家庭でジャガイモを植え付け&芽出し、芽かきで育ててみよう

実は、ジャガイモは家庭栽培に向いていると、皆さんはご存知でしたか?

ジャガイモは思っている以上に育てやすく、また簡単に育てることができます。

今回は、ジャガイモを育てるために必要な植え付けや芽出し、芽かき作業についてご紹介します。

ジャガイモは家庭栽培できる

色々な料理にも使えて美味しいジャガイモは、大人から子供まで人気がありますよね。

穀物に分類されるジャガイモは、エネルギー源としては優れているものの、カロリーが多いだけだと思われがちです。

しかし、ビタミンCやビタミンB1・B6などのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラル、食物繊維なども含まれており栄養バランスにも優れています。

ジャガイモは春(2月後半~3月前半)・秋(8月後半~9月前半)に植えることができ、植えてから収穫するまでが100日ほどと言われています。

また、畑でなくプランターでも育てることができるので、家庭でもチャレンジしやすいです。

ジャガイモは芽出しと芽かき、そして植え付け方法さえ覚えれば、簡単に育てることができます。

ほくほく系の男爵、煮崩れしにくいメークイン、他にもいろいろな種類のあるジャガイモですが、育てて食べればきっと美味しさ倍増です。

この記事では、ジャガイモを育てるために必要な芽出し、芽かきを中心にご紹介します。

それでは、一緒に見ていきましょう。

ジャガイモを植え付けする前に芽出しをしよう

ジャガイモは、まず植え付けをする前に、芽出しをする必要があります。

芽出しというのは、ジャガイモから少し芽が出ている状態にすることです。

先に少し芽を出しておくほうが生育に良く、発芽が促進されるほか、黒あざ病菌などの病気の予防にもつながります。

ですから、必ず芽出しは行いましょう。

まず、芽出しをする前に、種となるジャガイモを選びます。
基準ですが、40~60gの大きさのものを選ぶと良いです。

これより小さいものはそのまま、大きいものは縦半分に切って植えましょう。

切るときは、芽の数が均等になるように縦で切り分けます。

そして、風通しの良い所に数日おいて、切り口を乾かしてから植えます。
乾かさずに植え付けてしまうと、腐る原因になります。

もし数日おけない場合は、草木灰などを切り口にまぶすことで、腐敗を防ぐことができます。

しかし、秋植えの場合は、ジャガイモが腐りやすく、育ちが悪い傾向があります。

できれば、切らなくても良い大きさの、35g前後の小ぶりなジャガイモの方がオススメです。

種イモを決めたら芽出しする方法

芽出しする種イモを選んだら、日差しのあるところにおいておきましょう。

温度を10~20度に保てる場所がベストです。

ただし、強い日差しを浴びたり、雨がかからないようにしましょう。
種イモを腐敗させてしまう可能性があります。

また、暗い場所に置いてしまうと、白っぽく弱い芽が生えてきて、生育が困難になります。

適した環境で2~3週間放置しておけば、芽が出てきますので、芽出しはこれでOKです。

ただし、芽出しが不必要なジャガイモの種類もありますので、事前にちゃんと調べてから、芽出しを行ってくださいね。

芽出しが終わったら、やっとジャガイモを植え付けることができます。

しかし、これで収穫まで放置というわけにはいきません。

次は、芽かきという作業をしなければなりません。
芽かきさえ終われば、大きな仕事はもうありませんので頑張りましょう。

植え付けしたら芽かきをしよう

芽かきという作業は、たくさんの立派なジャガイモを収穫するためには、必ずしなければならないことです。

ジャガイモを植え付けて、1ヶ月ほどするとジャガイモの芽は10cmほどに成長します。

このくらいになったときが、芽かき作業を行う良いタイミングになります。

植えたジャガイモを見てみると、たくさんの芽が出ていると思います。

芽かきとは、たくさん出ている芽の中から元気な芽だけを残して、ほかの芽は抜いてしまうことを言います。

せっかく生えている芽を抜いてしまうのは、もったいないと思ってしまいますよね。

しかし、たくさんの芽を残しておくとジャガイモの実はなりますが、栄養が分散されてしまって、小さいものばかりになってしまいます。

もったいないですが、多くても残すのは2本までにして、立派なジャガイモにするためにも、ほかの芽は全て抜いてしまいましょう。

芽を抜く際は、残しておく芽の根元を、手で押さえながら行いましょう。
そうすると、上手に引き抜くことができますよ。

オススメの植え付けの方法

ジャガイモを植え付ける際、通常は芽を上にします。

しかし、逆さ植えという方法もあり、初心者の人にもオススメですので、ご紹介します。

逆さ植えとは文字通り、あえて芽を下にして植えて育てることです。
本当に逆さに植えて大丈夫なの?と、不安になってしまいますよね。

ですが、芽を下にすることでストレスを与え、生育を促進させることができるのです。

さらに、強い芽だけが生き残り、弱い芽が生えてこないので、芽かきなどの作業が楽になります。

また、芽かきは自分で良い芽だと思って残していても、実際は良い芽を選べていない可能性もあります。

先ほどご説明したように、逆さ植えだと強い芽が出やすいうえ、弱い芽が生えてこないです。
そのため、初心者でも、良い芽を選ぶことができる可能性が、かなり上がります。

逆さ植えのメリットは、まだあります。

逆さ植えをすると、通常の植え方よりも出てくる芽の数は少ないですが、太くて強い芽が出るので生育も良いのです。

強い芽が出ることで太い枝になり、しっかり葉も出ます。

元気の良い葉がたくさんの養分を作ってくれるので、大きなジャガイモができやすいです。

作り慣れていない初心者の人には、かなりオススメな方法と言えますので、逆さ植えに挑戦しても良いかもしれません。

ジャガイモを育てる流れ

最後に、ジャガイモを育てるための、一連の流れをご紹介します。

ジャガイモを育てる前に、まず土づくりをする必要があります。

ジャガイモはpH5.0~6.0を好むので、植え付けを行う2週間前くらいに苦土石灰、有機肥料をまいて、耕しておきましょう。

初心者の人は市販で培養土を買って使うと、そのまま植え付けできるので便利ですよ。

ジャガイモを植えるためには、15cmほどの深さが必要です。

土の準備ができたら、種イモを植え付けていきますが、隣のジャガイモから30cm以上離して植えるようにしましょう。

種イモを並べた上に、5cmほどの土をかけます。

芽が10cmほど伸びて来たら、芽かきを行います。
その作業が終わったら、残った芽の根元部分に土を寄せます。

そこから、さらに20cmくらい伸びたら、もう一度、土を寄せます。

ここまでが、一連の大まかな作業になります。

次は、いよいよ収穫です。

ジャガイモの葉っぱが黄色くなったら、収穫しましょう。

収穫は晴れの日が続いて、土が乾いているときに行ってください。

収穫した後は、日光に当ててジャガイモの表面を乾かし、乾かし終えた後は、日の当たらないところで保存してください。

ジャガイモを家庭栽培のはじめの一歩に

ジャガイモを作ることは、作業さえ知っていれば、意外と簡単なのですね。

畑でなくプランナーでも栽培できることから、家庭でも作りやすいです。

家庭栽培に挑戦してみたいという人は、ジャガイモ作りをはじめの一歩にしてみてはいかがですか。