魚や肉ばかり食べていると危険?消化不良の原因と解決策

皆さんの大好きな魚や肉。
日々、たくさん食べてしまいがちですが、実は思っている以上に、胃や腸に負担をかけています。

健康的な身体でいるためにも、食生活を見直す必要があるかもしれませんよ。

今回は、魚や肉と消化の関係をご紹介します。

魚や肉は消化不良を引き起こす?

主婦のみなさんは、毎日のおかずを悩み考えながら作っていますよね。

しかし、日々の食事内容を改めて思い出してみると、魚や肉をメインとした食事ばかりになりがちではないでしょうか。

魚や肉は誰もが好きですし、焼くだけでおかずが一品できてしまうので、頻繁に使用しますよね。

しかし、魚や肉ばかり食べていると消化不良を起こしてしまう原因になってしまうかもしれません。

消化不良とは食べ過ぎ、脂肪分の多い食事を行うことなどが原因ですが、普段からお腹いっぱい食べる習慣や、ゆっくりと食べる人も消化不良を起こしやすいです。

消化不良を起こしてしまうと、胃がもたれたり下痢を起こすなど、自身の身体に悪影響を及ぼしてしまう原因になりうるので、なるべく避けたいものです。

今回は、魚や肉と消化の関係について、そして消化不良を起こさないような食事について、ご紹介します。

魚と肉を一緒に食べるのは消化にNG

魚や肉は栄養もたっぷりで、健康的な身体をつくるためには重要な食材です。

しかし、同じ食事で魚と肉を一緒に食べるというのは、身体にとって、あまり良くありません。

魚も肉も食事で出されたら、栄養いっぱいの良い食事内容ではないのかと思ってしまいますが、この2つを同時に食べることは消化不良の原因になってしまい、脂肪もつきやすくなります。

なぜかというと、肉を消化する酵素と、魚を消化する酵素は異なっているからです。

「魚も肉もタンパク質なのになぜ?」
と、思う人も多いかもしれません。

タンパク質は、主にアミノ酸で作られています。

しかし、魚と肉のタンパク質ではアミノ酸の種類、構成が異なっています。

種類や構成の異なるアミノ酸で作られたタンパク質が、同時に身体に入ってくると、酵素は混乱を起こしてしまい、消化が困難になってしまいます。

その結果、消化不良を起こしてしまうのです。

どちらも栄養豊富な食材とはいえ、しっかり吸収してくれないのでは、食べても意味がないどころか、かえって栄養不足になりかねません。

魚や肉の栄養をしっかり摂るためにも、同時に食べることは避け、今日は魚の日、今日は肉の日と分けた食事内容にする方が良いでしょう。

魚や肉と同じ量の野菜を食べよう

食べたものの栄養分は胃や腸で吸収され、栄養のなくなった食物は、便になって排出されます。

この栄養分を吸収、そして分解してくれているのは、酵素というものです。

この酵素は、食べものを消化することで代謝を良くするなど、私たちが健康的に活動するために、重要な働きをしてくれています。

この酵素が吸収・分解する力を失えば、消化不良の原因になり、私たちの身体に悪い影響が出てきます。
ですので、酵素はしっかりと摂取することが必要になってきます。

この酵素をたくさん含んでいる食べものは、生の野菜や果物です。

日々の食事では魚や肉をメインにすることが多いことからも、野菜や果物は付け合わせや、オヤツ程度に食べるくらいになってしまうことがありますよね。

ですが、実際は魚や肉と同じくらいの量を食べるべきなのです。

魚や肉を食べたら、そのぶん、しっかり野菜や果物を食べて、酵素や食物繊維を取るようにしましょう。

消化をしやすくする野菜や果物の摂取方法

実は、酵素は熱に弱いです。

酵素豊富な野菜でも、調理の際に熱を通すと、ガクッと酵素が減ってしまうという難点があります。

しかし、毎日魚や肉と同じ量の野菜を生で食べたり、果物をたくさん食べるのは、意外とキツイものです。

もちろん、マリネや漬物にして食べるのはOKですが、たくさんの量は食べられないものです。

そこで、野菜や果物を、すりおろした状態で摂取することをオススメします。
野菜や果物をすりおろして摂取することで、消化しやすくなり、酵素の働きは活性化します。

また、すりおろした方が食べやすくなるので、そのまま食べるよりも、酵素を多く摂取することができます。

大根おろしや野菜をすりおろして、ドレッシングにするのも良いですし、野菜や果物をスムージーにすれば、かなり効果的です。

特にスムージーは忙しい朝でも飲めますし、色々な野菜や果物を使うことで、健康や美容にも効果的で、かなりオススメです。

ただし、酵素は新鮮なものに多く含まれていますので、野菜や果物をカットしたり、すりおろしてしまうと酵素は減ってしまいます。

食べる分だけカットしたり、すりおろすようにしてくださいね。

酵素とタンパク質は消化には必要不可欠

消化に必要な酵素は、主にタンパク質からできています。

タンパク質が不足すると、酵素は栄養不足になってしまい、消化する力が弱くなってきます。

そんなときに、魚や肉といった消化しにくいものを食べてしまうと、すべてを消化することができなくなってしまい、私たちの身体に影響を及ぼします。

また、消化不足になってしまうと、タンパク質がアミノ酸に分解されずに血管に侵入してしまい、これが原因でアレルギーにも繋がってきます。

つまり、酵素には、タンパク質が必要なのです。
このタンパク質を多く摂れる食材は、卵やチーズ、そして魚や肉なのです。

酵素は働くためにタンパク質を必要とし、また、タンパク質は分解するために酵素を必要としています。

この2つは、とても密接な関係にあり、お互いになくてはならない存在なのです。
お互いを必要としているからこそ、どちらが欠けても悪循環を生んでしまいます。

そう考えれば魚や肉、そして野菜や果物、どちらもしっかりと食事で摂取する必要があることが分かりますね。

魚や肉でも消化に良いものも

魚や肉でも、消化に良いものもあります。

魚だと、白身魚、はんぺん、そして牡蠣は消化が良いとされています。

魚の種類によって、脂ののり具合が違いますが、消化に良いか悪いかも異なってきます。

サンマやイワシといった青魚は脂がのっていますので、腹持ちは良いですが、消化には良くありません。

イカやタコも、消化に良くありません。
また、牡蠣は消化に良いとされていますが、他の貝類は消化に良くないので、注意してください。

肉だと、脂の少ないヒレ肉や鶏ささみは、消化に良いです。

消化が良くないものばかり食べていると、消化不良の原因になってしまいますが、それでもやはり、魚や肉は定期的に食べたくなってしまうものです。

病み上がりや日々の食生活の中で、消化に良い魚や肉をはさむことで、無理なく胃腸の負担を和らげて、休めてあげることができますよ。

野菜をあまり食べずに魚や肉ばかり食べているという人は、一度、自身の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

食生活を見直して健康な身体へ

魚や肉は美味しいので、ついついたくさん食べてしまいますが、消化してくれる胃や腸にとっては、思っている以上に大きな負担になっています。

日々の食生活を見直して、魚や肉のみならず、野菜もバランス良く、しっかり摂るようにしていきましょう。