話題のemで肥料を作ろう!そのメリットと肥料の作り方とは?

『em』という単語を聞いたことはあるでしょうか。

化学肥料や農薬を使わないで野菜を育ててみたいという人は、すでに注目しているかもしれません。

今回は『em』とは何か、それを使うメリットと、『em』を使った肥料の作り方と使い方についてまとめました。

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emとは?

『e』とは「effective(有用)」の略で、『m』は「microorganisms(微生物群)」の略で、『em』とは共存する有用な微生物の集まりという意味です。

使われているのは、自然界から採取・抽出・培養した微生物です。

つまり、自然界に生息している微生物の中から、自然界を浄化する働きや物質の生合成をする働きを持つ、有用なもの(乳酸菌や酵母、光合成細菌など)を培養した、複合微生物集団を培養液としたものです。

いわゆる、善玉菌の集合体のことです。

沖縄琉球大学の比嘉教授によって開発された多目的微生物資材で、現在世界の55か国で製造され、約150か国に技術情報が伝えられているそうです。

かなり注目されているということがわかりますね。

その理由は、自然界に存在する身近な微生物でできているから安心で、肌に触れても問題なく、土も水も空気も汚さないためです。

家庭菜園をしている人は、作り方が簡単な生ごみを発酵させた肥料を使ってみると、emのすばらしさが実感できると思います。

emを使うメリット

emを使うことにより、土が生き生きとし、農薬や化学肥料を使わずに、作物を豊かに収穫できます。

抗酸化力が強く、作物が腐ったり、病気になったりするのを防ぐ効果もあります。
それで、病害虫に強い有機農業や、糞尿処理と悪臭解決の畜産業を可能にします。

また、汚染物質を分解する力があり、環境問題の解決に役立ちます。
排水口・河川・海などの環境浄化に活用されています。

身近なところでは、ガーデニングや掃除や水まわりにも役立ちます。

emを使って、生ごみを発酵分解し堆肥化する、生ごみリサイクル容器は見かけたことがあるのではないでしょうか?

一切のエネルギーを使わず、自然界の微生物が働いて土に返してくれるので、多くの自治体で取り上げられています。

作り方も簡単ですので、ご紹介していきます。

emを使った肥料の作り方①

emボカシとは、emを有機物(米ぬか、油かす)などと混ぜて、発酵・乾燥させたものです。
生ごみと混ぜて密封しておくと、質の良い肥料が出来上がります。

その作り方は、次の見出しでご紹介します。

その前に、まず、生ごみ処理用のemボカシの作り方をご紹介します。

まず用意するものは、米ぬか10kg・em活性液2ℓ・大き目のタライ・ジョウロ・密封できるバケツ・新聞紙です。
米ぬかを、タライに入れ、em活性液をジョウロに入れて、上からかけて混ぜます。

