玉ねぎは長期保存可!自分で栽培、収穫、保存してみよう!

玉ねぎは様々な料理の具材になる便利な野菜です。

血液をサラサラにすることで有名ですよね。

玉ねぎは長期保存が可能なので、自分で栽培してたくさん収穫できると家計にも優しいでしょう。

今回はそんな玉ねぎの栽培から収穫、保存の方法までお話しします。

玉ねぎの嬉しい効果と収穫後の保存期間

みなさんは、玉ねぎに優れた栄養が含まれていることをご存じですか。

玉ねぎは長期間の保存もできます。。
収穫したての玉ねぎなら常温保存で最高5か月ほど保存もできます。
ですから、特売などで買いだめしてもいいですし、自分で栽培収穫しても安心ですね。
そんな玉ねぎを食事に取り入れて、健康なカラダを手に入れましょう。

玉ねぎには、様々な特徴があります。
生だと独特の辛味がありますが、炒めることで旨みや甘みが増すので、いろいろな料理に利用されます。

玉ねぎを切るときに涙が出てしまうのは、硫酸アリルなどの硫黄化合物の成分のためです。
実はこの成分は、カラダにはとてもよい成分なのです。
ビタミンB1の吸収や働きを高め、新陳代謝を活発にして疲労回復を早める効能がある上に、血液もサラサラにします。
そのため脳血栓や動脈硬化を予防する効果があるのです。

その他にも、善玉コレステロールを増やし、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出します。
高血圧の方には嬉しいですね。

さらに、ガンの予防効果があることが知られています。

食物繊維も多く、便秘の改善や下痢止めの効能もあります。
ですが、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、B1、葉酸(ビタミンB群)は比較的少ないので、これらが多く含まれる野菜と同時に摂取することをオススメします。

玉ねぎの自家栽培方法(収穫まで)

玉ねぎは健康のために摂り入れるには最適な野菜です。
そんな玉ねぎを家庭で育てて収穫保存できたらいいなと思いませんか。

初心者が玉ねぎを育てる際には、苗から挑戦するのが賢明です。
種から栽培もできますが、苗ができるまでに約1か月ほどかかるので、菜園が慣れてから挑戦しましょう。

それでは、具体的に育て方の説明します。

1)まず、苦土石灰100g/m²と堆肥3kg/m²を入れて耕し、1週間後に化成肥料100g/m²を入れて畝を作ります。
土ができたらさらに1週間待ちます。

2)苗は20~25cmくらいで太さが5mm前後、根が白く良く伸びているものを選びましょう。

3)植える間隔は15~20cmです。
間隔を狭くすると小さめのタマネギに、広くすると大きめのタマネギができやすくなります。

4)苗を植えつけるときは、葉の緑色の部分に土がかからないように浅め(2~3cm)に植えましょう。
植えつけ後は株元を軽く押さえ、水をやります。

5)生育期間が長いので途中で追肥します。
秋まきの場合は、定植してから1か月後くらいと3月ころです。
春まきの場合は、定植してから1か月後くらいに株と株との間に化成肥料40g/m²を追肥します。

6)葉の8割が倒れてきたら、いよいよ収穫です。

玉ねぎをたくさん収穫するにはコツがある

玉ねぎ上手に育てるコツを教えます。

玉ねぎの発芽適温は15~25℃で、生育適温は12~17℃です。
種蒔き時期で植え付ける苗の大きさが決まるので、種を蒔く時期に注意が必要です。
早蒔きになると大苗になり、とう立ちや分球しやすくなります。
逆に、遅蒔きになると収穫量が減ってしまう可能性が高まるでしょう。

また、水のやり過ぎには注意しましょう。
多肥や肥料の遅効きは病気や害虫が発生しやすくなり貯蔵保存性も悪くなります。
酸性土壌を嫌いますので苦土石灰を施しアルカリ性方向へと酸度調整をしっかりと行いましょう。

苗選びと霜対策、除草をしっかりと行えば無農薬で育てられます。
追肥のタイミングにも注意してください。

玉ねぎに発生しやすい病気は、「腐敗病」「萎縮病」「べと病」「乾腐病」「黒斑病」「灰色腐敗病」などです。

・土壌が酸性に傾いている
・窒素成分の多い肥料を利用し過ぎている
・深植えし過ぎて生育不良になっている
・多湿の土壌環境になっている

これらが発生を促す大きな要因です。

害虫も対策が必要で、アブラムシ類・ネギアザミウマ・タネバエ・ネギコガ・ネダニ・ネギハエモグリバエなどが付きやすいです。
なるべく早めに対処することが大切です。

玉ねぎの品種と収穫目安

玉ねぎの収穫時期の目安は、数ある品種によって違ってきます。
玉ねぎはクサスギカズラ目ヒガンバナ科ネギ属の植物で、中央アジアが原産です。

日本では年間100万トン以上生産されており、主に北海道、佐賀県、兵庫県淡路島、愛知県、長崎県で作られています。
そして収穫後保存がきくので、年中スーパーなどで販売されています。

