さりげなく耳にしていた「銀シャリ」という言葉・・・。
よく考えると、銀シャリって?どんな意味?って疑問に思いませんか!?
ただのシャリとは、お寿司の専門用語で、酢飯のことを指します。
実は、一般的には銀シャリ=ご飯になっています。
今回は、美味しいご飯の代名詞の銀シャリを、自宅でも食べられるためのポイントをご紹介します。
この記事を読んで、美味しい銀シャリを作ってくださいね!
銀シャリとは?意味って?
普段、何気なく耳にしている銀シャリと言う言葉ですが、どんな意味があるかご存知ですか?
ざっくり言うと、いつも食べている白米ご飯のことです。
また、お寿司の酢飯を示す言葉としても使われています。
では、どのようにして銀シャリと呼ばれるようになったのでしょうか。
由来について、ご説明します。
仏舎利という言葉は聞いたことがありますか?
サンスクリット語の「シャリーラ」の音写で、遺体や遺骨を表します。
日本においては、お釈迦様が荼毘にふされたときの遺骨や、荼毘祭壇の灰塵の仏舎利が白いお米によく似ているので、シャリと呼ばれるようになりました。
シャリという言葉の頭に「銀」がついた理由は、白米の炊きあがりの際に、銀色に輝いている様子からだと言われています。
では、シャリと銀シャリの違いはわかりやすく言うと、どこにあるのでしょうか。
現代においては、精米した白米でご飯を炊く方が多いのですが、大正から昭和の始めくらいまでは、玄米ご飯が一般的でした。
食糧難の時代を含めてみても、白米のみのご飯はとても贅沢だったようで、白米に玄米を混ぜ込んで炊くことが多かったのです。
玄米ご飯の色は、少し茶色で、玄米の玄という漢字の意味にも「暗い、黒い」という意味があります。
その一方で、白米のご飯の炊きあがりは、雪のように真っ白で美しいですよね。
一種の贅沢品だった白いご飯を「銀シャリ」と呼んでいたのは、白いご飯を食べられることへの感謝も表していたのでしょうね。
銀シャリと相性バッチリ!人気の回転寿司ネタとは?
銀シャリとは、白米のご飯のことで、玄米・麦などの穀類を混合させたものは、シャリと呼ばれています。
お寿司のネタの相棒の銀シャリ。
街のあちこちには、回るお寿司屋さんが沢山ありますよね。
高級なイメージのお寿司も、子供から大人まで、家族で気軽に楽しめるようになりました。
関東と関西地区に住んでいる男女1000人の1ヶ月に1回以上、回るお寿司屋さんを訪れる方を対象に、アンケートを実施したデータがあります。
その結果で食べられていることが多かった、お寿司のネタTOP10を発表します。
☆1位 サーモン
・2位 ハマチ、ブリ
・3位 赤身のマグロ
・4位 マグロの中トロ
・5位 軍艦のネギトロ
・6位 えんがわ
・7位 生エビ
同率7位 イクラ
・9位 イカ
・10位 ホタテ
驚いたことに、関東地区でも関西地区でも、1位はサーモンという結果でした。
確かに、女性は良く好んで食べていますよね。
ハマチやブリは2位ですが、関東地区だけの人気としては、赤身や中トロのマグロの方が高いようです。
また、「えんがわ」は関東地区で人気があり、堂々の6位に入りました。
美味しいお寿司の条件は、銀シャリにあり!?
お寿司はネタの種類も豊富で、味の好みも人それぞれですね。
美味しいお寿司の条件はご存知ですか?
そこで、美味しいお寿司にするためのポイントをご紹介します。
魚の種類によって違いはありますが、魚においては、生きたまま調理をすると、身が締まりすぎて食べにくく、味も何か物足りない印象を受けます。
一般的に、魚は締めてから、ある程度時間が経過したほうが旨味が増します。
つまりは、ネタが新鮮であればあるほど美味しさを感じるものと、締めた後に少し熟成させると、より美味しくなるものに分かれます。
☆何よりも鮮度が一番!
イカは鮮度が命なのは、有名ですよね。
ホタテ・トリガイ・赤貝などの貝類も、鮮度が良いほど歯ざわりも良く、甘みもあり、不快な生臭さもありません。
マグロやボタン海老などの冷凍品は、解凍したらすぐに食べることで、美味しさを味わえます。
アジやヒラメの活造料理については、美味しさを求めるというよりも、どちらかというと、歯ざわりを楽めるでしょう。
☆熟成させてから調理・握りに向いているもの!
