火加減が不要で、ほったらかし調理がOKな電子レンジレシピは人気です。
ところが、電子レンジの「グリル機能」を使ったレシピはほとんどありません。
実は、この2つの機能を組み合わせると、レシピの幅がぐんと広がります。
今回は、電子レンジとグリル機能を活用したレシピをご紹介します。
意外に知られていない電子レンジのグリル機能
機種にもよりますが、ほとんどの電子レンジには「グリル機能」が付いています。
しかし、使ったことがないという人が多いのではないでしょうか。
いちばんの理由は「オーブンがあるから」「どんなレシピに使うのか分からない」という意見です。
そもそもグリル機能とは、どのようなものなのでしょうか。
グリルとオーブンの違いは、ヒーターの温度調節です。
オーブンは10℃刻みで、160~230℃までの好きな温度で調節できます。
じっくり中まで火を通していき、最終的に表面に焼き目を付ける調理に使います。
一方、グリルは温度調節ができず、はじめから最高温度で加熱します。
最初から焼き目だけを付けるレシピに適しているといえますね。
「電子レンジ=温め」+「グリル=焼き目」のダブル使用で、フライパンと同じ調理ができます。
それならば、時短調理ができる電子レンジを活用したいですよね。
そこで、電子レンジ・グリルを使ったレシピや、おすすめの耐熱容器を合わせてご紹介します。
電子レンジ・グリルレシピに使いたい耐熱皿
電子レンジやグリル機能を活用するために使いたいのは、電子レンジ用の調理器具です。
近頃はコンロを使うよりも、時短節約が簡単にできる電子レンジ調理が人気で、それに伴い色々な専用調理器具が販売されています。
電子レンジ・グリル調理のレシピができる調理器具を挙げてみました。
①グリルプレート
グリル調理で買っておきたいのは、グリルプレートです。
陶器製で、切り身の魚が1枚のる大きさです。
調理後は皿として食卓に出せます。
熱効率と飛び跳ね防止も兼ねて、蓋つきのグリルプレートを買うのがおすすめです。
色々なレシピに対応できますよ。
電子レンジとグリルプレートを両方使うと、熱効率がよくなります。
大きさの種類はいくつかありますが、おすすめは電子レンジに入るギリギリの大きさです。
グリルプレートに目いっぱい入っていても、少しでも、どちらも加熱時間は変わりません。
変わらないのであれば、なるべく多い量を調理できる大きなグリルプレートを購入しましょう。
②コーティングされた耐熱皿
高温のグリル調理のレシピを作ると、ソースやタレが耐熱皿にこびりつきます。
フッ素コーティングやセラミックコーティングされた耐熱皿を使うと、あとの洗い物が楽にになりますよ。
グリル機能で作るトーストレシピはフレンチトースト
電子レンジについたグリル機能でよく作られるのは、トーストです。
最初にご紹介するレシピは、10分未満でできるフレンチトーストです。
忙しい朝にピッタリの朝食ですよ。
【材料 1人分】
・食パン 4枚切り 1枚
・メープルシロップ 適量
・玉子 2個
・牛乳 1/2カップ
・砂糖 大さじ2
【作り方】
①耐熱容器に玉子液の材料を入れて、よく混ぜ合わせます。
食パンを入れて玉子液を吸わせておきましょう。
②電子レンジ庫内に①を入れて、グリル機能で5~7分焼いたら完成です。
お好みでメープルシロップをかけてください。
「電子レンジに付いたグリル機能では、オーブントースターにはかなわない」という人もいるでしょう。
しかし、オーブントースターを置くスペースがない人も、グリル機能を利用したこのレシピならパンをおいしく食べられますよ。
電子レンジとグリルを使ったハンバーグのレシピ
次のレシピはハンバーグです。
通常家庭ではハンバーグはフライパンで作りますが、火加減が難しいものです。
