命に関わることも!醤油で熱を出すことはやめましょう!

醤油は私たちにとって大変身近な存在であり、日本が戦争をしていた時、体調不良を装うため使われていた歴史もあります。

そのため、醤油を飲むだけで、手軽に熱を出すことができるアイテムだと思っている人が多いようです。

しかし醤油は、あくまで調味料です。

大量摂取は、命を脅かすことになりかねません。

今回は、醤油を飲むことの危険性から、身体が熱を出すメカニズム、さらに調味料として醤油を使った際の健康効果などについてご紹介します。

醤油を飲んで熱を出すことはおすすめしません!

醤油は、低いもので16%、高いもので19%ほど、さらに濃口醤油の約半分の塩分量である減塩醤油ですら8%もある、非常に塩分の高い調味料です。

近年、温暖化の影響で、熱中症予防のためには水分と同時に、塩分補給の大切さが取り沙汰されるようになったものの、やはり摂りすぎてよいものではありません。

なぜなら醤油を飲むと、体内の塩分濃度が上がることで身体のさまざまな箇所が脱水になり、高ナトリウム血症という状態になります。

発熱のほか、嘔吐、下痢、口渇、痙攣、むくみなどの症状が現れ、さらに進行すると、急性腎不全や脳出血など重篤な症状が出る場合もありますので、醤油を飲んで熱を出すことはやめましょう。

醤油だけに限ったことではありませんが、どんなものでも大量摂取をすると、身体に大きな負担がかかることは間違いないのです。

醤油を飲んで熱を出すことは可能?

先述のように、醤油は非常に塩分の高い調味料です。

醤油だけに限らず、塩分の高いものを摂取すると、身体を興奮させる自律神経である、交感神経が刺激されます。

自律神経には、身体を興奮させる交感神経と、身体をリラックスさせる副交感神経があり、起きている時間帯は交感神経が、寝ている時間帯は副交感神経が有利に働きます。

交感神経が有利に働いているわかりやすい例は、激しい運動をした時でしょう。

呼吸が乱れ、心臓の鼓動が速くなります。

醤油のような塩分が高いものを摂取すると、まさに激しい運動をした時と同じ状態になります。

醤油を飲むと熱を出すことはできますが、それは身体が興奮し心拍数が上がったことによるものなのです。

醤油を飲んでわざと体調不良にした過去も!

先述の通り、戦時中、醤油を飲むと体調不良になることを利用し、徴兵逃れや強制送還のため、実際に使われていました。

中には、体調不良になりたい一心で醤油を大量に飲み、命を落としてしまった人もいたほどです。

つまり、戦時中を生きてきた人にとって戦争へ行くことは、命を懸けてまで体調不良にしたかったくらい、辛く苦しいものだったということでしょう。

醤油は、体重や個人差もありますが、体重が70Kgの人なら1L前後の摂取で死に至ります。

もっと体重が少ない人は、当然、さらに少ない量で命の危険があります。

熱を出すため、あるいは昔使われていたから大丈夫だと、遊び半分や興味本位で醤油を大量摂取することは避けてください。

醤油だけではなかった!身近な調味料の致死量とは?

