お店で売られている甘酒の原材料を、気にしたことがありますか。
甘酒にも種類があって、一番の違いは原材料なのです。
今回は、原材料のひとつである「酒粕」について調べてみました。
酒粕レシピもご紹介するので、手作りして、さらにキレイになっちゃいましょう。
酒粕レシピの材料の酒粕について
今回は、酒粕レシピもご紹介しますが、まずは酒粕レシピの材料の「酒粕」について勉強していきましょう。
最近では、発酵食品に高い関心が持たれていますね。
そんな発酵食品ブームと言えるなかで、春夏秋冬、簡単に購入できる酒粕。
酒粕は、日本酒を作る工程で生まれます。
以前から、甘酒や漬物作りなどに使われ、私達に親しまれてきました。
今となっては、酒粕の凄い健康効果と汎用性が再び注目されるようになってきました。
しかし、日本酒の売上げが下がったことにより、私達の食卓から消える可能性が心配されていました。
簡単に言うと、酒粕=絞り粕のことです。
お酒を仕込んだ際の「もろみ」を搾取した後に、残ったもののことを言います。
そんな酒粕は、日本酒を作ること以外では不要とされ、産業廃棄物として処理されることも多いのです。
酒粕が廃棄されていたなんて、驚きとともに、もったいないという気持ちが湧いてきますね。
実は、酒粕は非常に貴重な食材であり、体に必要な大切な栄養源なのです。
酒粕の健康効果&甘酒の種類
酒粕レシピに絶対必要な「酒粕」の持つ健康効果について、ご紹介しましょう。
酒粕のカスという言葉は、あまり良い響きではありませんが、酒粕は栄養がたくさん詰まった宝箱なのです。
☆お米よりも風味や栄養素がレベルアップしている
酵母菌が、旨味成分のアミノ酸を増加させてくれます。
嬉しいことに、食物からでしか摂取不可能な、必須アミノ酸の9種類が、全て含まれているのです。
その他にも、ビタミンB・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・食物繊維も、多く含まれています。
☆レジスタントプロテインが豊富
レジスタントプロテインは、お酒を作る行程で生まれます。
レジスタントプロテインは、胃で消化されづらいので腸まで届き、食物の油や脂質を吸着してくれます。
その効果によって、便通改善に期待ができます。
☆がん抑制効果
酒粕には、ガン細胞を殺す作用を強める、NK細胞の活性促進物質があることがわかりました。
そんな凄い効果が期待できる酒粕は、よく甘酒に使われています。
甘酒は大きく分けて、2種類あるのをご存じでしょうか。
【酒粕から作られる甘酒】
スーパーなどで販売されている甘酒の多くは、酒粕に砂糖を加えて作られた酒粕甘酒です。
砂糖が含まれているので、ダイエットには不向きです。
また、アルコールも含まれているので、子供や妊婦さんは飲めません。
【米麹から作られる甘酒】
米麹甘酒は、米に米麹を加えて作られています。
砂糖を加えなくても、麹が引き出す天然のお米の甘みがあります。
酒粕甘酒は美容効果も期待できる
前項でお話したように、酒粕には多くの健康効果が期待できます。
ここでは、女性なら誰もが気になる、美容に関してのお話をしていきましょう。
お肌の美しい女性は、男性のみならず、女性も憧れるものです。
そこで、美の保持や改善のためには、ずばり酒粕甘酒がおすすめです。
なぜ、美容目的には酒粕甘酒が良いのでしょうか。
その答えは、以下の含まれている成分の働きを見れば、わかると思います。
・トリアシルグリセロール シミやそばかすの原因のメラニン色素を抑制する
・ビタミンB群 肌のターンオーバーを活性化させる
・タンパク質 肌を作るもと
・スフィンゴ脂質 細胞同士を繋げて肌の潤いを保つ
・セラミド 保湿
・食物繊維 老廃物が原因の肌荒れ予防
・プロリン コラーゲン成分
いかがですか?
