七号食ダイエットはどうなの?効果は?リバウンドしやすい?

「七号食ダイエット」という言葉を聞いたことがありますか?

これは簡単に言えば玄米を食べるだけのダイエット方法です。

そんな七号食ダイエット、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。
また、リバウンドすることはないのでしょうか。

今回は気になる七号食ダイエットについてお話しします。

短期痩せには七号食ダイエット

ダイエットというとつらい運動や食事制限がつきものですが、つらさを乗り越えてせっかくダイエットしてもすぐにリバウンドなど経験すると、ダイエットする気も失せてしまいます。

「七号食」という言葉、聞いたことあるでしょうか?
10日間玄米を食べるというダイエットです。

玄米は『日本のスーパーフード』と呼ばれるほど、栄養価の高い食べものですが、七号食ダイエットでは、この玄米を10日間食べることで行います。
最初から玄米だけでは食べにくいと感じる場合には、玄米と雑穀を半分ずつ混ぜたものでも構いません。

食べたいものが食べたいときにいつでも手に入るのが『飽食』と言われる今の時代です。
欲求に任せて糖分や脂肪分の高い食事ばかりしていたり、添加物を摂り過ぎることなどが体調不良の原因になると言われています。

七号食ダイエットは、体に必要な栄養素を摂取すると同時に不要なものをとり除くことのできるダイエットで、体の中がスッキリするばかりでなく、日頃の食や健康に対する心持ちまで変化してくるのです。

そもそも七号食って何?

七号食ダイエットでは、食事を内容別に7段階に分けています。

玄米だけ、あるいは雑穀と玄米を混ぜたご飯だけを食べるのが七号食です。
七号食に具がたっぷり入った味噌汁と少量の漬物がつくと六号食。
六号食に季節の野菜だけを使ったおかずが一品つくと五号食。
五号食に野菜のおかずが一品増えると四号食。
以下、おかずが一品ずつ増えると三号食、二号食となり、食べたいものを自由に食べるのが一号食になります。

健康を保つためには七号食から四号食がよいとされていて、三号食以下になると様々な病気を引き起こす可能性が高いと言われます。

体によいものを食べることが健康にもたらす効果は30%程度なのに対して、食事から体に悪いものを排除したときの効果は70%にもなるそうです。

健康を維持するためには健康な体作りが基本ですが、体は毎日の食事から摂る栄養で作られています。

健康な体を作るためにはよいものを摂るばかりでなく、体に悪影響になるものを入れないというのが七号食ダイエットです。

理屈はわかりますが、穀類ばかりを食べる七号食ダイエットでリバウンドの心配はないのでしょうか。

七号食の効果

七号食ダイエットには、様々な健康効果が期待できると言われていますが、主な効果として挙げられるのが便秘解消です。
他にも、不眠、肩こり、むくみ、高血圧の改善など人により様々な効果があります。

不定愁訴(ふていしゅうしょ)や未病(みびょう)と呼ばれるような診察を受けるほどでもないけれど、なんとなく気になる体の不調が改善されることが多いようです。

七号食の効果は玄米に含まれる栄養の効果と思いがちですがそうではありません。
玄米を食べることよりもむしろ、『体に必要ないものを食べないこと』が七号食ダイエットの効果なのです。

『快楽食』と呼ばれる肉やスナック菓子、コーヒーやお酒などを食べると、消化や代謝のために内臓に大きな負担がかかると同時にビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素などが大量に使われてしまいます。

『快楽食』を食べなければ、内臓に負担をかけることもなく、体内の栄養素が無駄に使われることもなく、体は健康を守るための働きに集中できることになります。

玄米には、体に必要ないものを排除する働きもあります。
必要のないものを体内に入れないのと同時に体内の余計なものを排除することができるのが、七号食ダイエットです。

しかし、七号食ダイエットは10日間です。
その後の食事はどうしたらよいのでしょう。
リバウンドが気になります。

ただし、リバウンドするという声も……

食事制限のダイエットでは、リバウンドしたという話をよく聞きます。
場合によってはリバウンドでダイエット前よりも太ってしまったなどという話も聞きますが、七号食ダイエットではリバウンドの心配はないのでしょうか?