肉汁を閉じ込めようとすると中まで火が通っていなかったり、逆に火が通り過ぎてパサパサになってしまいます。
そこで、電子レンジとグリルを使ってハンバーグを加熱するレシピをご紹介します。
【材料 2人分】
・合い挽き肉 300g
・玉ネギみじん切り 中1個分
・パン粉 1カップ
・塩コショウ 少々
・牛乳 大さじ2
・ナツメグ 少々
・バター 10g
【作り方】
①耐熱容器に玉ネギ、バターを入れて、600Wの電子レンジで3分加熱します。
②ボウルに材料をすべて入れてよく捏ねます。
③タネを2等分にして、空気を抜きながら俵型にしましょう。
③グリルプレートにハンバーグを入れて、電子レンジに入れます。
④電子レンジの温め機能で5分、グリル機能で5分加熱して完成です。
こちらのレシピでは、牛乳でふやかしたパン粉を入れて柔らかくしています。
電子レンジで火を通してさらにグリルを使っても、ハンバーグがパサパサになりません。
グリル調理に向いている魚レシピ2つ
電子レンジで作るレシピは焼き魚が有名ですが、どんな魚が調理に向いているのでしょうか。
向いているのは、次の2種類の魚のレシピです。
●西京漬けの魚
西京漬けをフライパンや魚焼きグリルを焼いたら、すぐに焦げてしまったという経験はありませんか。
そんなときは、グリルプレートに魚を入れて蓋をして、2分電子レンジで加熱し、その後にグリルで3分加熱すればできあがりです。
フライパンや魚焼きグリルよりも加熱のスピードが速いので、5分で焼けます。
ひとつのグリルプレートに3枚ほど入れて焼くと、効率よく焼けますよ。
●白身魚のホイル焼き
もうひとつ魚のグリルレシピといえば、白身魚のホイル焼きです。
淡白な白身魚もアルミホイルの中で蒸されて、旨味が凝縮しておいしくなります。
【材料】
・白身魚切り身 2切れ
・玉ネギの薄切り 1/2個分
・生しいたけの薄切り 2枚分
・マヨネーズ 大さじ1
・レモンスライス 2枚
・白ワイン 大さじ2
【作り方】
①材料全てを1/2にしてアルミホイルで包み、2つ用意します。
②電子レンジ庫内に入れてグリル機能で5分加熱、5分蒸らしたら完成です。
電子レンジのマイクロ波は金属に反射してしまうため、加熱ができないどころか発火の恐れがあります。
アルミホイルのまま、電子レンジで温めなおさないようご注意ください。
電子レンジとグリルのリレー調理でグラタンレシピ
近年は、家族一緒に食事をとれず、食事時間がバラバラになってしまうことがあるようです。
電子レンジとグリルを活用して、いつでもおいしく食べられるレシピ、グラタンをご紹介します。
【材料 2人分】
・ホワイトソース 50g
・ミックスチーズ 50g
A鶏もも肉 50g
A玉ネギ(薄切り) 1/2個
A塩コショウ 少々
【作り方】
①耐熱容器2つにAを分けて入れて600Wの電子レンジで加熱します。
② ①にホワイトソースをそれぞれ入れて、上にミックスチーズをかけます。
③ ②を電子レンジ庫内に入れて、グリル機能で20分加熱したらできあがりです。
このレシピで②まで作り置きしておけば、家族がそれぞれ食べるときに自分でグリルで加熱できます。
耐熱容器は、フッ素コーティングされた陶器をおすすめします。
ホワイトソースやチーズのこびりつきがなく、簡単に洗い流せますよ。
洗い物まで家族が各自で進んで終わらせてくれるレシピは、忙しい主婦には助かりますよね。
電子レンジのグリル機能でも十分に使えます
電子レンジのグリル機能で作るレシピをご紹介しました。
オーブントースターよりは火力が劣る分、耐熱容器を使えば負けないくらいのおいしさになります。
もし、お使いの電子レンジにグリル機能があればぜひご活用ください。
オーブントースターが欲しい場合は、電子レンジのグリル機能をテスト的に使ってみるのもよい方法です。