味噌ラーメンには、醤油ラーメンや豚骨ラーメンにはない魅力がありますね。
そんな味噌ラーメンのスープを、おうちで美味しく作る際のコツをご紹介します。
また、変化球スープともいえる、味噌ラーメンのレシピのバリエーションも併せてご覧ください。
濃厚こってりの味噌ラーメンを後味サッパリに!
味噌ラーメンの魅力は、何といっても濃厚でこってりとしたスープではないでしょうか。
特に寒い日は、味噌ラーメンを食べると身体が芯から温まりますし、暑い時季でもたっぷり野菜と発酵食品である味噌を効率よく取れるので、夏バテ予防にもってこいです。
しかし、その濃厚なスープが逆に「重い」と感じるという声も少なくありません。
味噌ラーメンのレシピに欠かせないニンニクが入ると、さらにパンチが効いたスープになるので、ますます重くなります。
そんなときにおすすめなのが、「ショウガ」です。
スープにすりおろしたショウガを入れるだけで、濃厚こってりはそのままに、後味がサッパリとしたスープになります。
さらに、ショウガは胃腸の働きを助ける効果も指摘されているため、味だけでなく食後の消化を促すという点でもメリットが期待できます。
ぜひ、おうちで味噌ラーメンを作る際には、レシピにショウガも加えてみてください。
味噌ラーメンと乳製品はベストマッチ!奥行きのあるスープで満足レシピ
味噌ラーメンの具といえば、コーンやバターを加えるレシピが多いですね。
確かに、味噌ラーメンと乳製品の相性はとてもいいようです。
そこで、味噌ラーメンのスープにさらにコクを加えるために、粉チーズをプラスするのはいかがでしょうか。
そもそも、味噌とチーズはどちらも発酵食品ですから、合わない訳がありません。
パルミジャーノ・レッジャーノなどを粉末状にすりおろしたチーズは、熱を加えると華やかな香りが引き立ちます。
また、乳製品ではありませんが、バターの代わりにピーナッツバターやペースト状の白ゴマを入れるのが好みの方も少なくないようです。
コクに加えて香ばしさもスープに追加されますので、おすすめですよ。
味噌ラーメンに入れる場合は、砂糖を加えていないタイプのものが適切でしょう。
炒め野菜のコクは味噌ラーメンの命!スープに旨味を引き出す
味噌ラーメンの最大の売りは、シャキシャキ野菜をたっぷり取れることですね。
この野菜を上手に活かせるかが、スープを美味しくするかどうかを左右するといっても過言ではありません。
逆をいえば、野菜炒めさえポイントを押さえれば、インスタントラーメンでさえワンランク上の仕上がりになります。
袋の裏のレシピには書いていない、ワンランクアップさせるちょっとしたひと手間をお教えしますね。
【野菜炒めのポイント】
●野菜は大きさを揃えてカット
大きさを揃えることで火の通り方が均等になり、見た目もきれいで麺と絡みやすくなります。
●炒める前に茹でる
野菜は炒める前に、少量のサラダ油と塩を入れた熱湯でさっとゆでてください。
油と塩を入れる理由は、ゆで汁を高温にして短い時間で火を通すためですので、くれぐれもゆで過ぎないように注意しましょう。
●強火で炒める
下ゆでした野菜を炒める際は、できるだけ強火で炒め、一気に水分を飛ばします。
その際、熱が逃げてしまわないよう、あまりかき混ぜず焦げそうになったときにだけ、底からこそげるように具材をひっくり返します。
●スープを注ぐ
野菜に火が通り切らないうちに、温めたスープかお湯を注ぎます。
●麺は別でゆでる
麺は、インスタントを使用するとしても生麺を使用するとしても、必ず野菜を炒めたのとは別のお湯でゆがいてください。
以上が、炒め野菜のコクが凝縮した極旨スープのレシピです。
味噌ラーメンのアレンジレシピ①カレー味噌牛乳スープ
全国には、変わり種のスープで味噌ラーメンを提供するお店がいくつもあります。
青森のご当地ラーメンとして有名になったのが、知る人ぞ知る「カレー味噌牛乳ラーメン」です。
もちろん、オリジナルのレシピは公開されていませんが、スープの再現は可能です。
【材料 1杯分】
・カレー粉 小さじ1~2
・牛乳 200cc
・水 300cc
・乾燥ワカメ 適量
・もやし 適量
・お好みの野菜 適量
【レシピ】
①玉ネギやキャベツなどお好みの野菜をお好みの大きさに切り、少量の油をひいたフライパンで炒め、水を注ぎます。
