みなさんは、オーガニック食品という言葉はご存知ですか?
テレビや新聞等のメディアや日常の会話、店頭で見かけたことがない人は、現在少ないのはないでしょうか。
しかし、少なからず私達が聞いたことがあるオーガニック食品の情報というものは、そのメリットにフォーカスされていることが多いと思います。
物事にはメリットがもあれば、デメリットも存在するものです。
そこで今回は、6つのオーガニック食品のデメリットをお話します。
オーガニック食品の一番のデメリットは高い価格
オーガニック食品の一番のデメリットは、何といってもその高い価格といえるでしょう。
オーガニック食品と、そうでない物を比べると、通常でも3割高く、倍以上する場合も珍しいことではありません。
農薬や化学肥料に頼らない農産物の生産には、多大な労力がかかることは、容易に想像がつきます。
保存に関しても殺虫剤や保存料が使えませんので、劣化を防ぐことはできず、ロスが出やすくなってしまいます。
これらは全てコストとして値段に反映されますので、どうしても値段が高くなってしまうのです。
加工食品は更に添加物等のルールや手間も加わり、さらに高価格の場合も多いです。
また日本は、ヨーロッパ等オーガニック食品が浸透している国々に比べて、オーガニック食品とそうでない物の差が大きいことが有名です。
理由は、ただでさえ自給率が低い日本ですが、その中でもオーガニックに取り組んでいる農家の割合が世界に比べて低いためです。
需給と供給の関係も値段に反映されますので、値段が更に高くなってしまうのも当然ですね。
金銭的にかなり余裕のある方は問題無いかもしれませんが、そのような人は少数でしょう。
自分で育てる、作る場合ではなく購入する場合に、オーガニック食品の高い値段はデメリット要因の1つとなる見かたもあります。
非常に残念なことですが、オーガニック食品が欲しくても値段が理由で買えない人も中にはいるのです。
オーガニック食品を購入する手間というデメリット
オーガニック食品を購入しようとすると、買い物に手間や時間が、余分にかかることが多いです。
最近では、オーガニックにこだわらなければ、地方の一部を除いて食品購入にかかる時間や手間は少なくすみます。
スーパーに行けば、大抵の物は手に入ります。
インターネットでの買い物は、さらに便利です。
しかし、オーガニック食品を購入しようとするとなると、話は別です。
都心では、昨今のオーガニック流行りでオーガニック食品を取り扱う店舗は増えています。
しかし、全体的にみるとやはりオーガニック食品を購入できる場所は少ないのです。
また、オーガニック食品を取り扱っている店舗であっても、全てオーガニック食品を扱っているスーパーのような存在は更に少ないです。
店内の商品でも、一部のみオーガニック食品取扱いの業者が多数を占めています。
インターネットでオーガニック食品を購入する際は、1店舗で欲しい商品が揃わない場合もあります。
その場合、複数のサイトショップで購入手続きが必要です。
理由は上記店舗と同様、取扱い商品が限られていることが多いからです。
これでは効率が悪く、買い物に手間が掛かります。
食品の購入は量も頻度も他の買い物に比べ多いので、まさにオーガニック食品を食べたいと思う時のデメリットといえるでしょう。
オーガニック食品にこだわると外食が大変になることがデメリット
オーガニック食品にこだわると、上記で述べたように買い物が不便なことだけではありません。
もっと大変なことは、「外食をする」ということです。
オーガニック食品を使っている店を調べて、そこを目的として外出するのであれば楽しいでしょうし、大変と感じることは少ないでしょう。
しかし、家でなく外食をする場合は、いつも行きたい場所に行けることばかりではありません。
今日は疲れたから外食しよう、仕事の合間にどこかで昼食を食べよう、仕事での会食や友人や親族との付き合いで、というような場合も多いのではないでしょうか。
そしてそのような場合、幸運にも自分でお店を選べたとしても、オーガニック食品を扱っている店を選ぶのは非常に難しいです。
オーガニック食品を食べたいのに、人数や場所、料理の値段などが見合わず、なかなか外食したいと思える店が見つからないということは、ストレスになります。
