刺激物とは一体どんな食べ物なの?刺激物一覧をまとめてみた

胃が痛い時や風邪をひいた時など「刺激物を避けるように」とよく聞きますよね。
でも刺激物と言われても、人によって解釈は様々。

では具体的に刺激物とはどんな食べ物や飲み物のことなのでしょうか?
なぜ体調が悪い時避けるべきなのでしょうか?
刺激物は絶対に避けるべき害のある食べ物や飲み物なのでしょうか?

今回は刺激物を一覧にして説明していきたいと思います。

刺激物に当たる食べ物一覧

刺激物とは主に医師や医療関係者が用いる語句で、辛味・渋み・えぐみ・香りの強い食べ物や飲み物や嗜好品を指します。
以下刺激物の一覧(一部)です。
参考にしてみてください。

★香辛料
唐辛子、にんにく、コショウ、わさび、山椒、からしなどがよく使われている香辛料です。
料理としては、カレーはスパイスたっぷりですし、キムチや麻婆豆腐も唐辛子がたくさん入ってますよね。
また、にんにく料理なども胃腸が弱っている時や体調がすぐれない時には避けるほうがよいと言えます。

★カフェイン
コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、栄養ドリンクなどに含まれています。

★その他刺激になるもの
アルコールやチョコレート、また冷たいもの熱いものなどが挙げられます。
これらも胃痛の時などは控えましょう。
胃にやさしくない食べ物としては甘いものや油分が多いもの、食物繊維が多いものが挙げられます。

刺激物になる食べ物は体調が悪い時なぜ避けるべきか

一般的に香辛料は胃酸の分泌を亢進するため、胃潰瘍などが悪化する可能性があります。それで、胃の不快感がある場合は香辛料を使った食べ物は摂らないほうが無難と言えます。

カフェインは胃酸の分泌を促進しますから、胃を悪くしている時悪化させてしまう恐れがあります。
胃腸が弱っている方はコーヒーなどのカフェインを摂ることを避けた方がいいでしょう。
また、カフェインは利尿作用がありますから、汗をかく夏に緑茶やコーヒーなどを飲むと、水分、ミネラル不足になってしまい、熱中症になる可能性が高くなってしまいます。
それから病気の時の水分補給としてカフェインのあるものを摂取すると、さらに胃腸が弱ってしまうことになってしまうので、気をつけましょう。

上記の刺激物に当たる食べ物一覧以外にもアルコールは小腸の回腸に密集している腸内フローラを傷つけてしまいます。
そうなると、免疫力が低下してしまうことになります。
また、小腸がアルコールの分解や吸収で忙しいと、水分や電解質を大腸に送ることになってしまい、いつもより多くの水分が届いた大腸はそれを処理できず下痢を引き起こしたり、炎症が起きてしまったりするのです。

では、刺激物と言われる様々な食べ物や飲み物は絶対に摂ってはいけない、有害なものなのでしょうか?
以下2つ例を挙げて説明したいと思います。

刺激物と言われる唐辛子の効能

上記の一覧にも挙げましたように、刺激物と言われ、体調が悪い時や摂りすぎには注意が必要な唐辛子ですが、優れた効果もある食べ物です。

栄養が豊富でビタミンA、E、B2やカリウムや鉄分などのミネラルを含んでいます。
また、カプサイシンという成分はとても注目されているのです。

カプサイシンは唐辛子に含まれている辛味の成分で、摂取することにより代謝が活発になり体温上昇、発汗促進の効果があります。
エネルギーを消費してくれるのでダイエットにも役立つのです。

また、カプサイシンには血行を促進し、老廃物の排泄を促すため、健康維持にも役立つと考えられています。
新陳代謝を高めることで疲労回復や疲れにくい体作りの効果も期待できます。

それで、食べすぎなければ唾液の分泌や胃液の分泌を活発にさせ食欲を起こさせますし、腸を刺激するため、便秘の改善にも役立つとされています。

刺激物と言われるコーヒーの効能

上記の一覧にも挙げましたようにコーヒーも刺激物と言われる飲み物の1つです。

確かにコーヒーの空腹時の飲用や飲みすぎは胃酸の分泌を促すため、胃に悪いとされています。
でも、適度の飲用は体に良い働きをすることもありますので、正しく理解したいところです。

