カロリーゼロは万能ではない!どんな食品でも摂りすぎに注意

カロリーゼロの食品を利用したことがありますか。

小腹が空いているけれど、太りたくないという人のために、カロリーゼロの食品が市販されていますね。

蒟蒻を使ったゼリーやドリンク、麺をよく目にしますが、他にはどんなものがあるのでしょうか。

カロリーゼロの飲料も多くありますが、カロリーゼロの飲料にはどんなものがあるのでしょうか。

今回はカロリーゼロの食品についてご紹介いたします。

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カロリーゼロの食品に含まれる食物繊維とは

カロリーゼロの食品の代表といえば蒟蒻や寒天を使ったものです。

蒟蒻や寒天は食物繊維を多く含みますが、カロリーはほぼ「ゼロ」になります。

しかし、食物繊維は炭水化物の一つで、実はカロリーがゼロというものではありません。

では、この食物繊維とはどんな物質かご存知ですか。

食物繊維を英語で「ダイエタリーファイバー(dietary fiber)」と言います。

「dieta」という言葉の意味には「食事」「食べ物」という意味があり、元々は規定された食事の意味で、食物繊維は「健康のために規定された食事の繊維」ということですね。

食物繊維は炭水化物で糖質と同じです。

炭素と水素と酸素の化合物です。

食物繊維は、炭水化物の中で人の消化酵素では消化されない難消化性成分のことを示します。

水溶性と不溶性があり、蒟蒻の食物繊維はグルコマンナンという水溶性食物繊維で、海藻に含まれるアルギン酸や果物のペクチン酸と同じ貯蔵多糖類の一つです。

蒟蒻同様、海藻もカロリーが低めと言われていますが、海藻の場合は寒天のもとになる天草やワカメのカロリーはほぼゼロですが、同じ海藻でも昆布やヒジキは意外と糖質もあり、しっかりとカロリーがあります。

同じように食物繊維が豊富な食物といえばキノコです。

キノコの食物繊維は、根菜や茎菜に多く含まれるセルロースで、不溶性の食物繊維です。

キノコはしいたけもエノキタケも、カロリーがゼロに近い食品です。

そのため、蒟蒻・寒天・キノコを使った食品にはカロリーがゼロのものが多いと言われています。

カロリーゼロではない食材を使ってもゼロになる食品

しかし、実際には蒟蒻も海藻もキノコもカロリーはゼロではありません。

蒟蒻の場合は、板蒟蒻なら100g当たり、5kcalのエネルギー量があります。

糖質も0.1g入っています。

寒天も同じです。

寒天は100g当たりのカロリーが2kcal、わかめは100g当たりのカロリーは4kcalです。

キノコは、しいたけが100g中19kcalあり、しめじは100g中15kcalあります。

食物繊維を使った食品でも、決してカロリーがゼロというわけではありません。

それではどうして、蒟蒻ゼリーなどの食品のカロリーはゼロと言われているのでしょうか。

実は食品の場合、100g中のエネルギー量が5kcal未満の時「ゼロ」と書いても良いことになっています。

栄養素には色々な表示があり、「0」となっている場合は最小記載量の1/10未満の場合、または検出されなかった場合となっています。

「Tr」Traceという限りなくゼロに近いという表示もあり、こちらは最小記載量の1/10以上ありますが、5/10未満の時に使っている表示になります。

こういった条件の場合も、カロリーがゼロとなっています。

そのため、食材の蒟蒻や寒天にわずかにカロリーがあっても、食品のカロリーはゼロと表示されているのです。

カロリーゼロの食品と飲料

カロリーゼロの代表的な食品といえば、蒟蒻ゼリーです。

オリヒロの「ぷるんと蒟蒻ゼリー」はグレープフルーツ味がゼロカロリーになっています。

他にも、ブルボンの「食後の0kcal」、マルハニチロ「果汁in0kcal」、たらみ「濃いゼロカロリー」などがあります。

甘くて果物の味も入っているのに、どうしてゼロカロリーなのか、と不思議になりますね。

オリヒロの蒟蒻ゼリーには、実際に果汁は入っていません。

香料と酸味料、人工甘味料のアセスルファムKやスクラロースで味が付けられています。

たらみの濃いゼロカロリーは、蒟蒻ではなくナタデココや寒天を使っています。

甘味料は人工甘味料でアスパルテーム(L-フェニルアラニン)・アセスルファムK・スクラロースが使われています。

ブルボンやマルハニチロのゼロカロリーのゼリーもほぼ同じです。

カロリーゼロの食品は飲料にもたくさんありますね。

炭酸飲料の原料のほとんどは、水と砂糖と酸味料、香料やカラメル色素などです。

そのため、砂糖を人工甘味料に変えるだけで、1本180kcalくらいあったものが、一気にゼロになります。

そのため、カロリーゼロの炭酸飲料はいくらでも作れるということです。

カロリーゼロの人気食品「ゼンパスタ」

数年前からゼンパスタ、または蒟蒻麺というのがスーパーなどで販売されています。

カロリーが低い麺ということで、以前から春雨スープというものが販売されていましたが、春雨は小麦を使ったうどんやパスタに比べれば低カロリーですが、カロリーがゼロというわけではありません。

