見たことある?やがらってどんな魚?美味しい料理法を伝授!

みなさんは、「やがら」という魚をご存知ですか?

名前を聞くのも初めて!という方も沢山いらっしゃると思います。

やがらは、細長い体に長い口と、ルックスがお茶目で特徴的な魚です。

今回は、珍しい魚のやがらについてと、やがらの美味しい料理法をご紹介します。

珍しい魚!やがらの特徴と料理法

とっても珍しい魚のやがら・・・。
この名前を知っていたあなたは、かなり魚について詳しいのではないでしょうか。

ここでは、やがらの特徴と主な料理法についてご紹介します。

☆特徴

やがら科の海水魚で、夏が旬です。
とても細長い筒状の体で、口が特に長くて、魚特有のウロコがありません。

アカヤガラとアオヤガラがいますが、主に流通されて食べられているのは、アカヤガラです。

アカヤガラは、体の色が赤褐色で、全長は2メートル前後になります。
本州の中部より南のインド洋や太平洋域に分布しています。

沖合いの少し深い場所に住んでいて、口が筒状で長く、体長の4分の1を占めているのです。

この長いくちばしに、小魚を吸引して食べます。
やがらには特徴がたくさんあり、とてもユニークな見た目をした魚です。

☆料理法

見た目がユニークの魚は、あまり美味しいイメージがしませんよね。

ですが、アカヤガラは、とても美味しい魚なのです。
ハモとタイを合わせたみたいな味です。

白身で、クセもないので、色々な料理に使えます。

主な料理法は、刺身・塩焼き・椀だね(お吸い物の主となるもの)・マリネなどです。

やがらの栄養

やがらにも旬はありますが、比較的、年間を通して味が落ちません。

やがらの特徴でもお伝えしましたが、魚の特徴でもあるウロコは、皮と一体化しているのでありません。

頭の骨は硬く、皮も薄いですが硬いです。
少し赤みがかった白身で、加熱しても硬く締まらずに身離れが良いです。

やがらの選び方は赤味の強いもので、触ったときに硬いものが美味しいです。
刺身にして食べると、非常に美味しいですよ。

椀だねとしても料理されていて、淡泊なのに旨みが濃く、良いダシが出ます。

ですが、せっかく美味しいのに、漁獲量が少ないのが残念なところです。

気になる「やがらの栄養」についてお話します。

やがらは、良質なタンパク質をもっています。
脂肪が少なくて、高タンパク・低カロリーで、ダイエットを頑張っている男女にもオススメです。

ビタミンやカルシウムも含んでいるので、良質な栄養が摂取できて、やがらは美味しいだけではなく、体にも優しい食材なのです。

次は、家計を管理する主婦のみなさんが知りたい、やがらの価格についてお話します。

やがらは高級魚なの!?

