バナナのスーパーの平均価格はいくらでしょうか?
そんな疑問はありませんか?
コンビニでは、朝食代わりのバナナ一本で値段が100円することがあります。
バナナの値段が分かると物価が分かり、節約にも繋がります。
それでは昔は、高級品だとされていたバナナの価格の決まり方を経済から見ていきましょう。
バナナは一本あたり平均いくらですか
日本人がもっとも食べている果物はバナナだといいます。
その人気の理由は、お手頃価格だからでしょう。
実は、バナナは50年前と値段がほとんど変わっていません。
でも昔一時期、バナナは一本でも高かったと言います。
1965年時点の1キログラム当たりのバナナの平均価格は218円です。
しかし自由化で輸入が急増した1972年に一時バナナの価格が124円まで急落します。
そして1975年以降は180~250円の値段を範囲にして上下に推移しています。
最近、近くのスーパーのバナナの値段は、高いものでバナナ4本で198円位でした。
また別のスーパーの店頭には、必ず毎日バナナ4本位で100円で売っているスーパーもあります。
地元でスーパーを経営している店主に聞いたところ、バナナの値段はお客さんを呼び込むためのもので赤字覚悟で販売しているとのことです。
バナナの一本あたりの値段はこれから上がる?
バナナの一本あたりの値段が、今後はバナナの価格の安定が崩れ、バナナが高騰に向かう可能性があります。
それは、何故なのでしょうか?
現在日本に輸入されているバナナの9割以上を占めるフィリピン産の現地値段が、バナナの供給不安で上昇しています。
なぜならフィリピンへの巨大台風の影響で、バナナの生産地の2割弱が深刻な打撃を受けたからです。
そしてバナナを枯れさせるパナマ病の被害も広がりました。
フィリピンと日本のバナナの関係の歴史はとても古く、長期に渡り関係を構築してきた歴史もあります。
日本の商社は1960年代から現地生産者と協力して、日本市場向けバナナの大農園の開発に着手してきました。
1980年代半ば頃からバナナの糖度が増した高地栽培バナナの輸入も始まります。
こうした努力の積み重ねで、フィリピン産のバナナは日本の店頭で不動の地位を築きました。
つまりバナナ一本あたりの値段の供給が安定しているのも日本の努力の積み重ねです。
しかしこのまま、バナナの生産量が回復しないままでは、為替の関係もありバナナの値段が3割程上がる可能性があるのです。
実際問題として、バナナ価格はジワジワ上がっています。
その結果、近い将来バナナのお手頃価格がなくなる日が来るかもしれません。
バナナの一本あたりの値段は栽培の違い
バナナの一本あたりの値段が変わる理由は、バナナの重さや本数による違いはもちろんあります。
でもスーパー等の店頭において、バナナの値段に大きな差が出る大きな理由は、バナナの栽培が高地栽培なのか低地栽培なのかによって値段が違っているのです。
バナナの一本あたりの値段が安いバナナは、低地栽培で育てられたバナナがほとんどです。
バナナは昼間に、光合成によって成長に必要な栄養を生成します。
フィリピンでの低地栽培では夜も暖かいため成長が進み、昼に生成した栄養を夜間にも成長のために使用します。
そのため、バナナの収穫までの期間は短くなり約10か月間です。
対して値段の高いバナナは、標高の高い土地で栽培しています。
高地栽培では、夜の気温が低くなることでバナナの成長が止まります。
このストレスが、バナナをより甘くします。
成長もゆっくりで収穫まで約12~13か月間かかります。
このようにバナナには、昼夜の寒暖差が大きいことが大切です。
ですから高地栽培のバナナの方が、糖度が高くもっちりと美味しいバナナと言えるのです。
バナナ一本あたりの値段の違いは何の違い?
スーパーで4本100円位で買えるバナナと、コンビニで売っている一本100円の朝食用バナナ。
これはどれだけ違うものなのでしょう?
