寒い日が続くと身体の芯から温まるものが食べたくなります。
当然増えるのは、鍋料理です。
その中でも味噌仕立てのスープは、冷え切った身体を温めて、血行を良くし、汗をかくことで新陳代謝がアップします。
今回はその中でもおすすめの、美味しいもつ鍋味噌スープ仕立ての美味しいレシピをご紹介しましょう。
身体を温めるもつ鍋レシピは味噌スープがポイント
寒いとどうしても身体が固くなり、肩こりや頭痛の原因にもなります。
何枚も重ね着しても、身体の芯が冷え切っていては、血行も悪いままで健康にもよくありません。
やはり、身体の中から温まりたいものですね。
一番は食べ物で、身体の芯から温めて、血行を良くすることです。
美味しいお鍋は、身体全体が温まる最高の料理です。
中でも最適なのが、味噌仕立ての鍋です。
寒い時には、ラーメンも塩や醤油よりも味噌味を食べたくなりますよね。
それと同じことです。
特に美味しいのが、もつやニラ・ネギ・白菜をたくさんいれたもつ鍋ですね。
もつ鍋は醤油スープや塩スープよりも、味噌スープで作るのが一番です。
もつ鍋レシピは、味噌スープで作ることが大切なポイントです。
味噌スープはもつの独特な臭みを消すだけでなく、塩スープや醤油スープと違い、余分な塩分を控えることもできます。
味も濃厚で、身体の中からしっかりと温める効果もあります。
美味しいもつ鍋味噌スープのレシピ
もつ鍋を家庭で作る時、一番簡単な方法は、鍋に加熱処理済みのもつと、野菜をたっぷり入れて、市販の味噌スープを入れてしまうことです。
でも、それではちょっと味気ないですね。
そこで、家庭にある味噌で作れるもつ鍋味噌スープのレシピをご紹介しましょう。
【材料 4人分】
・豚もつ(茹でたもの) 600g
・ショウガのすりおろし 大さじ1強
・にんにくのすりおろし 大さじ1強
・酒 300ml
・長ネギ(なるべく青いもの) 2本
・ニラ 1束
・キャベツ 1/2個
・もやし 1袋
・味噌 150g
・にんにく 2欠片
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・鷹の爪(唐辛子) 1本
・すりごま 大さじ1
・ごま油 大さじ2
【作り方】
①酒は100mlだけ分けて、ショウガとにんにくのすりおろしと混ぜます。
②ネギは一本だけみじん切りにします。
③豚もつをさっとゆでます。
④茹でたもつと、①と②を混ぜます。
⑤もう一本のねぎは斜め切り、ニラは4cmくらいの長さに、キャベツをざく切りにします。
もやしは洗って水を切ります。
⑥にんにく2欠片を薄切りにします。
⑦鍋に水1ℓと鶏ガラスープの素、酒200ml、味噌を入れて一煮立ちさせます。
⑧もつを入れて5分煮て、さらににんにくと野菜を入れます。
⑨野菜に火が通ったら、刻んだ鷹の爪とすりごま・ごま油を入れて出来上がりです。
もつ鍋味噌スープのレシピに合う野菜
もつ鍋味噌スープのレシピに合う野菜と言えばニラやネギですが、他の冬野菜でも美味しくいただけます。
カロテンを多く含む、にんじんのスライスを入れると、オレンジ色が入り、色どりが鮮やかになります。
ダイエットを考えているのであれば、食物繊維が豊富なしめじやえのきだけ、白滝なども合います。
キャベツの代わりに白菜や玉ねぎを入れたり、食感を楽しむためにゴボウのスライスを入れるのも一つです。
火をかけすぎてしまった時、水分が飛んで味が濃くなってしまいますが、野菜を多くいれると水分が出るので、味が濃くなるのを防いでくれます。
もつ鍋を味噌スープ仕立てにすると、どうしても塩分が気になるという人もいます。
しかし、味噌に含まれる塩分(ナトリウム)は、野菜に含まれるカリウムを摂取するとバランスが良くなり、塩分の摂りすぎを防ぐことができます。
もつ鍋味噌スープの栄養価
もつ鍋は、野菜をたくさん摂れて健康に良いと言われています。
しかし、やはり気になるのがカロリーですね。