七号食ダイエットは10日間のダイエットです。
その後は回復食を経て普通の食事に戻ります。

10日間玄米だけしか食べられないのですから、その反動であれこれと食べたくなる気持ちは分からなくはありません。
けれど、10日間玄米だけで我慢したのだからとその後好きなように食べていては、リバウンドしてせっかくの10日間の我慢が無駄になってしまいます。

10日間の七号食ダイエットを終えた後も、バランスの良い食事と適度な運動をして健康を維持する心がけを持つことは大切です。
七号食ダイエットの後は、暴飲暴食を避ければ太りにくい体質になっているとも言われています。

せっかく10日間七号食の玄米だけで耐えたのですから、その努力をリバウンドで無駄にはしたくないですね。

リバウンドさせない生活リズムが身につく七号食ダイエット

七号食ダイエットにはリバウンドを防ぐやり方があります。

七号食ダイエットは10日間玄米もしくは玄米と雑穀を混ぜたものだけを食べるダイエットです。

飲み物にも制限があり、カフェインやカテキンの入ったものはNGです。
もちろんお酒も一切NGで、水、番茶、麦茶、ほうじ茶などに限られます。
ガムや飴もいけません。

口にできるものが玄米だけとなると、単調で飽きてしまいますが、ごま塩や無添加であれば梅干しをのせてもよいとされています。
また、食べる量に制限はなく、朝昼晩の3食以外にも、お腹が空いたらいつでも玄米を食べてよいというダイエットです。

七号食ダイエットでは、よく食べて、よく噛んで、よく歩いて、よく寝るのが基本です。
食べる量や時間に制限はありませんが、夕食時だけは寝る4時間前に済ませるとより効果が期待できます。
一口に30〜100回噛むようにしましょう。
また、1日40分以上歩くと筋肉の減少を防げるそうです。

せっかく10日間も我慢するのですから、リバウンドしない効果的な七号食ダイエットにしたいですね。

七号食ダイエット後リバウンドしないための回復食

当たり前と言えば当たり前のことですが、10日間の七号食ダイエットを終えた後の食生活もリバウンドに大きく影響します。

七号食ダイエットを終えた後に、七号食ダイエットをする前と同じ食生活に戻ってしまってはリバウンドを避けることはできません。
また、七号食ダイエットの後すぐに、脂肪分や糖分の高いものをたくさん食べるとリバウンドだけでなく体調を崩す可能性もあります。

七号食ダイエットの後には回復食を食べることが重要なのです。

七号食ダイエットの10日間は体を休めてリセットする期間です。
それまでの食生活を振り返り、食の大切さを考える期間でもあります。
その間に、七号食ダイエット後の食生活についても見直すことができるでしょう。

それでもやっぱり食べたいものが止められずに暴飲暴食をしてしまったという場合には、次の日は玄米甘酒だけで半断食をして、その翌日は玄米かおかゆに野菜を添えた回復食にしてみましょう。

内臓を使い過ぎたら翌日休めてあげるということです。

七号食ダイエットの後も体によい食生活を心がけることは、リバウンドを防ぐにも健康のためにも大切です。

低血糖状態にはご注意を

普段から甘いものを頻繁に食べている方は、急に玄米だけの生活が続くと低血糖状態に陥りイライラや頭痛を引き起こす場合があります。

そうならないために、七号食を始める前に少しずつ甘いものを食べる量を減らしていくと良いでしょう。

また、もしも七号食ダイエットに体が耐えられないと感じたら、いったん中止することをオススメします。

そして、五号食や六号食から徐々に慣らしていきましょう。