ご飯によく合う昆布の佃煮。
おいしいだけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養を、バランスよく含んでいます。
しかし、買いすぎた場合や、作りすぎたときの昆布の佃煮は、どのように保存したらよいのでしょうか。
冷凍保存は、できるのでしょうか?
今回はそうした疑問と、昆布の佃煮のアレンジメニューも併せてご紹介していきます。
昆布の佃煮の作り方は?
だしをとった後の昆布を利用して、昆布の佃煮を作りましょう。
だしをとった後の昆布をジップロックに入れて冷凍し、その昆布がたまってきたら、佃煮にしましょう。
その他にも方法があります。
まず、酢と醤油と酒を先に合わせ、瓶に入れておきます。
そして、その中に、だしをとった後の昆布をつけ込みます。
その昆布がたまったら、他の材料を加えて、炊いてみたりしましょう。
【材料】
・ダシがら昆布 お茶碗1杯くらい
・水 1カップ
・酢 大さじ2
・酒 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・薄口醤油 大さじ4
・みりん 大さじ2
【作り方】
①水・酢・刻んだ昆布を入れ、火にかけ、沸騰したら蓋をします。
弱めの中火くらいで、20分~30分煮詰めていきましょう。
②昆布が軟らかくなったらOKです。
煮汁が残っていたら、強火でとばしてください。
煮汁の量で、味の濃さが決まります。
③煮汁がほとんどなくなったら、酒・砂糖・薄口醤油・みりんを加え、弱火で20分~30分くらい煮詰めて出来上がりです。
こうして作った昆布の佃煮は、冷凍できるのでしょうか。
次項でご説明していきます。
昆布の佃煮の保存の仕方は?冷凍保存可能?
市販の昆布の佃煮は、開封前なら常温保存できます。
高温を避け、直射日光の当たらないところに保存しましょう。
開封後は冷蔵庫で保存し、なるべく早く食べきるのがいいでしょう。
なお、冷凍保存はできますが、解凍後、水分が付着してカビが生えやすくなってしまうので注意が必要です。
注意点としては、食べる分・使う分のみ、解凍するようにしましょう。
昆布の佃煮は、きちんと密封できる容器か、袋に入れれば冷凍保存ができますよ。
取り扱う際には、雑菌や空気に触れすぎないように気を付けましょう。
日持ちをさせたい場合は、味を濃くつけるようにしましょう。
一般的な佃煮で塩分4~5%、糖分10%の場合、冷蔵で2~3週間、冷凍で2ヶ月と言われています。
もちろん、季節や作り方、保存環境も関係してきますので、なるべく早めに食べきるよう心がけましょう。
これからご紹介する、アレンジレシピを活用してみてください。
冷凍昆布の佃煮アレンジレシピ鶏昆布巻き
昆布の佃煮は、冷凍庫から取り出しておきましょう。
しっかり解凍できてなくても大丈夫です。
もちろん、市販の細切り昆布の佃煮でも美味しくできます。
昆布と色のきれいな野菜を、鶏むね肉で巻いて蒸し焼きにした、簡単なのに豪華な一品です。
【材料】
・昆布の佃煮(細く刻む)120g
・鶏むね肉 2枚
・いんげん 4本
・にんじん 1/5本
・サラダ油 適量
・料理酒もしくは水 適量
【作り方】
①鶏むね肉は、厚さが均等になるように、包丁を入れながら開いておきます。
②にんじんは5mm角の棒状に切り、いんげんと一緒にゆでておきます。
③昆布とにんじん、いんげんを鶏肉で巻き、端を爪楊枝で止めてます。
④油を熱したフライパンに③を入れ、箸で転がしながら焼きましょう。
⑤表面に色が付いてきたら、料理酒、または水を少し入れ、弱火で10分ほど蒸し焼きにします。
きれいに切って盛り付ければ、出来上がりです。
冷凍昆布の佃煮で作ろう!昆布入り炊き込みご飯
続いてのアレンジレシピは、ごぼうと昆布の佃煮から良い味が出る、炊き込みご飯です。
こちらも、冷凍の昆布の佃煮で作れます。
【材料】
・米 2合
・鶏むね肉 200g
・ごぼう 10cmくらい
・昆布の佃煮(細切り)50g
・酒 50ml
・醤油 50ml
・顆粒だし 小さじ1
・水(炊飯用) 適量
【作り方】
①鶏むね肉を2cm角、ごぼうを食べやすく、ささがきに切ります。
②小鍋に鶏肉・ごぼう・酒・醤油・顆粒だしを入れて、鶏肉の色が変わるくらいまで煮ます。
③炊飯器に米・②・昆布の佃煮を入れます。
昆布の佃煮は、冷凍のままでも大丈夫です。
④水を2合のラインまで入れて、通常通りに炊きます。
⑤炊き上がったら15分ほど蒸らして、よく混ぜます。
お好みで三つ葉などを散らすと、彩りよく出来上がりますよ。
冷凍の昆布の佃煮でも作れるサラダレシピ!
