熱したオーブンで60分焼きます。
⑥天板をオーブンから取り出し、トマトから出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、さらに30分~1時間ほど焼きましょう。
⑦焼き上がったらオーブンから取り出し、天板に乗せたまま完全に乾かしたら完成です。
このように、ドライトマトは家庭でも簡単に作ることができます。
乾かす目安はお好みですが、残った水分量によってそのまま食べることもできますし、天日干ししてカラカラの状態まで乾かすと、保存可能期間も長くなりますよ。
こうして作られたドライトマトは余分な水分がなくなり栄養分が凝縮されるので、一定量あたりのカロリーも高くなるのです。
ドライトマトのおすすめの保存方法や食べ方は?
では、ドライトマトはどのように保存すればいいのでしょうか。
乾燥具合によって、それぞれに適した保存法があります。
水分を多めに仕上げたドライトマトは長期保存するとカビが生えやすいため、ジップ袋などの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、なるべく早めに使い切りましょう。
しっかりと乾燥させたドライトマトは、オリーブオイル漬けにすると万能保存食になるのでおすすめです。
煮沸消毒したガラス瓶にドライトマトを入れ、オリーブオイルをひたひたになるまで注ぎます。
このとき、バジルなどの乾燥ハーブを一緒に入れると、イタリアン料理に最適な風味になりますよ。
オリーブオイル漬けにしたドライトマトは、冷蔵庫で1~3か月保存できます。
使う分だけ取り出し、刻んでパスタやスープに入れても美味しいですし、チーズに乗せて食べるのもおすすめです。
また、サンドウィッチの材料として、ハムなどと一緒にはさんで食べても美味しくいただけます。
実はドライトマトの栄養成分は、油分と一緒に食べることで効率的に吸収してくれるのです
カロリーが気になるところですが、オリーブオイルのような良質な油分を使えば、ダイエット中でも心配は少ないでしょう。
出し汁にすれば低カロリーで旨味も絶品!
カロリーが高めなドライトマトですが、出し汁として使えばカロリーも抑えることができ、さまざまな料理に使うことができます。
ドライトマトの約10倍の熱湯に浸して、10分ほど置きましょう。
そうすると、旨味と栄養成分がしっかり抽出されて出し汁代わりになるのです。
ただし、オイル漬けにしたドライトマトは、出し汁はとれませんのでご注意くださいね。
この出し汁は万能で、コンソメの素の代わりとして洋風スープにも使えますし、味噌汁の出し代わりにもなります。
また、肉や魚を使った料理の出し汁として少量加えると、隠し味として最適です。
ドライトマトの出し汁は洋風の料理に合うイメージがあるかもしれませんが、和洋折衷の料理に問題なく使うことができます。
料理の幅もグッとアップしますよ。
健康と美容のためにドライトマトを!
トマトは乾燥させることで、栄養価も旨味もアップすることが分かりましたね。
カロリー自体は高めになりますが、ほんの少量でも十分に美味しく栄養を摂取することができるので、とても便利です。
また、ご家庭でも簡単に作ることができますし、保存食にもなります。
健康と美容、そしてダイエットに効果的な成分がたくさん含まれているドライトマトを、普段の食事に取り入れてみてくださいね。