メタボリックシンドロームは食事改善で生活習慣病も防ごう!

飽食の時代と言われ、食べ物にあふれた生活を私たちは送っています。

食べ物に不足し、飢えに苦しむということが無くなったのは素晴らしいことですが、今度は逆に食べ過ぎによる弊害が表に出てくるようになりました。

その象徴がメタボリックシンドロームと生活習慣病です。

健康的な生活をするために避けなければならないこの2つを防ぐには、食事改善が不可欠です。

食事を見直し、健康に暮らしましょう。

生活習慣病について詳しく知ろう!

ニュースや雑誌などでよく取り上げられる生活習慣病ですが、詳しいことは意外と知られていないものです。

特に自覚症状が無いこともあり、生活習慣病になって初めてことの重大さに気が付く、ということがよく見られます。

そうなる前に、再度生活習慣病について確認をしておくことは大事です。

生活習慣病は、文字通り生活習慣に起因することが多い病気です。

1型糖尿病のように遺伝が関係するものもありますが、そうでなければ生活を見直すことで防ぐことが可能です。

主な生活習慣病には次の3つがあります。

・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症

これらには自覚症状が無く、かなり進行が進んだ時に初めて身体の異変に気が付くという、とても厄介な病気です。

そのため、定期的な健康診断と、生活習慣病にならないための予防が欠かせません。

特に最近はメタボリックシンドロームが騒がれているので、対策方法などの情報があふれています。

その情報にきちんと目を通し、予防に努めるのが健康的な生活のためには必要なのです。

そのために食事改善に取り組み、生活を見直しましょう。

メタボリックシンドロームは生活習慣病のもと

メタボリックシンドロームになると、生活習慣病になるリスクが高まります。

そのため、病院や薬局、あるいは雑誌やテレビなどで目にすることが多い言葉でもあります。

ではメタボリックシンドロームとは、具体的にはどのような状態を指すものなのでしょうか。

メタボリックシンドロームは別名「内臓脂肪症候群」と言われることがあります。

なぜこのような別名で呼ばれるかというと、内臓のまわりに多量の脂肪が蓄積され、その脂肪が健康に悪影響を与えるからなのです。

そのため、お腹のまわりに脂肪が付き過ぎていると感じたら注意が必要になります。

この内臓脂肪が蓄積された状態に加え、次の症状のうち2つ以上が該当すると、メタボリックシンドロームとされることになります。

・高血圧
・高血糖
・血清脂質異常

内臓脂肪の蓄積の値としては、ウエスト周囲長が使われます。

男性でウエストが85cm以上、女性で90cm以上ある場合、危険信号が灯ります。

血圧や血糖値、血清脂質異常の正確な値は病院で測ってもらうのが一番です。

その実測値をもとに、医師が適切な診断をしてくれるからです。

まず気を付けたいのは、内臓に脂肪を貯めないということなので、食事改善に取り組み、適度な運動を行うということになります。

メタボリックシンドロームになりやすい生活とは

メタボリックシンドロームは、生活習慣に大きく左右されるものです。

そのため、メタボリックシンドロームになりやすい生活と、なりにくい生活があるということになります。

メタボリックシンドロームになりやすい生活について知っておくことが、生活習慣を改め、予防するための第1歩なのです。

そしてそれが、生活習慣病の予防にもなるわけです。

具体的には次のような生活習慣が、メタボリックシンドロームを引き起こしやすくなるとされています。

・食事の時間が定まっておらず、寝る直前まで食べている

・食事の量が必要以上に多い

・間食が多い

・生活の中で運動をすることが少ない

・飲酒、喫煙の習慣がある

・ストレスが多い

これらの習慣があってウエストが太くなってきているのなら、すぐにでも生活習慣を改める必要があります。

また、ウエストが太くなってきていなくとも、規則正しい生活と食べ過ぎない食事の習慣は、健康のためにはとても大事です。

