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オリーブオイルのトランス脂肪酸含有量はどれくらいあるの?

      2018/04/26

オリーブオイルのトランス脂肪酸含有量はどれくらいあるの?

マーガリンに入っているトランス脂肪酸は、健康に影響を与えるといわれています。

そのトランス脂肪酸が、体に良いとされるオリーブオイルにも入っているというのですが、含有量はどれくらいでしょう?

健康への影響も気になりますね。

今回は、トランス脂肪酸とオリーブオイルについてお話します。

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トランス脂肪酸って何?どうして体に良くないの?

トランス脂肪酸とは脂質のもとになる脂肪酸の一種で、天然由来のものと人工的に作られたものの2種類があります。

天然由来のほうは、牛や羊といった反芻(はんすう)動物に含まれているため、牛肉や羊肉、乳製品にはトランス脂肪酸が含まれています。

しかし、含有量が非常に少ないため、とくに問題はありません。

一方、人工的に作られたものは、油脂類を工業的に生産する過程で作られます。

液体の植物油を固形化する際に行われる「水素添加」という工程で、トランス脂肪酸が生成されるのです。

その代表が、マーガリンとショートニングです。

どちらも元々は植物油ですが、使いやすく長持ちさせるために水素添加して固形化させます。

その結果、多量のトランス脂肪酸を生み出し、それが健康に影響を及ぼすことがわかったのです。

トランス脂肪酸を大量に摂取すると悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすため、心疾患を招く恐れがあります。

そのため、1日に摂るトランス脂肪酸の量を、全エネルギー量の1%未満に抑えるべきとされてます。

しかし、毎日パンにマーガリンを塗っていたら1%を超えてします。

そこで、トランス脂肪酸が含まれていない、含有量の低いものを選びましょう。

その候補に挙げられるのが、オリーブオイルです。

オリーブオイルが体に良いといわれる理由とは?

マーガリンの代わりに、オリーブオイルをパンにつけて食べる習慣は日本人はあまりないですが、オリーブオイルの本場イタリアでは、パンにつけて食べています。

日本でもオリーブオイルは人気で、さまざまな料理に使われています。

おいしいのはもちろん、体にとても良い油とされているからです。

その特徴は、なんといってもオレイン酸の含有量が高いこと。

約70%と、全ての油の中でナンバーワンです。

オレイン酸とは、オメガ9に分類される脂肪酸のひとつで植物油の主成分です。

悪玉コレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化を抑制します。

また、ポリフェノールやβカロチンも含まれています。

βカロチンは、油類では唯一オリーブオイルにしか入っていません。

そのため、抗酸化作用が高く、ガンの発生リスクを抑えます。

こんなに優れた健康効果のあるオリーブオイルに、本当にトランス脂肪酸が入っているのでしょうか。

オリーブオイルはトランス脂肪酸が入ってるの?

人工的にトランス脂肪酸が生成されるには、水素添加のほかにもうひとつ、高熱処理があります。

植物油や魚油の臭いを消すために、高熱で精製する過程でトランス脂肪酸が生まれるのです。

サラダ油など、精製された食用油の全てにトランス脂肪酸が含まれています。

では、オリーブオイルはどうでしょうか。

オリーブオイルは主に次の3つの種類に分けられています。

・エクストラバージンオイル ただ絞っただけのオイル
・精製オリーブオイル 高熱処理したオイル
・ピュアオリーブオイル エクストラバージンオイルと精製オリーブオイルをブレンドしたオイル

エクストラバージンオイル以外は精製されているため、トランス脂肪酸が含まれているのです。

しかし、高熱処理した場合の含有量は、下記を見てもおわかりのように水素添加した場合と比べて非常に少ないです。

・水素添加でできたトランス脂肪酸の含有量(g/100g) マーガリン 7g
・高熱処理でできたトランス脂肪酸の含有量(g/100g) 食用植物油 0.85g

そのため、オリーブオイルにトランス脂肪酸が含まれているといっても、健康に影響するレベルではありません。

加熱するとトランス脂肪酸含有量が増える?

