オレンジジュースが料理に使える、と言ったら驚かれると思います。
しかも、醤油とも相性が良いと言うと、もっと驚かれるかもしれません。
しかし、本当なんです。
今回の記事では、醤油とオレンジの組み合わせについてお話します。
醤油とオレンジって合うの?
醤油と柑橘系の組み合わせは、一見ケンカするように見えます。
しかし、実は絶妙な組み合わせなのです。
特にお肉料理には、オレンジを使ったソースはおすすめですよ。
☆オレンジソース(醤油風味)
【材料】
・オレンジ 400ml(4~5個)
・無塩バター 大さじ1弱
・醤油 小さじ1/4
・塩 ひとつまみ
【作り方】
①オレンジは横半分に切って、果汁を絞ります。
ザルで濾して、400mlになるようにします。
②オレンジ果汁を鍋に入れて、静かに煮立てます。
③とろりとしてきてからは、あっという間に煮詰まります。
注意しながら鍋を見守ってください。
④果汁を煮詰めて、80ml程度にします。
その程度の量になるまで煮詰まったら、一旦火を止めます。
⑤バター、醤油、塩を加えて混ぜます。
もしお肉料理に付け合わせるのであれば、お肉の肉汁を加えるとコクが増します。
⑥お肉料理にかけて出来上がりです。
オレンジジュースを使えば、もっと簡単に料理に活用できます。
次項でご紹介します。
オレンジジュースを料理に使おう
オレンジを使った醤油風味のソースをご紹介しました。
次にご紹介するのは、もっと簡単に、オレンジジュースを使ったレシピです。
圧力鍋で簡単に作れますので、さっそく作ってみましょう。
☆オレンジ風味のスペアリブ
【材料】
・スペアリブ 900g
・赤唐辛子 2~3本
・にんにく皮付き 2片
・酒 1/3カップ
・醤油 1/4カップ
・果汁100%オレンジジュース 2カップ
・水 1カップ
・サラダ油 適量
【作り方】
①スペアリブは、さっと洗って水気を拭きます。
②サラダ油をひいたフライパンで焼き色を付けます。
③ ②を熱湯に入れて、6分ほど茹でます。
ザルに上げて水洗いをします。
④鍋に、③と残りの材料をすべて入れます。
⑤落としぶたをして、40分~50分程度中火で煮込みます。
圧力鍋を使う場合は、高圧で12分加圧してください。
⑥肉が骨からポロリと剥がれるくらい煮詰めたら出来上がりです。
オレンジジュースの酸味とスペアリブのコクがマッチして絶品です。
使うジュースは必ず果汁100%のものを使ってください。
オレンジジュースでなくても、ほかの柑橘系ジュースでもOKです。
パイナップルジュースなどでも試してみてください。
ポン酢にオレンジジュースをちょい足し
冬の食卓というと、鍋料理です。
最近では、豆乳鍋やトマト鍋、カレー鍋など、子どもが食べやすいものも増えてきました。
しかし、やはり鍋というと水炊きがシンプルで美味しいですね。
シンプルな味わいだからこそ、味の決め手は鍋のスープでなくて「ポン酢」です。
ポン酢というと、何をお使いでしょう。
普通は、市販されているポン酢を使うことが多いと思います。
そのポン酢、ちょい足しで抜群に美味しくなります。
普通はちょっと思いつかない組み合わせですが、オレンジジュースを使うのです。
それでは作ってみましょう。
【材料】
・ポン酢(市販品)
・オレンジジュース(果汁100%)
【作り方】
①ポン酢10:オレンジジュース1~2の割合で混ぜ合わせます。
②丸一日冷蔵庫で馴染ませて、出来上がりです。
馴染ませる時間は、最低でも1時間以上置いてください。
混ぜ合わせた直後は味が馴染んでおらず、ケンカしてしまいます。
使うオレンジジュースは、必ず果汁100%のものを使ってください。
濃縮還元でも作れますが、おすすめは果汁100%のオレンジジュースです。
生のオレンジを絞っても良いですよ。
こうすることによって、ポン酢の尖った風味が柔らかくなり、オレンジジュースの甘みと香りで味に丸みが出ます。
ところで、市販のポン酢を美味しくする方法をお話しましたが、実は、ポン酢は自宅でも作れるんですよ。
醤油をベースに、簡単にできます。
混ぜるだけ、という点では上記の方法と同じです。
ぜひ作ってみましょう。
醤油と柑橘系は相性抜群!自家製ポン酢にチャレンジ!
