どんぐりを発芽させるには根を乾燥させない!美味しい食べ方

どんぐりが多く描写されていた、印象的な映画は「となりのトトロ」ではないでしょうか。

映画の中でも、どんぐりなどの木の実を根から発芽させたシーンがありましたよね。

そんなどんぐりは、盆栽としても人気があります。

どんぐりを発芽させるには、根を乾燥させないことが大事です。

イベリコ豚の飼料としても、どんぐりが利用されています。

幼い時に夢中で拾ったどんぐりを、美味しく食べる方法についてもご紹介します。

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どんぐりを根から発芽させたい!どんぐりについて

森に入れば、コロンとあちこちに転がっているどんぐり。

そんな可愛いどんぐりの姿に、子どもだけではなく、大人も癒される方は多いのではないでしょうか。

今回の記事は、どんぐりを根から発芽させる方法についてご紹介したいのですが、その前にどんぐりについて知っておきましょう。

どんぐりは、堅い木の実がなる広葉樹、コナラ属・マテバシイ属・シイ属の総称です。
誤解しやすいのですが、どんぐりという植物があるわけではないのです。

世界の温帯から亜熱帯に広く分布し、森林を支える重要な木です。

日本には、約20種類のどんぐりがあります。
どんぐりの種類によって、それぞれ独特の形やサイズ、色などがあります。

代表的なものは・・・

☆マテバシイ
大きな砲弾型で、お尻の部分がへこんでいるのが特徴です。

☆クヌギ
マテバシイより大きくて、丸みがあり、イガイガした帽子をかぶっています。

☆コナラ
マテバシイやクヌギより小さくて細長い実です。
ウロコ模様の帽子をかぶっています。

どんぐりは渋みがとても強く、私達人間がそのまま食べるには適していません。

しかし、スダジイやツブラジイなどは甘みがあって渋みがなく、渋抜きをせずに炒って食べることができます。

どんぐりの栄養や効能について

どんぐりを根から発芽させたいわけですが、どんぐりの栄養や効能についての知識も、合わせて深めておきましょう。

皆さんは、どんぐりって食べたことがありますか。

ただの木の実と侮るなかれ!
どんぐりの栄養価は、とても高いのですよ。

どんぐりの主要な栄養成分は糖質ですが、炭水化物が68%、脂肪が18%、タンパク質が6%で、アミノ酸やビタミンA、Cを多く含んでいます。

また、どんぐりのアコニック酸という成分は、体の中に蓄積された重金属などの有害物質を浄化し、体の外への排出を促す効果があります。

どんぐりの小さな体には、私達の体に嬉しい栄養や効能が備わっているのですね。

縄文時代には、どんぐりが主食だったのも納得できます。

当時の遺跡からは、蓄えられた沢山のどんぐりや、どんぐりの粉で作った食べ物が発見されています。

稲作が普及して、お米が主食になってからも、どんぐりは食糧難や飢餓などに備えるための非常食とされています。

どんぐりはパワーフードとして、世界中で重宝されてきたのです。

また、どんぐりは食べるだけでなく、布や毛糸の染料としても使われています。

たくましく根を出し発芽するどんぐりなどの野生の樹木の生命力は凄い!

