江戸時代の人々の食生活とは?現代との食生活の違いについて

江戸時代の人々は、どのような食生活を送っていたのでしょうか?
現代と比べて何が違うのかお話したいと思います。

意外にも、江戸時代はファーストフードが大盛況だったそうです。
また、現代とは違う江戸時代の食生活の重要性についてもご説明します。

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江戸時代の庶民の食生活はどのような生活だったの?

現在、食事は1日3食が基本ですが、これは江戸時代の中期に始まった習慣だと言われています。

江戸時代には、肉を食べるという習慣はなかったので、魚や豆などからたんぱく質を摂っていました。

朝食はご飯と味噌汁、昼食はご飯と野菜か魚、夕食はお茶漬けなどが多かったようです。
魚はなかなか手に入らず、月に何回かしか食べられなかったようです。
普段は畑で野菜や豆類を育て、自給自足の生活だったのですね。

江戸時代の生活には、今のように家族で一緒に食事が出来るテーブルもないので、時代劇でも見かけるように、食事は一人ずつお膳に乗せて食べていました。
おかずも少なく、当時の方達はお腹いっぱいになっていたのかなと心配になりますが、大人の男性の方では1日に5合程お米を食べていたのだそうです。
5合も食べればそれは満腹になりますね。
大量にお米を食べることが出来ていたということに、驚いてしまいました。

江戸には全国から年貢米が集まってきていた為、お米が手に入りやすい環境にあったそうです。

 

江戸時代の武家や将軍の食生活は?庶民よりも豪華なの?

武家とは、武士の家柄の人達のことを言います。
日本において、軍事を主な務めとする官職を持った家系や家柄です。

そんな江戸時代の武家の食事も、庶民とそんなに差はなかったと言われています。

御家(おいえ)の対面などもある為に、家族以外の人を招いた宴会では、見栄もあり普段より豪勢な食事を出していたようです。

武家にはしきたりがあり、親族や先祖の命日には、魚や肉は食べないと決まっていました。
何代も続く武家では、先祖もたくさんいらっしゃるわけですから、魚や肉を食べられない日というのが多くなります。
そういう意味で、庶民生活と理由は違いますが、同じようにたまにしか魚や肉を食べられなかったのですね。

次に、将軍の食事は一の膳と二の膳に分けられていました。

一の膳は、白米・汁物・刺身・向付(むこうづけ)・煮物などで、二の膳は、吸い物・焼き物などです。
向付とは、酢の物などで、膳の向う側に配する為にそう呼ばれています。

将軍の食事では、「喜びの魚」と書くことから鱚(きす)は縁起物として、毎朝食べなければならないという習慣もありました。

 

江戸時代に流行った病気「脚気」とは?

江戸時代、江戸に住んでいる人々の間で、脚気(かっけ)が流行したそうです。

脚気は鶴足とも言われ、まるで鶴の足かと思うほど、足が細くなってしまうと言われています。

脚気は、ビタミンB1が欠乏して、末梢神経がおかしくなり、しびれやむくみが出る症状です。
脚気が悪化すると、心不全を起こし死に至る場合もありました。

江戸の生活は白米が中心であった為に、ビタミンB1が不足したのが原因と言われます。
ビタミンB1は、米のヌカと言われる部分に含まれ、精米してしまうとヌカと一緒に無くなってしまうのです。

江戸と離れた場所に住む人々は、雑穀米を食べていたので脚気は出なかったと言われています。
富裕層の人の方が、白米ばかりを食べることにより、脚気になることが多かったのですね。

徳川家光・家治・家定・家茂も脚気で亡くなったと言い伝えられています。

現代でもあまり美食だと、痛風になると言われます。
肉食やレバーなどの食べ過ぎや、アルコールの飲み過ぎもよくありません。
痛風は足の親指の関節が、強く痛む発作が起きる病気です。

 

江戸時代の食生活にはファーストフードがあった?!

江戸時代にもファーストフードがありました。

すしと天ぷら、そしてそばです。

小さな屋台のお店は、担ぎ棒と引き出しだけなので、何処へでも移動でき、すぐお店を開くことが出来ます。
まさにファーストフードですね。

引き出しの中には、どんぶりやお箸・具の材料や調理道具などがコンパクトに整理して入れてあったようです。

すしというと、現代では回転ずしは庶民的ですが、一般的に高い食べ物という感覚です。しかし江戸時代の生活では、すしは気軽に食べられるものだったのですね。

今のように、お店におしぼりがなかった当時は、ガリがおしぼりの代わりだったそうです。
ガリは、生姜の甘酢漬けですが、ガリで指を湿らせながら指にお米がつかないように工夫して食べたと言われています。

また、驚くことに屋台を出る時には、それとなく皆、掛けてあるのれんで手を拭いて帰ったそうです。
ガリでベタッとした指を、綺麗にしたかった為なのでしょうけど、せっかくののれんが汚れてしまいますね。

 

江戸時代の食生活でファーストフードが人気だった理由は?

江戸では1657年に明暦の大火という大火事が発生しました。

そんな焼けてしまった江戸の町を元に戻すために、地方の男性が多く江戸に集まりました。

参勤交代の武士も居た為に、江戸には単身で生活している男性がたくさんいたと言われています。

男性一人の生活だと、どうしても外で手軽に食べられる食事が中心になります。
そういう意味でも、江戸時代のファーストフードは大変人気があったようです。

明暦の大火以降、防火への意識が高まり、いろいろな対策も練られました。
広小路や広場を作ることで、住宅が密集しないような工夫もされました。
その広場を利用して、屋台が建てやすくなり、人々がますます集まってきたと言われています。

チャキチャキの江戸っ子と言う言葉がありますが、江戸で育った人のことを指し、さっぱりしてて喧嘩っ早いという意味があるようです。
身のこなしが粋とも言われ、待たされるのが嫌いで、さっさと物事を終わらせたい意味も含まれるのでしょうか。
待つのが嫌いな人には、ファーストフードはうってつけですね。

 

現代人の食生活は見直すべき?!江戸時代の食生活の重要性とは

江戸時代に書かれた書物に「養生訓」があります。
藩士・儒学者そして医者という顔を持った、貝原益軒により書かれたものです。

食の大切さについて詳しく書かれており、長生きの為の食生活の秘訣が多く紹介されています。

貝原益軒も幼い頃は体が弱かったとされていますが、85歳まで長生きされたそうです。

江戸時代の平均寿命は50~60歳だったと言われますが、これは乳幼児の死亡が多かった為と言われています。
80歳まで長生きする方も実際は多かったようです。

そんな養生訓にはさまざまな教えが書かれています。
人間の尊厳性・養生の心がけ・七情を慎む・身体と運動・睡眠と養生など生活全般と精神面の両面からの教えが満載です。

日本人なら、やはり和食が一番体に合っているのですね。

低カロリーで栄養バランスが取れている、味噌・豆腐・納豆は、日本の代表的な食材です。
味噌汁は毎日食べたい、家庭の味ですね。
ご飯に味噌汁と納豆があれば、それだけで幸せな朝食です。

江戸時代の食事にも思いを馳せながら、たまには和食オンリーの食事を楽しんでみてください。

 

健康な食生活はやはり和食ですね

江戸時代の食生活は現代とは違うところが色々ありますね。
ご飯を一日に5合も食べる江戸の人々には正直驚きます。

江戸時代の人々の食生活を考えると、現代では何でも揃っていることがよく分かります。
日本の食事の基本は和食ですが、和食離れが進んでいるのも確かですし残念でしかたありません。

健康な食生活は昔から伝わる和食だということ。
一度現在の食生活を見直してみるのもいいかもしれませんね。