ポン酢はお店で買うものだと思っている人も多いですよね。
実は簡単に、自宅でも作れてしまうのです。
【材料】
・濃口醤油 200ml
・柑橘果汁 200ml
・みりん 40ml~80ml
・かつおぶし 20g
・だし昆布 4g
【作り方】
①材料を混ぜ合わせ、1週間冷蔵庫で寝かせます。
②ザルでかつおぶしとだし昆布を濾して出来上がりです。
使う柑橘果汁は、橙、カボス、スダチなどがおすすめです。
手作りのポン酢は、味が馴染むまで時間がかかります。
寝かせれば寝かせるほど味が馴染み、深みが出ます。
日持ちもしますので、多めに作っておいても良いですね。
本当に混ぜるだけで簡単ですので、作ってみてください。
また、素材がシンプルなので、材料にこだわってみるとさらに美味しいオリジナルのポン酢が作れます。
例えば、醤油にたまり醤油を使うと味に深みが出ます。
また、いくつかの柑橘系果実の果汁をミックスすると、味わいが複雑になります。
さきほど、ポン酢にオレンジジュースを入れた方法は、このような理由からです。
ほかにも、柑橘果汁に酢を足してみても良いでしょう。
酢の分量は、柑橘果汁とのバランスになりますので、入れすぎに注意してください。
はじめて作る人は、まずは基本のレシピでポン酢を作ってみると失敗が少なくなります。
慣れてきたら応用編も試してみてください。
オレンジジュースは醤油を使った副菜にも使える
お肉料理にオレンジソースが合うとお伝えしてきましたが、オレンジジュースは副菜にも使えます。
オレンジのさわやかな酸味が、マンネリになりがちな常備菜を新しい料理に変えてくれますよ。
☆切干大根(オレンジ風味)
【材料】
・乾燥切干大根 40g
・にんじん 1/2本
・オレンジジュース 100cc
・みりん 50cc
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル 小さじ2
・薄口醤油 大さじ1弱
・鶏ガラスープの素 少々
【作り方】
①切干大根を水で戻します。
にんじんは千切りにしておきます。
②切干大根の水気を絞り、にんじんと一緒にオリーブオイルで炒めます。
ここは中火でしっかり炒めましょう。
③油が回ったら、オレンジジュース、みりん、ローリエ、鶏がらスープの素を入れてふたをします。
中火で蒸し煮にしましょう。
④ふたをとり、薄口醤油を加えて水分を飛ばします。
⑤スープにとろみがついてきたら出来上がりです。
衝撃的なオレンジジュースがあった!
醤油とオレンジの組み合わせについてみてきました。
ところで、過去に驚くべきオレンジジュースが発売されていたことをご存知ですか。
その名も「なんちゃってオレンジ」です。
この「なんちゃってオレンジ」は、チェリオという飲料メーカーが販売していたオレンジジュースです。
その見た目はなんと、「醤油」なのです。
見た目が醤油のオレンジジュースといわれても、まったく意味が分かりませんよね。
しかし、本当に見た目は醤油そのもの。
容器だけを見ると、醤油にしか見えません。
赤いキャップに、老舗醤油メーカーを模したパッケージデザインは、醤油と見間違う人が出てもおかしくありません。
コップに中身を注いでみると、まるで今から醤油を飲むかのような、危険な気持ちになってしまいます。
しかし、安心してください。
味は正真正銘のオレンジジュースです。
ちょっと不思議な気持ちになってしまう飲みものですね。
パッケージには、「これはしょうゆではありません」というメッセージも入っています。
ちなみに、本物の醤油を飲むことは大変危険ですので、絶対におやめください。
この「なんちゃってオレンジ」は残念ながら、現在は販売していないようです。
しかし、この会社のアグレッシブな挑戦は、応援したくなりますね。
醤油とオレンジを使ってみて
醤油とオレンジの組み合わせは、ぱっと見「えっ!」と思うと思います。
しかし、今回の記事で絶妙な組み合わせであることがお分かりになったと思います。
生のオレンジを料理に使っても良いですし、面倒であれば果汁100%オレンジジュースを活用してみてください。
甘くて適度な酸味が出ますので、子どもにも喜ばれますよ。