ぎゅっと握ると固まるが、指で触れると、ほろっと崩れるほどの硬さに、活性液の量で調整します。

密封できるバケツに入れ、軽く空気を抜いた後、新聞紙を表面で覆い、蓋をします。
こうすると、表面に水がたまるのを防ぐことができます。

夏場は1ヶ月、冬場は3ヶ月以上、直射日光の当たらない場所に置いて発酵させます。

25℃~38℃くらいの温度が適温であることを考えると、春から夏にかけて、1年分を作っておくことがおすすめですね。

色は濃くなり、甘酸っぱい匂いがしたら出来上がりです。

完成したら、天気の良い日に薄く広げて、乾燥させましょう。
密封容器で、長期的に保存が可能です。

emを使った肥料の作り方②

前項で少しご紹介した、emボカシを使った肥料の作り方です。

用意するものは、emボカシ・生ごみ処理用バケツ・新聞紙・かき混ぜ専用しゃもじ・生ゴミ(細かいものの方がよい)です。

まず、目詰まり防止のためと発酵液をこすために、バケツの底に新聞紙を引いてください。

その上に、emボカシをたっぷりと入れます。

生ごみを入れ、その上にemボカシをたっぷりまいて、しゃもじを使って、生ごみとボカシをよく混ぜ合わせます。

生ごみを追加するときは、その都度、ボカシを入れて混ぜてください。
以前に入れた生ごみは、すでにボカシと混ぜているので、底から混ぜる必要はありません。

表面にemボカシを薄くふりかけて、上から押さえて、バケツの蓋を閉めてください。

底に発酵液が溜まりますので、抜きましょう。

抜いた後の発酵液は、500倍~1000倍に希釈すると液肥として使えます。
また、希釈せずに排水口に流すと、浄化作用があります。

生ごみを追加していき、バケツがいっぱいになったら蓋をして密封し、1週間ほど日陰で発酵させます。

その間、発酵液はこまめに抜きましょう。

発酵臭がすれば、出来上がりです。

em肥料の使い方は?

上の作り方を使って出来上がったem生ごみリサイクル肥料は、畑の元肥や追肥に使うことができます。

これを使って育てた野菜は、とても元気でおいしいです。

生ごみ肥料をを土に戻すときは、植物が植えられていないところや、植物の根から離して埋めていきましょう。

微生物の分解作用によって、熱やガスを発生していきますから、これが植物の根にダメージを与えてしまうのを避けるためです。

まず、植物がないところで土に戻し、それを肥料として使うか、大きめの容器でem肥料と土を1:3の割合で混ぜて、土に戻す方法もあります。

この作業はプランターなどでできます。

方法としては、プランターの底に、赤玉土や鉢底石を1~2cm敷きます。
そこに、生ごみ肥料と土を混ぜたものを入れ、表面に土をかぶせます。

em活性液を、土の表面がしっとりするまでジョウロでかけます。

その上に新聞紙をのせ、ゴミ袋で覆い、ビニールをかけて、ひもで固定します。

1ヶ月ほどで、良い土が出来上がります。
家庭菜園などに使えますね。

em生ごみリサイクル肥料を、そのまま肥料として、作物を植えた土の表面にまく方法もあります。
しかし、臭いにつられ、動物などが寄ってきてしまう恐れがあります。

その場合、生ごみを隠すように、刈草などで覆ってみましょう。

コストダウン!em活性液の作り方

このemは、お店で購入することもできます。

em1号という名前で売られており、そのまま使うことももちろんできますが、培養して使えばコストダウンを図れます。

em1号1ℓで、上手にすれば50ℓまで増やせますから、試してみましょう。

では、em活性液の作り方をご紹介します。

《em1号1:糖蜜1:お水50》の割合が基本となりますが、水を少なめにすると、はじめての人は失敗が少ないかもしれません。

用意するものは、em1号・2ℓペットボトル・お水・糖蜜です。

ペットボトルの中に、2/3まで汲み置きしておいたお水(カルキを抜いたもの)を入れます。
残りの1/3のお水は、鍋で沸騰させます。

ボウルに糖蜜を入れ、沸かしたお湯で糖蜜を溶かします。

これをペットボトルの肩の部分まで注ぎ、em1号を加えます。

しっかり蓋をして、2~3日の間、40℃を保つように温度管理をします。

2~3日後、ガスを抜き、また蓋をしっかり閉めます。
その後は、毎日ガス抜きをします。

夏は1週間、冬は10日から2週間で出来上がりです。

いい匂いがして、赤茶っぽくなります。

出来上がったem活性液は、2週間以内に使い切るのが望ましいです。

畑や菜園で肥料に使うだけでなく、下水やトイレの消臭にも使えますし、300~500に希釈したものは、ペットのトイレにまけます。

emに注目し、活用しよう!

微生物は目に見えないとはいえ、私たちの生活とは切っても切り離せない関係です。

私たちの身の回りは微生物にあふれており、気付かないところで支えられています。

興味深いことに、微生物のバランスにより、地球環境も改善され、私たちの健康も改善されていくんですね。

emを生活に取り入れて、地球にやさしい方法で家庭菜園を楽しまれてはいかがですか?
安全で、おいしいお野菜が採れることを願っております。