暑い季節に夏バテをしてしまったり、風邪気味なときにはにんにく料理を摂取して体力を回復させよう!という人もいるのではないでしょうか。
実際、にんにくには栄養素が豊富に含まれていますので、免疫力を高めるには良いです。
また、にんにくは味噌と合わせて食べると独特なにおいが緩和されるので、おすすめですよ。
この記事では、にんにくや味噌の効能、お手製にんにく味噌の作り方についてお伝えします。
にんにくの効能①
最初に、にんにくの効能についていくつかご紹介します。
まず、抗菌・殺菌・解毒効果が期待できます。
にんにくといえば、あの独特な香りが印象的ですよね。
実は、にんにくのにおいの要因であるアリシンという成分は、病原菌や悪玉菌などを抗菌・殺菌する役割があり、病気予防する効果が期待できます。
アリシンは調理する工程でイオウ化合物に変わりますが、こちらにも抗菌・殺菌効果はあります。
しかし、アリシンと比較するとイオウ化合物は抗菌・殺菌力は低いので、高い効果を実感したいのならば、生にんにくを擦りおろしたものを食べると良いです。
においが気になる人は、味噌と一緒に食べると緩和されるので、食べやすくなるでしょう。
次に、心臓病や血管系疾患の予防効果が期待できます。
にんにくに含まれるチルアリルトリスルフィドやアホエンなどのイオウ化合物は、血栓を作りにくい状態にしてくれるので、血栓を過剰に作るのを防ぎます。
血栓は、止血などには必要不可欠な素因ですが、過剰に作られると血管系疾患の要因となってしまいますので、にんにくは血管系疾患の予防を手助けする役割があるのです。
さらに、この効能は、血流促進・高血圧抑制につながるといえます。
にんにくの効能②
こちらでも引き続きにんにくの効能についてご紹介します。
まず、ビタミンB1の吸収をしやすい状態にできます。
ビタミンB1とは、糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康状態を維持したりするのに役立ちます。
脳神経系の正常な働きにもつながっているので、私たちには必要不可欠です。
また、ビタミンB1は疲労回復や滋養強壮にも効果的です。
にんにくから作られるアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化します。
そのアリチアミンは、ビタミンB1の吸収に携わっており、この点は優れています。
通常は、ビタミンB1を大量に取り込んでも、一度に5~10mgほどしか体内に吸収できず、ビタミンB1の吸収率は高くないのです。
次に、活性酸素を排除する抗酸化作用があるということです。
活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素をいい、老化や病気の原因ともなり得ます。
にんにくには、15種類以上も抗酸化物質が入っていると考えられています。
にんにくに含まれる抗酸化物質の相乗効果で、アンチエイジング・癌対策・動脈硬化対策・疲労回復などにつながります。
にんにくの効能についていくつかふれてきましたが、いかがでしたか?
他にも、冷え性の改善・消化不良の改善・食中毒対策・コレステロール値の制御などの効果も期待できます。
次項からは味噌の効能についてお伝えします。
味噌の効能①
これまでは、にんにくの効能についてお伝えしてきました。
こちらでは、にんにくと合わせて食べるのにおすすめな味噌の効能についていくつかご紹介していきます。
まず、高血圧の予防に効果が期待できます。
高血圧は、動脈硬化・脳卒中・腎障害・心筋梗塞・狭心症などの病気の原因にもなる可能性があります。
高血圧は、自分では気付きにくいことが多いと思いますので、危険な病気といえます。
味噌に含まれるマグネシウム・ペプチド・メラノイジン・カリウムが高血圧の予防につながります。
次に、コレステロール値の低下を促すことができます。
コレステロール値が高いと、心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化・脳卒中・痴呆症などの原因にもなりかねます。
味噌に含まれる大豆レシチン・大豆サポニン・大豆ステロール・ペプチド・リノール酸・ビタミンEなどの成分がコレステロール値の低下を手助けする役割があります。
