1歳児の発熱・・発熱したときの食事の基本やポイントとは?

まだまだ小さい1歳児くらいのお子さんはよく発熱しますよね。

突然発熱すると、お母さんも心配になってしまうでしょう。

熱がある時は、子供の抵抗力が落ちて食欲もなくなりがちで心配になりますよね。

そんな子供が熱を出してしまったときの食事のポイントや、オススメの食事についてお話していきます。

その発熱は本当に発熱?熱がでる原因って?

一般的に年齢が低いほど体温は高く、朝は体温が低く午後から高くなります。
わきの下、耳の中、口の中などの測る場所や体温計の種類によっても体温は変わります。
なるべく同じ場所、同じ体温計、同じ時間帯に体温を測るようにして、子供の平熱を把握しておきましょう。

37.5℃以上の熱があると子供を預かれないという規約を持つ保育園や託児所が多く、一般には37.5℃以上もしくは平熱より1℃高い状態を発熱としています。

生後6か月から3歳くらいまでの小さな子供は発熱をすることが多いです。
原因のほとんどは病原体の侵入によるものです。

病原体が体内に侵入すると、病原体をやっつけようとして体の免疫反応が起こります。
発熱はその免疫反応の1つであり、体が闘っている証とも言うことができます。

発熱自体にはあまり問題はなく、発熱の原因と熱以外の症状が重要になります。
咽頭炎や扁桃炎などいわゆる風邪の症状である咳や鼻水、のどの痛みが発熱とともに現れます。
咳がひどくなって、痰が出て、呼吸が苦しくなると、気管支炎や肺炎になっている可能性があります。

急性胃腸炎では嘔吐・下痢・腹痛などの症状が出ることが多いです。

病原体がどこに感染するかによって、熱に伴う症状が異なります。
熱のある時は、普段の食事とは違ってその時の状態にあった食事を用意することが必要です。

1歳児が発熱した時の食事についてみていきましょう。

1歳児で熱が出た・・熱があるときの食事の基本は?

解熱剤でむやみに熱を下げてしまうと、治りが遅くなることもあります。

病原体と闘うために体自身が体温を上げているので、安静にして無駄な体力を消費しないようにして病原体との闘いを応援しましょう。

発熱し横になって休んでいても、体内では病原体と闘っていて想像以上に多くのエネルギーが消費されています。

1歳児が発熱したら、睡眠と水分と栄養が大切です。
病気や疲労、ビタミンB1不足やビタミンA・Dの過剰摂取は食欲減退を招き、抵抗力の低下につながります。

熱があって食欲がない時でも、病原体と闘うエネルギーを消耗しないようきちんと食事から栄養を摂る必要があります。
子供の負担にならないよう消化によい食事を用意することが基本になります。

脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給を行いましょう。

発熱してから解熱して体力が回復するまでの間は発熱期・稽留期・解熱期・回復期の4段階に分けられます。
この4つの期間を理解し、各時期に適切な食事を考えることが重要になります。

各時期ごとにオススメの食事を紹介します。

熱の出始め発熱期・1歳児の熱のピーク稽留期の食事は?

熱が出てどんどん上昇する期間を発熱期、熱の一番高い時期を稽留期と言います。

熱の出始めである発熱期には汗をかくので、こまめな水分補給と、汗で体が冷えてしまわないよう清潔な服やパジャマに着替えさせるよう気をつけましょう。

食欲がないようなら無理に食べさせずに、1歳児にはポカリスエットなどのイオン飲料やリンゴジュースを水で薄めたものなどを与えるのがよいです。

食欲が出てきたら、ゼリーやすりおろしたリンゴなどを少しずつ食べさせてみてください。
吐き気や下痢などがないようであれば、デンプン性の葛きりや葛湯なども食べやすくていいですね。
牛乳やココアなどの乳製品は消化しづらいため、熱のある時には与えない方がよいでしょう。
イオン飲料は意外と多くの糖分を含んでいるので、与えるときは水で薄めるなどして糖分の摂りすぎに注意してください。

熱のピークである稽留期は、かなりの体力を消費し食欲もない場合が多いでしょう。
吐き気があると、食べ物をのどに詰まらせてしまうこともあるので、無理に食事を与えずにこまめな水分補給を心がけましょう。

1歳児の熱の解熱、そして回復に向かっているときの食事は?