嫌々外食するのも残念ですし、オーガニック食品がないという理由で外食を諦めてしまうのは、もったいないです。
オーガニック食品は、一般的に体にも良く、味も美味しいとされています。
しかし、「オーガニック食品を食べる」ということにこだわれば、外食することが難しく億劫になるという点では大きなデメリットです。
オーガニック食品以外の食べ物を喜べなくというデメリット
食品は、消え物と呼ばれる気軽なプレゼントから、こだわりの高級なプレゼントまで、贈り物として一番多いものではないのでしょうか。
また、お土産で食べ物を渡したり、もらったりすることは友人や親族だけに留まらず、会社関係でも多いと思います。
ご自身がオーガニック食品を日頃から食べるようになると、味や添加物に敏感になる方は多いです。
すると、贈り物やプレゼントで頂いた食品がオーガニック食品でない場合、喜べなくなることがでてきます。
用意してくれる相手がオーガニックにこだわっていたり、余程こちらの嗜好を気に留めてくれていないと、オーガニック食品だけを頂くことは少ないことでしょう。
せっかく頂いた食品を、オーガニック食品の安全性や美味しさをしっているからこそ喜べなくなってしまうことは、オーガニック食品を食べているからこそ生じてしまうデメリットですね。
オーガニック食品以外喜べなくなってしまえば、そう思う気持ちを無理やり変えようと努力することは良策とは思えません。
虫食い・大きさの不揃いはオーガニック食品のデメリット
オーガニック食品の野菜や果物等の生鮮食品は、虫食いがあることが多いです。
虫食いだけでなく虫が付着していることもあります。
なぜならば、化学合成農薬無しに、虫から野菜や果物を守るのは非常に難しいからです。
もちろん、オーガニック食品である野菜や果物を作っている生産者は、ネットを利用したり自然由来の虫除けを使ったりして、人力での駆除を行い努力されています。
しかし、虫が食べてしまうほど美味しい食品だと考える人以外にとっては、オーガニック食品のデメリットとなるでしょう。
特に、お客様に提供するレストラン等の飲食店にとっては、使えない部分や虫がついていないか余計に注意を払わなくてはなりません。
こうしたことに注意しなくてはならないことも、大きなデメリットですね。
また、化学肥料もオーガニック食品には使うことができませんので、作物を均一の大きさに育てるのも非常に難しく不揃いになりがちです。
工場での食品製造で機械を使う場合、ある一定の大きさがないと使えないことが多くあるので、加工食品業者には不揃いであることはデメリットですね。
以上、飲食店と食品加工業者の例をあげた通り、作物の虫食いや大きさの不揃いはオーガニック食品のデメリットであることが分かります。
オーガニック食品は安全だという思い込みが引き起こすデメリット
オーガニック食品は絶対に安全であると、思い込んでいる方は結構多いのではないのでしょうか。
まず、オーガニック食品に農薬は使われていないと思っている方もいますが、それは間違いです。
オーガニック食品は化学合成農薬が使えないだけで、許されている農薬は使われていることがあります。
また、オーガニック食品は化学肥料は使われていませんが、有機肥料等が使われている場合が多く牛糞等の肥料に対して安全性に異を唱え、自然農法を推奨される方もいらっしゃいます。
オーガニック食品だから安全という思い込みは、間違った情報に惑わせられたり、広めてしまうという隠されたデメリットがあるのです。
間違った知識でオーガニック食品を食べることは、勿体ないです。
オーガニック食品といっても認証団体によって基準も違いますし、認証を取っておらず安全性が確保されていない商品も多く出回ってしまっているのが現状です。
オーガニック食品という響きだけに安全だと思いこまず、是非しっかりとご自身で情報を集めたり、勉強をして納得した上で摂り入れてみましょう。
オーガニック食品のデメリットを知ったうえで考えること
今回のお話では、ただオーガニック食品のデメリットをお伝えしたかった訳ではありません。
もちろん、これらを上回るメリットもあります。
オーガニック食品のデメリットを知った上で、上手にオーガニック食品と付き合っていきましょう。