ポップコーンといえば映画館ですね。
映画を観ながら片手にポップコーン、片手にコーラ…定番スタイルとして今も劇場でみかけます。
そのポップコーンですが、実は自宅の電子レンジで簡単に作れることはご存知でしたか?
ポップコーン用の豆というものが、今は通販で手に入るようになっています。
自分で作れば、塩味以外にも様々な味付けのポップコーンが楽しめます。
ポップコーン、普段食べていますか?
幼い頃は食べていたけれど、最近はあまり食べていないおやつ、そういったお菓子の中にポップコーンはあると思います。
昔、家庭で作るポップコーンは楽しいおやつでした。
アルミの鍋に入っていて、コンロにかけるとフィルムが膨らみ、中でポンポンと弾ける音が聞こえる…それが大変に食欲をそそり、わくわくしながら見つめたものです。
現在はガスコンロではなくIHの家も増え、アルミタイプのポップコーンを見かけることはぐっと少なくなりました。
あの楽しさを自分の子どもにも味わって欲しい、そんなあなたに朗報です。
味付けをしていないプレーンなポップコーン用の豆が、今は大手通販サイトやスーパーで気軽に買える時代なのです。
昔のポップコーンは塩味ばかりで食べている最中に飽きてしまいましたが、自分で好きな分量を作れる電子レンジ調理ならば、味変をしながらたっぷり楽しむことが可能です。
基本的な作り方を次に記しますので、ぜひ子どもと一緒にポンポンと弾ける音を楽しんでください。
できたてのポップコーンは格別な味がしますよ。
塩味のシンプルなポップコーンを電子レンジで作る方法
ポップコーンを作るのに用意するもので、ちょっと意外なものがあります。
それは紙袋もしくはA4の封筒です。
これがあると、電子レンジを汚さず、きれいにポップコーンを弾けさせることができます。
散らばらないのでお掃除も必要なく、加熱ムラもありません。
【材料】
・ポップコーン用の豆 1/4カップ
・塩 適量
・紙袋もしくはA4の封筒 1枚
【作り方】
①袋にマチを作ります。
封筒を広げて、底辺の隅を三角形にして内側に折り込みます。
ポップコーンが弾ける余白を作る気持ちで、広めに作ってあげてください。
②ポップコーン用の豆を入れ、封筒の口を三回ほど折り込みます。
③ ②を電子レンジに入れて、600Wで3分ほど加熱します。
すぐにポンポンと弾ける音がします。
音がしなくなったら出来上がりです。
④封筒の中に塩を適量入れ、上下に振って味をなじませます。
これだけで、基本のポップコーンが簡単に出来上がります。
ポップコーンは塩味だけじゃない!簡単に味のバリエがつく
ポップコーンを電子レンジで作る方法はこれでお分かりですね。
塩味に飽きてしまったら、とても簡単に味を変えることも可能です。
例えば粉末カップスープを使って、コーンポタージュ味のポップコーンや、トマトベースのポップコーンを簡単に作れます。
すでに粉になっているので、袋に入れて上下に振るだけでOKです。
この場合は塩は入れないでください。
また、粉末のコンソメや鶏がらスープを使用することもできます。
この場合もやはり塩は追加しないでくださいね。
また、カレー粉や唐辛子などのスパイスを塩と一緒に混ぜる方法もあります。
ピリッと刺激的で、大人のおつまみにぴったりです。
好みで辛さを調整できるのも嬉しいですね。
また、甘い味のポップコーンも簡単に作れます。
王道のキャラメルポップコーンは、溶けたマーガリンと砂糖を火にかけて、カラメルを作りポップコーンに絡ませるだけです。
カラメルを作るのは面倒だけど甘い味にしたい、という方は、砂糖入りの粉末ココアなどで味をつけると良いですね。
電子レンジでポップコーンを作って失敗しないの?
