味噌ダレで簡単味付け!味噌野菜炒めとアレンジ料理の作り方

旨味をたっぷり含んだ味噌で作る味噌ダレを使った料理は食欲をそそる一品です。

例えば野菜炒めひとつとっても、味噌を使うことで味にコクが出てとても美味しくなります。

そんな美味しいタレを手作りするのは難しいと思っていませんか?

そんなことはありません。

家庭にある材料を使って、どんな具材にもあう万能味噌ダレを作ることができます。

ここでは味噌ダレの作り方とその活用法についてご紹介していきます。

使い方いろいろ!万能味噌ダレの作り方

味噌ダレは合わせ調味料のひとつです。

合わせ調味料で失敗しないコツは調味料の割合を覚えておくことです。

味噌ダレですと、味噌3:砂糖1:酒1:みりん1 が基本の割合です。

ここから、甘目が好みなら砂糖を増やしたり、この配合にさらに豆板醤を加えて中華風にアレンジすることもできます。

【作り方】
①鍋に全ての調味料を入れ、中火にかけて混ぜます。

②味噌ダレ全体がふつふつとしてきたら火を弱め焦がさないようにときどきかき混ぜます。

③タレが重たくぽってりとするまで20分~30分間煮詰めます。

出来上がったものは保存容器に入れ、冷蔵庫で約2ヶ月の間保存することができます。

もちろん、作りたてをすぐに料理に使っても構いません。

肉や魚を漬けるもよし、こんがり焼いた油揚げに付けて食べるもよし、もちろん野菜炒めの味付けにも最適です。

これで失敗なし!野菜炒めを作るコツと味噌ダレ野菜炒めの作り方

材料を炒めるだけの野菜炒めは、野菜や肉がバランスよく摂れる栄養バランスの良い料理です。

上手に作るポイントを覚えて、手軽に栄養満点な野菜炒めを作りましょう。

●野菜の大きさをそろえる

根菜でも葉物でも、おおよその大きさ、長さをそろえて切っておくことでまんべんなく火が通るようになります。

ニンジンなどの硬い野菜は2mmほどの短冊に切るとほどよい硬さになります。

●肉の下処理をする

どのような肉を使うときでも下味をつけておくと味が染み、柔らかく仕上がります。

下味を付けずに炒める場合は肉の旨味を逃がさないために片栗粉や小麦粉をまぶしてよく揉んでから火にかけます。

●弱火でじっくり

家庭用のコンロはプロのものと違い火力が弱いので、強火での調理は失敗する原因となってしまいます。

家庭で美味しく野菜炒めを作るコツは、弱火でじっくり です。

野菜を強火で一気に炒めると、焦げ付いたり、野菜の持つ細胞壁を壊してしまいそこから水分が流れ出てしまいます。

これが、水っぽくなる原因です。

肉も火が強いとたんぱく質が固まり硬く縮んでしまうので気を付けましょう。

●肉から先に、味付けは最後に

炒める順番は、肉、野菜 の順です。

さきに野菜を炒めたり、野菜と肉を一緒に炒めてしまうと肉の中まで火が通らず、食中毒の原因になってしまいます。

肉に赤みがなくなったらいったん皿などに移しておき、野菜を炒めます。

野菜に火が通ってから肉を戻し味を付けます。

調味料はあらかじめ混ぜておき、具材に絡むようにまんべんなく味が染みるよう混ぜ合わせます。

●味噌ダレで作る野菜炒め

先に紹介した味噌ダレは、合わせ調味料としてまぜてあるので、野菜炒めの最後、味付けのところでフライパンにいれます。

砂糖が入っていて焦げ付きやすいので注意しましょう。

味付けのタレができていれば野菜炒めのコツを覚えておくだけで美味しい一皿を作ることができます。

もっと美味しく!味噌ダレ野菜炒めでアレンジ料理

簡単に作れる野菜炒めですが、味噌ダレを味付けに使うことでしっかりと風味が付き、立派なメイン料理になります。

この味噌ダレ味の野菜炒めを、さらにアレンジできるとしたらどうでしょう。

見た目や加える具材を変えていくことで、また違った味わいが生まれてきます。

いくつか紹介していきますので、ぜひ挑戦してみましょう。

●刻んで包んで和風春巻き

【材料 3~4人分】
春巻きの皮 10枚
味噌ダレ野菜炒め 包める量
片栗粉 適量

【作り方】
①味噌ダレ野菜炒めを細かく刻みます。

②餡を作ります。刻んだ野菜炒めをボウルに移して片栗粉をまぶし、よく混ぜます。片栗粉が繋ぎの役割をします。

③春巻きの皮に②を包みます。

④フライパンに多めに油をひき、③の春巻きを揚げ焼きにします。焼き目が付いたら完成です。

●紅鮭を焼いて乗せてちゃんちゃん焼き風

【材料 2人分】
鮭 2切れ
タマネギ 1/2個
キャベツ 1/6玉
ニンジン 1/3本
バター 適量
小ネギ 適量

【作り方】
①鮭の小骨を取り4等分にして薄力粉をまぶし、油を熱したフライパンで焼きます。両面が焼けたら取り出しておきます。

②取り出したフライパンに味噌ダレ味の野菜炒めを作ります。味噌ダレを加える前に取り出しておいた鮭を戻し味噌ダレを合わせて味を馴染ませます。

