スーパーの惣菜がおいしいのは化学調味料や食品添加物で!?

スーパーの惣菜って手軽でおいしいし、便利ですよね。

惣菜や、レトルト食品、冷凍食品などの加工食品の中で、化学調味料や食品添加物を使っていないものはどのくらいあるのでしょうか。
 
食品の原材料を見てみると、化学調味料や食品添加物を、全く使用していないものを探すのは難しいでしょう。

食の安全に注目が集まっている今、スーパーの惣菜などに使用されている化学調味料や食品添加物について、知識を持っておきましょう!

スーパーの惣菜などの料理をおいしいと感じるには味覚が重要

食べた料理をおいしいと感じたり、味の変化が分かるのは、舌に「味蕾(ミライ)」という感覚器官があるからです。

味蕾が、食べ物の中に含まれる「味分子」と呼ばれるものを感知し、その情報が脳に伝わることで、「甘い」「酸っぱい」「苦い」「塩辛い」「旨い」などを感じるようになるのです。

ここで、『あれっ、5つ目の味覚は、「旨い」ではなく「辛い」なのでは?』と思った方は結構いらっしゃるかもしれません。

実はこれ、中国の五行論に基づいた考え方です。
五行論での味覚は、「土-甘味」「木-酸味」「水-塩味」「金-辛味」「火-苦味」の五原味となっています。

「辛みは?」という疑問についてですが、それはさらに大きな味覚の一括りで、五原味に加え「辛み」「渋み」「キレ」「後味」「コク」「深み」などと一緒にされています。

味蕾の数は、子供のころがピークで、10~12歳の時に10,000個あり、少しずつ減っていき大人になると、2~3,000個ほどまで減少すると言われています。

味蕾は新陳代謝が活発で、10日ほどで細胞が入れ替わります。
その際、亜鉛摂取が少ないと味覚障害が起こると言われています。
味覚障害になったまま、スーパーなどにある食品添加物の多い惣菜を食べるのは避けた方がいいですね。

 

スーパーの惣菜に使用されていておいしいと感じさせる化学調味料とは?

化学調味料は、別名うま味調味料と呼ばれ、うま味を刺激する物質を人工的に精製した調味料のことです。
誰もが「おいしい」と感じるように作られています。

主成分はグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムなどです。

お菓子やスーパーの惣菜、ファミリーレストランやファーストフードなどに出てくる食べ物によく含まれています。

商品においては、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムといった表記はせずに、「調味料(アミノ酸等)」とだけ表記される場合が多いです。

初めて登場したうま味調味料は、1909年に発売された、グルタミン酸ナトリウムを主成分とする「味の素」です。
ナトリウムと結合した結晶の形で扱われ、塩や砂糖のように汁に溶かして使うことが多いです。

化学調味料の作り方はどうでしょう?

L-グルタミン酸ナトリウムは、以前は石油合成法で作られていましたが、現在はサトウキビから砂糖を精製する段階で出来た廃糖を微生物でアミノ酸に変え、その後、精製、中和、濃縮、結晶、乾燥して作られます。
核酸系もほぼ同様です。

 

スーパーの惣菜に含まれていておいしいと感じさせる化学調味料が体に悪いと言われる理由

先ほど話題にした味の素は、全てが添加物により作られています。
97.5%は、「グルタミン酸ナトリウム」で、残りの2.5%は、「5′-リボヌクレオタイドナトリウム」です。

グルタミン酸ナトリウムというのは、かつおや煮干し、昆布などの天然のうまみの成分であるグルタミン酸を人工的に生成し、ナトリウムと結合させたものです。

元々天然のうまみ成分であることから、「健康に良いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、健康被害も報告されています。

とくに有名なのは、1968年に起きた中華料理症候群と呼ばれるものです。
中華料理を食べた少数のアメリカ人が、食後に炎症を覚え、眠気、顔面の紅潮、掻痒感、頭痛、体の痺れなどの症状を訴えました。

そして翌1969年にはマウス及びラットによる実験で、幼体への視床下部などへの悪影響が指摘され、1974年にはJECFAが、1日の摂取許容量(ADI)を120mg/kg以下と定めました。

また、グルタミン酸ナトリウムを加熱することにより、発がん性物質が生成されてしまうなど、様々な健康被害に関する論文が発表されています。

スーパーなどで何気なく惣菜を買うことがあるかもしれませんが、「おいしい」と感じさせるために、こういったうま味調味料が使われていることがあるので注意が必要ですね。

 

スーパーなどに並ぶ要注意食品添加物とは?