味付けを塩のみのシンプルなものにしても、失敗してしまうこともあります。
ポップコーンが失敗する主な理由は、「弾けない」ことに尽きると思います。
電子レンジやフライパンで加熱しても、豆が弾けずにそのままになってしまうと、とても硬くてたくさんは食べられませんし、食感も全く違います。
ではなぜ失敗が起きるのでしょうか。
ひとつに、加熱ムラができるということがあります。
基本的に電子レンジで作る場合、ポップコーンを入れた袋や容器をターンテーブルの中央におくと思いますが、それをフチの周辺においてみてください。
そうすることで加熱される対象が増え、重なり合っている豆もきちんと弾けることがあります。
また、弾ける余白が少ないということも考えられます。
紙袋などではなくルクエなどの耐熱容器を使う場合、たくさん豆を入れすぎると、圧力の問題でそれ以上は弾けない、という現象が起きます。
そして全く作り方に問題がないのに弾けない場合、豆に問題があるかもしれません。
ポップコーン用の豆は乾燥させるだけでなく、熟成が必要です。
もしかしたら熟成が不十分な豆に当たってしまったのかもしれません。
その場合、豆を冷蔵庫で1ヶ月ほど寝かせてみてください。
電子レンジ調理の塩味ポップコーンが便利な理由
電子レンジで調理するポップコーンは気軽なおやつとしてとても便利です。
まず第一に、自分の好きな量を好きなだけ作れます。
食べすぎることもないですし、足りなかったりしたらすぐに作り足せます。
また、調理時間が少ないことも利点です。
子どもがおやつをねだってきたときに、さっと作れて失敗が少ないです。
塩ならば家庭に常備しているものですし、余ってしまったら何かをプラスして母親が食べてしまっても大丈夫です。
そして、紙袋を使用した場合は洗い物がゼロです。
三度三度の食事以外はなるべく洗い物を出したくないというズボラな方でも、食べたいときに作ることが可能です。
さらに、油を使用しないのでヘルシーです。
糖質はやや高めですが、かみごたえがあるので少量でも満足感があります。
油気がないと食べた気がしない、という方の分だけ、溶かしバターやオリーブオイルをかけて提供することも可能です。
ポップコーンと映画館の結びつきの由来
ポップコーンが映画のお供として定着したのは、1940~1950年代のアメリカだと言われています。
ポップコーン自体は1800年代半ばから登場していました。
実は昔は、映画がつまらないと手元にあるものをスクリーンに投げつけるという風習があったそうです。
そのため、軽くてスクリーンを傷つけず、ダメージが少ないお菓子としてポップコーンは映画館に置かれることになりました。
さらに、比較的安く手に入るという面もありました。
1927年に、「トーキー時代」が始まると、文字が読めない人でも気軽に映画を楽しむことができるようになり、一般人が娯楽として映画を楽しむようになります。
そして当時、ポップコーンは物価にあまり左右されずに値段が安定した食べ物だったため、売る側にも買う側にも人気が出たのです。
材料費が安いので、売店での利益率は80%以上だと言われています。
塩味のプレーンなものだと、利益率はぐっとあがります。
近年は溶かしバターなどをたっぷりかけたものや、キャラメルなどをかけたものを売っているので、利益率はもう少し下がっているかもしれません。
今は電子レンジで手軽に作れるポップコーンですが、こんな歴史があったのですね。
手軽に食べられて見ていて楽しい!自宅映画のお供に是非!
ひとりきりの休日は、録り溜めていたドラマや映画を観ながらおやつタイムという方も多いのではないでしょうか。
電子レンジでさっと作れて、塩だけで美味しくなるポップコーンは、簡単なおやつとして便利です。
自宅で映像を見る分には、食べる音がうるさいなどという苦情とも無関係ですよね。
ぜひ、贅沢な時間を過ごすために、コストの低いポップコーンをお供に置いてみてください。
きっと満足する時間になりますよ!