③皿に盛り付けバターと小ネギを散らします。

●茹でたうどんを混ぜて味噌味焼きうどん

【材料 1人分】
茹でうどん 1玉
キャベツ 1/8個
ニンジン 1/4個
ピーマン 1個
シメジ 1/4株

【作り方】

①うどんを茹でておきます。少し硬めにすると炒めたときに火が通りすぎずちょうどよくなります。

②野菜炒めを作ります。味噌ダレを入れる直前にうどんを加えます。

③味噌ダレを入れよく混ぜて味を馴染ませたら完成です。

野菜炒めの他にも!万能味噌ダレ活用法

味噌ダレは野菜炒めだけでなく、いろいろな料理に活用できます。

野菜スティックに付けたり豆腐に乗せたり、肉や魚を漬け込んでもいいでしょう。

用途によってさらに調味料や具材を加えて使うのも、メニューが広がりそうです。

●豆腐ステーキ

【材料】
木綿豆腐 1丁
小麦粉 適量
味噌ダレ 適量
白髪ねぎ 適量

【作り方】
①木綿豆腐をキッチンペーパーで包み水切りをします。

②豆腐を2cm幅に切り小麦粉をまとわせてから、ごま油をひいたフライパンで焼き色が付くまで焼きます。

③焼き上がった豆腐に味噌ダレと白髪ねぎをのせます。

●味噌ダレで付けるステーキ

【材料】
牛肉 ステーキ用1枚
味噌ダレ 適量

【作り方】
①ラップに牛肉をのせ味噌ダレを塗ります。裏側にも同様に塗りラップで隙間なく包みます。

②冷蔵庫で半日以上寝かせます。

③牛肉の味噌ダレを拭き取り食べやすくカットしてから焼き網かグリルで両面を焼きます。

④焼き上がったら取り出して好みで味噌ダレをのせます。

味噌ダレ料理に合うさっぱりメニューの作り方

味噌ダレをつかうと、コクのある濃い味付けの料理に仕上がります。

用意するおかずが味の濃いもののとき、副菜はあっさりした味のものがほしいですよね。

例えば味噌ダレで野菜炒めを作ったときそれにあう汁物ばどんなものでしょうか。

味噌汁よりも澄まし汁が飲みたいと感じるのではないですか?

ここでは簡単な作り方で味噌味に合うサッパリ あっさりしたメニューを紹介していきます。

●豆腐とワカメの澄まし汁

澄まし汁は出汁に塩で味を付け、香りづけに醤油を垂らした汁物です。

メイン料理が濃い味のときには澄まし汁がおすすめです。

出汁の味を濃い目に作れば塩分を摂りすぎることもありません。

●ブロッコリーとツナの胡麻ポン酢和え

茹でたブロッコリーと油を切ったツナをごま油、ポン酢、すり胡麻を加えて和えます。

見た目は鮮やか、味さっぱりの副菜です。

●豆腐のシラスあんかけ

鍋に出汁とシラスを入れ、みりんと出汁醤油で風味付けします。

火にかけ煮立ったところに豆腐を加え、水溶き片栗粉でとろみを付けます。

器に盛ってから小ネギを刻んだものを散らします。

こんなに使って大丈夫?便利な味噌ダレの塩分量と減塩法

味噌ダレを活用した野菜炒めをはじめ、いろいろなメニューを紹介してきましたが、味噌味の料理は塩分が気になります。

味噌は作り方と熟成期間のちがいから含まれる塩分にも差が出ます。

主に東日本でよく使われる赤味噌は熟成にかかる期間が長く、含まれる塩分は12%前後と多めです。

西日本で好まれる白味噌は熟成期間が短く赤味噌に比べて塩分は5~7%と少な目です。

好みにもよりますが、健康のために含まれる塩分で選ぶのも良いでしょう。

また、カリウムを含む食材を選んで摂り、体内の余分な塩分を出しやすくすることも、塩分を摂りすぎない対策のひとつです。

カリウムは体の中から塩分を排出する働きがあります。

カリウムは水に溶けだす性質を持っているため、茹でる・煮る といった水を使った処理をすると流れ出てしまいます。

より多くカリムを摂るためには、切らずに皮付きのまま茹でたり、焼く、蒸す、電子レンジでの加熱が有効です。
カリウムを含む食材は、ホウレンソウ、ジャガイモ、大豆、ワカメ、納豆、アボカドなどです。

ひとつ前の項目で紹介したメニューに使われている豆腐にもカリウムが含まれているので、塩分対策にうってつけです。

この他にもカリウムを含む食材はたくさんあるので、いろいろな食材からバランスよく摂るのが良いでしょう。

味付けの定番に!味噌ダレで料理のレパートリーを広げよう

味噌ダレの作り方とそれを使った野菜炒め、そしてアレンジレシピを紹介してきました。

作り方も、難しくはないのでプレーンなものを作り置きしておき、使うときにニンニクやネギなどを加えて風味を変えるのも良いでしょう。

食事の味付けに迷ったときや、薄味ばかりになってしまったときにきっと役立ちます。

使うときには塩分のことも忘れず、あっさりした副菜、それもカリウムを含む食材を使ったものが用意できるとなお良いですね。

使い方色々の味噌ダレを食事の定番の味付けに加えてみてはいかかでしょうか。