濱の宝(はまのたから)・貴錦(たかにしき)といった極早(ごくわせ)生玉ねぎの場合、11月上旬~中旬に苗を植え、4月下旬~5月上旬に収穫できます。

貝塚早生・早生こがね玉ねぎなど早生玉ねぎの場合、11月中旬~下旬に苗を植え、5月中旬から収穫ができます。

甲州中高黄(こうしゅうちゅうこうだかき)・スワローなど中生・中晩生玉ねぎの場合、11月下旬~12月上旬に苗を植え、6月上旬から順に収穫が可能です。

収穫期が近づくと、 玉ねぎの葉がバタバタと倒伏します。
一般的な収穫の目安は、全体の7~8割の玉ねぎの葉が倒れ、葉に緑色が残っている頃です。

球の肥大の充実が進むと、葉鞘(茎を包む部分)のところからくびれて倒れはじめます。倒伏が始まれば、成熟に近づいたサインなので収穫の準備に入りますが、地上部が倒れてもまだ葉が青ければ、大きくなります。

しかし、収穫が遅くなればなるほど腐りやすくなり長持ちしにくくなります。

栽培農家は、倒伏していない玉ねぎもわざと倒し、最後の肥大を促すそうです。
倒伏開始から1週間ほど経ったら、傷つけないように収穫しましょう。

品種別の保存方法

「新玉ねぎ・早生種」「晩生種」別の保存方法を紹介します。

玉ねぎは基本的には長期保存が可能ですが、水分が多く香りが強い「新たまねぎ」「赤たまねぎ」は、すぐに風味が落ちてしまうので収穫後2~3日以内に食べましょう。
早生種は貯蔵性が低いので、早めに食べることを心掛けましょう。

<新玉ねぎ・早生種の保存方法>
常温で風通しが良く日の当たらない場所に保存しましょう。
湿気に弱いため冷蔵庫での保存は避けた方が長持ちします。

新たまねぎは水分が多いので、常温で保存するとすぐに皮がぬめぬめしてきます。
葉や根を切り、ネットやストッキングなどに入れて、 日陰で風通しが良い湿気の少ないところに吊すのが最適です。

玉ねぎが1個1個、重ならないように保存しましょう。
かごや箱に入れて保存する場合は、1個1個新聞紙などで包んでおけば長持ちします。

<晩生種など・長期間の貯蔵方法>
葉や根を切らず、ヒモなどで束ね風通しの良い乾燥した日陰に吊り下げておくと、早生種なら夏まで晩生種なら年内から年明けまでは、貯蔵できます。

調理して冷凍保存もできるのが玉ねぎのいいところ

実は玉ねぎ、調理してから冷凍保存もできます。

薄切りやみじん切りにして、炒めて火を通すことで冷凍保存可能です。
さっと炒めると甘味・じっくりと炒めるとコクとうまみが出てきます。
あとは使う分ごとにラップで包んで冷凍庫で保存すれば1か月ほどもちます。

冷凍保存しておくと料理に使うときに素早く加えることができて便利ですね。
一気に下処理しておくことで、わざわざまな板を洗う手間を省きます。

また電子レンジで調理しても冷凍保存できます。
薄切りにした玉ねぎ1個分を電子レンジに入れ5分加熱して、冷ましてからチャックの付いた冷凍用保存袋にいれておきます。
急速に冷凍させるほど食品の品質を損なわずに保存することができます。
金属トレイなど熱伝導率の高いものを下に敷いて保存すると通常よりも早く食品を冷凍することができます。

カレーなどの煮込み料理で使うなら冷凍したまま料理に加えても構いません。
ハンバーグなどに使う場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍させておきましょう。

このように玉ねぎは収穫してもすぐ食べる必要がないので、本当に便利なのです。

玉ねぎをもっと食べましょう

玉ねぎの保存性の良さはお分かりいただけたと思います。

そんな玉ねぎは使い道も多く、便利です。

スーパーでたくさん購入し保存しておくのもいいですが、自分で栽培収穫も楽しいものです。

今回お話ししたように保存方法を守り、年中美味しい玉ねぎを食べられるといいですね。