皆さんは、玄米コーヒーという飲み物を知っていますか?
玄米を長時間焙煎することで作られる、粉炭ミネラルを持った超微粒子の粉末にします。
玄米コーヒーとは、それをコーヒー風にしたノンカフェインのお茶の事です。
玄米コーヒーは、実は、デトックス効果が感じられる人もいたり、ダイエットにも効果がある人もいることで、大注目の飲み物なのです。
今回は、意外と知られていない、玄米コーヒーについて詳しく探って行きます!
玄米を長時間炒ると炭状になる・・炭の健康パワーとは?
玄米コーヒーと炭の効果について述べていきます。
この項では、玄米コーヒーを説明する前に、炭の持つ効果について説明します。
草木類の内側には水を送るための道管という管が無数に走っています。
いわば植物の血管とも呼べるものです。
草木類を焼いて炭を作るとこの道管の跡がミクロの穴となって残ります。
このような穴の多い構造を多孔質と言います。
炭は多孔質のため1g当たりの表面積は約300平方メートルもあります。
約180畳分です。
そして炭はこの多孔質の中に様々な物質を吸い込んで閉じ込める性質を持っています。
このような働きのことを吸着作用と言います。
人間の体内には様々な有害物質が入り込んでいますが、炭はこのような有害物質を吸着作用で吸い込んで閉じ込め、便とともに体外に排出させることで、私たちの身体を健康に保つという効果を持っているのです。
このような効果を持つ吸着作用を活用して、薬用炭という活性炭が医療品としても使われています。
薬用炭は消化不良や便秘などにより腸内に滞留した消化物から発生した有害物質やガスを吸着して、便とともに排出されます。
また、食中毒など毒物が体内に入った場合にも、毒素を吸着して体外に排出するために使われています。
玄米コーヒーにコーヒーの成分は入っているの?
前項では炭の持つ効果について述べましたが、この項では玄米コーヒーとは何かを説明します。
玄米コーヒーはコーヒーという名前がついていますが、コーヒー豆は一切使用されていません。
あくまでもコーヒーの代用品で、全て玄米からできています。
いわゆる穀物コーヒー、正確には焙煎穀物飲料の一つです。
つまり、玄米を黒くなるまで焙煎して粒状にしたもの、あるいはその粒を挽いて粉末状にしたもののことで、見た目は炭のようです。
インスタントコーヒーのような顆粒タイプ、レギュラーコーヒーのようなドリップタイプ、ティーバッグタイプなどがあります。
玄米コーヒーと同じような焙煎穀物飲料は他にもあります。
大麦、大麦麦芽、ライ麦などの穀物や、チコリの根、どんぐりの実などを焙煎したものや、タンポポの根を焙煎したものもあります。
焙煎穀物飲料はコーヒー豆から作っていないのでカフェインが入っておらず、美容や健康に注意している人や妊娠中の女性に好まれているようです。
見た目は炭みたいだけど、玄米コーヒーの味は美味しいの?
見た目は炭のような玄米コーヒーですが、炭のような効果を持つのかを説明する前に、玄米コーヒーにはどのような特徴があるのかを説明していきます。
一般的に玄米コーヒーとして売られているものは、商品によって味は異なります。
また、玄米コーヒーの持つ味以外にも様々な条件によって味覚は違ってきます。
大まかな特徴としてはコーヒー豆から作られたコーヒーのような酸味が少なく、米を炊いたときにできる、おこげのような香ばしさがあり、玄米茶やコーヒー豆から作られたコーヒーとも似ている独特の味がします。
味が薄いものが多いのでコーヒーが好きな人には物足りなく感じるかもしれません。
しかし、それほどコーヒーにこだわりがない人や、普段コーヒーを飲む習慣がない人にとっては充分コーヒー豆から作られたコーヒーの代用品としての役割は果たすと思われます。
別の観点から見れば、コーヒーの苦さや酸味が苦手な人でコーヒーを飲みたいという人にはオススメできるかもしれません。
玄米コーヒーの栄養素は?炭みたいな効果もある?