熱が下がりはじめ、平熱になるまでの期間を解熱期と言います。

解熱期に入ると、少しずつ食欲も回復してきますが、まだ胃腸が弱っているのでさっぱりとした消化のよい食事を与えるようにしましょう。
子供が食べたがるからといって、いきなりこってりとしたあぶらっこいものや消化に悪い食べ物は与えないようにしてください。

1歳児には、お粥やうどんなどの消化のよい食事を用意し、麦茶などで水分を多めに与えるようにしてください。

熱が完全に平熱に戻り、体力も戻ってくる時期を回復期と言います。
病原菌と闘い続け、子供の体力は想像以上に消耗しています。

この時期はたんぱく質やビタミン・ミネラルを含んだ食事を用意し、元気を取り戻しウィルスに対する免疫力を高めるようにしましょう。

たんぱく質は、白身魚やしらす、卵などで摂取できます。
ニンジンやかぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜はビタミンやミネラルを豊富に含み、子供の回復を早めます。

まだ普段の食事を食べたがらないようであれば、野菜と溶き卵を入れた煮込みうどんなどがのど越しもよく食べやすいのでオススメです。
片栗粉でとろみをつけたり、茶わん蒸しやプリンなどはつるんとして食べやすいです。

離乳食期の1歳児の子供の熱のときにオススメの食事とは?

熱があって食欲のない時は、のど越しがよく食べやすい食事を用意してあげたいですね。そんな時にぴったり1歳児の熱がある時にもオススメ簡単茶わん蒸しの作り方を紹介します。

【材料】
・味噌汁50cc
・お湯50cc
・味噌汁の具大さじ1杯程度
・溶き卵4分の1個分

【作り方】
1)耐熱容器に味噌汁とお湯、食べやすく切った(またはつぶした)味噌汁の具、溶き卵を入れて混ぜ合わせます。

2)ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600w)で30秒加熱して完成です。

作りやすい分量で紹介していますので、全部与えるのではなく、様子を見ながら少しずつ与えてください。

次に、トロトロ野菜スープの作り方を紹介します。

【材料】
・にんじん2分の1本
・たまねぎ2分の1
・キャベツ1枚
・大根2cm
・ピーマン2分の1個
・水450~500cc
・コンソメ顆粒(水の量と合わせて適量)
・トマトケチャップ大さじ1
・水溶き片栗粉適量。
※野菜は冷蔵庫にある他の野菜でも大丈夫です。

【作り方】
1)鍋に水とコンソメ顆粒、1cm位に切った野菜を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮込みます。

2)ケチャップで味付けし(あまり濃くならないように加減してください)、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。

ケチャップの甘みととろみがあってのど越しがよいので、食欲のない子供にも食べやすいですよ。

下痢・嘔吐をしている1歳児のオススメの食事は?

次に下痢や嘔吐のある1歳児にオススメのじゃがいも粥の作り方を紹介ます。

【材料】
・お粥(子供茶わん1杯分)
・茹でたじゃがいも大さじ1杯分

【作り方】
1)普段子供が食べているお粥より一段階前の形状のお粥をつくり、茹でたじゃがいもをつぶして混ぜるだけ。

じゃがいもには消化器の粘膜を保護する作用があり、下痢の時にオススメの食材ですので、ぜひ試してみてください。

もう一品、熱のある時でもつるっと食べやすいコーンクリームそうめんを紹介します。

【材料】
・クリームコーン缶1缶(450g)
・豆乳400ml
・とうもろこし2分の1本
・そうめん適量
・塩少々
・コンソメ1個

【作り方】
1)とうもろこしは茹でるか蒸すかして包丁でこそいでおきます。

2)鍋にクリームコーン缶を入れ、空いた缶に豆乳を入れて鍋に注ぎます。
こうするとクリームコーン缶が残らず使えて洗い物も楽になります。

3)とうもろこしも入れて火にかけます。

4)別の鍋でそうめんを茹で、茹で上がったら流水で洗います。

5)そうめんを適当な長さに切り、鍋に戻してコーンスープを加えてひと煮立ちしたら完成です。

6)残ったスープにコンソメを加えて混ぜ、塩で味を調えたらもう1品完成です。

玉ねぎやカボチャなどの野菜を入れても美味しいです。
麺もそうめんがなければうどんやスパゲッティ、ご飯を入れてもOKです。

早く子供の体調が回復するよう、栄養たっぷりで食べやすい食事を用意したいですね。

しっかり身体を休めてあげましょう

お子さんの熱を下げるには、まずはしっかり身体を休ませてあげてください。

発熱期・稽留期の食事は身体に負担がかからないメニューにしてあげましょう。
そして熱が下がってきたら、徐々に力のつく食事メニューにして様子をみましょう。

早くお子さんが健康に戻るように、出来るかぎりのことはしてあげたいですよね。