食事制限中やダイエット中でもお刺身は食べたいですし、魚介類も食べたいですよね。
そんなときに、たこがおすすめです。
お刺身で食べるのも良いのですが、他の食べ方でもたこは、美味しく食べられますよね。
今回は、低カロリーでおすすめの『たこ』についてお伝えしていきます。
お刺身のネタといえばたこ!ヘルシーで低カロリー
日本の食文化にとって、なくてはならないお刺身。
お刺身の中でも、たこはヘルシーで、ダイエット中でも罪悪感なく食べやすいお刺身です。
日本で一般的に食べられているたこは、マダコという種類です。
食用として食べられているのはマダコ科のたこで、世界で食べられているたこの半数以上が、日本で消費されています。
たこを使った料理は、日本に深く根付いています。
たこ焼き・お寿司をはじめ、酢の物という和食から、カルパッチョ・マリネなどでも、もはや定番の食材となりました。
たこは、100gあたり76kcalのカロリーとなっており、お刺身のネタの中でも低カロリーです。
それに加えて、タウリンという栄養成分が多く含まれており、コレステロールの減少や低下が期待できますし、脂質・糖質の代謝に優れたビタミンB2も豊富です。
ビタミンB2は加熱によって損なわれてしまう栄養素なのですが、お刺身で食べれば、ビタミンB2が損なわれずにそのまま摂取できます。
動脈硬化予防・眼精疲労緩和・肝機能強化・高血圧予防・美肌効果などが期待できる食材なのです。
そんな優れた食材である、たこの弱点は、消化に時間がかかることです。
胃腸の弱い人は、食べ過ぎには注意してください。
たこをお刺身で食べるなら小波づくり
そんな素晴らしい食材のたこは、お刺身で食べるのが、一番なじみ深いと思います。
たこのお刺身は美味しいですが食感が強いので、噛みにくかったり、噛みちぎりにくかったりしますね。
お刺身にする場合のたこの切り方は、「小波づくり」という切り方がおすすめです。
断面が波のように、ギザギザになるように包丁を入れる切り方です。
なんだか難しそうな切り方だと思われるかもしれませんが、そんなに難しくはありませんよ。
お刺身用のたこを、そぎ切りにしていくときに、包丁を左右に小さく振りながら切っていきます。
このとき、手前に包丁を引きながら切っていきます。
そうすると、たこの断面がギザギザになると思います。
このように切ることで、噛みちぎりにくいたこのお刺身を噛みやすくします。
たこの食感が苦手という人でも、これなら食べやすくなるかと思います。
前項でお話した通り、たこはお刺身の中でもカロリーが群を抜いて低いです。
ヘルシーと言われているマグロの赤身は100gあたり125kcal、たんぱくなヒラメでも100gあたり124kcalありますので、たこの76kcalが、いかに低カロリーかわかると思います。
ですので、たこを食事に取り入れないのは、もったいないのです。
食べ方を工夫して、たこを取り入れていきましょう。
カロリー制限中はたこをどう食べる?
