もちもちとした歯ごたえのうどんは日本人に馴染みの深いものでしょう。
ひと口にうどんといっても、一般的に食べられているものから、ご当地うどんまでその種類や食べ方は豊富にあります。
寒い冬の時期などは、鍋のシメにうどんを入れることもあるでしょう。
醤油味のつゆは定番ですが、味噌味のつゆもレシピは豊富です。
今回は、うどん鍋や、煮込みうどんなど味噌を使ったレシピの他に、うどんの種類やおすすめの具材など、うどんについていろいろご紹介します。
うどんがメインの味噌鍋レシピ
鍋のシメではなく、うどんをメインにした味噌鍋のレシピをご紹介します。
具材を大きめに切った味噌おでん風の一品です。
≪味噌おでん風うどん鍋≫
【材料 2人分】
・うどん 2玉
・鶏モモ肉 1枚230g
・白菜 1/6株
・ジャガイモ 小2個
・人参 少々
・生シイタケ 2枚
・油揚げ 1枚
・こんにゃく 1/2枚
・ショウガのしぼり汁 1かけ分
・ダシ汁 4カップ
・味噌 大さじ3~4
・みりん 大さじ2
・塩 適量
【作り方】
①モモ肉は余分な脂肪を取り除き、ひと口大に切ります。
ジャガイモは皮をむき半分に切って、白菜はざく切り、シイタケは石づきを取り、半分に切ります。
油揚げは2cm幅に切り、人参は花型にくり抜き、塩茹でします。
②こんにゃくは水から茹でたら水にとって1cmの厚さに切り、中央に2cm程の切れ目を入れ、片方の端を通し手綱こんにゃくを作ります。
③うどん以外の材料を土鍋に入れて、ダシ汁を加え火にかけます。
煮立ったら、10~13分程中火で煮込みます。
ジャガイモとモモ肉に火が通ったら、味噌を溶き入れてみりんとショウガのしぼり汁を加えたら、うどんを入れます。
④5~6分程煮込んで完成です。
取り分けて食べましょう。
ショウガが隠し味となり、体も温まります。
具材はお好みで変えてもいいでしょう。
味噌味の鍋焼きうどんといえばコレ!
味噌煮込みうどんのレシピをご紹介しましょう。
本場愛知では、塩を使わない専用の麺を使いますが、今回はきしめんで手軽にできるレシピです。
濃厚な旨味が染み込んだうどんに卵をからめていただきます。
≪濃厚味噌煮込みうどん≫
【材料 4人分】
・きしめん(生麺、茹でうどんも可) 3玉
・とり骨つきぶつ切り肉 500g
・白菜 1/4株(約450g)
・干しシイタケ 4個
・わけぎ 2~3本(約50g)
・かまぼこ 1本
・卵 1個
☆豆味噌 大さじ3
☆信州味噌(好みの味噌でも可) 大さじ3
☆みりん 大さじ3
・水 7カップ
茹でうどんを使う場合、ザルに入れ熱湯を回しかけておきましょう。
【作り方】
①シイタケはぬるま湯に30分程つけて戻してから、石づきを取って半分に切ります。
戻し汁はこしておきましょう。
きしめんは熱湯で2分程茹で、ザルにあげ流水で手早く洗います。
②とり肉は熱湯でさっと通したらザルにあげて水で洗います。
白菜は芯を4cm四方の削ぎ切り、葉をざく切りにします。
わけぎは小口切り、かまぼこは7mm幅に切ります。
☆を混ぜ合わせておきます。
③とり肉と戻し汁、水を鍋に入れ火にかけます。
煮立ったら弱火にして灰汁を取ったら10分程弱火で煮込みます。
きしめん、シイタケを加えて、☆を溶き入れ5分程煮ます。
白菜を加え再度煮立ったらわけぎ、かまぼこを加え、卵を割り入れます。
白菜がしんなりしたら完成。
鍋で煮込むだけじゃない!炒めておいしい焼きうどん
うどん鍋や味噌煮込みうどんの他に、好きな野菜を入れて、焼うどんはいかがでしょうか。
いつもと違う味噌味の焼きうどんのレシピをご紹介します。
≪味噌が香る焼きうどん≫
【材料 2人分】
・うどん(冷凍、茹でうどんどちらでも可) 2玉
・とりムネ肉 1枚
・酒 小さじ2
・塩コショウ 少々
・片栗粉 大さじ1
・キャベツ 1/8個
・人参 1/3本
・玉ねぎ 1/2個
・細ねぎ 4~5本
☆酒 大さじ2
☆味噌 大さじ2
☆鶏ガラスープの素 小さじ2
・サラダ油 大さじ2
【作り方】
①ムネ肉は4cmの細切りにして、酒と塩コショウでもみ込んだら片栗粉を薄くまぶします。
うどんは熱湯でほぐしてザルにあげます。
②☆を混ぜ合わせておきます。
キャベツは水洗いして水気をきったら長さ4cmの太めの千切りにします。
人参は皮をむき拍子切り、玉ねぎは縦1cm幅、細ねぎは根元を切り落としたら長さ3cmに切ります。
③フライパンに油を入れてムネ肉を強火で炒め、色が変わったら玉ねぎを加えます。
しんなりしたらキャベツを人参を加え、炒め合わせます。
④うどんを加え、菜箸でくっつかないようほぐしながら混ぜたら、☆を加えて絡めながら炒めます。
⑤汁気がなくなったら細ねぎを入れ軽く混ぜたら完成です。
野菜はお好みで構いませんが、キャベツやもやしをたくさん入れれば、満足感もありカロリーも抑えられるのでおすすめです。
