家庭菜園でスイカやメロンを栽培してみよう!作り方教えます

夏がやってくると、皆さんが楽しみにしているスイカとメロンの出番です。

甘くてジューシーな、美味しいスイカとメロンが好きな方は多いですよね。

シャキシャキとした食感と甘みが美味しいスイカ。
「果物の王様」とも言われ、濃厚な甘みが魅力で、家にあったら嬉しいデザートのメロン。

そんなスイカやメロンを家庭菜園で栽培してみましょう!

初心者でも作れる様な、家庭菜園でのスイカやメロンの栽培方法をお伝えします。

家庭菜園をするメリットは?

1.手作りの野菜はおいしい

家庭菜園をすると、野菜を育てることの苦労を知ることができ、苦労して自分で育てた野菜はとても美味しいです。

2.食費を節約できる

家庭菜園をすると食費を節約できます。
最初はあまり節約できないかもしれませんが、上達していけば、スイカやメロンも作れます。
様々な野菜を育て、普段の食卓をワンランクアップさせてみませんか。

3.無農薬野菜を食べることができる

健康のために無農薬野菜を食べる人が増えてきました。
化学肥料や農薬には人体に悪影響を与える成分が入っています。
短期間少量を食べるだけならばあまり影響はないかもしれませんが、毎日食べ続けた場合には安全とは言い切れません。
特に、高齢者や子供など、体の弱い人には影響力が強いです。

無農薬野菜は農薬使用野菜よりも高いので食費がかかってしまいますが、 家庭菜園で無農薬野菜を作れば、食べることができます。
安全性が不明な野菜よりも、自分で育てた野菜の方が安心です。
無農薬野菜を食べたいけれど高くて断念している人は、ぜひ挑戦してください。

家庭菜園でスイカを作ってみたい!スイカの栄養と効果とは?

スイカの栄養と効果

スイカ100g中には、エネルギー 31kcal、たんぱく質 0.7g、炭水化物 8.0g、食物繊維 0.3g、ビタミンA(カロチン) 380μg、ビタミンB1 0.03mg、ビタミンB2 0.03mg、ナイアシン 0.2mg、ビタミンC 6mg、カリウム 120mg、マグネシウム 9mgが含まれており、90%以上が水分です。
水分は、体を冷やす作用があるので、日射病の予防や解熱などに有効です。

栄養としては、シトルリン、カリウム、リコピン、βカロテンなどが含まれています。

シトルリンはアミノ酸の一種で利尿作用が強く、腎臓病予防や体のむくみ取りに有効です。
また、血管を若返らせる効果もあります。
シトルリンは特に皮に多く含まれるので皮を炒めたものがオススメです。

カリウムは高血圧を招くナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用があります。
また、動脈硬化やむくみに有効です。
カリウムも皮に多く含まれています。

リコピンはアンチエイジングと脂肪燃焼によく効きます。
また呼吸器系の免疫力を高めるともいわれています。

βカロテンは老化とガンを予防をしてくれます。
また、抗酸化性が高く、シミの原因となる活性酸素を除去するはたらきがあります。

ビタミンやミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれ、カロリーも低いのでダイエット中の女子の家庭菜園にこのあと紹介するメロンと同様にオススメの果物です。

家庭菜園でのスイカの作り方

家庭菜園でのスイカの育て方はメロンと似ています。

まず、苗を植える2週間前に苦土石灰と堆肥を入れて耕し、1週間前に有機配合肥料を入れてうねを作ります。

約10㎝土を盛り、1メートルおきに苗を植え、水をたくさん与えます。

わき芽(子づる)が伸びてつるのようになったら、3・4本残して他のつるを切り、有機配合肥料を追肥します。

1番目の実は取ってください。
雌花が咲いたら雄花の花粉をつけます(朝9時くらいまでに)。

実がついたら、株のまわりに有機配合肥料を追肥して、水をやります。

野球ボールほどになったら、つるを上にして置き、約2週間間隔で横向きにしたり反対向きにしたりして、最後につるが上になるように置きます。

花が咲いてから30から50日後が収穫どきです。

注意点は、多くスイカをつかせると、実が小さくなったり美味しくなくなったりします。大きくて、甘いスイカを作るには、1株に1、2個だけ実がつくようにしましょう。
1番目の実は、株が十分に育つ前につくため、変形したり大きくならなかったりするので、必ず採ってください。
15から18節目についた雌花に実をつけさせるとよいです。

家庭菜園でメロンも作ってみよう!メロンの栄養効果は?