②どんぶりにラーメンに添付されている味噌ラーメンスープの素を入れ、カレー粉も加えます。
③牛乳を電子レンジで吹きこぼれない程度に温め、どんぶりに移し、スープの素とカレー粉を溶きます。
④③のどんぶりに①(スープのみ)を注ぎます。
⑤④に別のお湯でゆでた麺を入れ、①の野菜とお好みのトッピングをしてできあがりです。
このレシピにおすすめの具は、玉ねぎともやしとバター、そしてワカメです。
ワカメはまろやかなスープを引き締める、味のアクセントになりますので、是非、入れてみてください。
初めて食べるのにどこかなつかしい、カレーの風味と牛乳のまろやかさが特徴の、アレンジ味噌ラーメンの完成です。
味噌ラーメンのアレンジレシピ②海老味噌スープ
海老味噌ラーメンが空前のブームになっています。
しかし、「提供する店舗が近くにない」とお嘆きの貴方、実はおうちで簡単に作れるレシピがありますよ。
【材料 1杯分】
・生食用の海老(頭と尻尾のみ使用) 5~10尾分
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・水 500cc
・味噌 適量
・塩 少々
・長ネギの白い部分 適量
【レシピ】
①生食用の海老の頭と尻尾のみを、中火にかけたフライパンで焦がさないように炒めます。
②香ばしさが出たら、①を鶏ガラスープの素と水と共にミキサーかフードプロセッサーにかけ、細かく砕きます。
③②をザルで濾し、木べらなどでつぶして、しっかり海老のエキスを絞りだします。
④③で抽出した海老スープを弱火にかけ、味噌と塩で味を調えます。
⑤④のスープに麺を入れ、長ネギの白い部分を千切りにした白髪ネギをお好みでトッピングして完成です。
トッピングが白髪ネギがベストマッチですが、パクチーなどを加えると濃厚な海老の旨味にさっぱり感をプラスしてくれます。
もちろん、前述の香味野菜以外にも味噌ラーメンに合う野菜であれば何でもお好みの野菜を加えることができます。
その場合は、切った野菜をボールに入れ、軽くラップをかけて電子レンジで火を通すとよいでしょう。
一つだけ注意点があります。
このスープは海老の殻をたっぷり使いますので、甲殻類アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
味噌ラーメンのアレンジレシピ③納豆辛味噌スープ
味噌ラーメンスープの味変を可能にするトッピングレシピです。
辛味噌を入れて旨辛スープにするのも美味しいですが、ここではさらに納豆も加えていきます。
味噌も納豆も原料は同じ大豆ですから、抜群に合いますよ。
【材料 1杯分】
・ひき肉(鶏か豚) 50g
・ひきわり納豆 1パック
・豆板醤 小さじ1
・みりん 適量
・味噌 適量
・ショウガ 適量
・小口ネギ 適量
【レシピ】
①フライパンで、ひき肉と刻んだショウガを少量の油(分量外)で炒めます。
②ひき肉の色が変わったら、豆板醤とひきわり納豆も加え、さらに炒めましょう。
③最後に、みじん切りにした小口ネギを加え、みりんと味噌で味を調えて完成です。
分量はひき肉と納豆が同量くらいがいいと思いますが、お好みで調整可能です。
また、豆板醤も、辛いのが好きな方は量を増やしてみてください。
味噌ラーメンに入れる際は、最初からスープに溶かすのではなく、少しずつ味の変化を楽しむのがおすすめですよ。
こちらの納豆辛味噌は、白飯や冷奴、キュウリにのせたりナスに挟んで揚げたりと、オールマイティーに活躍する常備菜レシピです。
納豆が苦手なかたでも、食べやすいですよ。
もちろん、どうしてもにおいが気になるなら納豆は抜きにして、普通の辛味噌として作ってもいいですね。
味噌ラーメンを旨辛スープで味わう、ワンランクアップのトッピングでした。
やっぱり味噌ラーメン!
「ラーメンを食べよう!」となったときに、醤油や豚骨に人気が押され気味のイメージがぬぐえない味噌ラーメン。
そかし、味噌ラーメンは野菜がたっぷり摂取できるうえに、発酵食品の味噌も摂れて、健康にいいメニューです。
最近は、変わり種の味噌ラーメンも増えています。
今回ご紹介した以外にも、焦がし味噌スープや味噌つけ麺、冷やし味噌中華まで様々なレシピがあります。
ぜひご家庭でも、愛情たっぷり野菜たっぷりの味噌ラーメンを、美味しいスープで作ってみませんか?