釜揚げうどんに鍋焼きうどん!うどんの食べ方いろいろ
うどんにはたくさんの食べ方があり、つゆも醤油や味噌などいろいろあります。
簡単にいくつかご紹介します。
●かけうどん
つゆをかけたシンプルなもの。
関東ではねぎのみ、関西ではかまぼこなどを入れる。
●釜揚げうどん
茹で汁と麺を器に入れ、醤油やつゆをかけて食べる。
水で締めないのでコシの弱いのが特徴。
●ぶっかけうどん
湯切りした麺に醤油などを少しかける。
ねぎや天かすなど具材はいろいろ。
●ざるうどん
ザルに盛った冷たいうどん。
刻みのりがのるものをざるうどん、のらないものをもりうどんと区別することもある。
●鍋焼きうどん
煮込みうどんのひとつで、鍋から直接食べる。
●きつねうどん
油揚げを甘く煮てのせたもの。
●たぬきうどん
天かすをのせたもの。
●力うどん
餅を焼いてのせたもの。
餅が絡み、とろとろとした食感。
●肉うどん
甘く煮た牛肉や豚肉をのせたもの。
●サラダうどん
冷たい麺にレタスなど野菜をのせてつゆを少しかけたもの。
マヨネーズをかけることもある。
●カレーうどん
カレーを麺つゆなどで薄めて麺を入れたもの。
●坦々うどん
担々麵の麺がうどんになったもの。
●カルボナーラうどん
カルボナーラのパスタがうどんに変わったもの。
定番のものから変わったうどんまでいろいろなものがあります。
アレンジ次第でうどんの食べ方はさらに広がり、それがご当地うどんになっているものもあります。
次項では、ご当地うどんについて見ていきましょう。
味噌煮込みうどんに耳うどん?!ご当地うどんいろいろ
麺に特徴のあるものや、その土地ならではの食べ方など、ご当地うどんにもいろいろなものがあります。
こちらもいくつかご紹介しましょう。
●豪雪うどん(北海道)
ジャガイモの産地、北海道の倶知安町でジャガイモのでん粉を原料に作られたもの。
●稲庭うどん(秋田)
湯沢市で作られる日本3大うどんのひとつ。
手延べならではののど越しが特徴。
●耳うどん(栃木)
佐野市仙波町の郷土料理。
麺が耳のような形をしている。
●ひもかわうどん(群馬)
桐生市の郷土料理。
幅が広くて薄い麺が特徴。
●水沢うどん(群馬)
コシのある太めの透き通るような麺。
●氷見うどん(富山)
「糸饂飩」、「綾紬」、「氷見のうどん」などつるりとしたのど越しとコシの強さが特徴。
●味噌煮込みうどん(愛知)
その土地の味噌を使う郷土料理として全国にあるが、愛知は八丁味噌などの豆味噌を使うのが特徴で主に土鍋を使用する。
●津山ホルモンうどん(岡山)
牛ホルモンが入った焼きうどん。
B級グルメとして有名。
●鳴ちゅるうどん(徳島)
黄金色のダシであっさりとした醤油味。
柔らかくて不ぞろいの細い麺。
全国にはまだまだたくさんのご当地うどんがあります。
旅行などで訪れた際にはぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
うどんにおすすめの具材とは?
いろいろなうどんがあることは前述の通りですが、うどんに合う具材にはどんなものがあるでしょうか。
定番のものから変わり種まで、いくつかご紹介しましょう。
●青ねぎ
細い青ねぎは辛みも少ないためそのまま使え、長ねぎなど太いものは水でもみ洗いして辛みを落とすと使いやすくなります。
●とろろ昆布
そのままちぎってのせればとろりと絡み、あっさりしたつゆのコクを深めてくれます。
●生卵
味噌煮込みうどんやぶっかけうどんにも合います。
辛みのあるうどんに入れればマイルドな味わいにしてくれますね。
●辛子明太子
明太子+ポン酢で和風に、明太子+麺つゆ+生クリームで洋風にアレンジもできます。
●大根おろし
部位によって辛さも変わるので、お好みで使い分けるのもおすすめ。
●キムチ
そのまま食べたり、鍋に入れたりと食べ方もいろいろあり、煮込みうどんにも合います。
●レモン
和風、洋風、エスニック風にもアレンジできます。
●ちりめんじゃこ
野菜と一緒にかき揚げにしたり、梅干しやゴマと薬味にしたりでき、カルシウムもとれるので子供にもおすすめです。
●漬物
たくあんやしば漬け、高菜など細かくしてのせれば色どりも華やかになります。
●トマト
ピューレを使ってつけダレを作ればコクもあり、トマトの旨味は和風のつゆとも相性がよく、さっぱりした酸味で食欲がそそられます。
いろいろなレシピでうどんを食べよう!
夏の暑い日につるりと食べられ、冬の寒い日にはほっこり体を温めてくれるうどん。
手軽に作れてランチや夜食にもぴったりですね。
シンプルなうどんは手軽に作れるので食べる機会も多いと思いますが、うどんの種類や食べ方はたくさんあります。
いつもと違ううどんを作ってみるのも、新しい味に出会えるチャンスです。
いろいろなレシピを試してみてはいかがでしょうか。