春雨の場合、乾麺の場合100g中のカロリーが356kcalあり、糖質の量も合わせて小麦を使った素麺とほぼ同じです。

材料も緑豆を使ったものとジャガイモを使ったものがあり、ジャガイモはでんぷんですから、決してカロリーが低くなるというわけではないです。

実際、春雨は蕎麦よりもカロリーが高くなります。

蒟蒻麺やゼンパスタは簡単に言うと白滝です。

材料が蒟蒻のため、もちろんカロリーもかなり低くなります。

日本の白滝は独特の臭みがあり、麺として食べるには不向きな点がありました。

しかし、イタリアでブームになったゼンパスタは、普通のパスタの代わりに使われることで一躍有名になりました。

チーズやオリーブオイルと小麦粉で作られたパスタやピザはイタリア料理の定番です。

ピザやパスタを前菜にコースを食べるイタリア人にとって、小麦粉の摂りすぎによる肥満は問題になっていました。

健康ブームで現れたのが、蒟蒻を原料に作られたゼンパスタです。

ゼンパスタの「ゼン」は「禅」のことで、日本のイメージとして名前に使われたようです。

小麦粉の麺やパスタを100g茹でると140kcalを超えるところ、ゼンパスタや蒟蒻麺はわずか6kcalです。

1人分を50gに指定していれば3kcalになりますので、ゼンパスタの食品はゼロカロリーと表示することができます。

しかし、実際にゼンパスタを扱っている業者は、ゼンパスタのカロリーを1人分56kcalと表示しています。

これは日本の蒟蒻麺と違い、インドネシアで作られているゼンパスタには、臭みを抜く過程やつなぎにタピオカや水あめを使っているからです。

それでも、小麦粉の麺やパスタを使うよりもはるかに低カロリーで美味しいと、人気が上がっています。

日本で作られている蒟蒻麺もラーメンや冷やし中華、蕎麦風味と色々発売されています。

日本の蒟蒻麺は水あめを使わないため、1人分が5kcalのものもあり、ほぼゼロカロリーです。

調理する前の状態はゼンパスタよりも蒟蒻独特の臭みが残っていますが、ラーメンや焼きそばなどに調理をして食べるとほとんど気になりません。

カロリーゼロの食品は太らない?

ゼンパスタのように、麺の代わりに蒟蒻を使って、パスタのソースやスープを普通に作れば、人工甘味料による心配はありません。

普通のパスタよりは低カロリーでも、具やスープによっては満腹感もあり食物繊維もたんぱく質も糖質も摂ることができます。

気を付けてほしいのは、カロリーゼロの食品で甘いものを常用するのは危険だということです。

普通の食事をして、ダイエットのためにデザートでカロリーゼロのゼリーを選ぶ、ということなら問題がありません。

しかし、カロリーゼロのものを大量に摂取するのは逆効果になることがあります。

中でも危険なものがダイエット飲料と称した炭酸飲料です。

炭酸飲料は、たくさん飲みすぎるとお腹がいっぱいになりますが、飲み方を間違えると逆に食欲を促進してしまいます。

人工甘味料は糖質が入っていないため、血糖値が上がらないという良い点もありますが、これがかえって満腹感を感じさせない原因になってしまいます。

人間の脳は血糖値の上昇によって満腹感を感じます。

これは、人間が生きるために必要な本能ですので、血糖値が上がらない人工甘味料で、満腹感を感じるというのはおかしなことです。

ダイエットと称した炭酸飲料を飲むことで食欲が促進され、血糖値を上げるためにチョコレートやスナック菓子を食べてしまう。

しかし炭酸飲料はカロリーがゼロだから大丈夫、と思っていませんか。

飲料でのカロリーがゼロでも、お菓子でカロリーをそれ以上に摂っていたらカロリーゼロ飲料はむしろ逆効果になってしまいます。

カロリーゼロを使ったから大丈夫、太らないということはないと覚えておきましょう。

カロリーゼロの食品に含まれる甘味料

カロリーゼロの食品、特に甘いデザートや炭酸飲料でもう一つ気になることが、人工甘味料ですね。

アスパルテーム(L-フェニルアラニン)・アセスルファムK・スクラロース。

アスパルテームとL-フェニルアラニンを別に表記しているものが多くありますが、実は同じものです。

アスパルテーム(L-フェニルアラニン)はアミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンのメチルエステルが結合した合成甘味料です。

アミノ酸なら大丈夫と思われますが、フェニルアラニンを身体の中で代謝できない「フェニルケトン尿症」という病気を持つ人には、危険な甘味料になります。

普通の人でも、アスパルテームの摂取上限量が決められていて、1日40mg/kg/dayとなっています。

体重によって上限量が違いますが、ダイエット用の炭酸飲料にゼロカロリーのゼリーやアイス、チョコレート菓子を食べ続けると危険ですね。

アセスルファムKも、1日の摂取上限量があり、0~15mg/kg/dayと決められています。

こちらは、製造過程で発がん性物質である塩化メチレンが使われることで問題視されています。

ただ、適量内であれば24時間以内に尿中で排出されることが明らかになっているため、世界90カ国で認められた人工甘味料となっています。

スクラロースは、スクロース(ショ糖)を塩素処理して作られた人工甘味料です。

スクラロースは1日の摂取上限量が15mg/kg/dayで、こちらもアセスルファムKと同じです。

エリトリトール・エリスリトールというのもありますが、こちらはぶどう糖を酵母で発酵させて作られた自然の糖質で、添加物ではなく食品として扱われています。

カロリーがほぼゼロなのに、安全な甘味料と言われています。

カロリーゼロよりも腹八分目

カロリーゼロの食品は、血糖値を抑える必要がある人や肥満で注意されている人には必要でとてもありがたい食品です。

しかし、素人考えで無謀に摂ることは逆効果になってしまうこともあります。

リバウンドの心配にもつながります。

人工甘味料の問題などもしっかりと考えて、カロリーゼロでも摂りすぎないということが大切です。

しかし、自然な糖でも摂りすぎが危険なのは同じなので、どんな食品を摂っても常に腹八分目にしておくことが大切ということですね。