毎年やってくる寒い冬。
寒さを感じると「体を芯まで温めたい」と思いますよね。
そんなときにもってこいな料理が「味噌鍋」です。
今回は、味噌鍋の具に使う、肉の種類別レシピをご紹介していきます。
改めて、肉についての知識も深めておきましょう。
味噌の種類
味噌鍋は調理の手間もかからず、冷蔵庫にある肉や野菜を使って、簡単に作ることができます。
冬の寒い時期には、鍋料理で体を温めましょう。
鍋はキムチ鍋や海鮮鍋、寄せなべ、水炊きと色々な種類がありますが、発酵食品の味噌を土台とした味噌鍋は特におすすめです。
そんな味噌鍋の材料の、味噌についての情報をお伝えします。
味噌は大きく、米味噌、麦味噌、豆味噌、調合味噌の4種類に分類できます。
日本で生産されている、およそ8割が米味噌です。
☆米味噌
大豆、米、塩が原料です。
白味噌も米味噌に分類されます。
☆麦味噌
大豆、麦、塩が原料です。
四国、中国、九州地方で主に作られています。
☆豆味噌
大豆、塩が原料です。
こちらは中京地方を中心に作られています。
☆調合味噌
米味噌に麦味噌か豆味噌を調合したもの、米麹・麦麹または豆麹を混合したもの、米味噌、麦味噌、豆味噌以外の味噌のことです。
味噌には、こんなに種類があるなんて驚きですね。
ご家庭にある味噌がどんな種類のものなのか、確認してみてください。
味噌鍋に使う肉の種類①豚肉について
味噌鍋によく使われる肉の種類に、「豚肉」があります。
豚肉は、普段の食卓にも頻繁にのぼる、身近な食材ですよね。
あまりに身近すぎて、見落としがちな、豚肉についての基礎知識を持っておきましょう。
豚肉は牛肉、鶏肉と並んでよく食べられています。
価格はお手頃なのに栄養価が高く、調理方法も多いことが人気の理由でしょう。
近年においては、「東京X」という品種改良された、幻のブランド豚も登場しました。
東京Xは、安心・安全を理念に掲げているため、与える飼料にも細かい決まりがあるのです。
豚肉に対する、注目度や期待度は高いのですね。
さらに味や食感が、豚の種類や部位によって違うのも、大きな魅力でしょう。
日本では定番の食材の豚肉ですが、海外でも、もちろん豚肉は食べられていますよ。
豚肉の消費量が多いのは、スペイン、香港、オーストリア、ドイツ、チェコなどです。
その中で、最も豚肉を消費しているのが、デンマークです。
ちなみに日本はというと、年間の消費量が1人当たり16kgです。
この数字は、世界的にみると、消費が少ないグループに分類されます。
豚肉の味噌鍋レシピ
世界中には、豚の種類も沢山あります。
そんな豚肉は美味しいだけでなく、中国では古くから、疲労回復や滋養強壮に効果的だとして、沢山使われてきました。
なぜ効果的なのでしょうか。
それは、豚肉にはビタミンB1という栄養分が、牛肉のおよそ10倍も含まれているからです。
そのほかにも、豚肉には良質なタンパク質が含まれています。
このタンパク質は、私たち人間の体を作るために、必要不可欠な栄養素なのです。
つまり、豚肉を摂取することで、体の機能を正常に整える、アンチエイジングなどの効果が期待できるのです。
ここでは、胃に優しい、大根と豚バラの味噌鍋のレシピをご紹介します。
【材料 3人分】
・豚バラしゃぶしゃぶ用 300g~
・大根 半分~1本
・里芋 10個
・こんにゃく 適量(なくても可)
・水 適量
・和風だし 小さじ2
・味噌 適量
・砂糖 大さじ1~2
・生姜すりおろし 適量
・みりん なくても可
・柚子胡椒 お好みで
【作り方】
①大根は縦長の乱切り、里芋はひと口大に切ります。
里芋は水洗いし、ぬめりを取っておきましょう。
大根と里芋に、竹串が刺さるくらいまで下茹でします。
②こんにゃくは切込みを入れて、ひと口大に切りましょう。
③土鍋に半分ぐらい水を入れ、和風だしも入れて沸かします。
④沸いたら火を止めて味噌を溶き、砂糖とおろし生姜を加えましょう。
⑤味を整えたら火をつけ、豚バラスライス、大根、里芋を入れましょう。
⑥野菜にスープがしみるように、弱火で少し煮たら出来上がりです。
味噌鍋に使う肉の種類②牛肉について
ここでは、味噌鍋に使う牛肉についてお話します。