オリーブオイルでも、加熱処理されたものはトランス脂肪酸が含まれていることがわかりました。

べに花油、キャノーラ油(なたね油)など、ほとんどの食用油は精製の過程で高熱処理されているため、トランス脂肪酸が微量とはいえ含まれています。

では、家庭でも加熱調理すれば、トランス脂肪酸の含有量が増えてしまうのではないでしょうか。

生のジャガイモを揚げ、フライドポテトにしてトランス脂肪酸の含有量を調べた実験があります。

その結果、ポテトには0.1g程度のトランス脂肪酸が含まれ、油は含有量の増加がほとんど見られなかったのです。

家庭で油を加熱する場合、温度は160~200℃ほどです。

この程度の温度では、仮に同じ油を何度繰り返し加熱したとしても、トランス脂肪酸はごくわずかしか生成されず、影響がありません。

そのため、家庭で加熱調理する際のトランス脂肪酸の生成については、神経質になる必要はないといえます。

とくにオリーブオイルは加熱調理に向いている油です。

大量に含まれているオレイン酸が熱に強く、酸化しにくいからです。

揚げ物もオリーブオイルでおいしくできますよ。

オリーブオイルはトランス脂肪酸含有量ゼロを選ぼう

オリーブオイルのトランス脂肪酸含有量はごくわずかなため、健康に影響はありません。

しかし、気になるのなら、オリーブオイルの中でも「エクストラバージンオイル」を選ぶことをおすすめします。

加熱処理されていないため、トランス脂肪酸の含有量はゼロだからです。

食用植物油はたいてい種子から作られますが、唯一オリーブオイルは果実から作られます。

オリーブの実は取ってから鮮度の低下がはじまるため、できるだけ早く搾油するのがポイントです。

もいですぐ絞っただけの、フレッシュな油がエクストラバージンオイルなのです。

風味がとても良く、フルーティなのでそのまま生でいただくのが最もおいしいといわれますが、発煙点(加熱して煙が出る温度)が200℃以上と非常に高いため、加熱調理にも向きます。

ただし、独特な風味に好き嫌いが分かれる可能性があります。

また、エクストラバージンオイルは値段も安くはなく、揚げ物に使うとあっという間になくなります。

大量に油を使うなら比較的安いエクストラバージンオイルと、「表記されていない」オリーブオイルのほうが経済的です。

大きめな透明ボトルに入っていることが多く、サラダ油感覚で遠慮なく使えます。

トランス脂肪酸含有量ゼロのエクストラバージンオイルは本当に安全?

エクストラバージンオイルはトランス脂肪酸含有量がゼロです。

ということは、人工的に作られたものではないということでもあります。

そもそもトランス脂肪酸が生成されるのは、天然の植物油の劣化を防ぎ、長持ちさせるために使われている技術の副産物ともいえます。

そのトランス脂肪酸がないということは、すぐに傷んでしまうことにつながります。

つまり、エクストラバージンオイルはその名の通り、オリーブオイルの中でも特別で、生ものだというわけです。

まぐろをツナ缶でいただくか、お刺身でいただくかで鮮度に大きな違いがあるように、オリーブオイルもエクストラバージンオイルかそのほかのオリーブオイルかで扱いが変わります。

お刺身であるエクストラバージンオイルは、とくに鮮度の保持に気を配らなくてはなりません。

ほかのオリーブオイルの容器と異なり、深緑色の瓶詰になっているのは酸化が進まないようにするためです。

家庭でも冷暗所に保存し、開封したらできるだけ早く使い切るようにしましょう。

オリーブオイルのトランス脂肪酸は気にしなくても大丈夫

トランス脂肪酸を避けるかたの中には、マーガリンの代わりにパンにつけて食べる人がいるほどオリーブオイルは健康に良いとされています。

そのオリーブオイルにさえ、残念ながらトランス脂肪酸が含まれていることがわかりました。

しかし、その量はごくわずかで、健康に影響あるレベルではありません。

どうしても気になるなら含有量ゼロのエクストラバージンオイルをおすすめします。

トランス脂肪酸の弊害よりもオレイン酸の健康価値のほうがずっと高いオリーブオイルで、これからも健康生活を続けましょう。

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