麹で作る甘酒は自然な甘さが美味しいうえ、ノンアルコールで栄養価も高く、子どもからお年寄りまで人気です。
甘酒を麹で作る場合、麹だけで作ることもできますが、もち米や白米と混ぜて作ることもできます。
今回は一般的な甘酒の作り方のみならず、麹のみで甘酒を作る方法と、市販の麹のみでできた、おすすめの甘酒についてご紹介します。
麹のみの甘酒と他にも混ぜて作る甘酒はどう違う?
麹のみで作る甘酒と、お米やもち米を混ぜた甘酒は、単純に材料費が変わってきます。
麹1kgは、ネットショップで1000円前後という値段で買えます。
しかし、スーパーで買えるような市販の麹は、300gで500円ほどもします。
白米はこれより半分くらいの値段で買えるものもありますから、麹のみで作らず、お米やもち米で増量すると、材料費が安くなるというメリットがあります。
しかしながら、麹のみで作った甘酒はご飯が入ってないため、麹の香りや風味がしっかり味わえる、まろやかで甘みの強いものとなります。
そのため、麹の風味をしっかり味わいたい方にぴったりの、濃厚な甘酒が出来上がります。
ぜひ、水と麹のみで作った甘酒を味わってみてください。
麹のみ甘酒の栄養と効能
麹のみであるかどうかにかかわらず、麹で作った甘酒は、栄養たっぷりで飲む点滴と言われています。
では、実際のところ、麹で作った甘酒は、どのような栄養と効能があるのでしょうか。
・ビタミン類
ビタミンB群は、糖質や脂質やタンパク質の代謝を良くしてくれます。
アンチエイジング効果が期待できます。
・アミノ酸
アミノ酸は筋肉や血管などの細胞を作るのに必要で、老化も防いでくれます。
・ブドウ糖
脳の唯一のエネルギー源であり、体力を回復させてくれます。
ちなみに、点滴に使われる輸液もブドウ糖が入っているので、これが麹の甘酒が飲む点滴と言われる理由でしょう。
・オリゴ糖
腸内環境を整えてくれます。
・葉酸
葉酸は、妊娠期や授乳期のお母さんたちにとって、必要不可欠な栄養素です。
・食物繊維
便秘解消を促します。
ほかにも
・パントテン酸
・イノシトール
・ビオチン
などを含んでいます。
効能としては、体力回復・美肌効果・便秘解消・ダイエット効果などがあり、女性にピッタリですね。
こんなに多くの栄養と効能があるなら、麹で甘酒をぜひ作ってみたいと思われたのではないでしょうか?
では、市販の麹はどこで手に入るのでしょうか?
市販の麹で甘酒を作ろう①お米と麹で作る方法
麹は、スーパーやネットショップで手に入ります。
それ以外にも、専門の麹製造所、販売店もあります。
そのような場所で買えば、もしかしたら、スーパーより安く手に入るかもしれません。
では、市販の乾燥米麹とお米を使って、甘酒を作ってみましょう。
【材料】
・乾燥米麹 200g
・ご飯 1合分
・水 200cc
【作り方】
①炊きたてのご飯を用意します。
もしくは、冷ご飯を電子レンジで温めます。
②米麹をほぐします。
③ヨーグルトメーカーの容器に、熱湯をかけて消毒します。
そこに、ご飯と水を入れ、混ぜ合わせます。
④米麹を入れてよく混ぜ、ヨーグルトメーカーにセットします。
温度は60℃、時間は6時間に設定してください。
⑤甘くなったら出来上がりです。
出来上がった甘酒はとても濃いので、お湯で割って飲むと、ちょうど良いですよ。
お米と麹で作った甘酒は、麹のみで作った甘酒よりも麹の風味が薄くなりますが、十分美味しくいただけます。
市販の麹で甘酒を作ろう②麹のみで作る方法
続いて、麹のみで甘酒を作ってみましょう。
市販の乾燥米麹を使います。
【材料】
・乾燥麹 200g
・水 400cc(生麹の場合は250cc)
【作り方】
①麹をほぐします。
袋に入っている場合、袋に入った状態のまま、ほぐすと簡単です。
②ヨーグルトメーカーの容器に①を入れ、乾燥麹の場合は400ccの水、生麹の場合は250ccの水を入れます。
麹と水を、よく混ぜ合わせます。
③ヨーグルトメーカーを60℃に設定して、6~8時間かけて発酵させます。
