アメリカンチェリーを種から発芽させるのは可能?注意点は?

甘くて美味しいさくらんぼ。

日本で有名な品種には、佐藤錦、豊錦、高砂などがあります。

そして、海外から輸入されるものでは、アメリカンチェリーがありますね。

アメリカンチェリーは、国産のさくらんぼと比較すると、粒が大きく、色も濃い赤色で、さわやかな酸味と甘さが人気です。

今回は、そんなアメリカンチェリーを種から発芽させるのは可能なのか?
また、発芽させて実をつけるまでの注意点についても、まとめてみました!

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アメリカンチェリーについて・・・含まれている栄養素は?

アメリカンチェリーは、日本の「佐藤錦」と同じセイヨウミザクラの種からできる、アメリカ原産のさくらんぼです。
濃い赤色と大きな実が特徴で、値段が手頃であることなどから日本でも人気がありますね。

主な産地は温暖な気候に恵まれた西海岸で、収穫される地域によってさらに2つに分けられます。

・カリフォルニア産…カリフォルニア州で採れるもので、収穫時期は早め。
・ノースウエスト産…オレゴン州・ワシントン州で採れるもので、カリフォルニア産よりやや遅れて収穫期を迎えます。

日本では国産のさくらんぼと区別してアメリカンチェリーと呼ばれていますが、アメリカで単に「チェリー」と言えばこのさくらんぼのことです。

スーパーなどでよく見かけるのは「ビング」と呼ばれるメジャーな品種で、ほかにも日本のさくらんぼのような甘さと食感をもつ高級品種「レイニア」などがあります。

気になる栄養面については、100gあたりの熱量は66kcalと国産のものより若干高めです。成分のほとんどは水分ですが、たんぱく質や炭水化物、鉄分、葉酸、カリウム、アントシアニン、クエン酸など、それぞれ微量ながらもバランスよく栄養素が含まれています。

ところで、アメリカンチェリーを食べると種が残りますよね。
普通は捨ててしまうものですが、これを自分で発芽させて育てることもできるのです。
次章で少し詳しくお話ししたいと思います。

アメリカンチェリーを種から発芽させ、収穫を成功させる為の注意点

1)気象・天候
生育の安定には、気象条件が非常に重要になります。
冬の寒さがなければ花が咲かないので、寒暖の差が少ない熱帯気候では上手く育ちません。
また降水量が多いと受粉しにくかったり、水分を含んだ実が割れたりします。

2)植え方
アメリカンチェリーは1本で結実可能ですが、自家受粉の失敗による落果も多いです。
確実に受粉させ、味を良くするために、高砂や佐藤錦などを受粉樹として近くに植えると良いでしょう。

3)種まき
特に決まった時期はありません。
発芽率を上げるポイントは「種を乾燥させない」ということです。
バーミキュライトを湿らせたところに種を入れ、2、3か月冷蔵庫などで保管してから植えるのがオススメです。

4)剪定
養分の流れをより良くするため、適度な剪定も必要です。
一定の太さに育った枝は切らないようにします。
また、幹に対して急角度で生えている枝は良い実をたくさんつけるので、残しておくと良いでしょう。

5)収穫
初夏から夏にかけて、気温の上昇とともに実が熟し収穫期を迎えます。
実に雨が当たると割れやすいので、天候を見ながら慎重に収穫時期を決めます。
種まきから収穫までには7~10年ほどかかります。

6)病害虫
「黒カビ病」に注意しましょう。
土の中の病原菌が原因ですから、肥培管理を徹底し清潔を保つことが大切です。
罹患すると葉に黒いすすのようなカビが生えるので、発見した場合は焼却などを行い被害の拡大を防ぎましょう。

美味しいさくらんぼの選び方&保存方法は?

●美味しいさくらんぼの選び方

食べ頃のさくらんぼを見分けるポイントは「色ツヤ」です。
国産の品種でもアメリカンチェリーでも、赤色が濃くツヤのあるものを選びましょう。
変色や傷があるもの・表面のハリが失われているものは避けた方が無難です。

また、軸の部分でも鮮度を判断することができます。
新鮮なものはあざやかな緑色をしており、鮮度が落ちると茶色くなっていきます。

実の部分に青みが残っているものは、食べ頃には早すぎます。
バナナなどと違って追熟しませんので購入は避けましょう。

値段については、粒が大きいほど高くなる傾向にあります。

●保存方法

保存する時は、新聞紙やキッチンペーパーでくるんで野菜室で保存します。
非常に傷みやすい果物ですから、2~3日のうちに食べましょう。

さくらんぼは収穫後すぐに鮮度や味が落ち始め、2日以上経つと本来の美味しさは失われてしまいます。
また、冷やすと実が硬く締まり糖度も落ちるため、できれば「早いうちに常温で食べる」のがベストです。

冷やして食べたい場合は、食べる直前に冷蔵庫に入れるようにし、冷やし過ぎに注意しましょう。
冷やすことで良い効果が得られるのは、あくまでも「種を発芽させる時」だけです。