それでは、野菜をたっぷりいれたもつ鍋味噌スープには、どんな栄養素が含まれているのでしょう。
カロリーや、含まれている栄養素をご紹介しましょう。
もつ鍋味噌スープをレシピ通りに作った場合、一人分のエネルギーは457kcalとなります。
もつの量によってもカロリーは違いますが、塩や醤油よりも少し高めになります。
しかし、豚もつは100gあたり179kcalで、豚レバー(282kcal)豚ロース(263kcal)と比較すると低カロリーで、ダイエットの時に良いといわれる豚もも肉(183kcal)鶏胸肉(191kcal)よりもカロリーが低くなります。
もつ鍋は、すき焼き(897kcal)やしゃぶしゃぶ(682kcal)キムチ鍋(570kcal)と比較しても低カロリーとなります。
そのため最近は、「もつ鍋ダイエット」というダイエット法を耳にするようになりました。
レシピに野菜をたくさん使っていますので、ビタミンCや葉酸・食物繊維・カリウム・ビタミンB2・ナイアシン・マグネシウム・亜鉛と多くのビタミンとミネラルも入っています。
豊富なビタミンやミネラルは様々な病気の予防だけでなく、肌のアンチエイジング効果、美肌効果も期待できます。
味噌汁がなくても、ご飯ともつ鍋だけで一汁三菜と同じくらいの栄養を摂ることができます。
もつ鍋味噌スープ仕立てのレシピは色々
同じ味噌スープ仕立てのもつ鍋でもレシピによって、様々です。
今回ご紹介したのは、基本的な味噌スープ仕立てのもつ鍋レシピです。
鍋に入れる前に、すりおろしたにんにくやショウガと混ぜてから、野菜と一緒に煮込みますが、レシピによっては前もってもつを漬けこんでから、一晩おくというのもあります。
漬け込むのもにんにくやショウガだけでなく、味噌も混ぜてつけておき、そのまま鶏ガラスープで煮込むだけというものもあります。
味噌も、合わせ味噌の場合もありますが、白味噌、白味噌と合わせ味噌と作る人やレシピによって様々です。
具もニラとキャベツは定番ですが、キノコ類・玉ねぎと色々あります。
辛みの成分も鷹の爪だけでなく、コチュジャンを利用している人もいます。
逆に辛いもつ鍋が苦手という人は、みりんを入れたり、豆腐を入れて味をマイルドにしているものもあります。
味覚は人それぞれですので、基本のレシピに、自分の好みの味を加えてみるのも良いかもしれません。
もつ鍋味噌スープが身体を温める理由
味噌は塩分ですので、血圧をあげる働きがありますので、血行が良くなります。
血行が良くなると、身体全体に血液が運ばれるので身体が温まりやすくなります。
もつ鍋の味噌スープ仕立ては、大豆や野菜のカリウムが含まれます。
そのカリウムによって、ナトリウムの摂りすぎを防いでくれるため、味噌は血管のアンチエイジング効果があるといわれています。
また、レシピには必ずショウガと鷹の爪(唐辛子)が入っています。
ショウガにはショウガオール・ジンゲロール、唐辛子にはカプサイシンが入っています。
ショウガオール・ジンゲロール・カプサイシンには不要な脂肪を燃焼し、老廃物を廃棄する作用があります。
発汗作用があり、身体の芯部体温を上げるため、身体を温める効果があります。
もつそのものにも、亜鉛や鉄といった血液に必要な成分が含まれています。
もつ鍋は、もつが持つミネラル、ショウガやトウガラシの身体の芯部体温を上げる効果、味噌が持つ血管の老化防止作用などによって、血管をきれいにして血行を促進し、身体を内部から温めてくれるのです。
味噌仕立てスープのもつ鍋で身体も心もポカポカ
味噌やもつ、そしてもつ鍋のレシピに入る野菜や薬味は、身体を内側から温めます。
しかし、それだけではなく、血行促進効果や食物繊維の摂取で、ダイエット効果があると言われています。
美味しくてお腹がいっぱいになるもつ鍋は、手軽にできるのに、一つで10品目の食材も含まれています。
味噌汁や主菜、副菜と、他に色々と食べることなく、栄養のバランスをとることができますので、お財布にも優しいレシピです。