低カロリー高たんぱくでヘルシーなたこですが、ダイエットにどのように取り入れていけばよいのでしょう。
よくある失敗ですが、低カロリーだからといって、食べ過ぎてしまうということがあります。
低カロリーだからという思い込みで、たくさん食べすぎてしまうというのも逆効果です。
また、たこはたんぱくなので満腹感が得られにくく、食べ過ぎてしまうということもあります。
お刺身が体に良いといっても、たこのお刺身だけでは満足感が得られず、間食が我慢できなくなって、結局食べてしまうのです。
ダイエットで大切なのは、飽きずに長く続けられる方法を見つけることです。
ですので、たこだけですと飽きてしまいますから、いろいろな調理法で食べるのが良いと思います。
たこは、いろいろな調理法があります。
カルパッチョやお刺身、酢の物はカロリーが低く食べやすいですが、満腹感はあまり得られないでしょう。
これをメインにするのではなく、副菜の1品として食べた方が良いでしょう。
たこ焼きやたこの唐揚げは、油がたくさん使われているのでカロリーも高めなのですが、満腹感が得られやすく、間食を防ぐことができます。
また、たこは弾力がある食感なので、よく噛んで食べる必要があるため、満腹感を得られやすい要因となっています。
どのような食べ方が正しいのか、正解はありません。
自分に合った食べ方を見つけることが大切ですよ。
お刺身だけじゃないたこの食べ方
たこの魅力は、お刺身だけではありません。
ここで、おすすめのたこを使ったレシピをご紹介していきます。
◎簡単たこときゅうりの酢の物
・ゆでだこ 50g
・きゅうり 1本
・乾燥わかめ 3g(生のわかめでもOK)
▽酢 大さじ1杯
▽砂糖 大さじ1/2杯程度
▽しょう油 大さじ1杯程度
▽すりごま 大さじ1/2
1)
乾燥わかめの場合は、水に漬けて戻しておきます。
水分は、しっかりと切っておいてください。
たこは、そぎ切りにします。
2)
きゅうりを薄切りにします。
スライサーを使ってもOKです。
塩(分量外)を少々ふって、もんでおきます。
しばらく置いてから、手で絞って、しっかり水気を切ります。
3)
切った材料と▽の調味料をすべてボウルに入れ、よく混ぜ合わせて完成です。
きゅうりの塩がありますので、しょっぱくなってしまうことがあります。
しょう油の量は、味を見ながら調整しましょう。
水気はしっかり切っておかないと、水っぽい仕上がりになってしまいますので、ペーパーなどを使ってしっかりと材料の水切りをしておきましょう。
酢の物のカロリーは低く、もう1品というときには、おすすめです。
カロリー制限中もたこで満足感
もうひとつご紹介するレシピは、ボリュームのあるレシピです。
◎たこの焼きごはん
・ごはん 300g
・茹でたこの足 100g
・ハーフベーコン 1パック
・しょう油 小さじ2/3くらい
・コショウ 少々
・長ネギ 適量
・紅ショウガ 適量
1)
たこを5mm程度の厚さに切ります。
ベーコンは1cm角に切ります。
2)
フライパンで、たことベーコンを炒めます。
ご飯を加えて、さらに炒めます。
3)
コショウを振り、しょう油をたらして全体に混ぜます。
香ばしい香りが出てきたら、長ネギを加えて、火を止めます。
4)
器に盛ったら紅ショウガを散らし、出来上がりです。
ボリュームがあるので、満腹感を得られやすいメニューになっています。
カロリー制限をしているときでも、お刺身や酢の物では、なかなか満足感を得られにくいです。
工夫をして満足感の高い食事にしていきたいですね。
たこの豆知識
最後に、役に立つようで立たない、たこの豆知識をご紹介します。
①たこは、心臓を3つ持っています。
普通の心臓のほかに、左右のえらの根元に「エラ心臓」というものが存在します。
②たこの血液は青い色をしています。
たこの血液には、銅が含まれています。
ですので、銅が酸化すると青くなるのと同じように、たこの血は青いのです。
③たこの足は切れても、また生えてきます。
ですので、敵に襲われたとき、わざと自分から足を切り離すこともあります。
足が再生されるときに、2本に分かれて生えてくることもあります。
96本の足を持つたこが見つかったこともあるそうですよ。
たくさんある足ですが、脳が完全に制御しているわけではなく、半分独立して動いています。
ですので、切れた足でも動き続けるのです。
④逃げ足は速く、なんと時速40キロくらいで逃げることが出来ます。
⑤たこはエビやカニなどの甲殻類を食べますが、小さいサメを捕食することもあるそうです。
何と、胃袋からカモメが発見されたこともあるそう。
⑥たこは頭が良いと言われており、地球上の無脊椎動物の中で、一番賢いそうですよ。
サッカーワールドカップで勝敗を的中させた、たこのパウル君が有名になったこともありましたね。
たこは、日本人にはお刺身でおなじみですし、低カロリーでダイエットに最適とお伝えしましたが、最後に食べにくい話題になってしまいました。
食べるときは豆知識を忘れて、おいしく食べてくださいね。
たこをもっと食べよう
たこに、このような効能があるとは、知らなかった人も多いのではないでしょうか。
たこがお好きな人はますます、お好きでない人は少しでも食べていただけるように、ご紹介したレシピなどを参考にしていただければと思います。