最後に、肝臓を健康状態にする働きがあります。
体に負担をかけるものばかりを食べてしまうと、肝臓の健康状態が害されてしまうこともあるかと思います。
味噌に含まれるアミノ酸・大豆サポニン・レシチン・コリンなどの成分は、肝臓の解毒を助け、脂肪肝の対策にも効果が期待できます。
味噌の効能②
こちらでも引き続き、味噌の効能についてご説明していきます。
まず、癌を予防する効果が期待できるとの報告がされています。
味噌に含まれるイソフラボン・脂肪酸エチル・大豆サポニン・ビタミンE・酵母・麹菌・乳酸菌という成分が、乳癌・胃癌・肝臓癌・大腸癌などの対策につながります。
次に、アンチエイジング効果や美白効果があります。
特に、アンチエイジング効果が期待できるのはビタミンEといわれており、細胞の老化を防いでくれるので、シワやくすみなどが気になる人は積極的に摂取したい栄養素なのではないでしょうか。
味噌には、このビタミンEが豊富です。
また、味噌にはリノール酸も含まれています。
リノール酸は、そばかすやシミを引き起こす要因となるメラニンの生成を抑える役割があり、さらに肌の保湿性を高めたり、抗炎症作用もあります。
他にも味噌には、胃腸の病気の予防・ダイエット効果・更年期症状の緩和・糖尿病対策・二日酔いの改善などさまざまな効能があります。
次項からは、にんにくと味噌を使用するおすすめな調理法の「にんにく味噌」についてお伝えします。
おすすめの調理法は「にんにく味噌」!
こちらでは、にんにくと味噌の効能をふまえた上で、おすすめな調理法が「にんにく味噌」です。
にんにく味噌は毎日の料理に味の変化をプラスしたいときなどに、万能な調味料として役立ちます。
野菜や豆腐、魚などさまざまな料理に合いますし、アレンジも広がりますよ。
上述していますが、にんにくは味噌と合わせてあげることで独特の香りや刺激が緩和され、さらに栄養価も高まります。
また、にんにくは野菜に種別されていますが、糖質やカロリーは比較的高めです。
にんにくの100gあたりの糖質やカロリーは以下の通りです。
・糖質 20.6g
・カロリー 135kcal
カロリー計算や糖質計算をしている人は注意しましょう。
さらに、味噌は2種類を混ぜ合わせると味にコクがでてより美味しくなります。
ですので、色の濃淡が違う味噌や辛口・甘口などの味の違う味噌を選んで使うのがおすすめですよ。
次項ではにんにく味噌の作り方をご紹介しますので挑戦してみてください。
お手製にんにく味噌の作り方
こちらでは、自宅で簡単に作れるにんにく味噌の作り方をご紹介します。
にんにくと味噌の効能が合わさって栄養満点です。
【材料 200ccほど】
・にんにく 5片
・味噌 大さじ4
☆砂糖 100gほど
☆醤油 大さじ3
☆みりん 100cc
①材料の下準備をします。
にんにくは1粒ずつ漬けてもよいですし、擦りおろしてもよいです。
形をきれいにしたいときはスライスするやり方もありますので、お好みの方法を試してみましょう。
また、にんにくの香りをより緩和させたい場合は、フライパンに油を引いて一度火に通しましょう。
調味料の☆は、よく混ぜ合わせておきます。
②フライパンににんにく、①で混ぜ合わせた☆を入れ、弱火で混ぜます。
その後に味噌も加えて、焦げないようによく混ぜながら火を通していきましょう。
③全体的にもったりとしてとろみがかったら、完成です。
冷めたら清潔な保存容器に移して、冷蔵庫で保存します。
一般的に1ヶ月、保存容器の消毒がされていれば2ヶ月ほど保存が可能ですが、様子をみて召し上がってください。
また、味付けはお好みで調整してくださいね。
にんにくと味噌は栄養満点!
この記事ではにんにくと味噌の効能やにんにく味噌の作り方などについてご紹介しましたがいかがでしたか?
にんにくも味噌もさまざまな効能があり、健康的な食材です。
にんにくと味噌を使用するおすすめの調理法の「にんにく味噌」は、これらを合わせることでより栄養価が高まります。
にんにく味噌は、簡単に作れるうえに、いろいろな食材と相性抜群なので便利です。
ぜひ、この記事でご紹介したことを参考にしてみてはいかがでしょうか。