カロリーが気になる方にとっては、何がダイエットに効果的なのか気になるものですよね。
食生活を野菜中心にすると、最初は体重が落ちても一定のところからあまり落ちにくくなった、という人も多いと思います。
実は、肉や米をうまく食べながらダイエットすることでその現象を防ぐことが出来るのです。
肉と米に含まれる栄養素の話を交えながら、ダイエット中の肉や米の摂り方などご紹介していきます。
肉中心ダイエットとは?
ダイエットと言えば、米などの炭水化物を抜いたり、野菜中心にしたりという食生活を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
肉は脂が多くてカロリーが高いから、ダイエット中には食べてはいけないと思いがちですが、実はそうではありません。
肉には人の身体や血を作るタンパク質が豊富に含まれていますので、食事からタンパク質を摂らないと栄養が偏ってしまいます。
栄養が偏ると体調を崩しやすくなってしまうので、肉を食べないということはおすすめ出来ません。
肉を食べたほうが良い理由は他にもあって、肉にはLカルニチンという成分が含まれており、これは、脂肪を燃焼させる効果があります。
人のエネルギー源となる食材は、ごはんやパンなどの炭水化物です。
しかし、これらは摂取しすぎると脂肪に代わってしまうので、炭水化物の量を少し減らして、肉をしっかり食べましょうという考えのダイエットが、肉をしっかり食べるダイエットになります。
肉を食べることにより、Lカルニチンが脂肪を燃焼させ、エネルギーを作り出すので、大好きな肉を我慢せず、ダイエットをすることが出来るのです。
米抜きカロリー制限をして野菜中心のダイエットでなぜ痩せない?
米などの炭水化物や肉を我慢してカロリー制限しているのに、なかなか体重が落ちないという経験はありませんか。
野菜しか食べず、過剰なカロリー制限をすると、脂肪が落ちるより先に筋肉が落ちてしまいます。
筋肉が落ちると、確かに少しは体重が減りますが、それはダイエットとしては良い方法ではありません。
筋肉が落ちることで、代謝が悪くなり、逆に痩せにくい体質になってしまいます。
肉などを食べてタンパク質を沢山摂って筋肉量を増やし、代謝をアップさせてカロリー消費量を増やすことが体重減少への近道となります。
筋肉が付けば、引き締まった自分の理想の姿に近づくことが出来ますよ。
では、実際肉は一日にどのくらい食べたら良いのかというと、手のひら1枚分の赤身肉が適量となります。
結構沢山の量が食べられることがわかりますよね。
ステーキ肉であれば、2枚分の大きさを食べても良いので、肉好きな方には嬉しいですよね。
肉中心ダイエットでおすすめの肉の種類や部位は?カロリーが低いのは?
肉を沢山食べて良いと言っても、何の種類でも良いわけではありません。
脂肪を燃焼させる働きのあるLカルニチンを含む量が多い肉がおすすめとなります。
マトン・ラム・牛肉・豚肉・鶏肉は肉の中でも含有量が多いとされているので、積極的に選ぶようにしましょう。
羊肉がLカルニチンの含有量が一番多いとされていますが、独特な臭みが苦手な方も多いと思います。
そのため、日常的に手に入りやすい、牛肉や鶏肉の脂の少ない赤身肉を料理すると良いですよ。
更に、肉の部位もダイエットしている人にとっては重要事項です。
ダイエット中に食べる肉の部位は、牛ロース・牛モモ・鶏ささみ・鶏むねがおすすめです。
どれも脂肪分の少ないカロリー低めの部位ですので、頭に入れておきましょう。
肉を食べようとするとどうしても米が進んでしまいますが、米はお茶碗に軽く一杯程度にして食べ過ぎないように注意してください。
肉中心の食事で気を付けるべき事はカロリーだけではない!