蓋は完全に閉め切らないようにしてください。
④出来上がったら、粗熱を取って冷ましましょう。
かなり濃厚なので、甘酒として飲む場合は、同量のお湯で割って飲みましょう。
その場合、お湯は60℃以下にすると、酵素を守ることができます。
冷蔵で、1週間から10日ほどもちます。
ご飯を炊く必要がないので、意外と簡単にできそうですね。
甘酒を作ってみよう!米麹の種類とおすすめ
作り方がわかると、甘酒を作りたくなってきますよね。
麹には、生麹と乾燥麹の2種類があります。
生麹は麹菌の力が強いのが特徴ですが、日持ちしないので、冷凍保存する必要があります。
冷蔵庫だと3週間、冷凍庫で3ヶ月もつと言われています。
しかし、解凍と冷凍を何度も繰り返してしまうと、麹が衰えてしまいます。
麹の使用は、計画をもって行いましょう。
一方、乾燥麹は香りが控えめなので、麹の香りが苦手な人向けです。
乾燥麹は、ほぐしてある状態のものが多いので、手間がなく、初心者にも使いやすくなっています。
また、乾燥麹は常温でも4ヶ月もつというメリットがあります。
しかし、生麹と比べると麹の力が弱いです。
こうした違いを考えて、購入されると良いと思います。
今では、麹はネットショップでも買えますので、手軽に甘酒が作れますね。
麹のみの甘酒を作るのであれば、米麹にこだわったほうが美味しい甘酒が作れます。
それでは、おすすめの市販の米麹をご紹介していきます。
●みやこ麹
有名な麹で、スーパーなどでも見かけます。
乾燥タイプの麹なので、長めの保存が可能です。
スーパーになかったという方は、ネットショップでも購入可能です。
●卑弥呼醤院の熊本県産の米麹
変わらぬ製法を使った、手作りの麹です。
熊本にある店舗で購入する以外にも、ネットショップで購入することができます。
出来立ての生麹をお届けします。
1kgで850円ほどです。
●生米糀 マルヤス味噌株式会社
愛媛県愛南町一本松産の、無農薬のお米を100%使用した生米麹です。
昔ながらの製法で地元で愛され続けています。
手作業のため、少量生産になっています。
1kgで1490円です。
市販されている人気の麹のみ甘酒
市販の麹を使った甘酒は、麹以外にお米を使ったものがとても多く、麹のみという甘酒は、なかなか見つからないかもしれません。
買いものに行ったついでに、麹のみで作った甘酒を探してみるのも、楽しいかもしれませんね。
麹のみで作られた甘酒をご紹介します。
●八海山 麹だけでつくったあまさけ
八海山とは新潟県を代表するお酒で、日本酒好きならば、ご存知かもしれませんね。
ノンアルコールで砂糖不使用、添加物も一切使われていません。
米麹の自然な甘さが引き出された、スッキリした味わいの甘酒です。
825gで、価格が800円です。
全国の百貨店から酒屋や商店で購入が可能です。
ネットショップでも購入できます。
●門前甘酒
無加糖、ノンアルコールで、上品な飲み心地です。
善光寺御公許と表示されています。
ストレートのペットボトル350mlタイプと、濃縮の袋入りタイプ360gがあります。
ネットショップでも買えますよ。
●森永製菓 森永のやさしい米麹甘酒
米麹と食塩のみで作った、砂糖不使用の甘酒です。
米麹の自然な甘みで、甘さは控えめに、すっきりと飲みやすく仕上がっています。
エコで便利な紙パックタイプで、捨てる際にもかさばりません。
冷やしても美味しく召し上がれます。
●信州一献 甘酒
無添加の国産麹のみで作った甘酒です。
砂糖も塩も無添加のノンアルコール飲料で、二倍濃縮タイプです。
お好みに希釈して、お楽しみください。
500gで700円ほどの値段です。
麹のみで作った甘酒を飲んでみよう!
いかがでしたか?
麹のみで作る甘酒の作り方以外にも、おすすめの麹や甘酒のご紹介をしてきました。
美味しいだけでなく、ダイエットにアンチエイジングに、その他の美容と健康維持にとっても有効な甘酒。
手作りの麹甘酒であれ、市販の麹甘酒であれ、ぜひ一度味わってみてください。