毎日の生活に適度な運動を取り入れ、食事改善で食べるものや食べ方に気を付けることが、メタボリックシンドロームを防ぐためには必要なことなのです。

メタボリックシンドロームを防ぐには食事改善が必要

メタボリックシンドロームを予防するには、食事改善と運動の2本の柱が必要になってきます。

このうち運動は、普段の生活の中に取り入れることができます。

たとえばエレベーターを使わないで階段を利用するとか、一駅分を歩くとか、いろいろなやり方で運動することができるのです。

家事をする場合でも、ひとつひとつの動きを大きくすることで、筋肉をつけ余分な脂肪を燃焼させられます。

食事に関しては、太らない食べ方についてよく知っておきましょう。

太らない食べ方とは、まず第一によく噛むことです。

よく噛んで食べると、唾液の分泌がよくなり満腹中枢が刺激されます。

その結果、それ以上食べたいと思わなくなるので、食べる量を無理なく減らすことができるのです。

次に大事なことは、食事中に水を飲まないということです。

ものを食べながら水を飲むと、流し込むような食事になってしまいます。

これではよく噛むことができず、食べる量も増えてしまうのです。

また、間食も控えましょう。

間食には甘いジュースも含まれます。

特に夕食を食べた後は、何も口にしないようにすることが大事です。

食べ方はメタボリックシンドロームと生活習慣病を予防するのに、とても大事な要素になります。

生活習慣病と診断された後の食事改善とは

メタボリックシンドロームのまま放置し、生活習慣病になってしまった場合には、それ以上悪化させないことが重要です。

そのためには、より徹底した食事の管理が必要となります。

また、運動にも真剣に取り組みましょう。

とはいえ、無理は禁物です。

特に糖尿病の場合には、低血糖という怖い症状が出ることがあります。

低血糖は文字通り、血液内の血糖値が低くなり過ぎると起こる症状です。

十分な栄養をとらないまま激しい運動をしたり、無茶な食事制限をしたりすると発症します。

低血糖は習慣化することがあるので、できるだけ発症しないように注意しなければなりません。

最悪の場合、意識を失うこともあります。

生活習慣病になった後の食事改善は、このことをきちんと意識しながら行うのが大事です。

炭水化物を抜き過ぎないように気を付けるのはもちろん、いざという時のために、ブドウ糖を持ち歩く習慣を付けましょう。

大事なポイントなので再度繰り返しますが、生活習慣病になった後の食事改善は、低血糖に十分注意をして行います。

そのうえで、栄養士などにアドバイスを求めながら慎重にすすめていきましょう。

食事改善は健康的な生活のための第一歩

ダイエットやメタボリックシンドロームの予防のために、最初に取り組むことは食事改善にしましょう。

なぜなら食事改善をする前に運動に熱を上げても、あまり効果的ではないからです。

いくら運動をしていても、消費するカロリー以上に摂取する量が多ければ、運動をする意味は半減してしまいます。

最初に食事を見直し、それと並行して運動をすすめていくのが大事です。

メタボリックシンドロームになりそうになったら、まず食べる量を減らし、腹筋などを行ってウエストを減らす努力をしましょう。

腹部に余分な脂肪を貯めないようにして、喫煙をやめ、酒の量も減らします。

ただしここで気を付けたいのは、一度にすべてを行わないということです。

無理な筋トレや禁煙禁酒は、余計なストレスを生む原因になります。

メタボリックシンドロームや生活習慣病の大敵は、内臓脂肪だけではありません。

実は、ストレスもとても大きな要因になるのです。

そのため段階を踏んで、徐々に切り替えていくことが大事になってくるのです。

食事改善で健康を維持しよう!

メタボリックシンドロームや生活習慣病に限らず、健康のためには食事改善が効果的です。

日々の不健康な習慣が、数々の病気や不具合を生み出すと言われています。

一度自分の食生活を振り返ってみることは、とても大事なことです。

まだメタボリックシンドロームの兆候が無いうちから予防につとめ、健康なまま人生を謳歌したいものです。