豚が家畜として飼育されはじめたのは、遥か遠い昔・・・。
現在は、世界のほぼ全域で、養豚が営まれています。
豚肉は手ごろな価格で買うことができ、調理方法も沢山あるので、食卓に出てくる事が多い馴染み深い食材ですよね。
世界中で食べられることの多い豚肉ですが、今回はここ日本や、アメリカ・韓国で定番な料理について紹介します。
この記事に書いた定番料理の名前は、あなたが想像していたものでしたか!?
豚の品種の名前と豚肉の特徴
豚肉と言えば日本人が一番好きな肉類と言っても過言ではありません。
実際の統計を見てみると、牛、鶏を抑えて毎年の様に消費量はトップの座を維持しています。
牛肉と比較すれば割安ですし、鶏肉よりはボリュームがあるという感じでしょうか。
料理の名前を上げても、とんかつ、しょうが焼きと定番メニューが多いですね。
日本で飼育されている豚のほとんどは、「ランドレース種」と「大ヨークシャー種」を掛け合わせてできた母豚に「デュロック種」を掛け合わせたものです。
これを「三元交配豚」と呼びますが、いわゆる一般的に「三元豚」の名で知れ渡っている種類です。
両親の優れた能力を引き継ぎ、肉質にばらつきの無い、味の良い豚を作る事ができます。
また動物には雑種強制効果というものがあり、純粋種よりも健勝な体になると言われています。
また日本で言う「黒豚」とはイギリス原産の「バークシャー種」で、交り気のない単一種のみが黒豚と呼ばれます。
豚肉には「ビタミンB1」が豊富!
豚肉の栄養素を調べると、どこでも真っ先に名前が挙がるのがビタミンB1です。
疲労回復のビタミンと呼ばれ、牛肉の約10倍も含まれています。
また美容効果のあるビタミンでもあり、美肌作りにも役立ちます。
そしてなるほど!理にかなっていると思わせてくれるのは、玉ねぎと一緒に摂ると吸収が5~6倍になると言われています。
料理でもしょうが焼きは玉ねぎが絡んでる物が多いですし、串カツなどは間に玉ねぎが挟まってますよね。
また血を作るビタミンとして有名なビタミンB12が豊富で、動物性の食品を食べない方は間違いなく不足しています。
脳の働きを活発にさせる栄養素で、疲れた脳を癒すのにも最適です。
また豚肉というと脂身が多いイメージで苦手な人もいるのではないでしょうか?
でも、豚肉の脂身にはコレステロールを低下させる不飽和脂肪酸が多く含まれているので、実はコレステロールが気になる人にもオススメなのです。
肉類の中では低カロリーで、ダイエット向きの食材なのです。
好きな豚肉料理ランキングの結果は?
さて、豚肉を使った料理と言えば、思いつくのはどんなものでしょうか?
好きな料理ランキングを確認してみましょう。
1位:とんかつ
まあ、当然の結果と言えますね。
明治末期に銀座の洋食屋さんが牛肉の「ビーフカツレツ」をヒントにして、素材を豚肉にしたカツレツをメニューに載せたのが始まりと言われています。
そう、実は日本生まれの料理なんですね。
ちなみに大体はキャベツの千切りが添えられていますが、あれにはちゃんとした利用があります。
食物繊維に油の吸収を抑える効果がありますし、「キャベジン」という胃薬がある様に、胃もたれしにくくなるのもキャベツの特長なのです。
2位:しょうが焼き
これも納得の高順位ですね。
ちなみに漬け込みダレに果汁100%ジュースを使うと、天然の甘味に加えて肉が柔らかくなるのでオススメです。
玉ねぎとの相性の良さは上記の通りです。
3位:豚汁
味噌汁の中で何が好きですかと聞かれると、名前が挙がってくるのが豚汁ですよね。
その他には、餃子、豚の角煮、お好み焼き、豚しゃぶなどが挙がっています。
日本で定番!その豚肉料理の名前は・・・豚のしょうが焼き!