どんぐりの栄養や効能ってすごいんですね。

農作物として育てられる種子については、発芽率が生命なので、沢山の研究がなされていますよね。

しかし、ほっておいても知らない間に生えてくる雑草や、野性の樹木については、あまり研究されていないのが現状です。

ここでは、人間が手をかけなくても、たくましく成長する野生の樹木について、少しふれておきます。

どんぐりは、一度乾燥させてしまうと発芽はしなくなりますが、熟してから落下後にすぐに根を出す種類と、翌年の春に根と芽を出す種類があります。

クヌギやコナラなどの落葉性のタイプのどんぐりは、すぐに根を出し、常緑性のタイプのどんぐりは、翌春に根と芽を出します。

豆科のアカシヤなどの種子は、なかなか発芽しません。

しかし、湯呑み茶碗に種を入れて、熱々の熱湯をかけて、お湯が自然に冷めてから種をまくと、70%以上発芽します。

この温浴処理は、発芽のためのジベレリン酸を一定量生産させるためであり、休眠期間短縮法としても使われています。

お湯によって休眠から目覚めるので「湯ざめ」と言われています。

ネムの木は、夏になると花が枝先に集まって咲き、香りは桃のように甘くて、果実は細長く扁平です。

ネムの木には、同じ木からとれた種子でも、すぐに発芽するものと、すぐには発芽しないものがあります。

おもしろいことに、虫のついた種子はすぐに発芽し、虫のつかない種子はなかなか発芽しないのです。

虫が芽を覚まさせてくれているなんて、自然の仕組みは本当に面白くて興味深いですね。

どんぐりは根をはるので庭に植えるのはNG!?上手な発芽のポイントは乾燥させないこと

ここでは、どんぐりを根から発芽させる方法についてご紹介したいと思います。

①どんぐりを選別しましょう

拾ってきたどんぐりから、熟していない青いものや、虫によって穴の開いたものを取り除きます。

水につけてみて、沈むものを選びましょう。

②水につけておく

どんぐりの中に潜んでいる虫を殺すためにも、数日間は水につけておきましょう。

③どんぐりを植えましょう

どんぐりを拾った秋や、翌年の春に植えることが可能です。

秋に植える場合は、どんぐりを横向きにして地面から2~3cmの場所に植えます。
乾燥さえさせなければ、例えば、地面の上に置いておくだけでも根がでます。

来春に植える場合は、乾燥からどんぐりを守るためにも、湿らせたおがくずか砂などに混ぜて、冷蔵庫内で保管しておきましょう。

春になったら、秋に植える時と同じ手順で植えます。

③発芽したらすること

成長が順調であれば、春になると植えたどんぐりが発芽します。
日当たりが良い場所に置き、土の表面が乾燥してきたら、水を沢山与えてあげてください。

④発芽後は、2年か3年ほど育ててから植え替えをしましょう。

どんぐりは根の張りが早く、大きく育つので、自宅の庭には植えないほうが良いでしょう。

根から発芽して育ったどんぐりを食べる!下処理の方法

根から発芽して育ったどんぐりを、食べてみるのも楽しいですよね。

どんぐりは渋みが強いので、下処理が必要になります。

①どんぐりを選びましょう

新鮮で、虫に食べられていないどんぐりを選びましょう。

②アク抜きが必要か、不必要か見分けましょう

・アクがほとんどないどんぐりの種類は、スダジイ・ツブラジイなどです。

・アクが少ないどんぐりの種類は、マテバシイ・シリブカガシ・イチイガシなどです。

・アクがあるどんぐりの種類は、シラカシ・アラカシ・アカガシ・ツクバネガシなどです。

・アクが多いどんぐりの種類は、コナラ・ミズナラ・クヌギ・アベマキ・カシワなどです。

③アクのあるどんぐりは、アク抜きをしましょう

最初にアクを抜きやすくするために、どんぐりをハンマーなどで割って、殻と薄皮をはがしておきましょう。

・アクの少ないどんぐりは、そのままでも食べることができますが、アクを抜くとしたら水をはった容器につけておくと良いでしょう。

・アクのあるどんぐりは、水をはった容器につけておき、何度か水を入れ替えましょう。
急いでアクを抜きたい時は、1回、鍋で煮てから水につけておきましょう。

・アクが多いどんぐりは、何度か水を入れ替えて、さらに鍋で煮ましょう。

アク抜きをさらにしっかりするには、水を入れ替えながら、重曹や灰(はい)と一緒にどんぐりを鍋で煮ることを数回繰り返しましょう。

※どんぐり200グラムにつき、重曹を小さじ2杯か3杯、灰を使用する時は、どんぐりと同じぐらいの重量が必要です。

少し食べてみて、渋みが抜けていれば下準備オッケーです。

どんぐりを使った料理のご紹介

根から発芽して育ったどんぐりのアク抜きの下処理が終わったら、さっそく料理を作ってみましょう。

<ひじきとどんぐりのチャーハンの作り方>

私達の体に嬉しい栄養素がたっぷりな、ひじきとどんぐりのチャーハンです。

材料(4人分)

・ごはんを4人分
・戻したひじきをひと掴み
・アク抜き済みのどんぐりを5個
・塩を小さじ1
・醤油を少々

1)
ごはんに塩をふって、下味をつけておきます。

2)
どんぐりはミルミキサーなどで粗く砕き、中華鍋にいれて炒ります。

3)
2に、ひじきと醤油をいれて、香ばしい香りがたったら、1のご飯をいれて、よく混ぜ合わせたら出来上がりです。

<フライパンで作るどんぐりクッキーの作り方>

材料(1~人分)
・小麦粉を100グラム
・殻をむいてアク抜きしたどんぐりを100グラム
・塩を小さじ1/3
・なたね油を大さじ2
・水を大さじ3

1)
どんぐりは、ハンマーなどで粗く砕いてから、ミルミキサーで粉々にします。

2)
1と他の材料をボールにいれて、しっかりこねたら、まとめましょう。

3)
ビニール袋に2をいれて、麺棒で厚さ5ミリ以下になるようにして、四角く伸ばします。

4)
ビニール袋から取り出して、食べやすいお好みのサイズにカットしましょう。

5)
フライパンにクッキングシートを敷いて、4を並べたら、その上からもクッキングシートをかけます。
両面を弱火でじっくりと、20分くらいかけて焼いたら出来上がりです。

森の贈り物・・・どんぐりを食べてみよう

小さいときから私達の身近にあるどんぐり。

動物にとって大事な食料のどんぐりを食べると、山の恵みのパワーを分かちあっている気がしませんか?

どんぐりは栄養も豊富でお菓子にも、どんぐりコーヒーなどの飲み物にも活用できます。

自然の有り難さに感謝しつつ、美味しく作ってみてください。