生のままのマグロやカツオ、白身魚などは、締めてから少し熟成させましょう。
朝に水揚げされて締められたものであれば、夕方以降に食べると良いでしょう。
次に、銀シャリの握りのポイントについてお話します。
ネタと銀シャリの両者が、最高の美味しさを引き出すために重要なポイントは、銀シャリの真ん中に空洞ができるように握り、また口の中に入ったら、ふんわり優しく広がる力加減です。
ネタのマグロにも色々ありますが、赤身は厚めで、トロは薄めに切った方がバランスは良いでしょう。
ネタは、冷たいものは冷さをキープする、火にあぶるアナゴやうなぎなどは熱くする、などの作業が銀シャリとのお互いの美味しさを引き出し合うために必要です。
お寿司は、握りたてをすぐに食べることが、一番美味しいですよね。
銀シャリの最適温度は、だいたい人肌とされています。
お寿司屋さんで銀シャリを団扇で扇ぐのは、ご飯を冷ます目的ではなくツヤを出したり、ご飯の表面をべたつかせないために、不要な水分を早く飛ばすためなのです。
美味しいご飯の代名詞の銀シャリ!家庭で食べるためのポイントはお米選び・保管方法
美味しいご飯の代名詞の銀シャリ・・・。
お寿司屋さんでは、美味しい銀シャリを食べることができますが、家庭で銀シャリを食べるには、どのようにすればよいのでしょうか。
肝心なポイントが、お米選びになります。
まずは、粘りが強くでるお米や、固めに炊きあがるお米など、自分好みのお米を選びましょう。
生産地や品種によっても固さや粘り、甘みなどが違ってきます。
お米屋さんには、専門のアドバイザーがいるので相談してみましょう。
次に、選んだお米をチェックしてみましょう。
・割れたお米が多いと食感が悪くなります
・未熟粒の量をチェックしましょう
未熟粒の真っ白なお米は自然で育つものなので、どんなお米にも入っています。
しかし、未熟粒が多いと、炊き上がりがベチャベチャしてしまいます。
・米粒の大きさが、だいたい揃っているかチェックしましょう
☆美味しく食べるためには、お米を上手に保管しておきましょう
お米が酸化されて、味や品質が落ちる原因は空気に触れることです。
それを防ぐ一番ベストな方法は、お米をペットボトルに入れて、冷蔵庫で保管する方法です。
なぜ冷蔵庫が適しているかというと、温度管理も重要なポイントになるからです。
特に、気温が高い夏場は、玄米やお米の品質が落ちやすくなります。
小分けに保存できるタッパーや、ペットボトルなどの家にあるものを活用して、冷蔵庫で保存したほうが、精米したてみたいな美味しいご飯が食べられます。
お米を買って保存する度に、容器を綺麗に洗うこともお忘れなく!
お米の計量によってもご飯の美味しさが変わる!?
美味しい銀シャリを食べるためのポイントの続きをご紹介します。
じつは、お米の計量の仕方次第でも、炊き上がるご飯の味が違ってきます。
白米の1合は、何gかご存知でしょうか。
答えは、約150gです。
お米の粒の大きさによって、量が変わるので「約」が付きます。
そのお米は計量カップに160gくらいは入るので、1合より多く入っていることになります。
お米が多く入ったままで、炊飯器の目盛りに合わせてご飯を炊くと水が足りなくて、少し固めのご飯の炊き上がりになってしまいます。
それを防ぐためにも、自分で量った1合が、何gあるのか量ってみましょう。
ピタッと正確に150gを量る必要はありませんが、先述したことを覚えておけば、水加減の良い目安になるでしょう。
無洗米の場合は、少し条件が変わります。
炊飯器のメーカーによっては、無洗米用の目盛りがついていたり、無洗米専用の計量カップが付いていますね。
無洗米は普段使っているお米から、「ぬか」を取り除いてあります。
つまり、「ぬか」が付いているお米より、1合カップに多く入るのです。
無洗米の米粒のサイズによっては違いはありますが、約165g~175gくらい入ります。
米量が多くなるので、水加減は少し多めにしましょう。
美味しくご飯を炊いて銀シャリを作るための注意点
では、実際に美味しいご飯の代名詞でもある、銀シャリを炊くときの注意点についてお話します。
まず、何気なく洗っているお米の洗い方について、気をつけたいことがあります。
それは、なるべくお米に「ぬか」の臭いを吸い込ませないこと、洗うときに米粒を割らないようにすることです。
お米を洗う際に、お米は最も吸水するので、「ぬか」の臭いが付きやすくなります。
最初に洗った水は、素早く捨てましょう。
次に、ザルを使ってお米を洗う人がいますが、結果的に米粒が砕けてしまいます。
割れたお米からは、でんぷんが溶け出します。
炊き上がったご飯は、のり状になってベタベタして美味しくありません。
お米は、なるべく割らないように気をつけて、洗うようにしましょう。
銀シャリを炊く際の重要なポイントの水加減と、吸水時間についてお話しします。
使用中の炊飯器の目盛りより、気持ち多めの水を入れましょう。
例えば、3合のお米を炊くときは、3.2合ぶん程度の水を入れてください。
お米を吸水させる時間についてですが、お米は洗い始めてから徐々に吸水していきます。
だいたい2時間で、吸水し終えるので、これ以上水に浸けて置くと、炊き上がったご飯の表面がダレたようになってしまいます。
これでは、美味しさも半減してしまいますよね。
最後に、銀シャリが炊き上がったら注意することについてお話します。
毎日使用する炊飯器は、蒸らしの終了後に出来上がりを教えてくれますよね。
蒸らしが終了したら、可能な限り、早くご飯をほぐすようにしましょう。
余分な水分を、ほぐして飛ばしておく方が、より美味しいご飯になります。
美味しいご飯食べるためのポイントを押さえておこう
銀シャリとは、つまりは精米した、混ぜ物の無いお米を炊いたものなのです。
銀シャリを毎日食べるなら、できることならば美味しいものを食べたいですよね。
今回、ご紹介したポイントをしっかり覚えて、美味しい銀シャリを作ってみましょう。