例えばコーヒーに含まれるカフェインには、利尿効果やスッキリ目を覚まさせる効果、疲労感を取り除き、思考力や集中力を増す効果があります。
また、カフェインには血流促進の働きがあるため、低血圧の人には心臓の拍動を高める働き(つまり低血圧を一時的に改善します)、高血圧の人には毛細血管の拡張作用により血管を開かせ血流がよくなり血圧を下げる働きがあります。

またコーヒーに含まれているポリフェノールなどが活性酸素を除去し過酸化脂質の発生を抑えて、肝臓がんや消火器官のがんなどを予防する効果もあります。
そしてパーキンソン病のような神経が収縮する疾患のリスクを軽減する可能性もあるのです。

このように刺激物と言われているコーヒーも必ずしも害ばかりではないことが分かりますね。
ただ、健康な人でもコーヒーは1日3~4杯が限度と言われています。
飲みすぎや飲み方(何か食べ物を摂った後飲むのがオススメ)に気を付けて正しく楽しんでみてくださいね。

刺激物のない胃にやさしい食べ物一覧

胃にやさしい食べ物とは消化しやすく、腸で吸収しやすい食べ物のことです。
消化吸収しにくい食物繊維が少なく、胃での停滞時間も短く、胃腸を荒らさないということですね。

一覧として挙げていきますと、例えば
▼パン、うどん、おかゆ
▼豆腐、納豆、きな粉
▼柔らかく煮た野菜
▼りんご、桃、バナナ
▼鶏のささみ、白身魚
▼ヨーグルト、プリン
など。

食事は1日に5~6回に分けて摂ると胃腸への負担を減らすことができ、栄養も効果的に吸収しやすくなります。
風邪の時や胃腸が弱っているときは刺激物を避け胃にやさしいものを摂りましょう。

刺激物のない胃にやさしい飲み物一覧

内臓が弱っている時は以下の一覧を参照して、食べ物だけでなく飲み物も刺激物を避けましょう。

★白湯
口当たりがよい程度に冷めたぬるま湯が適温と言われています。
胃を温めることで血流がよくなり、胃の活動を元気にしてくれます。
体の中から温めることで体温が上がり基礎代謝がよくなるので、病み上がりで体力が消耗している時にもぴったりです。

一度完全に水を沸騰させて(10分~15分沸騰)から飲める温度になるまで蓋を開けて冷まして飲むことが正式な白湯の作り方になります。
また白湯には便秘を解消するなどの嬉しい効果もあります。

★乳酸菌飲料
胃の粘膜を保護しピロリ菌の活動を抑制する効果があり、ストレス性の胃炎と診断されていた胃もたれや腹痛などの症状、ストレスを示す数値の改善等が見られたという研究もあるそうです。

★ハーブティー
カフェインが含まれていないハーブティーは種類もかなりたくさんありますが、ホットで飲むことで胃を温め、水分も補給できます。
コーヒーなどを控えないといけないときにハーブティーを試されてはいかがでしょうか?
★ホットミルク
牛乳にはカルシウムやビタミンやオピオイドペプチドなどを含まれており、イライラを抑える鎮静作用があります。
また、胃の粘膜を守る働きもあって、冷たいままで飲むより温めて飲むほうが胃腸への負担が軽くなります。
胃酸を抑える働きもあるので消化を助け、胃の負担を軽くする作用もあります。

体調管理のため”刺激物”をよく理解しよう

いかがでしたか?

刺激物について説明しましたが、体調が悪い時や内臓が弱っている時避けるべき食べ物や飲み物についてご理解いただけたでしょうか?

刺激物と言われているものも害だけではなく健康にいい面もあるのですね。

それで、刺激物についての正しい理解が必要で、極端な見方を避けなければいけないこともご理解いただけたかと思います。
今回の記事をぜひ健康管理にお役立てください。