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天然の着色料について正しい知識を持って食品を選びましょう

      2018/05/03

天然の着色料について正しい知識を持って食品を選びましょう

食品売場の商品は、おいしそうに見える様々な工夫がされています。

商品のボリュームや匂い、そして色合いです。

その新鮮な見た目は、もしかすると着色料によるものかもしれません。

着色料であるとして、天然由来のものであれば安全なのでしょうか?

「天然」の言葉に惑わされない食品の選び方をご紹介します。

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天然着色料に求められていること

食品の色は、消費者の購入動機に大きなインパクトを与えます。

明太子が少しでも茶色くなっていたら、鮮度に問題がなくても買いたくありませんよね。

お菓子の色がカラフルだったり、純白だったり目を引く色であればプレゼントをしたくなります。

市販の食品には、彩りを与えるために着色料が使用されています。

食品に色付けする方法は、食品自体を使うか、着色料を使うかの2種類です。

カボチャを使ってオレンジ色にするのは、食品自体で色付けをしています。

パプリカ色素を使ってオレンジ色にするのは、着色料を使う方法です。

食品に使われる着色料を食用色素と言いますが、食品衛生法により食品添加物として分類されています。

さらに食用色素は、天然着色料、合成着色料の2種類に分類されます。

食品の見栄えへの需要は、毎年増加傾向です。

ネット通販での販売に、画像映りのよさは不可欠です。

個人でも、SNS投稿を前提に食品を購入したりしますよね。

このような見栄えに加えて、求められているのは安全性です。

着色料は天然のものなら安全なのか、海外では天然でも規制されているのかなど、特に天然着色料についての関心は高まっています。

天然着色料と合成着色料の違い

食品衛生法上の食用色素は2種類あるとお話しました。

・天然着色料は食品や植物や昆虫の色素など自然のものから採取して作られます。

・合成着色料は石油を原料としたものから化学的に合成して作られます。

天然着色料、合成着色料共に共通しているルールがあります。

食肉、魚介類、野菜類などの生鮮食品への着色料の使用は禁止されています。

鮮度などで消費者の判断を誤らせる恐れがあるからです。

どちらの着色料も消費者が持つ食品のイメージに沿った色にしたり、あえて奇をてらった色付けをするために使います。

消費者が着色料の安全性に不安を覚えるのは、後者の方です。

真っ青なアイスキャンディーなど、いかにも加工食品を思わせる色には合成着色料が使われているのだろうと思いがちです。

しかし実際には商品裏面の食品表示欄に、天然着色料名が記されています。

「よくわからない植物由来の着色料で、しかも品質試験も行われていないらしい」

というウワサもあります。

天然着色料の一部分の情報だけに尾ひれがついてしまい、これが安全性が疑問視される原因でもあります。

代表的な天然着色料とその食品

真っ青なアイスキャンディーなどに天然着色料が使われていることは珍しくありません。

以下は代表的な天然着色料です。

・クチナシ色素

クチナシの果実から抽出されます。

デンプン質に対して強い染色性を持つので、中華麺やスナック菓子の着色によく使用されます。

青色、黄色、赤色色素があります。

青色色素はアイスキャンディーや清涼飲料水などに使用されています。

・パプリカ色素

唐辛子の一種であるパプリカから抽出、赤色、黄色色素があります。

マーガリン、スナック菓子などの食品に使われます。

・ラック色素

東南アジアに生息するラックカイガラムシから抽出します。

酸性度によってオレンジや赤色の色素が作れます。

ジャム、トマトケチャップ、野菜ジュースなどの食品に使われます。

・カラメル色素

世界で最も多く使用される天然着色料であり、デンプンや糖分を薬品で色素を抽出します。

国内でも最も需要があり、天然着色料の全体の8割を占めます。

代表的な食品は、コーラ、ウィスキー、醤油などで、カラメル色素の濃淡で色を調整します。

天然着色料の安全性チェック

天然着色料は植物や昆虫、食物成分など自然由来の抽出物です。

確かに青いアイスキャンディーをみるとギョッとしますが、食品衛生法で認められた植物由来と聞けば納得できます。

ただ問題に上がるのは、一部の天然着色料の抽出方法です。

自然素材から色素を抽出する方法は、水に浸けるのと、薬品を使う方法の2種類があります。

薬品を使って抽出する代表的な天然着色料は、カラメル色素です。

デンプンや糖分などの炭水化物から酸やアルカリなどの化学薬品を使って抽出します。

自然のものが原料であっても、化学薬品を媒介している時点で天然着色料と言えるのかという声が多いのです。

平成7年に食品衛生法が改正されるまでは、天然着色料については安全性評価が行われていませんでした。

改正により天然着色料も合成着色料と共に食品添加物として定義され、安全性評価の対象になりました。

現在も数多くの天然着色料の安全性評価が順次行われています。

「昔から天然着色料と言われているけど、実は化学薬品を使っているかもしれない」

などの声が多く聞かれるのは、順次評価されている段階にあるからなのです。

天然着色料の食品だから安心?

カラメル色素のように、例え薬品を使って抽出した色素であっても天然着色料の安全性は保証されています。

ただし、天然着色料も食品添加物のひとつです。

以下は天然着色料について、あまり知られていない食品添加物としての一面です。

・用法、用量を守る

お菓子作りで使う時は注意です。

天然着色料の発色は穏やかなので場合によっては、色が薄いと感じることもあるかもしれません。

だからと言って決められた以上の分量を使わないようにして下さい。

・天然着色料と発色剤を併用した食品

発色剤は、食品そのものの色を明るく見せます

例えば明太子は乾燥した部分が、赤色から茶褐色になります。

茶色いと売り物になりませんので、きれいな赤色を保つために発色剤を使います。

赤の天然着色料だけでなく、発色剤も使用しているのです。

2種類の食品添加物を使っている明太子があることは意外に知られていません。

無添加にこだわりたいなら、留意しておきましょう。

・海外に比べて規制が厳しくない

日本での天然着色料の禁止食品の対象は、生鮮食品のみです。

しかしEUでの対象は、生鮮食品、チーズ、パン、野菜ジュースなど27種類にも及びます。

日本の方が厳しいかと思いきや、実際は欧州の方が厳しいのです。

天然着色料を含む食品と上手に付き合う

天然かどうかを問わず、着色料の摂取の安全性は保証されています。

しかし説明の通り、「天然」という文言で安易に判断するべきではありません。

そこで、天然着色料を含む食品と上手に付き合う方法を紹介します。

・なるべく手作りして着色料を摂らない

鮮やかな色にしたいならカボチャを使うなど、なるべく食品自体の色合いを活かしましょう。

外食したなら、デザートは手作りにするなど市販の食品が続かないようにして下さい。

・デザートは和菓子を食べる

和菓子は伝統的に渋い色が好まれてきた背景があります。

そして、薬品を使わず色素を抽出した天然着色料が多く使われています。

・たまには少し高級な食品を選ぶ

例えば無添加、無着色のこだわり食品は、安全性が高く素材そのものの味が楽しめます。

逆に安くて見た目もきれいな食品をみたら、どのような着色料が使われている自らも調べてみましょう。

天然着色料の種類は今後も増えます

新しい技術が開発されれば、今後も着色料の可能性は広がります。

石油由来ではない合成着色料の種類が増える、または薬品を使わない天然着色料が増えるかもしれません。

今の時点では、なるべく着色料を摂取しないことが最善策としか言えません。

いつか着色料を食品添加物だからと必要以上に構えなくてよい日が来るといいですね。

 - 健康管理