肉の中でも、牛肉の美味しさは別格ですね。
牛の種類も、日本、アメリカ、オーストラリアなどに沢山います。
よく巷では、「和牛が最も美味しい」と言われていますよね。
では、「和牛」「国産牛」「外国産牛」の違いはどこにあるのでしょうか。
国産牛とは、牛が誕生して肉になるまでの、一番長く飼育された場所が日本である牛のことをいいます。
それと反対に、一番長く飼育された場所が外国である牛は、外国産牛といいます。
国産牛を細かく区分すると、まず肉専用の牛として改良された和牛があります。
この和牛には「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類と、この4種類の間で交配された牛も和牛に含まれます。
美味しい和牛の代表格は、やはり黒毛和種です。
国産和牛の9割以上が、この黒毛和種なのです。
ありとあらゆる品種の中で、一番肉質に優れた、日本特有の肉用品種です。
味噌鍋以外にも、ステーキとして食べることができたら、最高ですよね。
黒毛和種は、誰もが憧れてしまう牛肉と言っても過言ではないでしょう。
牛肉の味噌鍋レシピ
牛肉の主な栄養素に、良質なタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、脂質、鉄分があります。
豚肉と比較すると、鉄分が多く含まれています。
牛肉の栄養素の効用としては、冷え性、虚弱体質、貧血改善に効果的だといわれています。
ここでは、野菜が美味しい「牛肉の味噌鍋」のレシピをご紹介します。
お財布に余裕があるときは、ぜひ、前項でお話した「黒毛和種」を使ってみましょう。
味噌鍋の美味しさが、レベルアップすること間違いなしですよ。
牛肉だけで作ってもいいですが、鶏肉など、使用する肉の種類を追加しても美味しく作れますよ。
【材料 4人分】
・牛薄切り肉 300g
・白菜 4分の1
・白葱 2本
・玉葱 1個
・しらたき 1玉
・木綿豆腐 1丁
・しめじ 1パック
■味噌たれ
★赤みそ 大さじ4
★合わせ味噌 大さじ2
★生姜 小さじ1
★味醂 大さじ3
★醤油 大さじ1
★砂糖 大さじ3~4
★酒 大さじ3
★だし(だしの素小さじ1) 1カップ
■お好みで鶏もも肉
【作り方】
①しらたきは下茹でし、ゴボウは笹がきにして、アクを抜いておきましょう。
②白葱は斜め切りにし、豆腐は8等分に切りましょう。
③味噌を合わせておきます。
④鍋に野菜、調味料を入れ、火にかけます。
⑤野菜が煮えたら、肉を加えて、煮えたら出来上がりです。
魚の種類が豊富な海鮮味噌鍋もどうぞ
味噌鍋には、豚や牛などの食肉だけではなく、魚を使っても美味しく作ることができます。
魚の種類を沢山使っても、下処理をすることで、不快な生臭さは出ないので安心してくださいね。
最後に、「海鮮味噌鍋」のレシピをご紹介します。
【材料 2人分】
・鮭 3切れ
・赤魚 2切れ
・ぶり 3切れ
・たら 2切れ
・鯖 2切れ
・カニだんご 3こ
・白菜 1/4カット
・大根 10cmくらい
・生姜 1かけ
・麺つゆ(2倍濃縮) 50cc
・味噌 大さじ3~4
・水 800cc
【作り方】
①生臭さを出さないためにも、全部の切り身を下処理しておきましょう。
②魚の切り身をザルに並べて塩を振り、15分くらいおいておきます。
③大根を縦半分に切り、スライサーで薄くスライスします。
④白菜は葉と芯を分けて、ざく切りにします。
⑤生姜は千切り、または薄切りにしてください。
⑥鍋に大根の半分の量と白菜の芯、生姜を入れ、水と麺つゆを注ぎ、火にかけましょう。
⑦沸騰したら弱火にして、アクをすくい、味噌を溶かします。
⑧ここまで作業したら、魚の下処理の続きをしましょう。
⑨沸かしたお湯を、②にゆっくり回しかけます。
⑩その切り身を流水で洗い、鍋に加えましょう。
⑪カニだんごも入れて、材料が煮えたら出来上がりです。
色々な具を使った味噌鍋を作ってみよう
いかがでしたか。
体の芯まで冷える寒い季節には、私達に身近な食材の豚肉・牛肉・魚を使って、美味しくて栄養バランスの良い味噌鍋を作ってみましょう。
食材の命を頂いていることへの感謝も、忘れてはいけませんね。