やがらの特徴でもお話しましたが、やがらは2種類に分類されて、アカヤガラとアオヤガラがいます。

見分け方としては、名前そのままで赤い色の魚がアカヤガラ、青い色の魚がアオヤガラです。

簡単に見分けがついて、わかりやすいですね。

アオヤガラは、アカヤガラよりも目にする機会がありません。

アカヤガラは高級魚の仲間で希少価値もあり、市場に出荷されることもあります。

しかし、アオヤガラはアカヤガラと比較すると味が落ちてしまうので、市場に出荷しないことがほとんどです。

やがらの出荷量が一番多いのは鹿児島県で、全体の約39%を占めています。

それでもスーパーなどに並ぶ機会は少なく、ほとんどが料理屋さんで使用されています。

アカヤガラの価格の目安は、1キロ以下で1000円から1500円の間で推移しています。

私達が普段、気軽に食べている鮭やアジなどの魚に比べると、とても高価ですよね。

記念日などの、ちょっと贅沢したいイベントの時などで、一度は食べてみたいお魚ですね。

高級魚のアカヤガラを刺身に料理してみよう

見たこともない人が多い高級魚のアカヤガラは、その変わったルックスからは想像がつかないくらい美味しい魚なのです。

アカヤガラの料理法は、少し特殊です。
刺身にすると非常に美味しいので、アカヤガラを手に入れたら、ぜひ作ってみましょう。

まず始めに、アカヤガラの頭を切り落としましょう。
頭には軟骨があり、固くて使えない部分があるのです。

次にお腹を切り開きます。

お腹を開いたら、三枚おろしにしていきます。
キレイな白身で、透き通った色をしていますよ。

刺身以外の料理に使って食べる場合は、このまま使いやすい大きさに切って使いましょう。

刺身にする場合は皮をはいで、刺身用の食べやすい、ひと口サイズに切ります。

これで魚特有のクセが全く無く、上品な味のアカヤガラの刺身の完成です。

アカヤガラは、スーパーなどではあまり見かけることは無いと思いますが、手に入ったら刺身作りに挑戦して、その美味しさを味わってみましょう。

次は、やがらを使った料理のレシピをご紹介します。

やがらを使った料理・・・塩焼き&煮付けのレシピ

ここでは、やがらを使った料理のレシピを、いくつかご紹介します。

☆やがらの塩焼きの作り方

まずは、魚料理の基本の塩焼きの作り方です。

調理時間は約15分で、簡単に出来上がります。
あっさり塩味で美味しいですよ。

【材料】2人分

・やがら 4本
・塩 少々

1)やがらは細長いので、半分にカットしましょう。

2)やがらの片面に、塩をふりかけます。

3)塩をふったものをグリルに並べ入れます。

4)弱火で約15分間、やがらの様子を見ながら、じっくり焼きましょう。

5)やがらの両面に火が通ったら出来上がりです。

☆やがらの煮付けの作り方

やがらを使った、シンプルでヘルシーなおかずです。

【材料】2人分

・やがら 1パック
・水 カップ2
・醤油 大さじ2
・砂糖 小さじ4
・お酒 大さじ3

1)やがらを、4等分にカットしましょう。

2)鍋にお湯を沸かして、使用する調味料を入れます。

3)そこに、やがらも加え入れたら、さらに中火で8分ほど加熱します。

4)味見をしてみて、ご自分の好みの濃さになるまで、中火で3~4分間煮詰めたら出来上がりです。

やがらのフレークを使ったシュウマイの料理レシピ

最後に、春キャベツとやがらの魚フレークで作るシュウマイ料理のレシピをご紹介します。

春キャベツならではの、やわらかい歯ざわりや甘みを楽しみましょう。

使う材料がさっぱりしているので、たくあんを使うことで、味と歯ごたえがアップします。

お弁当のおかずにも、オススメですよ。

【材料】2人分

・春キャベツ 4枚くらい
・やがらのフレーク 1袋
・豆腐 1/2丁
・韓国海苔 2枚
・山芋 200g
・たくあん 適量
・塩 少々

1)豆腐を電子レンジにかけて、水分をとばしておきましょう。

2)たくあんを細かく刻んだり、山芋をすりおろしておきましょう。
※山芋がなかったり、苦手で食べられない場合は、小麦粉で作ってみてください。

3)1と2を混ぜ合わせ、湯せんで解凍しておいた、やがらのフレークを加えます。

4)そこに塩を少し加え入れて、よく混ぜ合わせましょう。

5)材料を全て混ぜ合わせたものを、食べやすいサイズに取り分けます。

6)細かく千切りにしたキャベツを、取り分けたものの周りに貼り付けましょう。

7)軽く形を整えて、電子レンジなどで蒸したら完成です。

やがらを美味しく料理してみよう

いかがでしたか。

見た目は奇妙なやがらですが、食べるてみると美味しいのですね。

やがらの主な産地は九州地方になるので、東北や関東地方にお住まいの方は、なかなか食べる機会がないかもしれません。

やがらを手に入れる機会があったら、刺身や汁物、焼いたりして、美味しく料理してみてくださいね。