アメリカンチェリー酒を作ってみよう!作り方の紹介

【材料】
・アメリカンチェリー…500g
・氷砂糖…100g
・ホワイトリカー…900cc
※保存ビンは2L以上の容量があり、耐熱性できちんと密閉できるものを用意してください。

【作り方】
1)大きな鍋に水を張り、保存ビンと蓋を入れて沸かします。
※お湯が沸騰しているところへビンを入れると、割れる恐れがあるため。

2)10分間煮沸消毒し、清潔なふきんの上に逆さにして冷ましておきます。

3)アメリカンチェリーを水で洗って軸を取り、キッチンペーパーで水気をよくふき取ります。

4)水気をしっかり取り除いたアメリカンチェリーに、包丁で半分ほど切れ目を入れていきます。
※果汁が出やすいようにするため。

5)2のビンに4のアメリカンチェリーと氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぎ入れます。
※甘さの目安は糖度11度ほど。

3か月経ったらアメリカンチェリーを取り出し、さらに2~3か月後からが飲み頃です。
さくらんぼの風味がマイルドな、美味しい果実酒の出来上がり!

自分で種を発芽させて育てた果物で、果実酒作りにチャレンジするのも良いかもしれませんね。

食べたあとの種から発芽させたい!誰でも発芽可能な果物は?

アメリカンチェリーの種は、上手に育てれば収穫も可能です。

発芽させるコツとして「程良い湿度を保ちながら冷蔵庫で2か月ほど冷やすこと」と言われていますが、庭にまいておくだけでも、条件が揃えば芽を出すことがあるようです。
また、硬い殻を割って薄皮を取り除き、発芽を助けてやる方法もあります。

発芽可能な果物は他にもいろいろあり、栽培のしやすさや収穫の可否は作物によります。
発芽も収穫もしやすいものとしてはビワがあります。
淡白ながら独特の風味があり、体にも良い果物です。

桃は、種の殻と薄皮を取り除くと発芽しやすく、3、4年で収穫可能です。

また、トマトやきゅうり、ピーマン、かぼちゃなどの、ナス科・ウリ科の野菜もオススメです。
もとの個体と同程度のものが比較的容易に作れます。

レモンやグレープフルーツ、ゆずなどの柑橘類は、発芽は簡単ですが、収穫までに10~20年以上を要します。

ライチやアボカドは、発芽は可能ですが収穫までは難しいようです。

マンゴーは寒さに弱いため、発芽しても越冬できません。
鉢植えにして冬場は室内に入れるなど工夫が必要です。

イチジクは、国産のものはそもそも受粉していないため発芽しません。
外国のものは発芽は可能ですが、結実に不可欠な虫が日本にはいないため、実はなりません。

まだある!こんな果物も種から発芽できるの!?

種から育てられる果物はまだまだあります。

ブドウは上手くいけば収穫も可能ですが、ツタが生い茂るので、栽培場所の確保が難点です。
干しブドウの種からもまれに発芽します。

柿も、干し柿の種から発芽が可能だとか。
でも結実するまでに年月がかかります。

ブルーベリーは発芽率が高く、冷凍ものでも大丈夫です。
ただし、土壌のpH値の調整が必要です。

ネクタリンは、アメリカンチェリーや桃、リンゴと同じバラ科の植物で、収穫もできます。

リンゴは、発芽や生育の条件として”寒さ”が必要なため、寒冷地でないと栽培は難しいでしょう。

ドラゴンフルーツは発芽率が高い一方、結実させるための様々な条件をクリアするのが大変です。
種をまく時は、ゼリー状の果肉をきれいに落としてから。
約1か月で発芽します。

パパイヤは、品種によって一株に雄花と雌花の両方を咲かせることができるものがあり、発芽してもすべて雄株ならば実はなりません。
雌株だけの場合は種なしの実ができ収穫も可能ですが、味はあまり期待できません。
また寒さにも弱いです。

パッションフルーツは、確実に実をつけるためには2株必要です。
冬は室内に入れましょう。

ポポーは種子から栽培が可能ですが、ほとんど市場に出回らないため入手自体が困難です。

そのほか、梅干しや梨、イチゴ、メロン、スイカ、変わったところではデーツ(ナツメヤシの実)やグミなど、じつに様々な果物が栽培可能です。

健康増進の為にもアメリカンチェリーを食べよう

いかがでしたか。

アメリカンチェリーなどのさくらんぼだけでなく、果物を種から発芽させて、実をつけるまで育てるのは、色々な難関があるのですね。

アメリカンチェリーには、動脈硬化の予防、高血圧の予防、アンチエイジング、アレルギーの改善、疲労回復不眠の解消、貧血防止と多くの効能があります。

健康増進の為にも、食後のデザートとして、今回お話ししたアメリカンチェリーを取り入れてみてはいかがですか。