手作り味噌のおいしさを一度知ったら、やみつきになってしまいます。
そのため、手作り味噌はリピーターが多いのです。
そして昔から定番なのは、容器にホーローを使うことです。
なぜ、ホーローは手作り派に支持されるのでしょうか?
知れば納得のホーロー容器のメリット5つと、デメリットについてもお話します。
味噌の手作りが楽しくなるホーローのデザイン
何よりもまず、ホーローを選ぶ理由はそのデザインです。
料理や食材のおしゃれなストック容器として、ホーローはすっかりおなじみですね。
手作り味噌の容器としても、見るたびに楽しくなると好評です。
その理由を見ていきましょう。
・色
ホーロー容器で最も人気の色は、白です。
手作り味噌の容器は大きい方がいいので、部屋が狭く見えない白色が支持されています。
容器が小さければ、熟成が終わってからそのまま冷蔵庫にしまえます。
白ならば、冷蔵庫の中と同じ色なので、庫内がスッキリとした見た目になります。
・形
出来上がり5㎏用のホーロー容器なら、バケツ型が定番です。
キッチンに置いておくとインテリアになるほどかわいいです。
また、円筒型の両サイドに、ハンドルが付いていて運びやすいですよ。
シール蓋のタッパータイプも口が広くて使いやすいです。
タッパータイプは少量の手作り味噌におすすめです。
熟成中から、完了後の冷蔵庫への収納まで味噌を移し替える手間が必要ありません。
手作り味噌用ホーロー容器、大きさを自在に選べる
次にご紹介するメリットは、ホーロー容器の大きさです。
ホーローは大きさのバリエーションが豊富です。
ハンドルが付いた鍋型やタッパータイプなど形によって大きさが選べます。
両方の手のひらで収まる円筒型や角型もありますよ。
これらはどれも手作り味噌が作れます。
どんなホーロー容器を選べばいいかの基準は、手作り味噌をどれだけ作るかによります。
5㎏以下の少量を作るのであれば、タッパータイプがおすすめです。
味噌作りの達人であれば、10kgも味噌を作りますよね。
これにはやはり、15Lの鍋型ホーローですね。
ところで手作り味噌の容器は、実際に作る量の2倍ぐらい大きい方を選びましょう。
味噌を仕込むときに、材料が容器の高さギリギリになっていまうと、かき混ぜにくいです。
熟成中も発酵で味噌のかさが盛り上がってきます。
プラスチックなら味噌の量よりも極端に大きいサイズでも問題はないですが、ホーローはそうはいきません。
ホーローは重さがあるからです。
例えば、15L容器であれば、ホーロー容器だけで3㎏の重さになります。
重さが気になる人は注意が必要です。
ホーローのメリットはたくさんありますが、大きさと重さの落としどころを付けないといけません。
連続して味噌の仕込みができるホーロー
ホーローのメリットはまだあります。
手作り味噌の仕込みが容器ひとつですべて完了します。
大量の味噌を作る時に、これはすごく助かりますね。
大豆に水を浸して、茹でて、潰して、麹と食塩を混ぜるのには、とても体力を使います。
もし出来上がり5kgの手作り味噌を作るのであれば、茹でた大豆と麹、食塩の合計は8㎏になります。
通常であれば、8㎏もの材料を鍋や容器に移しながら仕込む必要があるのです。
これが、ひとつの鍋の中で連続してできると助かりますよね。
ホーローであれば、それができます。
ホーローは直火OKなので、ホーロー容器をそのまま鍋として使うこともできるのです。
ただし、大きな容器であればハンドル付きを選びましょう。
大豆が冷める前に作業するには、鍋にハンドルがあった方が作業しやすいです。
茹でることができれば、潰す、混ぜるもひとつの容器でできますよね。
ホーローの中で大豆をポテトマッシャーで潰せます。
フードプロセッサーに移し替えるよりも、こちらの方が早いです。
麹と食塩が予め混ぜてあるものを買えば、潰した大豆が入ったホーローに入れるだけです。
このように、ホーローを選ぶと仕込みの作業工程を楽にすることができるのです。
もし5kg以上の味噌を手作りする場合は、ホーローも候補に入れてみて下さい。
何度も手作り味噌が作れるホーロー