<糖質を摂りすぎないようにする>
米やパンなどの主食に含む糖質はカロリーが高く、血糖値がぐんと上がってしまう原因になります。
血糖値が急上昇すると、太ることに直結しますので、米などの主食の摂取量は多くならないように注意しましょう。
米に限らず、糖質の多い甘い菓子類や、米で作られた煎餅なども沢山食べないように気を付けてください。
<食べる順番が重要!>
肉中心のダイエットに限らず、ダイエット中の方は食べる順番が重要になります。
その順番とは、野菜→肉→主食という順番です。
野菜を先に食べる理由は、野菜の食物繊維が血糖値の上昇を穏やかにする働きがあるためです。
<良く噛みましょう!>
肉は良く噛まないと胃腸に負担がかかってしまいます。
良く噛んで、消化を助けましょう。
良く噛むことには他にもメリットがあり、良く噛むことで脳が刺激され、満腹感を受けやすくなります。
ダイエット中の人は良く噛むことを心がけて下さいね。
<脂身は食べないように注意しましょう>
赤身の肉はダイエット効果がありますが、脂身が多いと太る原因になります。
脂肪が多い部位は避けて、脂身が多ければ、なるべく取り除いて食べるようにしましょう。
<揚げ物はNG!>
肉を調理するには揚げ物や油を多く使ったものは避けましょう。
焼く(油は少な目に!)・煮る・蒸す・茹でることを心がけるとダイエットを効果的に行うことが出来ます。
肉中心ダイエットでは米は食べてはダメ?
先ほども解説した通り、米などの主食はカロリーが高く、血糖値が急上昇する食材なので、食べ方には注意が必要です。
しかし、全く米を食べないのはNGです。
米は身体にとってとても重要なエネルギー源になります。
エネルギーが足りないと、元気が出ずダイエットの効率も下がります。
更に、米を食べないと脂肪より先に筋肉が落ちるので、代謝が落ちます。
代謝が落ちるのは肉中心ダイエットではあってはならないことです。
肉中心ダイエットでは代謝を上げることが重要なのに、そこに米を食べず代謝を落としてしまっては意味がありません。
肉中心の食事にするとしても、米は抜かないようにしましょう。
米は少なくともお茶碗軽く1杯程度は食べると良いですね。
米だけではなく雑穀米のメリットも知っておきましょう
健康の為に米に雑穀米を混ぜて炊く人が増えていますよね。
米に雑穀米を混ぜることで、カロリーが抑えられるかというとそうではありません。
雑穀米は栄養豊富な為か、カロリーも低いと思われがちですが、普通の米とカロリーはほとんど変わりません。
では、何が良いのかというと、食物繊維が豊富に含まれているということです。
食物繊維の中の水溶性食物繊維にはコレステロールや糖質、塩分などを吸収することを防ぎます。
ということは、米と同じ量を食べても、肥満の原因を防ぐことが出来るということです。
肉中心ダイエット中で効果をアップさせたければ、米だけでなく、雑穀米も一緒に摂ると効果的にダイエットを行うことが出来ますね。
雑穀の中でも今流行りのもち麦について少し解説します。
もち麦はコレステロールや内臓脂肪を減らして生活習慣病を改善する効果があると言われています。
また、穀類の中でも食物繊維が特に豊富に含まれており、腸内環境の改善や血糖値の急上昇も防ぐことも出来ます。
更に粘りのあるβグルカンを多く含むので、時間をかけてゆっくり消化してくれる働きがあります。
ダイエットにはもち麦も摂ると良い効果が得られるのでおすすめです。
肉中心でも、バランス良い食事に!
肉中心のダイエットを行う場合でも、バランスの良い食事を心がけるのは基本となります。
早く痩せたいからと、米を抜いたり野菜しか食べないなど極端なカロリー制限などは行わないように心がけましょう。
肉中心のダイエットのポイントは、「肉は赤身でいつもより少し多めに・米は少なめ・野菜はたっぷり」ということを頭に入れると効果的にダイエットが出来ますよ。