最初に、さつまいもの甘みと昆布の佃煮がよく合う、サラダをご紹介します。
皮が赤いさつまいもで作り、皮をむかずに作ると色もきれいですよ。
【材料】
・さつまいも 1本
・冷凍昆布の佃煮(解凍させておく)大さじ1
◎マヨネーズ 大さじ1
◎炒り胡麻 小さじ1
◎砂糖 小さじ1/2
【作り方】
①さつまいもはイチョウ切りにして、水にしばらくつけ、アクを抜きます。
②ザルに上げ、耐熱皿に並べて軽くラップをし、レンジで柔らかくなるまで加熱します。(600wで5分くらい)
③ボウルに、昆布の佃煮・②・◎を入れ、混ぜ合わせれば出来上がりです。
次は、水菜と昆布の佃煮のサラダをご紹介します。
【材料】
・水菜 一束
・昆布の佃煮(細切り) 50g
・ミニトマト 5~6個
・プロセスチーズ 50g
・ちりめんじゃこ 大さじ3
<和風ドレッシングの材料>
・砂糖 大さじ2.5
・すりごま 大さじ1
・醤油 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・サラダ油 大さじ2
・酢 大さじ1/2
【作り方】
①水菜は根元は切り落とし、よく洗い3~4cmの長さに切ります。
プロセスチーズは1cm角に、ミニトマトは半分に切ります。
②ドレッシングを作ります。
砂糖とすりごまを先に容器に入れ、その後、液体の材料を入れて、よくかき混ぜます。
③皿にサラダの材料を美しく盛り、ドレッシングをかけます。
冷凍昆布の佃煮で作ろう!海苔巻き
ご飯にピッタリの昆布の佃煮。
チーズと巻いて、パーティやお弁当にも活用できる、海苔巻きを作ってみましょう。
【材料】
・ご飯 2膳
・プロセスチーズ 適量
・冷凍昆布の佃煮(解凍して細く刻んで置く) 小さじ1
・焼き海苔 1枚
【作り方】
①海苔を半分に切り、縦長に置きます。
上下1cmほど空けて、海苔の上にご飯を1膳分、薄くのせます。
②手前寄りに4~5mm角のスティック状に切ったチーズを横に並べ、昆布佃煮もチーズの上にのせます。
③手前から海苔をくるくるっと巻き、巻き終わりを下にして置きます。
5分ほど、そのまま置いておきましょう。
④3等分か4等分に切って出来上がりです。
毎回包丁を水で濡らして切ると、きれいに切れますよ。
次は酢飯を使って、スパムで巻いてみましょう。
【材料】
・ご飯 2膳
・合わせ酢 (酢大さじ3、砂糖大さじ3、塩大さじ1)
・スパム(魚肉ソーセージでも) 1/2缶
・きゅうり 1/2本
・昆布佃煮(解凍し細切り) 30g
・焼き海苔 5枚
・がり お好みで
【作り方】
①酢飯を作ります。
ご飯と酢を混ぜ合わせ、冷まします。
②スパムは細長く切り、軽く焼きます。
きゅうりも細長く切ります。
③海苔を広げて、下2cm、上3cmほど空けて、①の酢飯を広げます。
す巻きで、きゅうりとスパム、昆布の佃煮をのせて巻きます。
④食べやすい大きさに切って、お好みでガリを添えれば出来上がりです。
昆布の佃煮を大いに活用しましょう
いかがでしたか?
昆布の佃煮の作り方や保存法、またアレンジの方法についてご紹介しました。
昆布の佃煮はおいしいだけでなく、栄養も豊富なので、ぜひ食卓に取り入れていきましょう。
ただ塩分は多めですので、塩分の取りすぎには気をつけて、美味しく食べていきましょうね。