メロン100gには、カリウム 320mg、ビタミンA(カロチン)450μg、ビタミンC 40mg、食物繊維(ペクチン) 0.6gが含まれます。

メロンは高級フルーツの代表で、栄養価も高いです。
メロンは、カロチンやビタミンCなどのビタミン群や、カリウムなどミネラル成分も豊富に含みます。
メロン可食部100gあたりのカリウム含有量は320mgです。
ちなみにスイカは210mgを含みます。

カリウムはナトリウムの排泄作用や、体内水分バランスを調整し利尿促進作用があり、むくみの改善、腎臓病や高血圧の予防に有効です。

また、メロンの果肉には食物繊維であるペクチンが多いので、腸内を活性化することで便秘を改善し、美肌効果も期待できます。

メロンの主成分は果糖、ブドウ糖、ショ糖などの糖質で吸収が早く、疲労回復や心身を健やかに保つ効果があります。

また、近年メロンの改良種から抽出したオキシカインという成分は、人体内で活性酸素を抑えるSOD酵素を活性化させる働きがあり、それによりガンの発生予防や進行抑制、体の老化(酸化)防止、脳・肝機能の活性化、疲労の原因である乳酸を減らすなどの作用も確認されています。

家庭菜園にオススメの果物です。

家庭菜園でのメロンの栽培の方法

家庭菜園でのメロンの育て方はスイカと似ています。

箱に畑の土を入れ、種を1粒ずつ置き、種を隠すように土をかけ、水をたくさん与えます。

土の乾燥を防ぐため濡らした新聞紙をかけ、さらにビニールをかけて保温します。

本葉が1枚出たら、直径約9~12cmのポットに畑の土を入れ、1本ずつ植えます。

畑は苗を植える2週間前に苦土石灰150g/m²と堆肥3kg/m²を入れて耕し、1週間前に有機配合肥料150g/m²を入れて畝を作ります。

30から40日くらい後に本葉が3、4枚になったら、40から50cmおきに苗を畑に植え、ネットや支柱などで支えます。

本葉が4、5枚になったら親づるをつみ取り、子づるを2本伸ばして10節めまでの孫づるを切ります。

1本の子づるに良い実を2個残し、あとは採ります。

実がなった節より上のつるは、葉を1枚残してつみ取ります。

雌花が咲いたら、雄花の花粉をつけます(朝9時までに)。

実がついたら、畝のまわりに有機配合肥料100g/m²を追肥し水をやります。

花が咲いて30~50日で収穫します。

注意点は、霜が降りないくらい暖かくなってから種をまき、水をやりすぎず乾燥気味にすると、甘いメロンが作れます。
少し早めに種まきしたい場合は、トンネルやビニールハウスを利用しましょう。

家庭菜園で収穫したスイカとメロンの美味しい食べ方

スイカの美味しい食べ方

通常、スイカの食べ頃は、涼しい時期で収穫後10~14日間程度、暑い時期では7日程度までです。

スイカは家庭菜園で収穫後の追熟の必要はなく、出来るだけ早く食べる方が美味しいので、新鮮なうちに食べてください。

スイカを美味しく食べられる最適な温度は15℃程度です。
冷やしすぎは良くありません。

また、メロンやリンゴはエチレンガスの発生が多いので、スイカと同じ場所に置いておくとスイカが果皮から軟らかくなり果肉が水浸状になることがありますので注意して下さい。

メロンの美味しい食べ方

メロンは追熟し、果肉が軟らかくなったら食べ頃です。
通常は収穫後3~7日で食べ頃になりますが、保管場所の状態や気温、メロンの個体差によって多少の差があります。

食べ頃が近づくと メロン独特の良い香りがしてきます。
メロンのお尻(下部)をそっと指で押さえてみて少し柔らかい感じがしてきた時、メロンをポンポンと爪ではじいて低く濁った音の時が食べ頃です。
この様な状態になりましたら、食べる3~5時間前に冷蔵庫(5~8℃)で冷やして下さい。
切り残したメロンはラッピングをして冷蔵庫で保存して下さい。

食べ頃までは、メロンの箱を開けて風通しの良い所で常温保存して下さい。
食べ頃を過ぎ長期保存をする場合は冷蔵庫で保存をして下さい。

収穫の日が楽しみですね

老若男女に愛されているスイカやメロン。

自分の手で育てることで、スイカやメロンの成長を観察しながら、果実が大きくなるワクワク感や、収穫を迎えた時の喜びを感じることができます。

収穫したスイカやメロンの美味しさをしっかり味わえる様に、美味しく食べる方法もチェックしてみてくださいね。