ダイエットする際、誰もが気にするのが「体重」です。
また、体重と同じように「体脂肪」も、気にしなければならないものです。
しかし、ダイエットするなら、体脂肪と体重、どっちを重視したらいいのでしょうか?
その疑問を、ここで解消しましょう。
体重と体脂肪のどっちを重視したら良いか
ダイエットをしている人の多くが、毎日のように体重計に乗っていることでしょう。
減った体重に喜んだり、反対に、増えた体重に落ち込んだりと、ダイエットは簡単ではありません。
しかし、ただ体重ばかりを気にしているという人は、ダイエットに失敗してしまう可能性が高いと言えます。
なぜなら、「体重が減る=痩せた」とは、言えないからです。
なぜ、体重が軽くなったのに、痩せたとは言えないのかというと、それには「体脂肪」が大きく関係しています。
体重が軽くなった原因は、色々な理由が考えられます。
正しくダイエットができている場合では、無駄な脂肪が落ちるため、体重が減ります。
また、運動不足などの場合で筋肉が落ちてしまうと、筋肉よりも軽い体脂肪が増えるため、体重が減ります。
そのため、「体重が減る=痩せた」とは言えないのです。
このことを知ると、体脂肪と体重のどっちを重視したら良いのかが分かるはずです。
その答えは、もちろん「体脂肪」です。
体脂肪が平均よりも多い肥満の人は、この体脂肪を落とすことが、ダイエット成功へと繋がります。
体脂肪ってなあに??
体重と体脂肪のどっちが大切かは分かりましたが、そもそも体脂肪についてご存知でしょうか。
そのままの意味なので、分かる人が多いと思いますが、ダイエットをする前に、少し体脂肪の知識をつけておきましょう。
この体脂肪とは、そのままの意味で、「体内の脂肪」という意味です。
よく聞くのが「体脂肪率」ですが、これは、体内にある脂肪の重さの割合です。
例えば、体重が60kgの人の体脂肪率が20%だとします。
つまり、その人の体内には、12kgの脂肪があるということになります。
また、体重が90kgの人の体脂肪率が10%だとします。
その人の体内には、9kgの脂肪があるというわけです。
体脂肪率は、その人の体重によって計算されるため、ダイエットには欠かせない数値となります。
見た目が細い人でも、体脂肪率が平均よりも高いと、体脂肪率を落とすダイエットが必要となります。
筋肉をつけて体脂肪率を減らす方法や、脂質が含まれた食事を控える方法など、体脂肪率を落とす方法は様々あります。
体重も体脂肪もどっちも大切
現代には、脂肪分が多い食事や、カロリーの高い食品が数多くあります。
そのため、見た目は細いのに、体脂肪率が高い「隠れ肥満」といった人が非常に多いです。
体脂肪率が高すぎることは、体に大きな負担が掛かりますが、反対に、体脂肪率が低すぎることにも同じことが言えます。
ダイエットには、体脂肪率が欠かせない数値とお話ししました。
体脂肪率が平均よりも高く、肥満だという人は、この体脂肪率を下げる必要があります。
しかし、中には、細くなりたいからといって、過剰なダイエットをしてしまう人もいます。
体重も体脂肪率も、どっちも平均よりも下なのに、さらにその数値を落とそうとすると、体に負担が掛かってしまいます。
体重と体脂肪が足りていないと、具体的に、どのような症状が起こるのかを知っておきましょう。
体脂肪率が低いと、体が冷えやすくなります。
体が冷えてしまうことで、血液の巡りも悪くなり、体がこりやすくなってしまったり、体調が崩れやすくもなります。
細い人に寒がりが多いのも、納得ですよね。
また、極度なダイエットでは、女性だとホルモンバランスが崩れてしまうため、月経不順や月経が来ないといった症状もよくあります。
体重も体脂肪もどっちも大切~つづき~
健康な体には、適度な体重があることと、適度な体脂肪があることが重要です。
つまり、健康的にダイエットするためには、体重も体脂肪もどっちも意識することが必要です。
過剰にダイエットしてしまうと、体には様々なトラブルが起こります。
そうならないためにも、先ほどに続いて、痩せすぎが原因で体に起こる症状を知っておきましょう。
痩せすぎでは、体が冷えてしまい、血行が悪くなってしまうとお話ししました。
血行が悪くなると体がこってしまいますが、体がこってしまうと社会人だと仕事に支障をきたしたり、学生であれば、勉強に支障が出てしまいます。
さらに、痩せすぎは、体でも特に重い「頭」を支えることが大変になります。
そのため、姿勢が悪くなり体が歪んでしまったり、頭を支えるのが大変なので、ひどい肩こりになることも考えられます。
このように、痩せすぎが原因となって、様々なトラブルが体に起こってしまうのです。
自分の身長と体重で肥満度を知る
ダイエットでは、体脂肪率を気にすることが重要です。
しかし、体脂肪率は、体脂肪を測ることのできる体重計でなければ、数値は分かりません。
体脂肪率の計算は自分の体重だけでなく、体脂肪の数値も必要となるため、知りたくても計算できない人もいるでしょう。
そういった人は、まずは、自分のBMI指数を計算してみましょう。
このBMI指数では、身長と体重から計算した、自分の肥満度を簡単にチェックすることができます。
計算方法は、【体重(kg)÷【身長(m)×身長(m)】=BMI】です。
例えば、身長170cm、体重60kgで考えてみましょう。
【60(kg)÷【1.7(m)×1.7(m)】】なので、BMIは20.76となるので、「約21」のBMI指数ということです。
日本人(成人)だと、18.5未満が痩せ型、18.5~25未満が普通体重、25からは肥満となっています。
そして、BMIは身長や性別、さらに国によっても平均が少し違います。
詳しく知りたい人は、インターネットなどで、その平均を調べてみましょう。
BMIでは体脂肪率が分からないため、体重も体脂肪率もどっちも測定できる体重計があると、自分の体について詳しく分かるため、ダイエットしやすいでしょう。
食事も運動もどっちも大切
ダイエットでは、ほとんどの人が知っているように、食事をしっかりと食べることも、運動をしっかりとすることもどっちも大切です。
運動をしっかりとしていれば、ご飯を食べ過ぎていない限り、健康的にダイエットすることができます。
さらに、ダイエットに失敗してしまう人の多くが、極度な食事制限をしているということです。
極度に食欲を抑えてダイエットしていると、ストレスが溜まり、いつか我慢できなくなってしまいます。
ストレスを溜めながらダイエットしても続かないので、無理をせずに長い目で見てゆっくりと、体重や体脂肪を落としていきましょう。
運動でしっかりと筋肉をつけることで、リバウンドしにくい体をつくることができます。
そのため、食べ過ぎた日があったとしても、また次の日からいつものようにダイエットを再開することができるのです。
ダイエットには体重も体脂肪も重要
ダイエットをしている人は多いですが、体重ばかりではなく、体脂肪にも目を向けることが必要だということが、おわかりいただけたと思います。
ダイエットに失敗しないためにも、ただ体重を落とすのではなく、しっかりと食べてしっかりと運動することが大切です。