健やかなお肌に大切な成分だらけでしょう。
もともと酒粕は美容効果が高く、酒粕で作られた甘酒にも、その効果は豊富にあるのですね。
次項からは、いよいよ酒粕レシピを、どんどんご紹介していきます。
酒粕レシピ①酒粕甘酒を作ってみよう
酒粕レシピのまずひとつめは、手作りの酒粕甘酒の作り方をご紹介します。
鍋があれば、簡単に作れます。
食欲がわかない暑い夏には、冷やし甘酒として飲んで、栄養補給しましょう。
【材料 4~5杯分】
・酒粕 100g
・水 800cc(4カップ)
・砂糖 70g
・塩 ひとつまみ
【作り方】
①お水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を1回止めましょう。
②ひと口大にちぎった酒粕を、沸騰させた鍋に入れます。
そのまま、約10分間放置しましょう。
③お湯につけた酒粕が柔らかくなったら、再度、火にかけます。
このときに、酒粕がよく溶けきるように、かき回しながら沸騰させましょう。
④沸騰したら、砂糖と塩を入れて、かき混ぜます。
そして、ひと煮立ちしたら出来上がりです。
お好みで、すりおろした生姜を入れても、美味しく飲めます。
参考までに、【米麹甘酒の作り方】も簡単にご説明します。
炊飯器を使います。
【作り方】
①おかゆ(300gほど)を炊飯器で作ります。
②おかゆを触れるくらいまで冷ましたら、そこに米麹をおかゆと同じ量を入れます。
③混ぜたら布巾をかけて、60度を超えないよう気をつけて、蓋を開けたまま保温しましょう。
④8時間前後で出来上がりです。
酒粕レシピ②酒粕を隠し味に使った切り干し大根
酒粕レシピふたつめは、酒粕を隠し味に使った「切り干し大根」の作り方をご紹介します。
酒粕や切り昆布を使用することで、味の奥深さを引き出すことができます。
【材料 2人分】
・切り干し大根 30~40g
・人参 1/2本
・切り昆布 2つまみ
・細切り高野豆腐 2つまみ
・めんつゆ 大さじ3
・酒粕 小さじ1弱
・七味 お好み
・白ごま 少々
【作り方】
①下ごしらえとして、切り干し大根は水で戻しておきましょう。
戻し汁は、あとで使用するので、200mlくらい残しておきます。
戻し汁には、大根の栄養素と旨味がつまっています。
②人参は、短冊状にカットしておきます。
切り昆布は、水で戻しておきましょう。
③熱したフライパンに、分量外のごま油を回し入れます。
そうしたら、先ほどの切り干し大根・人参を入れて、水分を飛ばすように炒めていきます。
④ある程度、水分がなくなったら、先ほどの戻し汁・めんつゆ・酒粕を合わせて、フライパンへ入れましょう。
⑤戻し汁を入れたら早めに、切り昆布・細切り高野豆腐も入れて、よく炒めます。
⑥全体になじませて、お好みで醤油・砂糖などで、味を調整してください。
七味をかけたら、あっという間に出来上がりです。
最後に、興味深い玄米甘酒レシピについてもご紹介します。
酒粕甘酒レシピだけでなく玄米甘酒レシピも
最近は、色々なタイプの甘酒を、容易に手に入れることができます。
健康に良い甘酒を、最良の状態で飲むのであれば、やはり手作りが最高です。
玄米を使った甘酒であれば、ミネラルや食物繊維など、白米を使った甘酒には含まれない栄養分もあります。
最後に、体に良い飲み物つながりで、酒粕レシピだけでなく、玄米甘酒レシピもご紹介します。
色々な方法で作れるのですが、今回ご紹介するレシピは、ヨーグルトメーカーを使った簡単なものです。
【材料】
・玄米麹 300g
・水(ぬるま湯、常温などがおすすめ) 350cc
※(乾燥玄米麹なら、水を400cc)
【使う道具】
・ヨーグルトメーカー
・ブレンダー
【作り方】
①玄米麹をブレンダーにかけ、少し砕きます。
そうすることによって、玄米麹の表面に傷がつき、発酵しやすくなります。
②ヨーグルトメーカーの容器に麹を入れます。
そこに、お水をそそぎ入れ、軽く混ぜます。
③ヨーグルトメーカーの温度を55~60度にして、時間を13時間にセットしましょう。
たったこれだけで、甘みがたっぷりの100%玄米甘酒の出来上がりです。
温度は、60度が最も甘く仕上がります。
もし、60度で甘すぎるようでしたら、温度を55度まで下げて、お好みの甘さに調整してみましょう。
ただし、55度以下だと酸味が出やすくなるので、気をつけてください。
美の保持・改善には酒粕がおすすめ
いかがでしたか。
美容目的には、酒粕甘酒が適しているようですね。
1日や2日飲んだだけで、効果を感じることはできないので、何事も継続することが大切です。
甘酒として飲むだけでなく、毎日のお料理に酒粕を使ってみるのもいいでしょう。