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トランス脂肪酸の含有量にこだわった日本のマーガリン

      2018/04/25

トランス脂肪酸の含有量にこだわった日本のマーガリン

みなさんは、トランス脂肪酸をご存知ですか?

トランス脂肪酸は天然の食品に含まれているものと、油脂を加工したり精製する工程でできるものがあります。

マーガリンやショートニング、パンやケーキに入っています。

では、日本で市販されているマーガリンのトランス脂肪酸の含有量は、いったいどれくらいなのでしょうか。

今回は、マーガリンについてご紹介します。

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マーガリンだけではないトランス脂肪酸の含有量

トランス脂肪酸は、外国では身体に良くないと、規制もされている脂肪酸です。

私たちは子どものころから、パンに塗るマーガリンや、加工品の原料に入っているショートニングでを口にしていますよね。

マーガリンは、学校給食でも普通に食べられています。

しかし、とくに危険というお話を聞くことは、あまりありません。

日本では問題なくマーガリンを利用されているといえるでしょう。

実は、マーガリンのほかにもサラダ油やドレッシングの中に含まれるリノール酸やリノレン酸、アラキドン酸にもトランス脂肪酸は含まれます。

それどころか、私たちが身体に良いとしている、魚の油の「エイコサペンタエン酸(EPA)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」にも、トランス脂肪酸は含まれているのです。

よって、トランス脂肪酸はマーガリンだけではなく、色々なものに入っている脂肪酸というこおtがお分かりいただけるかと思います。

魚のDHAに含まれるトランス脂肪酸は良いのに、どうして外国ではマーガリンはダメといわれているのでしょうか。

一体、なぜトランス脂肪酸が悪者といわれているようになったのか、どれくらいの含有量なのかを、お話します。

天然のトランス脂肪酸含有量

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸というものがあります。

飽和脂肪酸は肉類に多く含まれる脂肪酸で、ラードやバター、牛脂など常温では固体のものが多いです。

不飽和脂肪酸は、植物油や魚油に含まれる脂肪酸で、常温では液体です。

不飽和脂肪酸は水素と炭素が結びつくときに二重結合をしている炭素に対して、同じ側に水素がついているものを「シス型」、逆側についているものを「トランス型」と呼びます。

天然の不飽和脂肪酸は、ほとんどがこのシス型ですが、わずかにトランス型の脂肪酸を含むものもあります。

トランス型の脂肪酸を含む不飽和脂肪酸を、トランス脂肪酸といいます。

天然のトランス脂肪酸には魚油や植物油のほかに、牛肉や豚肉の脂にも含まれます。

魚油のトランス脂肪酸含有量は、植物油よりも多いです。

マーガリンに含まれるのは、油脂の加工の過程で作られるトランス脂肪酸です。

マーガリンやショートニングは、液体の植物油や魚油を固体にするために、人工的に水素を添加します。

水素を添加することで不飽和脂肪酸の二重結合の結合が減り、飽和脂肪酸の量が増えますが、これによって、トランス脂肪酸が生成されるのです。

マーガリンのトランス脂肪酸の含有量

トランス脂肪酸は身体に悪いといわれていますが、これは日常的な摂りすぎによる生活習慣病のリスクが高くなることが理由です。

国際機関が生活習慣病の予防のために開催した専門家会合では、トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満にするように勧告しています。