次にご紹介する、ホーロー容器のメリットは、何度も使えることです。
手作り味噌の容器は、プラスチック、ホーローの2択である場合が多いです。
汚れを吸着しやすいプラスチック容器は、使い捨てのものがほとんどです。
なぜかというと、手作り味噌に雑菌は禁物だからです。
容器も作業する道具も清潔でなければいけません。
プラスチック容器は汚れを吸着しやすいので、次の年に再び使うことはできません。
その点、ホーローは安心です。
プラスチック容器とは違い、ホーローは汚れを吸着しにくいのです。
きれいに洗って煮沸消毒をすれば毎年使えます。
ホーローは漂白剤も使えますよ。
仕込みを始める前に、ホーローの鍋に道具を入れて火にかければ、鍋と道具を一気に煮沸消毒できます。
手作り味噌の容器の素材で悩んだ時に、何度も使えるかどうかも基準のひとつになります。
ただし、何度も使いたいという理由で選ぶ時に注意したいことがあります。
ホーローは傷が付いたら、そこから錆が発生してしまいます。
ホーローは鉄にガラスの塗料を吹き付けてあります。
その塗料が剥がれたら、金属がむき出しになってしまいます。
取り扱いは割れ物のように丁寧に扱わなければいけません。
味噌作り以外にも使えるホーロー
ガラスと金属のいいとこどりのホーロー容器。
最後のメリットは、洗えば何度も使えるので、手作り味噌以外にも使えるという点です。
例えば、5㎏の手作り味噌が完成して、使っていくうちに中身が減っていきます。
掬いやすくするために、小さな容器に入れ替えますよね。
通常、夏場は仕込みシーズンではないため、手作り味噌を作りません。
そのようなとき、ホーロー容器を使わない期間ができますよね。
手作り味噌の容器は大きい方がいいのですが、大きいと使わない時に場所をとります。
味噌作りをしていないときは何かに活用したいものです。
プラスチックの容器は使い捨てのため、一度使ったら捨てることができますがホーローはそうはいきません。
そのようなときは、空いたホーロー容器を使ってぬか漬けを作れます。
ホーローのガラス素材は雑菌に強いので、ぬか漬けにも適していますよ。
ホーローにお米を入れる、というアイデアもありますが、せっかくのホーローの耐菌性は活かしたいものです。
夏場に食べたいぬか漬けやピクルス作りに、ホーローがあればトライできますよ。
このようにホーロー容器は、手作り味噌のオフシーズンでも有効活用できるのです。
ホーロー容器、味噌を手作りする上でのデメリットは?
手作り味噌にホーロー容器をおすすめする5つの理由を紹介しました。
しかし、ホーロー容器にはデメリットもあります。
味噌を手作りする時に、気を付けておきたい点は2つです。
・重い
重さについて、ここでもう少し詳しく説明します。
そしてホーロー容器の最大のデメリットは、容器自体が重いことです。
まず、ホーロー容器本体の重さです。
出来上がり5kgの味噌が作れる7Lの大きさで約2㎏です。
材料の重さは、8kgなので合計10㎏です。
プラスチック容器よりも、重くなります。
この2㎏の違いをどう捉えるかによりますね。
少しでも、軽い方がよい人はプラスチック容器をおすすめします。
ホーロー容器を買うときは、容器自体の重さと作りたい味噌の重さをチェックしましょう。
また、実際に重さを店頭で確かめられるといいですね。
・値段が高い
これだけのメリットがあり、高品質のため高額です。
800mlの小さめでも、2000円以上、10Lで6000円以上します。
ホーローは煮沸が可能なので一見丈夫に見えます。
しかし前の項で述べた通り、傷がついたら手作り味噌には使えません。
せっかく高いものを買っても、取り扱い方によっては最悪の場合、使えなくなることも考慮に入れておきましょう。
あこがれのホーローで味噌作り
手作り味噌にホーロー容器をおすすめする5つの理由を紹介しました。
ホーローの美しいデザインは、サイズが大きければ大きい程あこがれますよね。
それでいて、機能性もある素材なんてなかなかありません。
後は値段だけですね…。
紹介したメリットをぜひ参考にして素敵なホーロー容器を手にして下さい。