それでは、玄米コーヒーの持つ効果と栄養素について述べたいと思います。
まず効果についてです。
・毒素を体外に排出する効果
玄米コーヒーには、前に述べたような炭と同じような吸着作用があります。
この吸着作用によって体の中にある毒素を閉じ込め、便と一緒に排出するデトックスの効果があります。
・便秘を解消する効果
腸内の悪玉菌を排出するデトックス効果があるため便秘解消にも効果が期待できます。
・美肌効果
腸内環境が整うことで、腸内の免疫力がアップし美肌にも効果があります。
・冷えを改善する効果
カフェインには体を冷やしてしまう働きがありますが、玄米コーヒーはカフェインレスなのでそのようなことはないばかりか、玄米に含まれているミネラルが代謝を良くし、体を温めてくれる効果があります。
次に玄米に含まれる栄養素について説明します。
玄米には、疲労回復効果のあるビタミンB、丈夫な歯や骨を作るマグネシウムや亜鉛などのミネラル、血栓を防ぎ、解毒作用もあるフィチン酸などが含まれています。
それらの栄養素が玄米コーヒーにも含まれているのです。
玄米コーヒーを飲むと炭効果でダイエットが期待できるかも?
前項に続いて、玄米コーヒーの持つ効果について説明します。
玄米とは稲から収穫した米のもみ殻だけを取り除いたもので、玄米を精米すると最も多く米として知られている白米になります。
ここまで何度か触れてきましたが、玄米は精米する時に除かれてしまう、タンパク質、脂質、ミネラル、食物繊維、ビタミンB1、B2などの栄養素を豊富に含んでいます。
しかし、硬くて味も白米よりは落ち、炊飯にも手間がかかります。
さらに、消化もあまりよくないので胃や腸の負担になることもあります。
玄米は健康にいいからという理由で玄米を主食とすることには抵抗があるという人は多いのではないでしょうか。
そのような人にこそ玄米コーヒーはオススメしたいです。
手軽に始められますし、毎日続けることも特に苦にならないと思われます。
カフェインが入っていないのでコーヒーが苦手な人でも飲みやすいです。
ここまで何度か説明してきた通り、炭の持つ吸着作用により毒素を体外に排出する効果がありますので便通がよくなり、ダイエットにも大きな効果が期待できるからです。
玄米コーヒーの作り方&ダイエットにも効果があると思われる飲み方
玄米コーヒーは市販されていますが、玄米があれば自分で作ることができます。
また、あらかじめティーバッグに入っている場合もありますが、自分でティーバッグに入れて煮出したり、水出ししたりすることもできます。
この項では作り方と飲み方について説明します。
作り方
材料(1日分):玄米 大さじ4杯
1 フライパンで玄米を40分乾煎りします。
2 別容器に移し、冷まします。
3 コーヒーミルで粉末状に挽きます。
作るときの注意
・煎る時間を短縮しようとして強火にすると、玄米がはじけ飛ぶことがあります。
・玄米コーヒーは酸素に触れると酸化しやすいので1日分ずつ作ることをオススメします。
飲み方
・溶かして飲む玄米コーヒーは、玄米コーヒー小さじ1杯に対してお湯を200mlほど注ぎます。
・アイスで飲みたい場合は、玄米コーヒー小さじ1杯に対してお湯50mlほどを注いで混ぜてから氷と水を加えると良いでしょう。
・ドリップする場合はお湯300mlに対して玄米コーヒー小さじ1~2杯ほどが目安です。
玄米は健康に良いことは分かっているけれども、食生活に取り入れるのは抵抗があるという人には、玄米の豊富な栄養と炭による効果も得られる玄米コーヒーを始めてはいかがでしょうか。
玄米コーヒーで内側から綺麗に!
話題も多く人気があって、健康にもよさそうなイメージの玄米。
その玄米を使った玄米コーヒーは、体に様々な嬉しい効果が期待できますね。
コーヒーを飲みすぎてしまう方は、そのうちの1~2杯を玄米コーヒーに代えてみましょう。
毎日少しずつでも続けることで、体を内側から綺麗にする効果があるかもしれません。