高いバナナが今注目されていますが、値段の高いハイクオリティなバナナの違いは2つあります。
★食感の違い。
セレブなバナナは、食べた時のなめらかさ、そしてもっちり感に優れています。
もっちりとした食感が強いものほど高級なバナナです。
対して柔らかくて、味があっさりとさっぱりしたものは安価バナナなのです。
★甘味があること。
高級なバナナは、もちろん味にコクがあります。
そして、甘味があり、酸味と甘さのバランスが丁度良いバナナです。
甘味と酸味と重量感があるバナナは、やはり高地栽培でしか作れません。
時間をかけることで、でんぷんが糖化して甘くもちもちとしたバナナの食感が作られる仕組みなのです。
そんなバナナはとても手軽に食べられる果物です。
必須アミノ酸の9種類のうち8種類を含み、ビタミンも豊富に含んでいます。
ここで、バナナの効用を紹介します。
◎疲労回復
◎筋肉増強
◎ダイエット
◎免疫力アップ
◎貧血の予防
このようにまさにスーパーフードです。
長生きで高齢の方は必ずバナナを食べています。
バナナは、食物繊維も豊富に含んでいながら、消化に良いブドウ糖や果糖の糖質が含まれています。
そして、抗酸化力に優れているのです。
1日一本のバナナは欠かせませんね。
バナナ一本の味は値段ではなく保存で決まる
バナナの味は値段の差ではありますが、保存の仕方でだいぶ変わります。
ですから一本の値段が高いバナナは、やはり保存にも気をつけたいところです。
バナナの皮は何となく汚れていませんか?
まずバナナを買ってきて袋を開けてから、バナナの皮の汚れを食器用洗剤で軽く洗うだけでもバナナの持ちが違います。
よくバナナを置いた場所に触れている部分だけ色が変わってしまいませんか?
これを防ぐため常温保存ではバナナを吊るして干した状態で保存します。
またポリ袋に入れたり、バナナをラップで巻くだけで、常温でも美味しい状態で長持ちさせることができます。
しかしバナナは、冷蔵庫に入れて保存するのがベストです。
一本、一本バナナをばらしてポリ袋に入れるかラップに巻いたバナナを冷蔵庫で保存してください。
では何故バナナにラップを巻くだけで、バナナを長持ちさせることができるのでしょうか?
それは、追熟によるバナナのエチレンガスが原因です。
エチレンガスが出ないようにバナナを一本ぐるぐる巻きにするのです。
そうすることで値段の高いバナナがエチレンガスにさらされるのを極力防げるというわけです。
バナナの皮に黒い斑点が出始めたら冷凍庫に移して保管することもオススメです。
バナナの完熟した状態のまま追熟をそこで止められることができるからです。
バナナの一本の値段が安くても調理でごまかし
焼きバナナをご存じでしょうか?
バナナはダイエットにも効果的です。
カロリーの低い焼きバナナは、値段が安いバナナでもとても甘味が増し美味しいです。
まるごと一本使うことで、おなかも満足です。
【材料】
・バナナ 2本(300g)
・レモン汁 少々
・バター 大さじ1
・砂糖 大さじ1
【作り方】
準備や下ごしらえは不要。
①まず、バナナ2本(300g)は皮をむきます。
②バナナを長さ半分位に切ってレモン汁少々をふってからめます。
このレモン汁がポイントです。
③そしてフライパンを温めたら、フライパンにバター大さじ1を中火で溶かし入れます。
そこに、バナナを入れて1~2分間焼き、裏返してさらに1~2分間焼いてください。
④バナナに砂糖大さじ1をふり、バナナ全体にからめながらサッと焼けばでき上がりです。
※バナナは香ばしい焼き色がつくまで、両面を焼くのがポイントです。
バナナを輪切りにして焼いても良く、そこに生クリームやメープルシロップに醤油を混ぜたモノもとても合います。
別の方法としてバナナをアルミホイルにくるんでトースターで、まるごと一本を5分ほど焼いても本当に美味しいです。
焼きバナナは値段を気にすることなく甘味が増すのでオススメです。
バナナの皮をむいて、シナモンをかけて召し上がってみてください。
バナナの一本の値段が変わらないことが幸せにつながる
バナナの一本あたりの値段がずっと変わらないことは、日本の企業努力に他ありません。そんなバナナの値段はひとつの物価目安でもあります。
そんなバナナの一本の価格差が、高地栽培か低地栽培かの違い。
食べ比べるとその違いはより感じることでしょう。
バナナは本当に保存の仕方で美味しさが変わりますから気をつけてください。
そんなバナナは私たちの食卓には欠かせないスーパーフードです。