しかし、食品に含まれているもので摂りすぎが身体に影響を及ぼすものは、ほかにもあります。

食塩に含まれるナトリウム、ビタミンA、鉄、カルシウムは摂りすぎると、それぞれ健康を害することがあります。

飽和脂肪酸は、摂りすぎるとコレステロール値が上がり、生活習慣病を引き起こすことになります。

普通にスーパーに売っているマーガリンを見ても、トランス脂肪酸の量は解らないこともあるので不安になりますよね。

しかし、ほとんどのメーカーではトランス脂肪酸の量を公開しているため、調べることもできます。

マーガリンを作るメーカーによって、トランス脂肪酸の含有量は違います。

マーガリンのトランス脂肪酸の含有量は、100グラム中0.5グラムから1グラムです。

バターのトランス脂肪酸含有量は、1.7グラムから2.2グラムになります。

驚くことに、今の日本のマーガリンのトランス脂肪酸含有量は、バターよりのトランス脂肪酸含有量より少ないのです。

メーカー別のマーガリンのトランス脂肪酸含有量

たしかにマーガリンのトランス脂肪酸量は、以前は多いものでした。

しかし、現在市販されているマーガリンのトランス脂肪酸は、ほとんどがバターよりも少ない量になっています。

それでは、主なマーガリンのトランス脂肪酸量を、含有量の少ない商品順にご紹介しましょう。

トランス脂肪酸の量は、100グラム中になります。

第1位 小岩井 マーガリンヘルシータイプ 0.34グラム

第2位 月島食品 パン屋さんのおいしいマーガリン 0.5グラム

第3位 帝国ホテル ホテルマーガリン 0.5グラム

第4位 イオン 発酵バター入りマーガリン 0.6グラム

第5位 小岩井 マーガリン醗酵バター入り 0.68グラム

第6位 イオン 軽やかな口どけテーブルソフト 0.7グラム

第7位 雪印 ネオソフト 0.8グラム

第8位 明治コーンソフト 1グラム

代表的なマーガリンのトランス脂肪酸は、バターよりも少ないのです。

しかし、マーガリンのトランス脂肪酸は身体に悪いというテレビや雑誌、ネットの情報でマーガリンを避ける人も少なくないでしょう。

そのようなかたは、マーガリンではなく、バターを使っています。

バターに含まれているトランス脂肪酸のことも知っている人は、。バターやマーガリンの代わりに、オリーブオイルを使っている人も中にないらっしゃるのです。

平成18年頃の日本のマーガリンには、100グラム中5グラムのトランス脂肪酸が含まれていました。

平成22年には、3グラムにまで減少しているのです。

そして、平成30年には、市販されているマーガリンのトランス脂肪酸含有量は1グラムを切るところまで来ました。

もちろん、まだまだ3グラムを超えるメーカーや種類もあります。

しかし、マーガリンのトランス脂肪酸の含有量は、かなり減少していることがお分かりいただけるかと思います。

マーガリンの種類によるトランス脂肪酸の含有量

同じメーカーでも、種類によってトランス脂肪酸の量が違います。

小岩井のマーガリンでも、マーガリン醗酵バター入りなら、100グラム中のトランス脂肪酸含有量は0.68グラムですが、ヘルシータイプでは、100グラム中0.34グラムになります。

小岩井のヘルシーマーガリンは、ほかのマーガリンと比較して、決してエネルギー量が低いわけではありません。

同じ小岩井のマーガリン醗酵バター入りならが、100グラムのエネルギー量が411キロカロリーに対して、ヘルシーマーガリンは416キロカロリーです。

明治のマーガリンでは、580キロカロリーと高いものもあります。

ヘルシータイプでは、エネルギー量が、270キロカロリーまで下がります。

しかし、小岩井のヘルシータイプは、エネルギー量ではなく、トランス脂肪酸含有量が
半分近くまで減少しているのです。

同じヘルシータイプでも、明治のヘルシータイプは、普通のなめらかタイプも、ヘルシータイプのオフスタイルも、トランス脂肪酸含有量は全て100グラム中1グラムになります。

ヘルシーといっても、ヘルシーの定義は、作るメーカーによって違います。

小岩井のヘルシータイプは、カロリーそのものを抑えるのではなく、トランス脂肪酸の含有量を減らすことに、こだわったマーガリンです。

バターのトランス脂肪酸含有量

10年前までは、バターよりもマーガリンの方が、トランス脂肪酸含有量が高いため、問題視されていました。

元々、日本人はご飯食のため、バターやマーガリンで脂肪酸を摂るということは少なく、欧米のように問題になっていません。

農林水産省でも、和食そのものが脂肪酸量は低いため、問題視する必要がないからです。

朝ごはんに白飯と納豆や豆腐、味噌汁とお新香では、トランス脂肪酸どころか、脂質の量も少ないくらいです。

これに、焼き魚を添えても、心配になるほどの脂肪酸を摂ることはないです。

パンは原料にバターが含まれます。

欧米の人が好きな、マフィンやカップケーキにも大量のバターを使います。

焼き魚も、私たちのような塩焼きではなく、バターソテーです。

うどんやそばにも油脂は使いませんが、パスタやピザ生地には油脂を使います。

日本人と欧米人では、普通の毎日の食生活での、脂質の消費量が圧倒的に違うのです。

そのために、日本ではトランス脂肪酸の規制をしていません。

それでは、バターにはどれくらいのトランス脂肪酸が含まれるのでしょうか。

よつ葉乳業のバターでは、トランス脂肪酸の含有量が100グラム中1.6グラムになります。

カルピス特撰バターは2グラム、帝国ホテル特選発酵バターは1.6グラム、雪印メグミルク SNOW ROYAL コクと香りの北海道バターは1.9グラムです。

トランス脂肪酸だけにこだわらない食生活

世界で問題視されているトランス脂肪酸ですが、どれほど気を付けていても、完全に避けることはできません。

大切なことは、摂りすぎないことと、どんな食材もバランスよく摂ることです。

マーガリンのトランス脂肪酸含有量だけにこだわらずに、全体の食生活の中で、脂質の摂りすぎに気を付けましょう。

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