醤油に限らず、調味料は身近なものも多く、比較的簡単に手に入ります。

今まで醤油の危険性について述べてきましたが、ここでは醤油以外の身近な調味料の危険性と致死量について、簡単にご紹介します。

・塩

醤油には塩分が含まれているとご紹介しましたが、塩そのものの大量摂取は醤油よりもさらに危険です。

塩の致死量は体重1kgにつき、0.5gほどです。

つまり体重が60kgの人だと、30gの塩で致死量に達するということになります。

・味噌

味噌も醤油同様、塩分が含まれています。

味噌は種類によって塩分に差がありますが、多いもので12%ほどになっており、100gで12gほどの塩分が含まれていることになります。

大さじ1杯の味噌は約18gですから、先ほどの塩の致死量で計算してみると、体重が60kgの人であれば、大さじ14杯ほどで危険な状態になるということです。

発酵食で体に良いからと言っても、摂りすぎは危険です。

・砂糖

意外に思うかもしれませんが、砂糖にも致死量はあります。

ですが、その致死量は1kgです。

砂糖の種類によってまちまちですが、上白糖だと1袋分になります。

こうやって見ていくと、砂糖にくらべ、味噌や塩の致死量は、意外に少ないと思った人も多いのではないでしょうか。

それほど私たちにとって、塩分の過剰摂取は危険だということです。

熱を出すだけにとどまらず、深刻な症状が出ることがありますので、塩分の過剰摂取はやめましょう。

醤油を適量使うと健康効果あり!

実は醤油には、適量を使うと健康効果もあるのです。

醤油は、小麦や大豆を麹菌で発酵させて作られています。

つまり醤油は、日本を代表する伝統的な発酵食品なのです。

人工的に作られたうま味調味料も出回っていますが、醤油のうま味は麹菌が作り出した天然のものです。

醤油には、うま味成分であるアミノ酸をはじめ、酵素やミネラルなど、300種類を超える成分が含まれているのですが、その中から健康効果の優れたものを何点か上げてみます。

・メラノイジン 抗がん作用、血糖値の上昇を予防する、食品の腐敗防止
・フラノン 抗がん作用、コレステロール減少、血をきれいにする
・ニコチアナミン、タウリン、ペプチド 高血圧予防
・カリウム 体内の摂りすぎた塩分を排出する
・マグネシウム 高血圧予防、コレステロール減少
・塩、アルコールなど 殺菌効果

私たちがいつも使っている醤油は、摂りすぎると熱を出すだけでは済まされない、深刻な事態になりかねませんが、摂りすぎなければ健康に一役買ってくれるものなのです。

身体が熱を出すメカニズムとは?

ここまで醤油やその他の調味料のことを書いてきましたが、最後に身体が熱を出すメカニズムについても知っておきましょう。

熱には大きく2種類あり、1つ目はウイルスや細菌などが体内に入り出る熱、2つ目は熱中症などにより体内に溜まった熱をうまく放出できずに出る熱です。

まず、ウイルスや細菌が体内に入って熱が出るのは、有害な物質が入ってきた際の身体の反応によるものです。

私たちの身体には免疫細胞が常駐していて、有害な物質が見つかるとその都度攻撃してくれるのですが、有害な物質はなかなか手ごわいものも存在します。

有害な物質は高温では増えにくく、逆に免疫細胞は高温になるとより活性化しますので、手ごわい相手を確実に退治するために、身体は発熱するのです。

ちなみに発熱するときに悪寒がするのは、体内で多くの熱を作る際に、筋肉を震えさせる必要があるからです。

また、手足が異様に冷たくなったり汗が出なくなるのは、熱を体外に放出させないため、さらに、しばらくして汗をかき始めるのは、これ以上熱を上げる必要がないと判断した、身体の反応なのです。

続いては、熱中症などによって熱が出る場合です。

人は、自ら熱を作り余計な熱を放出させ、体温を維持しています。

ところが熱中症になると体温調節がうまくできず、汗により熱を出せなくなるので、熱が出るのです。

人は、体温が42度以上あると生命を維持できないので、体温は42度以上には上がらないようになっています。

よって、有害な物質が侵入して熱が出る場合は、42度を超えることはまずありません。

しかし問題は、熱中症などによって熱が出ている場合です。

脳が制御していませんので、42度を超える高熱が出ることがあり、意識不明になったり命の危険があるのです。

醤油で熱を出すことは危険!

今回は、大量摂取した際の危険性や醤油のすぐれた健康効果、そして人が熱を出すメカニズムなどをご紹介しました。

醤油だけに限ったことではありませんが、どんなに健康に良いとされるものでも摂りすぎると健康を損ねる結果になります。

熱を出すため、軽い気持ちで醤油に手を出した後、こんなはずではなかったでは済まされません。

後悔しないためにも、醤油を飲むことはやめましょう。