日本の豚肉料理と言えば、真っ先に思いつくのが、しょうが焼きととんかつですね。
特にしょうが焼きはお子さんのお弁当などにも入れられる大定番でしょう。
名前に「しょうが」が入っていますが、しょうがの代わりに別のスパイス系の物を使う事もあります。
そんなレシピを載せておきます。
【材料】(2人分)
・豚肉(生姜焼き用)300g
・生姜 1片
・醤油75ml
・みりん 50ml
・酒50ml
・片栗粉 少々
【作り方】
1)すりおろした生姜に酒、みりん、醤油を混ぜておきます。
2)生姜焼き用の豚肉をタレに5~10分漬けます。
(あんまり長く漬けるとお肉が硬くなります)
3)タレをきった豚肉に軽く片栗粉をまぶしてフライパンで焼きましょう。
4)肉に火が通ったら残りのタレを加えて煮詰めてください。
5)タレにとろみがついたら皿に盛り付けて出来上がり。
今回は甘さ控えめにしてみたので、もし甘めが良いという方はハチミツを小さじ1杯くらい加えると、お肉も柔らかくなりますし、照りも出てオススメです。
アメリカの豚肉料理の名前「ポークビーンズ」の作り方
アメリカの豚肉を使った家庭料理の定番に「ポークビーンズ」があります。
名前の通りで、アメリカには豆を使った煮込み料理が良くあります。
豚肉と豆を使った子供たちにも人気の料理になること間違いなしでしょう。
【材料】(3~4人分)
・豚肉100~150g
・玉ねぎ大1/2玉
・ミックスビーンズ120g(1袋や1缶等適宜)
・◎カットトマト缶400g(1缶)
・◎水400ml
・◎顆粒コンソメ 大さじ1と1/2
・◎トマトケチャップ大さじ5
・◎砂糖大さじ2
・◎ウスターソース 大さじ1
・◎ローリエ 1枚
・にんにく(チューブ) 1cm程度
・塩こしょう少々
・バター適量(目安は5gくらい)
【作り方】
1)玉ねぎは粗くみじん切りに、豚肉は食べやすい大きさに切っておきます。
豆の大きさに合わせるとまとまりがでます。
2)熱した鍋に、オリーブオイル(orサラダ油)とにんにく(チューブ)を加え、玉ねぎを炒めてください。
3)玉ねぎがしんなり透き通ってきたら豚肉を加え、表面におおよそ焼き色が付くまで炒めましょう。
4)◎のトマト缶、水、調味料、ローリエを加え10分ほど煮込みます。
5)ここで一度味見をして、塩で味を整えてください。
6)黒胡椒を振ります。
多めに振る方が、アクセントになるのでオススメです。
7)ミックスビーンズを加え、さらに5分ほど煮込みましょう。
今回はパウチタイプを使いましたが、缶詰め等でも全然OKです!
8)火を止める直前にバターを加え、ひとまぜしたら火を止めてください。
9)余熱でバターが解けたら、完成です。
韓国で豚肉を使った定番料理の名前・・「サムギョプサル」のレシピ
韓国の豚肉を使った焼肉と言えば「サムギョプサル」です。
この名前を日本語にすると「三層肉」となり、日本で「三枚肉」と呼ばれる豚肉のバラ肉を使った料理である事がうかがえます。
レシピをのせておきますので、参考にしてください。
【材料】(2人分)
・豚バラブロック300g
・レタス半個
■ サムジャン(辛味噌)
・コチュジャン 大さじ1.5
・味噌大さじ1.5
・酒大さじ1
・砂糖小さじ2
・ごま油 小さじ1
・おろしにんにく 1かけ
■ お肉のたれ(1人分)
・ごま油 小さじ1
・塩ひとつまみ
【作り方】
1)豚バラブロックは厚さ5mm程度の食べやすい大きさにスライスしましょう。
少し凍らせると切りやすいです。
2)レタスは洗って1枚ずつちぎっておきます。
3)■サムジャンの材料をよく混ぜます。
酒・にんにくの辛味が気になる人は15秒レンジでチンすると少し和らぎます。
4)小皿に■お肉のたれ×2人分を作りましょう。
5)ホットプレートで油をひかずに焼き、たれでいただきます。
辛味噌はレタスにつけたり、お肉につけても美味です。
もし用意できるのであれば、余計な脂が下に落ちる、ジンギスカン鍋を使うのがベストでしょう。
偏りがちな食生活に気を付けて、バランスよく豚肉を食べることが大切
いかがでしたか。
家庭料理の定番メニューの中には、豚肉を使った料理が必ずといっていいほど入っています。
豚肉はやわらかく、脂肪も適度にあり、体に必要な栄養素を豊富に含んでいるので、健康の維持増進の為にも、必要不可欠な食材なのですね。
偏りがちな食生活に気を付けながら、バランスよく豚肉を食べることが大切です。