スーパーなどに並ぶ食品に入っているのは、「おいしい」と感じさせるうま味調味料だけではありません。
下記のようながものが含まれているかもしれませんので、こちらも気を付けてください。
1.人工甘味料
化学的に合成した甘味をもつ化合物で、毒性があり、肥満や糖尿病のリスクもあります。中には発がん性が危惧されているものもあります。

2.加工でんぷん
様々な商品の増量剤として、また粘り気やとろみを出すために添加物としてよく使われています。
EUでは、発がん性の可能性を危惧して、使用が制限されていますが、日本ではまだ規制されていないのが現状です。

3.膨張剤
パンやケーキなどをふっくら仕上げる作用のある添加物です。
家庭でよく使われているベーキングパウダーも膨脹剤の一種です。

膨脹剤に含まれる成分の中でとくに注意が必要なのが、「アルミニウム」です。
神経の発達や腎臓障害が危惧されています。

4.カラメル
カラメルが使用されている商品として有名なのがコーラですが、惣菜の色を濃くするためや、三温糖の色付けにも使われる場合があります。
発がん性の有無も懸念されています。

5.タール系着色料
「赤色2号」「黄色4号」と表示される合成着色料です。
発がん性が疑われており、体内で解毒・代謝されずに、蓄積されてしまうのが問題となっています。
食べたあとに舌に色が残っていれば、それは、タール系着色料である可能性が大きいです。

 

スーパーの惣菜と一緒に食べたい抗酸化作用のある食品とは?

スーパーの惣菜など、おいしいと感じさせる毒性の強い食品添加物の入った食べ物と、一緒に摂取したいのが抗酸化作用のある食べ物です。

抗酸化作用とは、活性酸素の発生やその作用を抑制したり、活性酸素そのものを取り除く作用のことで、抗酸化物質とはその働きをもつ物質のことです。

抗酸化物質として、とくに有名なのが色素由来のポリフェノールとカロテノイドです。

ポリフェノールは、光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持っています。
ほとんどの植物に含まれており、その数は5,000種類ともいわれています。

とくに抗酸化作用で注目されているのは
・アントシアニン(ブルーベリー、アサイー、シソ)
・イソフラボン(大豆などのマメ類)
・サポニン(大豆、小豆)
・セサミン(ゴマ)
・レスベラトロール(赤ワイン・タデ科の葉)
・リグナン(アマニ、梅酢)
・ルチン(そば)
・カテキン(緑茶)
・タンニン(紅茶、ウーロン茶)
などです。

カロテノイドは、食品に含まれる赤、橙、黄色など色素のグループです。
これらの色素は食物だけでなくカニやエビなどの甲殻類にも含まれていることがあります。

基本的に、見た目として鮮やかな野菜には、豊富なカロテノイドが含まれています 。

 

抗酸化作用や健康増進には大豆が原料の味噌がオススメ!おいしいうえに体に良い効能は?

とくに抗酸化力が強く、健康増進効果のある食品が味噌です。

ここでは、味噌の効能について紹介します。

(1)胃ガンの予防
味噌汁を飲まない男性は、飲む男性よりも、胃がんの死亡率が50%も高いことが、国立がんセンタ-研究所の平山雄博士により報告されています。

(2)乳ガンの予防
味噌にはフイト・エストロゲンという植物性ホルモンの作用物質が含まれていて、これが乳がんの発生率が低下させる効果があります。

(3)胃潰瘍の防止効果
味噌は胃の粘膜を守るので、長い間食べ続ければ胃の病気を防げます。

(4)コレステロールの抑制
味噌の主原料である大豆にはコレステロール対策に有効な成分が豊富に含まれています。サポニンは血清コレステロールの上昇を抑える効果があり、レシチンや食物繊維にはコレステロールを除く働きがあります。

(5)美肌効果
味噌に含まれる遊離リノ-ル酸にはメラニンの合成を抑える働きがあります。

(6)疲労回復
発酵食品である味噌にはビタミンB12が含まれていて、これには造血作用を促進し神経の疲労を防ぐ働きがあります。

(7)脳の新陳代謝の促進
たんぱく質とビタミンB群を多く含んでおり、脳の新陳代謝が進み思考回路の活発化にも効果があります。

スーパーの惣菜など、毒性の強い食品添加物の入った食べ物を摂取する際は、同時に味噌も摂取したいですね。
何より味噌はおいしいですから。

 

化学調味料や食品添加物を意識して減らそう

私達は、知らず知らずに毎日の様に、化学調味料や食品添加物を口にしていることが多いですね。

この時代においては、化学調味料や食品添加物を全く摂取しないことは、正直困難だと思います。

しかし、意識して減らすようにしたり、抗酸化作用のある食品を多く摂るなどして、栄養バランスの良い食べ方をすることが健康を健やかに保つ為に大切なことです。